映画:ナポリ熟れた情事

「ナポリ熟れた情事」のネタバレあらすじと結末

ナポリ、熟れた情事の紹介:2017年製作のイタリア映画。芸術の街・ナポリで繰り広げられる美をめぐる官能ミステリー。魅力的な青年・アンドレアと関係を持った検死官アドリアーナは、直後、アンドレアの遺体と対面。死を受け入れられないアドリアーナの前に、アンドレアそっくりの青年が再び現れる…。

あらすじ動画

ナポリ熟れた情事の主な出演者

アドリアーナ・コッツォリーノ(ジョヴァンナ・メッゾジョルノ)、アンドレア・ガルデリシ&ルカ(アレッサンドロ・ボルギ)、アデレ(アンナ・ボナイウート)、パスクアーレ(ペッペ・バーラ)、アントニオ(ビアージョ・フォレスティエリ)、カテーナ(ルイーサ・ラニエリ)

ナポリ熟れた情事のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

検死官のアドリアーナは魅力的な青年・アンドレアと恋に落ちるが、翌日アンドレアは遺体となって発見。直後からアドリアーナの周辺で異変が起き、しかもアンドレアの双子の弟・ルカも出現。

【起】- ナポリ熟れた情事のあらすじ1

ナポリ熟れた情事のシーン1 (最初にネタバレです。
エロティックなタイトルですが、内容的にはミステリーです。
ベッドシーンはありますが、それよりも謎解きミステリー要素のほうが大きくなっています。
さらにラストはオカルト的展開…そして意味深長…)


〝ナポリに捧ぐ〟

えんえんと続くらせん階段…。


男性が撃たれつつ、部屋から現れました。
男性を撃ったのは、女性です。
女性は銃の弾がなくなるまで男性を撃ちました。
振り返った女性は、自分の娘が一部始終を目撃していたと知ると、思わず銃を取り落としました…。
娘である少女は、母をひたすら凝視します。
(このシーンは重要で、映画の終盤に明らかにされる)


2017年6月24日。
イタリア・ナポリ。

芸術の都・ナポリで、「これは古代の物語」といわれる重厚な芝居の幕が開きます。
中年女性アドリアーナ・コッツォリーノは、芝居を見に行った場で、魅力的な青年アンドレア・ガルデリシに惹かれました。
それはアンドレアも同じでした。
アンドレアはアドリアーナに「明日、用ある?」と質問します。
アドリアーナが「明日は日曜よ。なぜ?」と訊くと、「一夜を共にするから」とアンドレアが答えました。
ふたりはすぐにベッドインします。

アンドレアは下腹に特徴的なタトゥーがありました。アドリアーナは、芸術的なタトゥーに魅入られます。
翌朝、アンドレアはアドリアーナと、考古学博物館で会う約束をし、帰っていきました。
アドリアーナは昼間、叔母の家へ行く予定だったので、出かけます。

叔母のアデル宅へ行ったあと、約束通り考古学博物館へ行ったアドリアーナですが、いつまで待ってもアンドレアは来ませんでした。
遊ばれたのか、振られたのかと思い、アドリアーナは惨めな気持ちで博物館を去ります。
そんな彼女の携帯電話に、翌朝、仕事を頼む用事が入りました。
当直の当番だったピスコポが熱を出してしまい、アドリアーナが出かけます。

アドリアーナは、検死官でした。
その日(6月26日)、顔が潰されて身元確認のできない男性の遺体が運ばれます。
検視を開始したアドリアーナは、あるものを見て動揺しました。
遺体の下腹には、特徴のあるタトゥーがありました。
前の夜、博物館にアンドレアが来なかったのは、殺されていたからでした。
ショックを受けたアドリアーナは、検視を中止して、報告を次席検事に回します。


同じ頃、警察と検察側でも、被害者の身元がアンドレアだと突き止めていました。
遺体の所持品のスマホに、「眠っているアドリアーナのヌード画像」があったからです。
アンドレアの遺体は、博物館の裏口で発見されていました。
つまりアンドレアは、待ち合わせのすぐ近くまで来たところで、殺されていたのです。

遺体は眼球が抜き取られており、死因は出血多量でした。
アンドレアは、見てはならないものを見て、殺されたと思われます(眼球が抜き取られたことの意味)。

これから愛をはぐくんでいこうとした矢先に、アンドレアを失い、アドリアーナは実感が湧きませんでした。
アンドレアの葬儀にも出ますが、たった一日だけの恋人だったので、茫然自失に陥ります。


アンドレアの喪失感が得られないアドリアーナは、さらに不思議な体験をしました。
アンドレアと瓜二つの男性を、駅で目撃したのです。
名前を呼びかけながらアドリアーナは追いましたが、男は少しもこちらを見ずに、去っていきました。
その夜、アドリアーナの家に訪問者がありますが、インターフォンの死角に入り、カメラには映りません。
気になったアドリアーナは外へ出てみますが、訪問者の正体は分からずじまいでした。
ただ、アンドレアと関わった途端に、アドリアーナの周辺にも何者かの影が忍び寄っています。
背景になにか陰謀の陰があると、アドリアーナは感じます。

