映画:ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」のネタバレあらすじと結末

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦の紹介:2016年製作のチェコ・イギリス・アメリカ・フランス合作の戦争映画。第二次世界大戦中にチェコで起きたナチス高官ハイドリヒ暗殺事件を描いていく。第24回チェコ・ライオン賞では観客賞を受賞した。

あらすじ動画

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦の主な出演者

ヨゼフ・ガブチーク(キリアン・マーフィ)、ヤン・クビシュ(ジェイミー・ドーナン)、マリー・コヴァルニコヴァー(シャルロット・ル・ボン)、レンカ・ファフコヴァー(アンナ・ガイスレロヴァー)、ラインハルト・ハイドリヒ(デトレフ・ボーズ)

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のあらすじ1

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のシーン1 舞台は1941年のチェコ。このとき、チェコはナチスドイツに併合され、ナチスNo.3の権力を持つハイドリヒによる統治が始まっていました。「野獣」の異名を持つハイドリヒは残虐極まりない男で、ナチスに反抗する者には徹底的な弾圧を加えていました。

そんな中、二人のチェコ人の若者がハイドリヒ暗殺に乗り出しました。彼らの名前はヨゼフとヤン、この二人に暗殺を命じたのは、イギリスで再起を目指すチェコ亡命政府でした。ヨゼフたちはひそかにチェコに入国、国内に潜伏するレジスタンスとの合流を目指しました。

ヨゼフはハイドリヒ暗殺のためなら手段を選ばない非情さを持っていましたが、ヤンはヨゼフほど冷徹になれず、人間的な感情を残していました。ヤンの迷いに不安を残しつつ、ヨゼフたちはプラハ入りしました。

ヨゼフたちはレジスタンスのトップ、ハイスキーを始め、組織の面々と面会し、ハイドリヒ暗殺計画、通称エンスラポイド作戦を説明しました。ハイスキーたちは亡命政府の大胆すぎる命令に驚き、それと同時に、ナチスによる報復を恐れました。ハイドリヒ暗殺の成功いかんにかかわらず、ナチスは首謀者の家族、友人を処刑することは間違いなかったからです。それでもヨゼフとヤンは作戦参加を呼びかけ、ためらうレジスタンスのメンバーたちを奮起させようとしました。

その後、ヨゼフとヤンはハイスキーの計らいでモラヴェッツ氏の家に身を寄せることとなりました。ヨゼフとヤンはプラハの街を怪しまれずに歩くため、モラヴェッツ氏の美しい娘マリーとその友達レンカに恋人のふりをして欲しいと依頼します。ドイツ人を嫌悪するマリーとレンカはこの依頼を承諾し、レンカはヨゼフの、マリーはヤンの恋人役をうまく演じてくれました。ヨゼフたちはマリーとレンカに無用な危険が及ばぬよう、真の目的を知らせようとはしませんでした。

その後、ヨゼフとヤン、ハイスキーらレジスタンスはハイドリヒ暗殺計画の具体化を進めました。一行が目をつけたのは、通勤時間帯のハイドリヒの警備の薄さでした。通勤時には護衛がついていましたが、護衛がない日も少なからずありました。一行は警備がない日に暗殺を決行することを決め、ハイドリヒの屋敷に潜入するスパイから情報を得ながら、暗殺の時間と場所を定めていきました。

【承】- ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のあらすじ2

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のシーン2 そんな中、マリーとレンカがハイドリヒ暗殺計画に感づいてしまいます。マリーはその恐ろしさに怖気付きますが、対照的にレンカは「ナチスの豚なら喜んで殺すわ」と口にしました。このとき、レンカはヨゼフが十分に拳銃のメンテナンスをしていないことに気づきました。レンカは慣れた手つきで銃を点検し、「武器の点検は怠らないで」とヨゼフに注意するのでした。

その後、ヨゼフはレンカと二人で話をする機会を持ちました。ナチスが虐殺したチェコ人の中には陸軍将校だったレンカの父も含まれており、レンカは激しい憎悪をナチスに向けながら「私は逃げない」と口にしました。レンカのそんな勇ましさと、時に見せる優雅さに、ヨゼフは次第に魅了されていきました。

その後、モラヴェッツ家に戻ると、アタの誕生日を祝うささやかな祝いの席が設けられました。その場で突然ヤンとマリーが結婚を発表しました。ヤンとマリーはこの数日間のうちに愛し合うようになり、本当の恋人同士となっていたのです。その後ヤンと二人きりなると、ヨゼフはヤンを批判しました。しかし、マリーとごく普通の家庭を築きたいとヤンが語ると、ヨゼフは何も返答できませんでした。

ハイドリヒ暗殺計画の日程を検討する中、ヨゼフたちの元に驚きの情報が入りました。ハイドリヒが明後日にプラハを発ち、パリに赴任するというのです。ヨゼフたちはやむなく明日に暗殺決行することを決めました。

その翌朝、ヨゼフとヤン、レジスタンスのヴァルチクとオパルカはハイドリヒの暗殺に向かうこととなりました。出発の直前、急な計画変更を知ったレンカがヨゼフを訪ねてきました。心配そうな表情を浮かべるレンカにヨゼフはキスをし、暗殺の予定地に出発しました。

