「ソルト」のネタバレあらすじと結末の感想

サスペンス映画

ソルトの紹介:2010年公開のアメリカ映画。ある日突然、ロシアのダブルスパイの疑いをかけられたCIA局員の女性の逃亡劇を描く、アンジェリーナ・ジョリー主演のサスペンス・アクション。何が真実なのか、二転三転する物語に混乱必至!

予告動画

ソルトの主な出演者

イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)、テッド・ウィンター(リーヴ・シュレイバー)、ウィリアム・ピーボディ(キウェテル・イジョフォー)、オレグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)、マイケル・クラウス〔マイク〕(アウグスト・ディール)、ハワード・ルイス大統領(ハント・ブロック)、国防長官(アンドレ・ブラウアー)

ソルトのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ソルトが所属するCIAに亡命希望のロシア人が現れ、スパイの話をする。ソルトはダブルスパイだと名指しされ、夫の身を案じて逃亡したことから、ダブルスパイの容疑をかけられた。 ②ソルトがダブルスパイなのは事実だった。夫が拉致されたことを知ったソルトは、指令である「ロシア大統領暗殺」を実行したように見せかけ、ロシアの同志の元へ向かう。 ③夫をロシアに殺されたソルトは復讐に燃え、ソルトと同じダブルスパイを根絶するために動く。本当の黒幕・ウィンターを殺したソルトは、他のダブルスパイを暗殺しに、夜に消える。

【起】- ソルトのあらすじ1

2年前、北朝鮮…。
リンク石油に勤務する若い女性イヴリン・ソルトは、スパイ容疑で北朝鮮に拉致されていました。拷問を受けますが、ソルトは「スパイじゃない」と連呼します。
ある日、ソルトが捕虜交換されることになりました。アメリカと北朝鮮との間で交渉が持たれ、北朝鮮の総書記がソルトの解放に応じたのです。
アメリカ側で待っていたのは、上司のテッド・ウィンターと、クモを専門に研究している男性の学者マイケル・クラウスでした。マイクことマイケル・クラウスは、国務省に嘆願書を提出して、ソルトを救出するために奔走したのです。
ソルトは、北朝鮮の拷問に対しては「スパイではない」と言いましたが、本当はCIAに勤務する女性諜報員(スパイ)でした。
そしてマイクと出会ったのも、当時の作戦でクモに関する知識が必要だったから近づいただけのことでした。
解放された後、ソルトはマイクに正直に「自分はスパイだ」と打ち明けます。ソルトの告白を聞いても気持ちが変わらないマイクに対し、ソルトも愛情を寄せるようになりました。
…現在、アメリカ、ワシントンD.C.。
ソルトとマイクはアメリカに帰国して、結婚しました。2人の間に子どもはいませんが、テリアの愛犬・バートを飼っています。
マイクは相変わらずクモの研究に余念がなく、ソルトは表向き〝リンク石油 世界本部〟と掲げられた、実のところはCIAの本部に勤務していました。
マイクとソルトは仲睦まじい夫婦です。
ソルトは北朝鮮の時に引き渡しに立ち会った上司・ウィンターの下で働いていました。
その日、仕事終わりの時間帯に「10分前に、亡命者だと名乗る男がやってきた」という知らせを受けます。その男はロシア人で、特務機関に所属していたと言っていました。
ソルトとウィンターも呼ばれ、男の聴取に立ち会うことになります。
取調室に通された男には、頭にベルトが巻かれ、嘘発見器を兼ねたfMRIスキャンで発言の是非が問われます。
黒人男性・ピーボディも立ち会い、ウィンターもマジックミラー越しに様子を眺め、尋問にはソルトが応対しました。
初老のロシア人男性は、オレグ・ワシリエヴィチ・オルロフと名乗りました。自らがガンにかかっていると告白した上で、身の上話も絡めた長い話を始めます。
オルロフのいうとおり体内からはガン細胞が発見されました。またオルロフの1993年以前の記録がなく、特務機関に所属していた情報が信憑性を帯びます。