【承】- ナポリ熟れた情事のあらすじ2

ナポリ熟れた情事のシーン2 アンドレアそっくりの男性を見たという話を女友だちのカテーナにすると、アドリアーナは、霊能者のところへ連れていかれました。
幽霊に取りつかれているのではないかと、カテーナは考えたのです。
しかし霊能者はいいかげんな見立てをし、叔母・アデルや、霊能者を紹介したカテーナ自身もあきれかえりました。
霊能者の、ベタな三文芝居を見せつけられます。
カテーナはアドリアーナに、へんなものを紹介したと言って詫びました。


その帰り、アドリアーナは再び、アンドレアそっくりの青年を見かけます。
夢中で尾行したアドリアーナは、男に声をかけました。
すると男性は「ひとちがいだ」と言います。

アドリアーナは相手がアンドレアだと信じているので、嘘をついているのだとむきになりました。
証拠のタトゥーを見ようと、男性の下腹を露出させます。
(街頭でズボンを下ろさせるので、けっこう笑える)
タトゥーは…ありませんでした。アドリアーナは、あぜんとします。

やっと聞く耳を持つようになったアドリアーナに、男性は「僕は双子の弟・ルカだ」と正体を明かしました。
ルカによると、双子の兄・アンドレアの存在は去年初めて知ったそうです。
双子は、ともに養子に出されていました。
アンドレアの検視の際に、アンドレアが養子に出されたという話が出ていたことを、アドリアーナは思い出します。

双子の兄の存在を去年初めて知り、ルカは今回、初めて兄・アンドレアと会うために、わざわざナポリまで来ていたのでした。
その矢先に双子の兄・アンドレアの死を知ったのでした。


アンドレアと関係を持ったアドリアーナですら、不審者に家を訪問されるのですから、アンドレアそっくりの弟・ルカも危ない…そう考えたアドリアーナは、ルカの身の危険を案じて、自分の家へ連れ帰ります。
すると、アドリアーナの部屋が荒らされていました。
アドリアーナは警察を呼び、捜査してもらいますが、ルカの存在は隠します。

ところで、ひげを蓄えた警察官の男性・アントニオは、当初からアドリアーナに好意的でした。
アンドレアの遺品のスマホに、アドリアーナのヌード写真が入っていたことをすまなさがり(捜査の関係とはいえ、第三者の多くの目にさらされるため)、ボスに内緒で写真を持ってきたり、捜査の進捗状況を教えてくれたりします。
アントニオ刑事の情報によると、死んだアンドレアはある犯罪に関与しており、そのために「消された」のではないかとのことでした。

【転】- ナポリ熟れた情事のあらすじ3

ナポリ熟れた情事のシーン3 双子の弟・ルカを、アドリアーナはかくまいます。
ルカはアドリアーナとの出会いを喜び、「兄のおかげで僕たちは会えた」と言います。
アドリアーナは、ルカとも肉体関係になりました。

シャワーを浴びたアドリアーナは、鏡に指で「42 18 75 10」という数字が書かれているのを知ります。
その数字は死んだアンドレアが書いた手がかりだと思ったアドリアーナは、信頼できる年上の親戚・パスクアーレに相談しました。
アントニオ刑事にも、鏡に残された数字の話をします。

叔母のアデルは、アドリアーナの母・イザベラの話をしました。
アドリアーナの両親は、すでに他界しています。
アデルによると、アドリアーナの父・ドメニコとアデルが先に知り合っており、アデルはドメニコに好意を寄せていました。
ところが姉のイザベラもドメニコを好きになり、イザベラがドメニコを奪ったそうです。
そうしてドメニコとイザベラが結婚し、アドリアーナが生まれていました。


帰宅したアドリアーナがメールを気にしていると、ルカがメールの相手を知りたがります。
アドリアーナはそれをいなし、父の形見をルカへプレゼントしました。
眼球の形をした、金属製の細工です。
ルカは喜ぶと、笑いながら「僕を捨てたらただじゃおかないからな」と言います。

アドリアーナの職場へアントニオ刑事がやってくると、アンドレアの殺害に関する捜査に、進展がないことを話しました。
ただし、2年前にも同様に、遺体の目をくりぬかれた殺人事件が起きており、アンドレアの事件とも関連がありそうです。
またアンドレアは、盗んだ美術品を密売したり、骨とう品を偽造して売ったりしていたそうです。
ナポリの裏稼業のボス、リヌッチオに消されたのではないかと、アントニオ刑事は言いました。

