「ハイネケン誘拐の代償」のネタバレあらすじと結末の感想

ハイネケン誘拐の代償の紹介:2015年公開のベルギー&イギリス&オランダ合作映画。ハイネケンの経営者が誘拐された実在の事件を基にしたサスペンス・ミステリー。犯罪未経験の若者5人組による犯行も、いまだに身代金の大半の行方がわかっていないなど、多くの謎を残す事件の裏で何が起きていたのかが明らかになっていく。

予告動画

ハイネケン誘拐の代償の主な出演者

フレディ・ハイネケン(アンソニー・ホプキンス)、コル・ファン・ハウト(ジム・スタージェス)、ヴィレム・ホーレーデル(サム・ワーシントン)、ヤン・“カット”・ボーラールド(ライアン・クワンテン)、フランス・“スパイクス”・メイェル(マーク・ファン・エーウェン)、マルティン・“ブレイクス”・エルカンプス(トーマス・コックレル)、ソーニャ(ジェマイマ・ウェスト)、アブ・ドーデラー(ダヴィッド・デンシク)

ハイネケン誘拐の代償のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①会社を経営しているコルたち5人は経営不振に陥り、ハイネケンを誘拐しようと思い付く。誘拐はできたが、身代金受け渡しに応じる警察からの告知がない。 ②警察が動かないことにあせり、5人は内輪もめを始める。身代金は手に入れたものの、犯行を見抜かれた5人は逮捕され、ハイネケンは救出された。

【起】- ハイネケン誘拐の代償のあらすじ1

〝実話に基づく物語〟
1982年、オランダ・アムステルダム。
コル、カット、スパイクス、ブレイクスの4人は幼馴染みの4人組です。彼らは建設業を営んでおり、100人を超す従業員を抱える会社の共同経営責任者でした。
今までは順調だったのですが、最近になって経営が行き詰まった彼らは、銀行に赴いて融資をお願いしますが、断られます。株券などはすでに現金化しており、担保となるものがないからです。
コミューンと呼ばれる不法滞在者が住む土地を彼らは持っていますが、担保とするには住民を撤退させねばなりません。
考えた4人はコミューンの住人に喧嘩を売って追い出そうとしますが、揉めて通報されて捕まったのは自分たちでした。住人たちにも居住権があるので、追い払うのは難しそうです。
釈放されて帰宅したコルは、妻・ソーニャから妊娠を聞かされました。嬉しい一方でこれから先のことを考えると、気が滅入ります。
妻・ソーニャの実家に行くと、義父が「ハイネケンがこの暮らしを支えてきた」と誇らしげに語りました。最終的には義父はクビになり名前すら覚えてもらえていない従業員でしたが、ビールの大手企業・ハイネケンの社長との記念写真を大事にしており、リビングに飾っては自慢の種にしていました。
それを聞いて反発したコルはクビのことを話題にして、義父に殴られます。
実家には妻・ソーニャの兄・ヴィレムがいました。妻・ソーニャに先に家に帰るように言うと、コルはヴィレムを誘って幼馴染みのところへ行きます。
1983年、新年。
コルは幼馴染みのメンバー3人(カット&スパイクス&ブレイクス)と、運河に船を浮かべて新年を祝う約束をしていました。義兄・ヴィレムと彼らも顔なじみです。
そこでコルは組織的で大きな仕事をしようと言いました。ハイネケンの会長フレディ・ハイネケンを誘拐して身代金を取ろうというものです。
ハイネケンを拉致して会社の倉庫の中に監禁し、身代金として6000万ギルダー(現在はギルダー貨幣は存在せず。約32億円)を要求しようと言いました。
5人は計画を進めますが「大物を誘拐するにはそれなりの準備と金が必要」ということになり、10万ギルダー(約530万円)ほど必要と考えた一同は、資金を得るため銀行強盗を考えます。
銃は第二次大戦時代の古いものしかなく、考えた5人は分担して役目につきました。銀行から金を護送する最中の警備員2名を襲って現金入りの金属の箱を奪取すると、追ってくるパトカーを車幅の狭いオランダの道でかわします。
途中挟まれそうになった折にも、死傷者を出したくなかったコルたちは威嚇射撃程度に地面に発砲しつつ、最終的には運河を利用してボートで逃げました。
持ち帰った金属の箱を開けると、大量の札が入っていました。大金に満足した5人は、誘拐の準備を始めます。妻・ソーニャには内緒でした。
その日からフレディ・ハイネケンの家を監視して、ハイネケンの行動スケジュールをチェックします。

