映画:ハンガリー連続殺人鬼

「ハンガリー連続殺人鬼」のネタバレあらすじと結末

ハンガリー連続殺人鬼の紹介:2016年製作のハンガリー映画。1950年~60年代のハンガリーで、複数の女性を惨殺、屍姦、暴行に溺れた実在した殺人鬼を描いたダーク・サイコ・スリラー作品。事件の容疑者として逮捕されるも、7年後に再び同様の事件が発生する…。

あらすじ動画

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ハンガリー連続殺人鬼の主な出演者

パール・ボグナール(カーロイ・ハイデュク)、アーコシュ・レーティ(ガーボル・ヤースベレーニ)、ニョモーゾ・ボータ刑事(ジョルト・アンガー)、ズルターン・シルマイ検事(ピーテル・バールナイ)、リータ(ジョーフィア・サモシ)、ノーラ・シゲティ〔ボグナール夫人〕(モーニカ・バルシャイ)、ニョモーゾ・ボータ(ジョルト・アンゲル)

ハンガリー連続殺人鬼のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ハンガリーの田舎町で女性を屍姦する事件が起こる。犯人としてレーティが逮捕され終身刑に。しかし7年後、同じ町で似た手口の殺人事件が再び起こる。 ②レーティは冤罪。真犯人は7年前の被害者の元交際相手・ボグナール。性行為が上手くいかないことを笑われて殺害して以降、女性を屍姦しないと興奮しないようになっていた。

【起】- ハンガリー連続殺人鬼のあらすじ1

〝実話に基づく〟

1957年、ハンガリー共和国の田舎町。
その町には大きな靴工場がありました。大勢の男女がそこで働いています。
夜に仕事を終えて帰宅途中の女性・エルジェーベトは、中年男性アーコシュ・レーティに迎えられて一緒に帰りました。
レーティは妻子ある身で、エルジェーベトと恋愛関係になっていました。
レーティは離婚をしたと告げますが、エルジェーベトはレーティと結婚する気はありません。2人は口論になります。

その翌朝、エルジェーベトの死体が発見されました。頭部を殴られ、死んだ後に犯されていました。屍姦です。
目撃証言があったことから、レーティが事情聴取を受けました。
当時の検事ガーボル・カトナは出世がかかっていたために、早期解決を望みます。
いきおい、レーティは厳しい取り調べを受けることになりました。暴力を振るわれたレーティは、殺人及び屍姦の容疑を認めます。
後日、現場検証に連れられたレーティは、斧でエルジェーベトの頭を殴って殺したと言います。しかし血を女性の服で拭ったと言い、その前に証言していた内容「新聞紙で拭った」と違うことから、またもや厳しい叱責を受けます。

レーティの身の潔白を信じるのは、妹のリタだけでした。
レーティは裁判にかけられ、死刑を言い渡されます。その後の裁判では、初犯ということが汲み取られ、終身刑に減刑されました。
レーティは刑務所に投獄されます。
入所したばかりのレーティは、先輩の受刑者に性的ないじめを受けました。
2人部屋で寝起きします。

当時のハンガリーは社会主義であったことも手伝い、共産主義により厳しく管理されていました。
その背景もあり、刑事、検事、受刑者のレーティともに迅速な対応を求められた…という見方もできます。
(先にネタバレ。レーティは殺人を犯しておらず、冤罪。凶器も斧ではない。
暴力で自白を強要されたことと、レーティ自身も動機で後ろめたいことがあったため、罪を認めていた。
しかし冤罪だということが分かるのは、物語の終盤になってから)

〔7年後 1964年〕
田舎町で再び若い女性を狙った殺人事件が発生します。
被害者はいずれも、靴工場の従業員です。

女性・イボヤは首を絞められ、死んだ後に着衣を脱がされ、屍姦されていました。その後、遺体は湖に捨てられます。
3日後に遺体が見つかり、さらにその上流でバッグが見つかりました。
当初は自殺ではないかとされましたが、カトナ検事は「裸で自殺をするだろうか」と疑問を抱きます。
殺害した男性は、バイクに乗っていました。

別の女性・アーグネシュも帰宅途中で狙われました。
バイクの男があとをつけ、レール沿いに徒歩で帰るアーグネシュを茂みで殴って気絶させると、レイプしようとしますが、未遂に終わります。
その後、男は気絶したアーグネシュをレールの上に置きます。
アーグネシュは死んでおらず、レールから起きあがったため、列車に轢かれることはありませんでした。
アーグネシュはハンマーのような鈍器で殴られていました。

事件の担当になったのは、中年男性・ボータ刑事です。現場はユハース刑事が写真を撮ります。
さらに若い男性ゾルターン・シルマイ検事も担当になりました。
シルマイ検事は意欲的で、「ちがう視点が必要だ」として捜査に顔を突っ込みます。
シルマイ検事とユハース刑事が、現場にバイクのタイヤ痕が残っているのを見つけました。
たまり場でバイクをチェックし、該当するものがないか確認します。