アントニオ刑事と会っていたことがルカに知れ、ルカは猛烈に嫉妬します。
しかしアドリアーナは、アンドレアの事件の真相を知りたがりました。それは検視という仕事にも、関係があるからです。
捜査状況を訊きにアントニオ刑事の家へ行ったアドリアーナは、アントニオ刑事の妻が、2年前に急死したことを知りました。
アントニオ刑事は現在は独身で、幼い息子と暮らしています。

親戚のパスクアーレが、アドリアーナの代わりに、裏稼業のリヌッチオに会いに行きました。
そのことをアドリアーナに話している最中に、パスクアーレは心臓発作を起こし、亡くなります。

【結】- ナポリ熟れた情事のあらすじ4

ナポリ熟れた情事のシーン2 アドリアーナは、パスクアーレがリヌッチオに毒殺されたのではないかと疑いますが、同僚の女性の検視によると、毒物は検出されなかったそうです。
アドリアーナは疑います。


アドリアーナはアンドレアの事件に進展がないことに、やきもきしました。
裏稼業のリヌッチオだけでなく、実は警察や検察も関与し、大掛かりな陰謀があるのではないかと思ったアドリアーナは、女性検事やアントニオ刑事と話をしているときに、違和感を覚えます。

…アンドレアには、双子の弟などいませんでした。
アンドレアが養子に出されたことは事実ですが、弟などいないと、女性検事もアントニオ刑事も言います。
それを聞いたアドリアーナは、あるできごとを思い出しました。

少女時代のアドリアーナの目の前で、両親が揉めます。
父・ドメニコと母・イザベラは恋愛結婚をして、アドリアーナが生まれましたが、あるとき、夫婦は激しい口論となりました。
両親がののしり合う声のあと、銃声が響きます。
(これが、オープニングの映像。男はアドリアーナの父・ドメニコで、女はアドリアーナの母・イザベルだった)
母が父を殺す一部始終を、幼いアドリアーナは見てしまいました。
動転した母はさらに、アドリアーナの前で、バルコニーから身投げをして死にます…。


アドリアーナは、自分の両親の悲しい過去の記憶を、忘れていたことを自覚しました。
それとともに、アンドレアを失った悲しみを受け止められず、双子の弟・ルカという幻を生み出したのだと自覚します。

アントニオ刑事がやってくると、アドリアーナの家の冷蔵庫の片づけを手伝いました。
冷蔵庫には、ルカと一緒に作ったはずの料理が、腐敗してぎゅうぎゅうに詰まっています。

現実を受け入れようとするアドリアーナに、ルカが「僕はあいつと違って、浮気はしない」とささやきます。
しかしアドリアーナはルカを無視し、片付けをしました。
「42 18 75 10」という数字は、幼少期のアドリアーナの写真にありました。
(鏡に指で書かれていた数字は、アドリアーナが記したものだった)


後日。
アドリアーナは、アントニオ刑事と交際を始めます。

同僚のリリアーナが、仕事で表彰されました。
その授賞式を見ていたアドリアーナは、老女から「お連れの青年が落としたのを拾った」と、眼球の形をした金属製の細工を渡されます。
その細工は、かつてアドリアーナが父の形見だと言い、ルカに渡したものでした。
青年の容貌を老女から聞いたアドリアーナは、ルカがすぐそばにいたと知ります…。

(実のところ、最後のオチがさっぱりわからない。
「つらいことは記憶を改変させるアドリアーナが、アンドレアの死を認めたくなくて、ルカという幻影を作り出した」
これが大筋だと思われるのだが、ラストで老女から聞いたことにより、ルカが実在するふうに捉えることもできる。
「実はルカはアンドレアであり、幽霊としてアドリアーナに付きまとっていた」
途中に霊能者が出てくるシーンから、このように受け取ることもできる。
「途中までアドリアーナが疑っていたように、実は悪党のリヌッチオが警察を買収していいように牛耳っている。都合が悪い存在のアンドレアは、リヌッチオに消された。ルカも同様に消された。アドリアーナは警察の監視下に置かれるために、アントニオ刑事が執拗に迫っていた」
この説も濃厚)

みんなの感想

ライターの感想

隠れた大作のような予感。ただし、ラストが駄目。台無しになってしまった。
3通りのラストの解釈を最後に記してみたが、正直どれなのか判らない。
たぶん最初に記した「ルカはアドリアーナが作り出した幻」にしたかったんだろう。幼少期の両親の死や、冷蔵庫の腐った料理を考えるに。
でも、ラストシーンの父の形見のことが出てきたがために「ルカいました」になってしまう。
そうすると途中で霊能者に会わせてたオカルト説(幽霊に取りつかれている)、主人公のアドリアーナが途中まで考えていた「警察と悪が通じてる説」が濃厚になる。
少なくとも邦題のようなエロティックなものではなく、どちらかというと正統なミステリー。

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