映画:バイオレンスレイク

「バイオレンスレイク」のネタバレあらすじと結末

サスペンス映画

バイオレンス・レイクの紹介:「観賞後の気分、史上最悪!」という、鬼畜小説家ジャック・ケッチャムの「隣の家の少女」を読んだ後のような、強烈なトラウマとインパクトを見た者に残さずにいられない衝撃作。10代の無軌道な若者たちが一組のカップルに向けて繰り広げる「殺戮ゲーム」が、次第にエスカレートし歯止めをなくしていく様を、容赦ないリアルなタッチで描き出す。

あらすじ動画

バイオレンスレイクの主な出演者

ジェニー(ケリー・ライリー)、スティーブ(マイケル・ファスベンダー)、ブレット(ジャック・オコンネル)、クーパー(トーマス・ターグーズ)、アビー(タラ・エリス)、ペイジ(フィン・アトキンス)、マーク(ジャメイン・ハンター)、ハリー(ジェームズ・バロウズ)

バイオレンスレイクのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- バイオレンスレイクのあらすじ1

バイオレンスレイクのシーン1 保母をしているジェニーは夏の休暇を利用して、恋人のスティーブが以前行ったことのある「穴場のスポット」エデン・レイクへ出かけます。昔スティーブが来た頃に比べると、近辺の開発が進んで立ち入り禁止になっていたエデンレイクでしたが、2人はかまわず森を抜け、車で湖へと入って行きます。
美しい自然に癒される2人でしたが、そこへ中・高校生らしき若者たちの集団がやってきます。ラジカセで大きな音量で音楽を聞き、連れて来た犬はジェニーに吠えかかるなど、モラルを知らない若者たちのはしゃぎっぷりに、スティーブは「分別ある大人」として若者たちへ苦言を呈します。しかし彼らは全く反省の色なく、2人に捨てゼリフを吐いて立ち去っていきます。

【承】- バイオレンスレイクのあらすじ2

バイオレンスレイクのシーン2 あくる日2人が湖で泳いでいると、その間に食事を入れたバスケットは虫が入り込み、車のタイヤがパンクさせられていました。あの若者たちの仕業に違いないと、スティーブはタイヤを交換した後も、意地を張るように湖に居座ります。すると今度は車のカギの入ったバッグを奪われ、車自体も盗まれていました。仕方なく森の中を歩く2人でしたが、途中スティーブは若者たちを見つけ、もう余計なことは言わないから車だけ返してくれと頼みます。
若者のリーダーらしき青年がスティーブの言葉に白を切ったため、スティーブが詰め寄ると、別の青年がナイフを持ち出して脅してきます。スティーブとその青年がナイフを巡ってもみ合ううち、吠えかかってきた犬を弾みで刺してしまいます。リーダーの青年は刺された犬の飼い主で、死にそうな犬を見て怒りを爆発させます。車のカギを取り戻した2人を若者たちが執拗に追いかけ、フロントガラスを割られて、視界を失ったスティーブは車を倒木に激突させてしまいます。
倒木の太い枝が車の中に入り込み、スティーブは身動き出来なくなります。ジェニーは助けを呼ぶために、1人で車を出て森を出ようとします。森の出口を探すうち、ジェニーは若者たちの声を聞き、物陰から覗くと捕らわれたスティーブが血だらけで縛られていました。しかも、リーダーの青年の命令で、「全員が共犯者だ」と、若者たちは1人1人、ナイフでスティーブを刺すように強制させられます。ナイフで刺す場面を携帯の動画で録画し、密告者が出ないようにするためでした。ジェニーは若者たちに見つかりそうになり、急いで逃げ出します。

【転】- バイオレンスレイクのあらすじ3

バイオレンスレイクのシーン3 若者たちがジェニーを追いかけた隙に、拘束を解いて逃げようとするスティーブでしたが、刺された傷が重く思うように走れません。しかし途中でジェニーと合流、ジェニーはスティーブの手当てをしようとしますが、出血量が多くこのままでは助からないと感じます。追ってきた若者たちの目を、川の中に潜ってやり過ごした2人でしたが、傷を負った上に冷たい水に入ったスティーブは瀕死の状態でした。ジェニーはなんとか助けを呼ぼうと、スティーブを置いて走り始めます。
ジェニーは森の中で、若者たちにいじめられていた少年と出会い助けを求めますが、その少年は親に連絡する振りをして、若者たちへ連絡していました。連絡を受けてやってきた若者たちにジェニーは取り囲まれ、捕まってしまいました。
ジェニーが目を覚ますと、2人は一箇所に縛り付けられ、そしてスティーブはすでに息絶えていました。2人の足元には木材が置かれ、若者たちはガソリンを撒くと、いじめていた少年に命じて火を付けさせます。スティーブの体はたちまち燃え上がりますが、火の勢いで縛られたロープが解けた隙に、ジェニーは逃げ出します。
若者のリーダーは「戻って来ないとこいつを焼くぞ!」と少年に火を近づけて脅しますが、ジェニーは意を決して立ち去ります。するとリーダーは本当に少年に火をつけ、焼き殺してしまいました。若者たちの常軌を逸した行動はエスカレートしたあげく、歯止めが利かなくなっていたのです。