【承】- ハンガリー連続殺人鬼のあらすじ2

アーグネシュの恋人が怪しいとし、またアーグネシュが死んでいないことから「口を塞ぐために病院まで殺しに来るかもしれない」として、警察は病院を監視しました。
やがて病院に、アーグネシュの元恋人の男がやってきます。
捕まえて聞いてみると、事件とは無関係でした。男には婚約者がおり、アーグネシュが襲われた日にプロポーズをしており、アリバイも立証されます。
男が逃げたのは、違法な密漁をしていたからでした。

…その頃、レーティは刑務所暮らしを続けています。
レーティは刑務所での作業で、バスケットボールを作っていました。ボールの外の皮を手縫いする作業をしています。
妹のリタが面会に来て、再審請求をしろと要求しました。しかしレーティはやる気が失せています。
リタは別れた妻子の話を持ち出して、「子どもには父親が必要だ」と訴えます。
この日、リタは新たな情報を持ち寄っていました。靴工場の同僚が殺される事件が起こっているから、再審請求すれば通るかもしれないと言います…。

靴工場から帰宅するノーラ・ボグナールが、館の近くにある森の陰で殴られます。
「助けて!」という声をあげたので、ノーラは襲われることなく助かりました。しかし頭部を殴られたので、入院します。
ノーラの夫パール・ボグナールは、幼い息子・マーテーの相手をしている時に、妻が暴漢に遭ったという知らせを受けて病院へ行きました。
妻・ノーラは警察の事情聴取に対し、「息遣いに特徴があった。知っているような…」と答えています。
そこへ息子のマーテーを連れて、ボグナールは病院へ行きました。

実は…ノーラを襲った男は、夫のボグナールでした。
そればかりではなく、イボヤを殺してレイプしたのも、アーグネシュを襲ったのもボグナールです。
ノーラはその日、ショートボブのカツラをつけていました。
だからボグナールは「妻と気付かずに襲った」のです。ボグナールは急いで凶器のハンマーを捨てます。

ノーラがカツラをつけていたのは、このところ夫とマンネリ気味で、夜の営みがないことを気にして、でした。カツラをつければ夫の気分も変わるかと思い、それで購入したそうです。
それを聞いたボグナールは、カツラをつけてみてくれと妻・ノーラに言いますが、カツラは証拠品として提出していました。

女性を狙った暴漢事件が小さな田舎町で次々に起こるので、町は恐怖に陥りました。
特に女性が外出を恐れ、早期解決をしろとシルマイ検事とボータ刑事は注意されます。
シルマイ検事は、「殺害、屍姦」という同じ手口の事件が7年前にもあったと知りました。
犯人はすでに逮捕されていますが、シルマイ検事はその犯人・レーティに会いたがります。冤罪ではないかと考えたからです。
カトナ検事も同じことを考えました。自分が7年前に下した判決が、本当に正しかったのか疑問に思います。

バイクからトラックに切り替え、ボグナールは靴工場を見張っていました。
ボグナールに、自転車が壊れたから送ってくれという少女・エーヴィが頼みます。
ボグナールとエーヴィは顔見知りでした。エーヴィはまだ10代半ばの少女です。

【転】- ハンガリー連続殺人鬼のあらすじ3

ボグナールは車内でエーヴィの首を絞めて殺し、犯そうとしますが、うまくいきませんでした。
死体は湖に捨てます。

…何度も再審請求したものの、全く聞き入れてもらえないレーティは、ある夜、2人部屋で自殺を図ります。
バスケットボールの縫い針で、手首を切りました。
同じ房の男性が、月明かりで見えた床の血だまりを見て、レーティが自殺したと気付き、看守を呼びます。
早くに発見されたため、レーティは助かりました…。

少女・エーヴィが行方不明になったことで、大々的な捜査がなされます。
ピンクのスカート、白のブラウス、失踪時に自転車を持っていたことが捜査員に知らされ、警察犬も駆り出されて調べられました。
自転車、遺体が発見されます。

ボータ刑事はレーティの自殺未遂を知り、妹・リタに聞きに行きました。
リタは兄が犯行を行なうわけがないと言います。
兄のレーティが殺人犯として逮捕されて以降、リタや母・アナは肩身の狭い思いをして暮らしていました。小さな町ですから、加害者の家族にも差別が及びます。
母・アナは2年前に心臓発作で亡くなっており、レーティは母が死んだのも自分のせいだと思い込んでいました(自分が逮捕されなかったら、母はもっと長生きしたのではないかと思った)。
話を聞いている間も、リタに侮蔑の言葉を背後で吐く店員たちがいます。
ボータ刑事は店員を呼び、リタに謝罪しろと言いました。しかしリタはそのまま立ち去ります。

シルマイ検事は7年前の事件を洗い直し、目撃証言から「絶対にこの場所には到達できない」という裏付けを取っていました。
当時、列車の機関士がレーティを目撃していたのですが、もし犯行をおこなっていると、とてもその時間に自転車でレール沿いに行けるわけがないのです。
シルマイ検事は自転車を全速力で漕ぐ実験をして、その結論に到達しました。
シルマイ検事はボータ刑事の部屋に盗聴器を仕掛け、ボータ刑事とカトナ検事が揉めるのを聞きます。
7年前に早期解決が望まれて、カトナ検事が急いだために、レーティに無理な自白を強要していたことが分かりました。

