映画:バニーレークは行方不明

「バニーレークは行方不明」のネタバレあらすじと結末

バニー・レークは行方不明の紹介:渡英間もないシングルマザーの幼い娘が失踪するが、娘の存在そのものが疑われるという1965年アメリカのミステリー映画。監督は「帰らざる河」「悲しみよこんにちは」のオットー・プレミンジャー。原作は「妖婆の家」の原作でも知られるイヴリン・パイパーの同名小説。母親アン役を「ポセイドン・アドベンチャー」のキャロル・リンレー、刑事役を名優ローレンス・オリヴィエ、アンの兄を「2001年宇宙の旅」「暗闇にベルが鳴る」のキア・デュリアが演じている。

あらすじ動画

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バニーレークは行方不明の主な出演者

アン・レーク(キャロル・リンレー)、アンの兄スティーブン(キア・デュリア)、ニューハウス警視(ローレンス・オリヴィエ)、アンドリュース捜査官(クライブ・レヴィル)、保育園の経営者エイダ・フォード(マーティタ・ハント)、保育士エルビラ(アンナ・マッシー)、保育園の料理番(ルチー・マンハイム)、ホレイショー・ウィルソン(ノエル・カワード)、ジェイミーの母親ドロシー(エイドリアン・コリ)、アンの娘フェリシア・”バニー”・レーク(スーキー・アップルビー)、ザ・ゾンビーズなど。

バニーレークは行方不明のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①渡英して間もない米国女性アンの4歳の娘バニーが保育園の入園初日に失踪する。しかしバニーを目撃した者はおらず、アンを溺愛する兄スティーブンは園や警察の不手際を責めるが、彼から「アンには幼い頃”バニー”という”空想の友だち”がいた」と聞いたニューハウス警視は、バニーの存在そのものを疑い始める。②動揺したアンは娘が実在する証拠探しに躍起になるが、園の老経営者エイダはスティーブンのわずかな歪みを見抜き、捜査はますます混乱する。③その間も捜査は着実に行われ、バニーはおろかアンすらも渡航した形跡が無いと知った警視は、ついにある真実へと辿り着くが…。

【起】- バニーレークは行方不明のあらすじ1

バニーレークは行方不明のシーン1 ロンドンのフログモアにある邸宅。スティーブン・レークは、庭に落ちていた小さなクマのぬいぐるみと居間にあった小さなコートをカバンに入れ、運送業者たちが運んでいた荷物と共に持たせて出した後、出勤します。
同じ頃街の保育所では、”初めての部屋”から出て来た若い母親アン・レークが教室を探した後、調理室でおやつを仕込んでいた料理番に「先生がいないの」と声を掛けます。
アンは「初登園の娘バニー・レークを連れて来たが時間に遅れ、電話したところ『”初めての部屋”に行け』と言われて置いてきた。先生と話したいが見つからない。運送業者も待たせてるから急がないと」と困っていました。
料理番は「ベントン園長の急な入院でごたついてるが、先生があと10分ほどで来るから子供を見ててやる」と言うため、彼女はやむなく料理番に頼み、急いで帰宅する事に。

アンの部屋は路地にある古いアパートの2階で、彼女は待っていた業者に謝り、荷物を運ばせチップを渡しますが「多過ぎる」と断られます。
彼女は早速娘の身の回りの品を並べ始めますが、チワワを抱いた太った老人=家主のホレイショー・ウィルソンが勝手に上がり込んでにじり寄り、有名人振りをアピールします。アンは忙しなく荷解きをしながら受け流し「買い物に行く」と話を打ち切り、一緒に部屋を出て行きます。
その後、彼女は買い物ついでに可愛い”お菓子の家”を買い、一旦家に戻って荷物を降ろし、保育園に戻ります。

園の1階は迎えの母親たちでごった返していましたが、彼女は”初めての部屋”で出会った年少の男の子ジェイミーを見つけて、母親に話しかけますが受け流されます。
けれどなかなか娘は現れず、2階の教室を探しても見つからず、保育士には「担任のダフニ先生は歯医者に行った」と言われ、1日保育の園児にまで聞いて回りますが、バニーを見た者は誰一人いませんでした。
アンはカッとして、保育責任者のエルビラに文句を言いに行きます。
エルビラは、今朝アンの電話を受けた当人でしたが、やはりバニーは見てはおらず、料理番も調理中に突然辞めて出て行ったと言われてブチ切れ、スティーブンを電話で呼び出します。
彼はすぐに駆けつけますが、エルビラは「園に落ち度はない」と言い張るばかりで埒が明かず、「ならば誘拐されたというのか!」と怒って園内を探す許可を取ります。

