「ダークプレイス(2015年)」のネタバレあらすじと結末の感想

ダーク・プレイスの紹介:2015年製作のイギリス&フランス&アメリカ合作映画。『ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンによる小説「冥闇」をシャーリーズ・セロン主演で映画化したサスペンス。28年前に起きた一家殺人事件の唯一の生存者であり心に傷を抱えたヒロインが、事件の真相に迫っていく姿が描かれる。

予告動画

ダークプレイス(2015年)の主な出演者

リビー・デイ(シャーリーズ・セロン)、若き日のリビー(スターリング・ジェリンズ)、ライル・ワース(ニコラス・ホルト)、パティ・デイ(クリスティーナ・ヘンドリックス)、ベン・デイ(コリー・ストール)、若き日のベン(タイ・シェリダン)、ディオンドラ・ワーツナー(アンドレア・ロス)、若き日のディオンドラ(クロエ・グレース・モレッツ)、ランナー・デイ(ショーン・ブリジャース)、トレイ・ティーパノ(J・ラローズ)、若き日のトレイ(シャノン・クック)、クリッシ・ケイツ(ドレア・ド・マッテオ)、若き日のクリッシ(アディ・ミラー)

ダークプレイス(2015年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①28年前、カンザスの母子一家3人が死亡。目撃者は生存者の末娘・リビー、犯人は長男・ベン。有罪になったベンは刑務所に入り、リビーは寄付金で生活する。 ②元刑事や弁護士たちから構成される殺人クラブで「ベンは無実」と言われたリビーは、28年後初めて事件と向き合う。犯人は「母から請け負い殺人されていた男・ディールが母と次女を殺害」「長女を殺したのはベンの恋人&妊婦のディオンドラ」だった。

【起】- ダークプレイス(2015年)のあらすじ1

1985年。
アメリカ・カンザス州キナキーで一家殺人事件が起きました。
リビー・デイはその時の生き残りの8歳の少女です。
殺されたのは母・パティ、長女・ミシェル、次女・デビーでした。末娘のリビーは生き残りました。
当時8歳だったリビーは、事件が真夜中だったこともあり、はっきりと覚えていません。
「あの時、君も家にいたんだね。家族を殺したのはベンだね?」と質問され、そういえば兄が事件当夜にいたことを思い出しました。リビーは頷きます。
父・ラナーはリビーが2歳の時に離婚して、事件の時には別の場所に住んでいました。
十代半ばの長男・ベンが犯人にされます。ベンも否定せず、ベンに有罪判決が下りました。

…それから28年後。
36歳になったリビーは、今まで働いたこともなく日々自堕落な生活を送っていました。
事件のことは今でも時々夢に見ます。しかし全体的におぼろげです。
8歳で家族を失ったリビーに対し、世間は同情的でした。多額の寄付金を受け取ったリビーは、働かなくても生活していたのです。
ところがその資金も底をつきかけていました。残り482ドル12セント(約5万5000円)です。
自叙伝『新たな日』も書いてみましたが、事件から年月が経過していることもあり、あまり売れていませんでした。
金がないリビーはあせりますが、担当した弁護士は「むしろこれが働き始めるいいチャンスだ」と言います。
そんなある日リビーの元に1通の手紙が届きました。『デイ様 500ドル出します。ぜひ会合へ。ライル・ワース』というメッセージと、電話番号が記されています。
生活費に困ったリビーにとっては、500ドル(約5万7000円)はいい臨時収入です。
リビーは出かけることにしました。