【承】- ソルトのあらすじ2

1975年の冷戦時代、オリンピック・レスラーの男性サーシャ・フョードロヴィチ・チェンコフと女流チェス名人アーニャ・ヌレキョワが出会って結婚し、翌年、娘が生まれました。
この娘は表向き高熱で死んだとされますが、ソ連(現在のロシア)のスパイ指導者の手に渡り、対アメリカ用のスパイ養成対象者になります。〝KA計画〟というもので、破壊や暗殺のために高度に訓練された潜入スパイを相手国に送り込み、任務まで何年も何十年も待たせるというものでした。
このスパイ養成講座は徹底を極め、アメリカ人になりすますために、多くの少年少女がロシア語よりも先に英語を教わり、自然な言い回しや身ぶり、考え方まで叩きこまれます。
先に書いたオリンピック・レスラーとチェス名人との間に生まれた娘は、スパイとして肉体的にも精神的にも訓練された後、事故に遭遇して亡くなったた米国人の生き残りの娘として、アメリカに渡りました。
アメリカ副大統領の葬儀の日、その娘はニューヨークへ行って、ロシアの大統領を暗殺するそうです。
その娘〝KA12〟の名は「ソルト」という名だ…そう、オルロフは告白しました。
fMRIスキャンの結果は、すべて事実だと告げます。「ロシアのスパイがロシアの大統領を暗殺するのか」というソルトの問いに対しても、オルロフは頷きました。
CIAの同僚たちの間では、ソルトがダブルスパイなのかと監視する動きが見られます。ソルトもそれにすぐ気づいて否定しますが、こういう類の容疑はすぐには晴れないことも分かっています。
ソルトは別室で5分だけ待機しておけと命令され、その間にオルロフを移動させて、更に尋問を続けようとしました。しかしオルロフは移動中のエレベーターで、同行したCIA局員を靴先に忍ばせた刃で攻撃し、逃亡します。
オルロフ逃亡を知らせる警報がCIA内に響き渡り、ソルトもその隙に乗じて逃亡しました。ソルトを捕まえるために特殊部隊を投入しますが、突入を逆手に取られて、ソルトは建物から脱出します。
夫・マイクが殺されていないか心配したソルトは、タクシーで急いで自宅へ帰りました。マイクは留守で食べかけのパンがあり、何者かに拉致されたものと思われます。
CIAがソルトの自宅に突入しました。マンションの外の壁を伝って同じ階の別の部屋の少女に窓を開けてもらったソルトは、黒人少女に愛犬・バートとペットフードを渡して当面の世話を頼むと、逃亡します。

【転】- ソルトのあらすじ3

CIAに捕まると夫・マイクを探せなくなるので、ソルトは執拗なまでのCIAの追跡から逃亡します。ワシントンの街中で逃亡劇を展開したソルトは、捕まりかけた折に一旦橋の上で降伏の姿勢を見せますが、橋から落ちてコンテナを運ぶ車の上に飛び移りました。さらにタンクローリーや別車線のトラックに移動して、逃げおおせます。
逃亡したことで、ソルトにはダブルスパイの容疑がかけられました。調べてみると、ソルトの両親は1988年にロシアで事故死しており、オルロフの供述と一致しました。
夜行バスで移動したソルトは、バーソロミュー教会の見えるホテルにチェックインして、金髪を黒髪に染めます。
バーソロミュー教会では、亡くなったアメリカ副大統領・オーツの葬儀が行なわれる予定で、そこにロシアの大統領も参列予定でした。
葬儀当日、ものものしい警備の中をかいくぐり、ソルトは地下祭室から潜入してロシアのマットヴェエフ大統領を射殺します。
これは何日か後に判明することなのですが、マットヴェエフ大統領は射殺されてはおらず、クモから抽出した神経毒によって、一時的に麻痺させられただけでした。
その直後、敢えて黒人のCIA仲間・ピーボディに捕まったソルトは、連行される最中に車内で暴れて逃亡します。
マットヴェエフ大統領が生きていた事実を知ったピーボディは、本当にソルトがダブルスパイなのかと疑いました。本当に殺す気があれば射殺できた筈ですし、捕まったのもわざと意図してのように思えたからです。
ともあれ、表向きはロシアのマットヴェエフ大統領が暗殺されたというニュースが流れました。逃げたソルトはオルロフの待つ、川に停泊した船に乗り込みます。
ソルトがマットヴェエフ大統領を殺したように見せかけたのは、ダブルスパイだとオルロフに証明してみせるためでした。夫・マイクがオルロフに拉致されたと推測したのです。
ソルトの想像した通り、夫・マイクは船内に監禁されていました。ソルトはオルロフに認められます。
実際のところ、ソルトは本当にロシアで生まれたレスラーと女流チェスとの間の娘で、本当にダブルスパイでした。
但し「記憶は眠らされており、オルロフの説明がないとロシアスパイだと覚醒できなかった」のと「覚醒させられても、ソルトには任務以上に大事な、夫・マイクという存在ができていた」という点で、一般のダブルスパイとは少し性質が異なります。
船内で同じKA計画の同窓生と再会したソルトは旧交を温めますが、オルロフはソルトの夫・マイクを殺すと、「NATOにいる連絡員と接触して、アメリカの核兵器を支配しろ」という次なる使命をソルトに与えました。