2人は早速上階から探し始めますが、最上階の住居部分に園長らしき人物がいると知った2人は、メイドが止めるのも聞かずズカズカと入っていきます。
そこにいたのは入院した園長の共同経営者=老女のエイダ・フォードで、現在は引退し、児童心理の研究に没頭する毎日を送っていました。
エイダは2人の不躾な訪問を責めるどころか、「時折園児が内緒で入り込んでる」と言い、室内を探しますが見つからず「怖い思いをして、隠れているうちに眠ってしまったのかも」と言い出します。
スティーブンはついに警察に連絡すると言い、エイダも賛成しますが、怒ったエルビラが乱入し「ベントン園長は警察が嫌いだから大変なことになる!ダフニ先生とも連絡がついたから!」と止めますが、彼はかまわず電話をしてしまいます。

やって来たのはニューハウス警視とアンドリュース捜査官の一行で、戻ったダフニ先生の事情聴取や警察犬を使った捜査が始まります。
その間スティーブンはすすり泣くアンを抱きしめ慰めていましたが、間もなくアンだけが警視に呼ばれ、事情を聞かれる事に。
警視によれば、ダフニ先生は料理番から”子供”と聞いていたため、ジェイミーをその子だと思った、つまり彼女もまたバニーを見ていないと証言したのだとか。
彼は「バニーは大人が目を離した10分ほどの間に遊びに行った」と考え、のんびりした様子で逃走経路を調べ、「娘さんの写真は?」と切り出します。けれどアンは持ち歩いておらず、荷物も全部は届いていないのです。
そこにエイダの部屋から降りてきたスティーブンも加わり、2人は実は夫婦ではなく兄妹で、アンは未婚のシングルマザーだと打ち明けます。
また彼が持っていた幼い自分の写真を見たアンはパスポートを思い出し、スティーブンとアンドリュースがアパートに取りに行く事に。

【承】- バニーレークは行方不明のあらすじ2

バニーレークは行方不明のシーン2 しかしアンのアパートでは、バニーの物だけが盗まれ貴重品は手つかずという、奇妙な事件が起こっていました。
警視と共に駆けつけたアンは愕然として泣き出しますが、玄関の鍵は彼女が掛け忘れた可能性もありました。
警視は、アンが荷解き中に勝手に入ってきた家主のウィルソンと、スティーブンの所持金が大金だった事に目をつけ事情を聞きます。
スティーブンは米国の雑誌社のロンドン支局長代理で、大金は翌日の取材旅行のため準備したものでした。
また冒頭彼が出て来たフログモアの邸宅は休職中の支局長の家で、アンは「渡英後5日間その家にいたが、バニーが風邪で寝込んでいたため外出できなかった」と証言しますが、スティーブンは「4日間だ」と訂正し「このアパートの契約が決まったため移った」と話します。
フログモアの邸宅は、広い庭にブランコや滑り台などがある家族向けの大きなお屋敷です。

そこに鑑識係がやって来ますが、警視は「なぜ娘や娘の物だけ盗られるの?」と泣いていたアンに「妙な癖のある泥棒か、元々無かったか…まずは娘さんを見た人のリストを作ってください」と意味深な言葉を残して出て行き、ウィルソンは影からその様子を伺っていました。
アンは「犯人はもう殺害したに違いない」と憤慨する鑑識係の言葉にショックを受けますが、スティーブンは「バニーの荷物が盗られたのは、犯人がバニーを生かしてる証拠だ」と慰めます。
また彼女は警視がバニーの存在を疑い捜査を打ち切ろうとしてると考え、バニーがいたという証拠に、宝探しをするつもりで隠しておいた”お菓子の家”を思い出してスティーブンに託し「このお菓子を警視に渡して!バスの乗客も私たちを見てるはずだわ!」と話します。

一方ニューハウス警視は、部下にフログモアの邸宅を捜査するよう指示し、保育園に戻ってエイダと会います。
エイダは「園児が1日来たきりで消えるのはよくある事だが、大概は親に問題がある」「バニーの本名はフェリシアで豊かな想像力を感じるが、スティーブンは少々変だった。いきなり『アンには幼い頃”バニー”と名付けた”空想の友だち”がいた』と言い、捜査そのものが無駄だと言わんばかりに心底妹の事を心配してた。普通はいなくなった子供を心配するものよ」と言うのです。
またエルビラから「園児の入金記録やリストにもバニーの記録が無い」と聞いたところでスティーブンが来て、”お菓子の家”と保育費の入金控えを見せられ「発覚を恐れたエルビラが証拠隠滅した」と言われます。
警視は冷静に中立の立場を取りますが、スティーブンはイラつき、遊戯室で警視と2人きりで話をする事に。
彼は「明日までにバニーを見つけないとロンドン警察を批判する記事を出す」と脅しますが、警視は「妹さんのためなら大金も使うし、必死ですな」と鼻で笑い、アン母娘が船で来た事と兄妹の家族の話を聞き出します。