ライル・ワースは今もリビーにカンザスに住んでいるのかと質問すると、今度行なわれる「殺人クラブ」というパーティーに出席しないかと言います。
そのパーティーに出席すると700ドル(約8万円)をさらにくれるというので、リビーは引き受けました。
「殺人クラブ」とは物騒な団体ではありません。むしろその正反対で、過去に行なわれた未解決の殺人事件を調査したり、解決した事件を検証し直したりする団体でした。
団体の所属員は元刑事、探偵、弁護士などで構成された、みんな真面目に解決しようとしている人たちです。
リビーは今までにも被害者として、好奇心でその手のパーティーにゲストとして呼ばれることがありました。しかし今回はその手のものと異なるようで、みんな真面目な人たちです。
1867年に惨殺された少女の事件や、アダムズ事件などを検証し直したり、たとえばミズーリ州やカンザス州で自殺を助ける仕事をしていた人物がいたとか(逮捕されている)、そういう話を聞きました。
実は制度の改革があって、あと3週間で、10年以上前の証拠と関連書類が破棄されることになるのだそうです。
殺人クラブのメンバーは、1985年に起きたリビーの家の殺人事件の実行犯は、ベンではないという結論に至っていました。みんな冤罪だと思っています。
3週間以内に冤罪であることを立証しなければ、ベンはこのまま無実の罪を着せられ続ける…そう聞かされたリビーは、驚きました。
リビー自身、ずっと兄のベンが殺したものだと思っていたからです。ベンが罪を認めて投獄していることこそが、その証だと思っていました。
メンバーに事件当夜のことを思い出せと言われ、あなたの証言でベンは有罪になったのだと言われ、リビーは気分を害して帰ります。
しかしリビーがいくら気分を害しようが、現実生活で金がないことは事実です。
事件を調べたら金をくれるかとライリーに質問しました。そして3週間殺人クラブに協力することを条件に、当時の事件をリビーも洗い直しすることにします。

【承】- ダークプレイス(2015年)のあらすじ2

まずリビーは刑務所にいる兄・ベンに会いに行きました。ベンは大喜びします。
面会は、両者ともに一同に会する部屋で会うことが可能なのですが、リビーは警戒して死刑囚用の、ついたてを介した面会部屋で会いました。
リビーが「兄が事件当夜、家にいた」という証言が元で兄は実刑判決が下ったのですが、全く恨んでいないとベンは言います。
リビーが「兄さんが犯人ね?」と質問すると、「いいや」と否定しました。でもベンは法廷でも無罪を主張しなかったのです。
昔の恋人の名を腕のタトゥーに入れ、本当は結婚するつもりだったと言うベンに、リビーは混乱しました。本当に兄が殺人犯か、そうでないのか分からなくなったのです。

事件以後、ベンに不利な状況がたくさんありました。それがベンを有罪に追いやりました。
まず悪魔崇拝です。当時ベンは悪魔崇拝に凝っていました。単に凝っているだけなら問題はなかったのですが、事件が起こりその家の長男が悪魔崇拝していた…となると話は違ってきます。
生贄のために家族を捧げたのではないかなどと、報道される始末です。
続いてベンが近くの牛を殺していたという話も出てきます。しかしこれは当時交際していたディオンドラと仲間のトレイの影響で、ベンは牛を殺していません。
さらに当時、ベンが幼い少女に性的ないたずらをしたという問題がありました。
被害者の父が怒って事件にすると言い出し、母・パティが困っていたことも判明します。
それらすべて、当時の8歳のリビーは「あとで人づてに聞かされた」ことでした。
そういえばベン本人から話を聞かず、すべて新聞記事や報道で聞かされたことだけで決めつけていたと知ったリビーは、最初は金のためでしたが、次第に自発的に事件当時の関係者と会い、話を聞いて回りました。ライル・ワースも協力します。
実は28年間、リビーも気がかりだったことがあったのです。
それは事件当日の母・パティの言葉でした。
当時リビーは夢遊病でした。パティが夢遊病のリビーのために、いつも添い寝してくれたのです。
事件の夜。母は眠るリビーに「愛してるわ。愛してる、リビー。絶対に忘れないで」と繰り返し言いました。普段はそんなことを言わない母・パティです。
違和感があったのです。どうしてあの日、母・パティは「絶対に忘れないで」などと言ったのか、リビーは不可解でした。しかしそれも、事件後の騒動でうやむやなまま、胸のうちにしまっておいたことでした。
事件の関係者に会って話を聞いて回るうち、意外な真実が浮かび上がったのです。

28年前。
ベンは頭を黒髪に染めたことで、母・パティや長女・ミシェルに驚かれました。
その当時、ベンが付き合っていた女性・ディオンドラが悪魔崇拝に凝っており、その影響でベンも悪魔崇拝を学んでいたのです。黒髪に染めたのは悪魔に近づくためでした。
本来のベンはどちらかというと内気で、しかも優等生タイプです。
ベンがディオンドラと付き合っていることは、長女・ミシェルだけが知っていました。リビーもデビーもまだ幼く、男女の仲のことは理解できません。
離婚した後、牧場を経営している母・パティは、金策に困っていました。
父・ラナーは離婚後も酒呑みで生活保護を受給しており、時々金の無心にやってきます。
住宅局のジョセフに「収益が悪いのでこのままだと差し押さえだ」と言われた母・パティは、家畜や機械を売ってなんとかしのごうと考えていました。