カトナ検事もレーティの冤罪に気付きます。
レーティを呼び、「無実ならばなぜ罪を認めた」と質問しました。
レーティは、エルジェーベトを愛しており、そのために妻子と離婚をしました。
しかしエルジェーベトはレーティと結婚する気はありませんでした。
自分が愛するほどには、エルジェーベトが自分を愛していないと気付いたレーティは、殺虫剤をかけた桃を食べさせよう(毒殺しよう)と考えます。
しかし思い直したレーティは、殺虫剤をかけた後に桃を二度も洗い直し、仲直りのつもりで桃を渡していました。
桃を渡した翌日に、エルジェーベトが死んだという知らせを聞いたレーティは、「桃を食べたから死んだのだ」と思い込みます。
自分が殺したと容疑を認めた後に、あとで頭部の外傷のことなどを知り、いまさら「罪を犯していない」と主張できずにいました。
いちおう否定をしたものの、警察に暴力を振るわれて、なしくずしに裁判まで持ち込まれていました。

【結】- ハンガリー連続殺人鬼のあらすじ4

靴工場に勤務するレーティの妹・リタのところへ、ボータ刑事が傘を返しに来ます。
ボータ刑事とリタは愛し合っているのですが、リタはレーティという服役者が家族にいるため、うまくいくわけがないとボータ刑事に言います。

ボグナールは新たな犯行を決意していました。物色し、靴工場から出てきたリタを尾行します。
尾行の途中で知り合いの女性・マグダに出会い、送って行くと車に乗せたボグナールは、途中で車を停車させ、マグダの首を絞めて殺します。
性行為がうまくいかないので、マグダの胸をナイフで切りました。
血を見て興奮したボグナールは、屍姦します。
その後、今回は着衣のまま橋から湖に落としました。

マグダの遺体が発見されます。
今回は乳房が切り取られており、爪から細かなガラス片が見つかりました。
橋にガラス片があり、車の後部窓ガラスと判明します。
シルマイ検事はすぐに、トラック運転手のリストを照会しました。
トラック運転手の職場に行くと、ひとりひとり尋問にかけます。

帰宅したボグナールは妻の要求に応えますが、妻・ノーラはうすうす、連続殺人の犯人が夫ではないかと感づきます。
行為の後、ボグナールが出かけていくのを見送って、泣きました。

逮捕も時間の問題でした。
職場に警察が来ているのを知ったボグナールは、運転手が事情聴取されているのを、隠れて様子を見ます。
シルマイ検事がボグナールの自宅へ来ると、作業着のチェックを行ないました。
ボグナールは逃亡しますが、刑事と検事に追われて崖から下の湖に飛び降ります。
ボータ刑事は「死なせておけ」と言いますが、レーティの冤罪を晴らすためには、真犯人の逮捕と供述が必要だと考えたシルマイ検事は、飛び込んで探します。
そしてボグナールの逮捕に成功しました。

逮捕されたボグナールは、自白します。7年前のエルジェーベト殺害容疑も認めました。
7年前、ボグナールは妻・ノーラとの結婚が決まったものの、初夜にうまく振る舞えるか自信がありませんでした。
エルジェーベトとボグナールは昔付き合ったことがありましたが、肉体関係に発展する前に別れていました。
結婚式を2週間後に控えたボグナールは、初夜に自信をつけるため、エルジェーベトと事に及ぼうとしました。
うまくいかなかったことをエルジェーベトに笑われて、かっとなったボグナールは鉄棒を振りおろし、エルジェーベトを殺害しました。
(凶器は斧ではなく、鉄棒)
エルジェーベトを殺した瞬間に欲望が湧き、屍姦しました。

初夜もうまくいき、ボグナール夫婦にはマーテーという息子もできます。
しばらくは子育てもあり、夜の営みがなくてもおかしく思われなかったのでしょう。
妻・ノーラに要求されたボグナールは、殺した娘たちを犯せば、生きている妻・ノーラともできたのだと答えました。

〔1968年〕
カトナ検事は責任を問われ、ボルショドに左遷されます。
10年も経過してから、レーティは釈放されました。妹・リタと固く抱き合います。
ボグナールは絞首刑に処されました。
真相を突き止めたシルマイ検事は、何者かに車で轢かれ、殺されます。

〝10年間服役した後、レーティは無罪となった。
だが社会復帰できぬまま、数年後に死亡した。〟

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みんなの感想

ライターの感想

煽情的なタイトルだけど、内容はシリアス。パッケージにあるような人は、出てこない。
実話ということもあり、もたもたした捜査、これは社会主義国であったことも関係しているだろう。
冤罪であることは判り、しかもボグナールが出てすぐに犯人と判るのだが、それでも見られる。
タッチはほんとうにシリアス路線。エログロは全くなし。刑事側や犯人側の様子もきちんと描く。
動機が判明するのがラスト。ひえー、なんかシビア。
レーティが服役していた背景(理由)も判るので、なるほど…と思う。
可哀想っちゃ可哀想。
繰り返し言うが、すごく真面目な作品。

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