ハイドリヒの通勤時間が近づいていましたが、暗殺メンバーの残る一人チュルダが一向に現れません。ヨゼフはチュルダ抜きで作戦を決行することを決め、各々に待機場所に行くよう指示しました。ヨゼフはヤンとともにベンチに座り、先の通りに待機するヴァルチクの合図を待ちました。その間、ヨゼフはコートの中で器用にステンガンを組み立てていました。すると、ヴァルチクは持っていた鏡で太陽の光を反射させました。それは、ハイドリヒの車に護衛がついていないことを意味する合図でした。続けてオパルカがハイドリヒの車の前を横断、車のスピードを遅らせました。その次の瞬間、ヨゼフは車の前に出てステンガンを構えました。

【転】- ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のあらすじ3

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のシーン3 しかし、ヨゼフが何度引き金を引いても銃弾は発射されません。この大事なタイミングで銃弾が詰まってしまったのです。ヤンはすぐに手投げ弾を投げハイドリヒの車を爆殺させますが、ハイドリヒの側近はヤンたちに発砲、市民を巻き込んだ激しい銃撃戦へと発展しました。

その後、ヨゼフとヤンはなんとかモラヴェッツ家に戻りますが、ナチスの動きは早くすでにプラハの街を封鎖し、外出禁止令を出していました。ハイドリヒは重傷を負い病院へと搬送されていましたが、その生死ははっきりしませんでした。そんなヨゼフたちにさらに悪いニュースが届きました。レンカがナチス兵から逃げようとしたところ、撃ち殺されてしまったというのです。ヨゼフはレンカの死に我を失い、ひどく取り乱しました。ヤンはそんなヨゼフを落ち着かせ、「自分を責めるな」と言葉をかけました。

その後、ヨゼフとヤンはハイスキーの計らいでペレトク神父に匿われることとなりました。ヨゼフとヤンは教会の地下納骨堂に身を寄せ、そこでロンドンからチェコ入りしていた他の仲間たちと合流を果たしました。

それから間もなく、ハイドリヒの死が発表されました。それと同時に、ナチスは首謀者の情報を募りますが、その内容は恐ろしいものでした。五日間以内に情報を引き渡した者には本人とその家族に恩赦を与えるという条件を提示する一方で、もし五日を過ぎて情報が得られない場合はチェコ人三万人を処刑するというのです。

ヨゼフたちは万が一のときのため、下水管から脱出できるよう地下を掘り始めました。ハイスキーもヨゼフたちの移送計画を急いでいましが、そんな中、教会に大勢のナチス兵が押し寄せてきました。ナチスが関係者に残酷な取り調べをした結果、ヨゼフたちの居所をつかんだのです。

【結】- ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のあらすじ4

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のシーン2 ナチスは早い段階でレジスタンスのチュルダを捕らえ、拷問にかけていました。チュルダは耐えきれずモラヴェッツ家の情報を吐き、モラヴェッツ家にただちに兵士が送られました。モラヴェッツ夫人は青酸カリを飲み込み自殺しますが、残されたアタは残酷な拷問にかけられました。アタは血まみれになりながら長時間の拷問に耐えましたが、ついに限界を超え、ヨゼフたちが潜伏する教会の場所を吐いてしまうのでした。

ナチスが突入したとき、教会の講堂の見張りをしていたのはヤンと数人の仲間でした。ヤンたちはすぐに応戦、たちまち教会は惨劇の場と化しました。同じ頃、教会の異変を知ったハイスキーはヨゼフたちの救出を断念、自らに危険が及ぶ前に青酸カリを飲んで自殺を遂げました。

ヤンは仲間たちを奮い立たせながら戦いを続けましたが、数的不利は覆せず、見張りをしていた仲間たちはヤンを残して皆殺されてしまいました。向かってくるナチス兵を眺めながら、ヤンは自らのこめかみに銃口を当て、引き金を引くのでした。

やがて、ナチス兵は地下にこもっていたヨゼフたちに気づき、投降を呼びかけてきました。しかし、ヨゼフは「俺たちはチェコ人だ、絶対に屈しない」と叫び、銃撃を開始しました。ヨゼフたちは臨戦態勢を取りますが、ナチスはヨゼフたちを溺れ死させようと地下室に大量の水を投下してきました。ヨゼフたちは下水管からの脱出を図ろうとしますが、ナチスはさらに爆弾を爆発させ、ヨゼフたちを追い詰めていきました。そのとき、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」の単行本が水面に浮かぶ様子がヨゼフの視界に入ってきました。

その後もヨゼフたちは応戦を続けましたが、下水管からの脱出の見通しは立たず、次々と仲間たちは自害を遂げていきました。仲間が倒れる中、ヨゼフは陽の光に照らされた水しぶきの中にレンカの幻を見ました。手を差し伸べてくるレンカの幻を見ながら、ヨゼフはこめかみに銃口を当て、引き金を引きました。

このヨゼフたちの死と5000人のチェコ人の処刑を受け、イギリスのチャーチル首相はナチスによるチェコ併合を認めたミュンヘン協定の無効を宣言。ヨゼフたちのよるハイドリヒ暗殺のその後の凄惨なナチスの報復は、イギリスがチェコを重要な同盟国と認める大きなきっかけとなりました。

みんなの感想

ライターの感想

ハイドリヒ暗殺という恐ろしい任務に怯える人々の様子が繰り返し映し出され、ハイドリヒがいかに残酷で無慈悲な人物であったが伝わってきました。キリアン・マーフィ演じる主人公は冷たさを感じるキャラクターとして登場しますが、レンカとの出会いを通じて少しずつ変化していく様子がじっくりと感動的に伝わってきました。微妙な表情の変化で主人公を味わい深く演じたキリアン・マーフィの演技力に魅せられた作品でした。

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