【転】- ダークプレイス(2015年)のあらすじ3

伯母・ダイアン(パティの姉)が訪ねてきたりもします。ダイアンは牧場経営をやめて、自分の家の近くへ越して来いと言いました。しかしパティはふんぎりがつきません。
パティが頭を抱えることがもう1つありました。
ベンが少女の局部を触ったという知らせが入り、相手方の父親が怒っているそうです。
ベンが疑われるのは嫌なパティは、優秀な弁護士を雇うための金も必要だと考えます。しかし資金繰りに困ります。

28年後。
大人になったクリシーに会いにいくと、ばつが悪そうに説明してくれました。
ベンがわいせつな行為をしたという被害者女性・クリシーは、本当は何もされていませんでした。
事件当時のクリシーは、勉強を教えに来るベンへ幼な心に恋心を抱いていました。
しかしベンはクリシーに見向きもしませんでした。いつも礼儀正しく接するだけです。
思い切って告白したのですが、クリシーは断られました(ベンには恋人がいたから当然。しかしそれ以外にも、ベンは年齢差を大変気にしていた。確かにロリコンと思われたらまずい)。
それを認めたくなかったクリシーは、同級生の女子とパジャマパーティーをした時に、あることないこと話したのです(つまり、真っ赤なウソ)。それを聞きつけた父親が本気にとらえ、事件にすると大騒ぎしていたのでした。

ベンが当時真剣な交際をしていたのは、ディオンドラだけです。ディオンドラの父は金持ちでした。
それもあってか、ディオンドラはわがままなところがある女性でした。若さゆえ、ベンはディオンドラのわがままに振り回されているところがありました。
長女・ミシェルがその当時の日記にディオンドラの悪口を書いており、嫌っています。

父・ラナーと会ったリビーは、事件当夜のアリバイを聞きます。父とは10歳の時に会って以来でした。
怒った父はリビーを突き飛ばすと「ディオンドラを見つけたか」と言いました。
「あの晩いたぞ」「(ベンが)悪魔崇拝者なら、妊婦やその娘も殺すんじゃないか」という父の言葉で、リビーはディオンドラも事件当日に家におり、ディオンドラが妊娠していたことも知ります。
(父もいたことになる。が、父は事件当夜、「金持ちの娘がなんでお前とつきあっている?」とベンに皮肉を言うと、早々に立ち去った。無実は確定)

ディオンドラを探すリビーですが、ディオンドラは事件直後から行方不明でした。

再び事件当夜。
母・パティは、息子・ベンの部屋をあさります。そして幼いワンピースを見てショックを受け、それを暖炉で燃やしました。
母・パティは被害者女児のワンピースを、ベンが所持していると早合点してしまいました。本当はそうではなく、その服は「妊娠したディオンドラとの間に生まれてくる子どものために」ベンが用意したベビー服だったのです。
まずい(ベンは有罪だ)と思ったパティは、住宅局のジョセフに「特別な方法がある」と聞かされ、その方法を取ることにしました。
その方法とは、「事件に見せかけて母・パティのみ死に、その保険金で子どもたちを助ける」というプランでした。
(序盤の殺人クラブが手がけた事件で「自殺を助ける仕事をする人」というのがこれ。依頼殺人。他殺に見せかけて殺してもらうことで、保険金がおりるよう母が依頼した)

ディオンドラ、ベンと仲間だった男・トレイに聞くと、ディオンドラというのは偽名で、本名はポリー・パームでした。ディオンドラは「別人になるのが好き」ということで、偽名で活動するのを好んだのです。

【結】- ダークプレイス(2015年)のあらすじ4

ディオンドラもといポリーの家を訪問したリビーは、「あの晩ベンは街を出るための金を借りるために家に帰った。そして戻ってこなかった」と言います。
しかしそれは、ポリーの嘘でした。
リビーはライル・ワースに迎えに来てくれるよう頼み、洗面所に入り、母の形見のネックレスを見つけます…。