【承】- ハイネケン誘拐の代償のあらすじ2

変声器(ボイスチェンジャー)を買う時にはダース・ベイダーの台詞を真似て、遊びで購入する振りをし、手錠はアダルトグッズ店で購入しました。
一方で捕らえてきたハイネケンらを監禁する部屋も作ります。防音のスポンジで内部をかため、外で声が聞こえないか何度も実験しました。
さらにアンネ・フランクの隠れ家から着想を得て、倉庫の奥に隠し扉を作り、その奥に部屋を入れ込むという形で監禁部屋は完成しました。
3500万ギルダー(約18億6500万円)が運べる限界だと検証し、身代金の金額設定を見直します。それでも1人700万ギルダー(約3億7200万円)です。
身代金の脅迫状も先に作成し、準備を万端にしました。
盗難車のバンを赤く塗り、車と徒歩と二手に分かれ、話す時はドイツ語だけと決めて覆面を持って移動します。
家から出てきたハイネケンと運転手・アブを拉致し、女性たちにはスプレーをかけて目くらましをして、赤いバンで逃げました。犯行を見ていたタクシー運転手が追ってきますが、銃を向けるとすぐに退散します。
赤いバンを途中で乗り捨てて、途中からは用意して置いてあった別の車2台に分乗して逃げました。ハイネケンらには、目隠し用に黒く塗りつぶしたフルフェイスのヘルメットをかぶせています。
ところが「ドイツ語で話す」と決めていたのに、早速ドイツ語以外の言葉で話してしまったものですから、ぐだぐだになってしまいます。
それでもなんとかハイネケンと運転手・アブを監禁部屋の個室に別々に押し込み、ハイネケンから奪った時計を脅迫状の封筒に入れました。
その折「誰か指紋つけたか」と聞くと、皆うろおぼえだったので、指紋隠しのためコピーしたものを入れてハイネケン邸に行って投函します。投函した直後に警官が家を出てきますが、ニアミスは回避できました。
その後5人は居酒屋で普段どおり振る舞い、アリバイ作りをします。
翌日、監禁部屋のある倉庫に行ったコルは、ハイネケンが元気で怒っており、運転手・アブは心配だと聞きました。見ると運転手はびびりまくっており、ハイネケンはコルが入室すると「君がボスか」と聞くと、「欲しいものがある、バスローブ、スリッパ、快適な椅子、本、音楽はクラシックが好きだ…」といろんなものを要求してきます。
新聞記事の第一面は各紙ハイネケン誘拐のことでもちきりで、犯人たちの人数すらつかめていないことをコルらは喜びました。
ふと脅迫状の原本をコピー機から回収したか心配になって見に行くと、みごとに忘れていました。幸いと、事務所の従業員・ジョージらは気づいておらず、コルは慌てて回収します。
コルたちは交代で見張りますが、ハイネケンの要求はうるさいものでした。
「この曲(クラシック)は切なげでいい曲だが、エンドレスなのは拷問に近い。バッハ、シューベルトもいいが…静寂が一番」と自分で音楽をリクエストしておきながら文句を言います。

【転】- ハイネケン誘拐の代償のあらすじ3

「食事は安いものがいいかな。中国料理なんてどうだろう。安くていいぞ。バンバンジー、チリソース多めで頼む」と注文をつけたりしました。
しかも要求が通るまで何度もバンバンジーをせがむので、やむなく買いに行ったものの、いつもは甘酢派なので店主からは「いいのか?」と確認されるし、その店に警官が来ていたりして、コルはハラハラします。
新しい音楽(アップテンポ)は愉快だと気に入られ、本もせっせと差し入れました。
身代金が用意できたら新聞告知欄で知らせられるので、毎日チェックしますが、全然載りません。そのうち神経質なスパイクスがそわそわし始め、コルは「思い詰めるな、精神をやられる」と落ち着かせました。
バンバンジーの差し入れを喜ぶハイネケンは、基本的にはパジャマ姿で、手首のみ手錠つきの鎖で拘束されています。鎖の先は部屋に固定されていますが、部屋の中は自由に動き回れます。
「身代金の半分と、スイスの別荘をやる。スイスの女性は美人だ。何人でも手配してやるぞ」とハイネケンは言いますが、肝心の身代金の連絡が一切ないことに、メンバーはイライラしていました。
コルの弟のブレイクスまでもが参ってきていました。身代金の受け渡し期限2週間を経過しても、なお何も連絡が来ませんでした。
それを知って憤ったのはハイネケンです。「自分が手紙を書く」と言い出しました。確かに、人質生存の可能性なしと警察に見放された可能性はあり、ハイネケン直筆の手紙だと効果があるということで、コルたちはそれに賭けます。
ハイネケン直筆の身代金要求の手紙を届けても、すぐには警察は動かず、その間に5人は内輪もめを始めます。もう辞めたいとスパイクスが言い出しました。
カットが「警察側は反応を見ているのだろう」と言い、しばらく家で休むことで気を落ち着けることにします。
運転手・アブを殺して脅せばいいという話になりますが、スパイクス以外は全員引け腰でした。もともと人を殺したくないために、強盗や誘拐で金を得ようとしていたのです。
19日が経過し、再びハイネケンに手紙を書かせている時に、コルはハイネケンに言われます。「『裕福』には2通りある。莫大な金を手にするか、大勢の友人を持つかだ。両方はあり得ない」と。
コルたち5人チームに訓戒の意味で言ったのかもしれませんが、大金を手にしながらも誘拐の身代金を払ってもらえないハイネケン自身への自虐も、そこには含まれていたのかもしれません。
やっと警察が告知を掲載しました。5人は安堵します。
日付入りの新聞を持たせたハイネケンとアブの写真を撮り、身代金受け渡しの方法を運転手・アブに読み上げさせた録音を、家族の元に送りました。
ユトレヒト駅のロッカー、ソニアのトレンホルホテル、ヤールのガソリンスタンド…と、行くたびに次の指示が書かれたメモを入れておき、BC通りの屋根付き駐車場に行って、自転車を積んだ黄色いボルボに金を移させ、最後はオレンジ色の三角コーンの場所で金を落とせと指示します。

