「トムアットザファーム」のネタバレあらすじと結末の感想

トム・アット・ザ・ファームの紹介:2013年制作。死別した恋人の葬儀に出席するために向かった男性が、恋人の家族と過ごしていくうちに自らの狂気や彼らの狂気に気づいていく姿を描いた作品。第70回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。若き天才グザヴィエ・ドランが監督・主演をしたサイコサスペンス映画。

予告動画

トムアットザファームの主な出演者

トム(グザヴィエ・ドラン)、フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)、アガット(リズ・ロワ)、サラ(エヴリーヌ・ブロシュ)

トムアットザファームのネタバレあらすじ

【起】- トムアットザファームのあらすじ1

恋人のギョームが亡くなって、住所を頼りに実家を訪れたトム。ノックしても誰もおらず、外に鍵が落ちていたので入ることにします。机の上で寝入ってしまうトムでした。
しばらくしてギョームの母アガットが声をかけてきます。電話でしか話していませんでしたが、アガットはトムを歓迎します。ギョームの恋人と聞かされていたサラが来ていないことにアガットは腹を立てていました。
トムは今晩泊まっていくように言われて、ギョームのベッドで寝ることにします。寝ていると、ギョームの兄フランシスが脅してきます。
内容は弔辞をきちんと読むこと、サラが恋人である嘘をつき続けることです。目覚めたトムは葬式にでることになって服を着替えます。弔辞の時にCDを流したいとアガットに話します。
葬式が始まってトムは緊張して弔辞を読むことができませんでした。CDだけが流れます。フランシスは一部の人達を参列することを拒絶して追い返します。

【承】- トムアットザファームのあらすじ2

弔辞を読めなかったトムにフランシスがトイレで暴行を加えます。トムは帰る事を伝えますが、この後家に帰ってサラの話しをするように強制されます。
車で別々に帰っていると、トムはブチ切れてそのまま帰ろうとします。しかし、荷物を置いてきたのもあって戻ります。
アガットは弔辞が読めなかったことを残念がります。しかし、サラの話しをして機嫌が良くなります。アガットはフランシスに農場を見せてあげるように言います。
フランシスはサラの話しや牛の搾乳が上出来でトムを褒めます。トムはアガットに嘘をバラして帰ろうとします。
怒ったフランシスはトムをボコボコにして脅します。病院に行って治療を受けます。戻ってきて、傷を見たアガットがフランシスをぶちます。
サラの話しを再度要求されて、トムは下ネタまじりの冗談を言います。アガットは笑います。
トムは牛の出産を手伝って初めての経験に混乱します。手を洗った後、フランシスに半強制的にドラッグをやらされます。

【転】- トムアットザファームのあらすじ3

タンゴを踊り始めたフランシスはトムとデュエットします。そして農場を売りたいことや、アガットの世話が重荷であることをぶちまけます。
そこにタルトを焼いたアガットがやってきます。全て聞かれていました。
再度殴られたトムは帰ろうとします。しかし、フランシスがトムの車のタイヤを外していて帰れませんでした。
そしてフランシスは酒を買ってきてトムと飲みます。首を絞められるトムでしたが、次第に気持ちよくなっていきます。
トムはサラを呼び出します。サラがやってきてアガットは喜びますが、聞いてないフランシスは動揺します。
詳細をあまり聞かされてないサラにフランシスが襲い掛かります。トムとアガットがやってきて事なきを得ます。
サラはすぐに帰ろうとトムを説得しますが、洗脳されているトムは牛の世話があるからと言う事を聞きません。サラはギョームが職場の女性達と寝まくっていたことをトムに伝えます。
フランシスがやってきて、帰るのが後回しになります。アガットはギョームの遺品を持ってきます。昔の成績表や、何か書かれているノートがありました。
それを見て何も思わないサラにアガットは激怒し始めます。トムとフランシスはサラを帰りのバス停まで送ることにします。

【結】- トムアットザファームのあらすじ4

酒を飲んで盛り上がったフランシスとサラはやり始めます。トムは散歩してこいと言われて、バーに入ります。
バーの店主からフランシスの家族の評判の悪さを聞きます。フランシスはこのバーに出入り禁止となっていました。
9年前にギョームと踊った男性が、フランシスにギョームの噂を話したのです。それに激怒したフランシスがその男性の口を切り裂いたのです。それが出入り禁止になった理由でした。
サラはバスに乗って帰って行きます。翌朝目が覚めたトムのベッドの前に、昨日のギョームの遺品が置いてありました。
アガットはどこにもいないことに気づいたトムは、荷物をまとめて逃げます。途中、スーツケースのコマが壊れて、いる物だけバッグに入れて歩きます。
すると気づいたフランシスが車で追ってきます。茂みに隠れたトムをフランシスが走って探しに来ます。
隙を突いたトムは車を奪って逃げます。ガソリンスタンドによって、レジに向かいます。
レジの向こうで洗車している男性の口に裂けた後がありました。それを見たトムが泣き出してエンディングです。

みんなの感想

ライターの感想

この映画で印象深いと感じたのは、雰囲気や空気感といったもので恐怖を与えようとしていることです。フランシスの言葉や行動は暴力的で恐ろしいものなのですが、それ以上にここから逃がさないようにジワジワと与える空気感が恐ろしいです。
サラが帰ろうと言ってきた時には、洗脳状態に陥っているトムは牛の世話があると言って帰ろうとしません。自我が崩壊していってしまったのが伺える場面で印象的なシーンです。
そしてノートなどの遺品が置かれていて、アガットがどこにもいない場面があります。恐らく彼女は自殺したのか、フランシスに殺されたのか、それとも失踪したのか…。トムが必死に彼女を探す姿がそれらを連想させます。その後、我に返ったトムが必死に逃げ出す姿は連想させた結果が事実だったのかもしれません。
最後まで見終わって、独創的で他にはない描き方の映画だと思いました。グザヴィエ・ドラン監督の今後の映画にも注目していきたいと思わせてくれた作品で、見る価値ありです。

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