事件当夜。
母・パティは資金繰りに困り、殺し屋・ディールに自分を殺すよう契約書にサインしました(住宅局のジョセフの紹介)。
本来は母だけが死ぬはずだったのです。リビーが聞いた「絶対に忘れないで」というのは、自殺を覚悟した母の言葉でした。
ところが、計算外のことが起こります。
母は自分に子どもがいること(家族構成)を殺し屋に言うのを、すっかり忘れていました。
しかも不幸は重なります。
妊娠が判明し、駆け落ちしようとしたディオンドラことポリーとベンが、家に戻ってきました。
ディオンドラのことを普段から嫌っていたミシェルが、気配を感じて起き出してきます。
母はジョセフに刺殺されますが、その現場をミシェルが見てしまいました。ミシェルは驚いて逃げ、ジョセフは見られたので続いて起きて来た次女・デビーを銃で撃って殺します。
ジョセフは子どもがいると聞いていなかったので「計算が狂った」と怒り、ついでに母のことも撃ちます。
ジョセフはそのまま立ち去りました。
ミシェルはディオンドラのことを嫌っていましたが、ディオンドラもミシェルを憎んでいました。
ベンが末娘・リビーをクローゼットに入れて、「隠れていろよ」と言い残している間に(これが、リビーが事件当夜ベンがいたと証言した根拠)、ディオンドラはミシェルの首を絞めて殺していました。
つまり「母と次女を殺したのは、殺し屋・ディール(請負殺人)」「長女を殺したのはディオンドラ(ポリー・パーム)」だったのです。
ベンは悲しみますが、妊娠しているディオンドラを逃がすために、自分が罪をかぶったのでした。

母・パティの形見のネックレスを見つけたリビーは、姪・クリスタル(ベンとディオンドラの娘)に殴られて気絶しました。
ディオンドラとクリスタルは罪を隠すため、リビーを殺そうと思います。
銃で撃とうとしますが、リビーは地下室に逃げ込み、窓から外へ逃げ出しました。
迎えに来たライル・ワースに保護してもらいます。

…28年ぶりの事件の新展開は、連日テレビを湧かせました。
連続殺人犯・ディールの罪がまた1つ暴かれます。ディールは逮捕されていますが、50人以上の人間の請負殺人をされているとして、まだ現在も捜査中です。
ミシェル・デイ殺人容疑でディオンドラことポリー・パームは逮捕され、娘のクリスタルは逃亡中です(リビーを殺そうとしたので「殺人未遂」の罪にあたる)。
28年の年月を経て、無罪でベンの釈放が決まりました。同じ部屋で面会したリビーは、ベンに会います。
ベンはリビーに「ポリーは、必ずいつかリビーに見つかると言っていた」と言いました。その後、自分の娘・クリスタルのことを質問します。出所後、自分で探してみるとも言います。
「兄さんも私も嘘つきだった。あいこね」とリビーが言いました。
「家族だよな」と兄・ベンが聞きますが「妹だけど他人」とリビーが答えます。「私は3人の記憶もあの夜に失ってしまった。兄さんに腹が立つ。でも、兄よね」と続け、2人は和解しました。

リビーは兄と会った後、昔、自分が住んでいた農場を訪れてみます。
そこには新たな家族が住んでおり、家はそのまま健在でした。
母・パティは自分が死ぬことで、子どもたちに「有益な人生を送ってほしい」と思っていたようです。
それでもリビーは思います。「普通でいい。普通の人生でいい」と。
そして、すべてが明らかになった今、36歳からリビーの「普通の人生」が始まったのだと思いました。これからきちんと人生と向き合い、真摯に生きて行くつもりです…。

みんなの感想

ライターの感想

謎解き要素が多い作品。
確かにね、最初の頃に殺人クラブでちらっと伏線張られてたんだよね。
でも…見終わった後、うーん、と首をひねらざるをえないところがあった。
「殺人クラブ」お前らはなにも活動しないのか。活動してるのは仲介者のライルくらいじゃないか。
生まれてくる子がいるとはいえ、妹・ミシェルを殺した恋人をかばうベンも、なんか変!
妊婦ったって、そうお腹目立つ頃じゃないよ。父性が目覚めすぎてるのか。
展開は悪くない。徐々に明らかになっていく真相にはどきどきしたけど、でも見終わっても不満な点が多いことは確か。

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