【結】- ハイネケン誘拐の代償のあらすじ4

コルたちはその高速道路の下で待機し、落ちて来た金を持って山奥に埋め、自転車で帰宅しました。当時の誘拐の身代金の中では最高額でした。
身代金受け渡しも順調にいった5人は、新聞記事をチェックします。新聞では犯人のことを「豊かな資金があり、よく訓練された外国の組織」というふうに書いており、自分たちとはまるで対照的な書かれように、コルたちはほっとしました。
現金は手に入れたので、あとはハイネケンと運転手・アブを解放するだけです。
ところが警察がコルたちを尾行していることに気づきました。コルとヴィレムが金を掘り出しに行き、3時間後にマリーナで落ち合う約束をして5人は散ります。
コルとヴィレムは700万ギルダーだけ残し、4人分の金を取り出してマリーナで落ち合うと、弟・ブレイクスに金を渡して逃げろと言いました。
残りの4人はパリに高飛びする予定でしたが、妻子を残して行けないと言うカットが、金を放棄して去ります。
メンバーは分かれて行動しますが、カットがまず警察に追われて包囲され、跳ね橋もあげられて逃げ道を失い、逮捕されました。
カットの自供で警察は倉庫に行き、放置されたままのハイネケンとアブを保護します。最初は場所が分かりませんでしたが、監禁部屋に取りつけたマイクから聞こえた2人の歌で、隠し部屋が見つけられました。
ブレイクスはバイクに乗っていたところを、通りの両側からパトカーに挟まれて逮捕されます。
スパイクスは去り、コルとヴィレムはパリのヴィレムの知り合いの女性のところに潜伏しました。ハイネケンらが無事に救出されたニュースをテレビで見て、カットとブレイクスが逮捕されたのも知ります。
スパイクスは自首しました。
ヴィレムは妹・ソーニャに連絡を取るなと義弟・コルに言い聞かせますが、身重の妻が気になって、コルはカリン経由でソーニャにかけ直すよう言ってくれと電話番号を伝えます。
ソーニャはマークされており、ソーニャの知り合い全員にも盗聴や尾行がついていました。伝えた電話番号がきっかけでヴィレムとコルの居場所も包囲されます。
コルは「若いうちに出られるし、金の場所は知られていない」と言い、素直に投降しました。
〝匿名の情報で警察は彼らを疑っていた。
情報者が誰か、警察は明かさなかった。
誘拐後ハイネケンは世界有数の警備会社を設立した。2003年に死去。
ヤン・“カット”・ボーラールド、12年服役。
マルティン・“ブレイクス”・エルカンプス、8年服役。
フランス・“スパイクス”・メイェル、治安精神病院を脱走、パラグアイへ。10年後、行方を突き止められオランダへ送還され服役。
コル・ファン・ハウトとヴィレム・ホーレーデルは11年服役。その後、犯罪の世界で頂点に立ち“オランダのフゴッドファーザー”に。
2003年コルは正体不明の暗殺者によって殺害された。
身代金は当時、個人に対して支払われた最高額。その大部分の行方は未だに解明されていない。
金の分配後、彼らが再び共に行動することはなかった。〟
〝『裕福』には2通りある。莫大な金を手にするか、大勢の友人を持つかだ。両方はあり得ない〟

みんなの感想

ライターの感想

『実話にもとづく』ものだから仕方がないんだろうけど、けっこう誘拐の手口が杜撰。
最後のところで「匿名の情報で警察は彼らを疑った」とあるのだが、一方でどこから疑われていたのかが判らず。
よって、映画でも判らないままなのだ。これが、見ててもやもやする。実話だから勝手に話を作ってはならんと思ったんだろうな。
でも身代金受け取りOKで、山に埋めて、戻って来て乾杯して店出たら警察の尾行…「だったら山に埋めてるときに逮捕しろや」と思ってしまう。
指紋がついていないか配慮するだけの頭はあるのに、コピー機に原本置きっぱなしにするというポカミス!
あるある! とは思うけど、けっこう間抜けだよな。ドイツ語でしゃべるっていう作戦も初手からつまずいてるし。
予告見てると「ハイネケンが5人の若者を翻弄していく」とか言われてたから、その手のストーリーを期待してたのだが、ホプキンスはただのおっさんだった。

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