【結】- ソルトのあらすじ4

表向き、何事もなく装ったソルトはオルロフと乾杯した後、オルロフはじめ、船内にいた12名のかつての同志を皆殺しにします。
夫・マイクを殺されたソルトの怒りは、KA計画全体に向きました(アメリカ側についたという単純な理由ではなく、夫を殺すことになったロシアのスパイ養成計画への怒りのほうが勝ったものと思われる)。
KA計画に携わった人たちを殺そうと決意したソルトは、NATOの連絡員・チェンコフと会って指示を受けます。
計画は、ホワイトハウスに乗り込んでアメリカ大統領のハワード・ルイスを暗殺した後、核発射ボタンを押すというものでした。
NATOの制服を着てチェンコフと一緒にホワイトハウスに潜入したソルトは、さらに同志のヴィチェックと会います。
チェンコフはホワイトハウス内部で自爆し、ルイス大統領らはバンカー(司令室)に避難しました。ホワイトハウスにCIAが駆け付けます。
メッドフォード長官から「ロシアが実戦装備を始めたから、アメリカも核攻撃の用意を」と促されたルイス大統領は、核攻撃の準備をしました。しかしそこでソルトが配線をダウンさせ、バンカー(司令室)を孤立させます。
後は発射コードを起動するのみとなった時、CIAのソルトの上司・ウィンターが大統領を殴って気絶させ、攻撃目標を設定し始めました。と同時に、ソルトに対して「同志だ」と打ち明けます。
ウィンターもソルトと同じKAのメンバーで、本名はニコライ・タルコフスキーといいました。学年が異なるために、ソルトはウィンターと顔見知りではなかったのです。
ウィンターは核攻撃の目標を、メッカやテヘランに変更しました。同志だと告げられたソルトは、バンカーに入れて欲しいと訴えますが、裏切りを恐れたウィンターはソルトを部屋に入れません。
ウィンターが大陸間弾道弾ミニットマンを発射準備させたのを知ったソルトは、壁を壊して部屋に入り、ウィンターと1対1で戦います。
ウィンターを倒して発射中止コードを押したソルトですが、駆け付けたCIAの特殊部隊に拘束されました。
手錠をかけられたソルトは、廊下の柱に寄り掛かったウィンターの首を手錠で締め付け、殺害します。
CIAに連行されFBIに引き渡されるソルトは、また同僚・ピーボディと話をしました。ピーボディもソルトの無実を信じ、黒幕がウィンターだったと知ります。ピーボディは「計画を止めたい」と言うソルトの手錠をこっそり外しました。
ソルトは皆の見ている前でポトマック河に落ち、岸まで辿り着いて逃げて、ロシアのスパイであるKAを殺すために走り出しました。

みんなの感想

ライターの感想

やや難解な部分もある映画。
要となるのは「ソルトが夫・マイクとの愛を知ってしまったがために、本来であれば非情なスパイになれたはずが、その洗脳が解けてしまったこと」。
そして…少し切ない話ですが、その一部始終をウィンターは見ていて、気づいてしまったのだ。
序盤でオルロフがやってくるのは、ウィンターの手引きによるもの。
しかもそこで、敢えて言わなくてもいい「ダブルスパイ」のことを言及してソルトを窮地に立たせたのも、ウィンターの画策によるものと思われる。
ひとつには「ソルトを罠に嵌めて、任務遂行せざるを得ない状況に追いやる」ためであったろうが、それ以外にも「ロシアのスパイの洗脳が解けないまま任務に身を投じねばならない自分(ウィンター)に対し、真実の愛を知って洗脳が解けたソルトに対する嫉妬」も多少なりとあったのではないかと思われる。
…少し深読みしすぎかもしれないが。

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