「ニューオーダー」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

ニューオーダーの紹介:2020年製作のメキシコ&フランス合作映画。「母という名の女」のミシェル・フランコ監督による第77回ヴェネツィア国際映画祭 審査員大賞受賞作。裕福な家庭に生まれ育ったマリアンの結婚式。着飾った政財界の名士たちが豪邸に集うなか、ほど近い通りでは貧富の格差に対する抗議運動が暴動と化していた……。出演は、メキシコで活躍する女優ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド、「モンスターハンター」のディエゴ・ボネータ。

あらすじ動画

ニューオーダーの主な出演者

ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド(マリアン) ディエゴ・ボネータ(ダニエル) モニカ・デル・カルメン(マルタ) フェルナンド・クワウトレ(クリスチャン) エリヒオ・メレンデス(ロランド)

ニューオーダーのネタバレあらすじ

【起】– ニューオーダーのあらすじ1

ニューオーダーのシーン1

画像引用元:YouTube / ニューオーダートレーラー映像

(原題『NEW ORDER』=『政治の新体制、新秩序』)

メキシコ・メキシコシティ。現在。

印象的な絵画の前に、若い女性がひとり立っています。女性は緑の液体に打たれて濡れています。翠の液体が階段からこぼれ落ちる映像が流れます…。

公立病院には、老齢の患者が何人も入院していました。そこへ急に踏み込んできた男たちが「協力してください。もっといい場所に移りましょう」と言いながら、ベッドに伏せている患者を起こすとどこかへ連れていきます。

入院患者と交代で、病院にはケガ人がどんどん運び込まれます。

暴動が起きたらしく、おびただしい数の人間の死体が積み重なっています。

マリアン・ノベロはメキシコシティに住む、富裕層の家の若い女性です。マリアンの両親は金持ちで、権力者にもコネがありました。豪勢な屋敷に住み、使用人をたくさん雇っています。マリアンにはほかにきょうだいとして兄のダニエル・ノベロがいますが、兄は結婚して家庭を築いています。

今日はマリアンの結婚式です。アランという大好きな男性と結婚することが決まり、マリアンは幸せでした。アランも富裕層の人間です。

結婚パーティはマリアンの屋敷で行なわれ、政財界の名士たちがぞくぞくと集まります。マリアンは夫のアランと笑顔で踊っており、とても幸福そうです。パーティの主役はもちろん新郎新婦ですが、新郎の両親と新婦の両親は来賓の応対に忙しく動いています。

マリアンとアランの一家にとっては、この日が良い一日となるはずでした。ところが屋敷の外では、きな臭い出来事が起きています。彼らは他人事のようにとらえていますが、マリアン宅の近くでは広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が激化していました。すでに暴動に変わっており、映画冒頭の公立病院に運ばれたケガ人はその負傷者でした。

暴動を行なう一団は、緑のペンキをあちこちに投げつける行動に出ています。暴動は金持ちを狙い撃ちにしており、高級住宅街に駐車された車に緑のペンキがつけられます。

屋敷にやってくる客たちは「暴動で空港が大混乱だ」と言いますが、まだ他人事でした。マリアンの母・レベッカはご祝儀を受け取ると、金庫にしまいます。そのあと洗面所で水道を使っていると、ペンキが混ぜられたのか水が緑色に変わったので使用人を呼んで水を見せます。しかし緑の水は一時的なもので、レベッカが見せたときにはまた透明に戻っていました。

屋敷のなかでは結婚式の招待客が、楽しく飲み食いしていました。そんななか、ノベロ家で昔働いていた女性の使用人・エリサの夫・ロランドが訪ねてきます。

エリサはノベロ家で長く働いた使用人でした。8年ほど前にレストランを開業するために屋敷を辞めましたが、その商売はうまくいきませんでした。

このたびエリサに病気が見つかって、緊急手術の必要が生じたそうです。それに先立ってエリサは公立病院に入院したのですが、負傷したデモ隊が公立病院に押しかけて放り出されてしまいました(映画冒頭のシーンです)。緊急手術が必要なので私立の病院に移そうとしましたが、前払いができないので受け入れてもらえていません。

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