【結】- バイオレンスレイクのあらすじ4

バイオレンスレイクのシーン2 森の中で出口に通じる地図を見つけたジェニーは、なんとか森の外へと向かいます。その時、ふいに後ろから声をかけてきた若者の1人を、ジェニーは落ちていたガラスの破片を掴んで、問答無用で刺し殺してしまいます。血まみれで倒れる若者を見て、自分のしたことの恐ろしさに気付くジェニー。しかし捕まったら終わりだと、ジェニーは尚も逃げ続けます。
若者たちから連絡を受けた別の青年が、何事かと車で様子を見に来ていたところに出くわしたジェニーは、その車を奪って逃亡します。若者の仲間だった女子を跳ね飛ばし、ジェニーは森を出て町へ向かいますが、対向車とぶつかりそうになりハンドルを切りそこね、民家の庭に停まっていた車に激突します。フラフラになりながら、ジェニーはその民家に助けを求めます。
近所の人々を集めた小さなパーティーが行われていた民家で、ジェニーは介抱されますが、ジェニーは家の中に、若者たちが連れていた犬の名前が入ったエサ入れを発見します。そこは、若者のリーダーの自宅だったのです。やがて、「他所の町から来た女に、仲間が殺された」と、若者たちが帰って来ます。子供たちの言う事を信用した大人たちは、ジェニーを捕まえます。そして「警察はいらない。俺たちで始末をつける」と、リーダーの親たちはジェニーを連れて、地下室へと降りていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

ホラー映画好き、スプラッタ映画好きな方々が、口を揃えて「観賞後の気分、最悪!」「二度と見たくない!」と言うほど、こと鬼畜度という点では他に類を見ない、極悪バイオレンス映画です。こういった陰惨さが苦手な方には、「この映画を見ないままで一生を終える」ことをお勧めします。それほど本作の残酷・鬼畜度は、「完成度が高い」です。

映画がエンターテイメントであるならば、「アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ」などのレイプリベンジムービーに代表されるような、こういった理不尽な暴力に晒された主人公が最後には反撃に転じる、もしくは加害者がなんらかの「罰」を受けるような展開が望ましいでしょう。しかし本作のラストには、そういった観客の「希望」を根こそぎ削り取った展開が待ち受けています。悲惨な状況を息も絶え絶えになりながら生き延びてきたヒロインに、そこまでするか?!と目を覆いたくなるほどの過酷な運命が待っています。悪趣味にもほどがある!と言いたくなりますが、しかしこれは、観客が普段目を背けている、目を背けたがっている「現実」を、本作が描き出したからに他なりません。

現実の世界には、レイプされて逆襲に転じるヒロインも、理不尽な暴力に立ち向い正義を貫くヒーローも、「存在しない」のです。ですが、そんな現実には悲しいかな、映画で描かれるような「悲惨で陰惨な、暴力の渦巻く世界」は「存在する」のです。人々は、そういった暴力に対し、あまりに無力なのです。そして時に「無関心」なのです。女子高生コンクリート詰め殺人事件を、例に出すまでもなく。
スティーブは、そういった現実に対し、あまりに「ウブ」だったと言えるでしょう。プロポーズを決意していた恋人の前で、ヤワなところは見せられないという思いもあったかもしれません。しかし、恋人が「もうやめましょう」と言ったにもかかわらず、「良識ある大人」の威厳を見せようと意固地になったことへの代償は、あまりに大きなものでした。

更に、本作が「見ていてつらくなる」のは、主役2人が助からないバッド・エンドだから、だけではありません。ヒロインが意を決して「逆襲」に転じた相手が、いずれも「主犯」の若者から逃げてきた2人(もしかしたら最初に殺した少年は、ヒロインを助けようとしていたかもしれません)だったという、先にも書いた観客が期待する「加害者への復讐によるカタルシス」をも、本作は粉々に打ち砕いてしまうのです。暴力の連鎖は、更なる悲劇を生むのみ。なんの解決も、見出せない。そんな「現実」を突きつけられて、観客はただ呆然と立ち尽くすのみなのです。
バッドエンド、アンハッピーエンドという枠にはとても収まりきれない、最悪にして最凶な「現実という名の毒」を、観客に突きつける映画。類稀なる「傑作」というほか、ありません。

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