スティーブンは「幼い頃父親は味方の戦車に轢かれて亡くなり、以来母親は死んだ父と話すため教会通いをするようになり、アンの面倒は僕が見るようになった」と話しますが、”空想の友だち”に関しては白を切るため、エイダの部屋で行き引き合わせる事に。
エイダは、固い表情で睨みつけるスティーブンに臆することなく「彼には『子供が”空想の友だち”を作るのは異常か』と聞かれたの。それはごく自然な事だけど、彼は『アンが5歳の時”バニー”という”空想の友だち”を作り、後年それを娘だと思うようになった』と言った」と証言します。
スティーブンは「あれは妹の事じゃない」「エイダも園を庇ってる」と言いますが、「妹さんを守るためなら手段を選びませんな。バニーが妹さんの妄想ならどうします?」と言われて逆上し、「30分で仕事を片付けたら、僕だけで捜す。君は交通係に降格だ!」と言い捨てて出て行きます。

その頃、アンのアパートには酔ったウイルソンが強引に上がり込み、やつれ果てて娘を案ずるアンの話は聞き流し「娘がいるとは聞いてない!ここはペットも子供も禁止だ!」と憤慨してバニーを嘲笑った挙句、あろうことかアンにイヤらしくすり寄り口説き始めます。
そこに警視たちがやってきて、アンドリュースは捜査員と共にヘベレケのウィルソンを自宅に送り、アンはようやく解放されます。
警視はキッチンで食べかけのパンを見て、彼女をパブに連れて行き、サンドイッチと酒を勧めます。

アンはやつれてはいますが、頑なに「私たちを見たのは今朝のバスの乗客と船旅の乗客だけど、バニーは4日間風邪で寝込んでたし…”お菓子の家”の事は兄から聞いてるかしら」と話し続けます。
警視は穏やかにうなづいてパブのTVのニュースを差し「手は尽くしてます」と言いますが、ゾンビーズのコンサート映像に変えられてしまい、兄妹の話へと水を向けます。
アンは慣れない酒に酔い「兄にも中絶を勧められたけど私は産んだ」「バニーの父親は同じ学校の男の子で、妊娠を知って結婚の申し込みにも来たけど兄に追い払われ、最終的には私が断った」「彼を愛してなかったし、兄にも『もうこれ以上過ちは犯すな』と言われたから」と話します。
また”空想の友だち”に関しては「”バニー”と聞いてヘンに思うだろうけど、童話に出て来る名前で可愛かったから、娘にも同じあだ名をつけた」「”空想のバニー”は兄と話し合って天国に送った。日本の人形供養のようにお墓を掘って彼女の物と一緒に埋めた」と言うのです。
そこに家を捜索されて激怒したスティーブンが来て揉めますが、警視は彼を往なして「帰宅する」と出て行き、2人はアンのアパートに戻ります。

【転】- バニーレークは行方不明のあらすじ3

バニーレークは行方不明のシーン3 帰宅後アンは、入浴中のスティーブンに「コートに入ってるタバコを取って」と言われ、彼にバニーの人形を修理に出してもらった際の預かり票を見つけ「人形はバニーの証拠になるから取り返す」と言い出て行きます。
修理屋に着いた時、店の明かりは消えていましたが、玄関は開いており、アンは店主に呼ばれて2階へと上がっていきます。
店主は高齢の老人で「人形を取りに来た子供だと思った」と笑い、彼女に「娘さんの人形は地下の”回復病棟”にいるから」と言ってオイルランプを持たせます。
アンは暗闇に並んだたくさんの人形の中からバニーの人形を見つけ、1階へと駆け戻りますが、そこにスティーブンがやってきて、彼女が代金を払いに行った隙に人形にランプのオイルをかけ、異様な笑みを浮かべて火を点けます。
戻ったアンは慌てて人形を取り上げようとしますが、彼に手刀で叩かれて気を失い、病院へと運ばれます。

その頃、ニューハウス警視とアンドリュースは、船会社でアンが渡英した際の船の乗客名簿を調べさせ、兄妹の証言の渡英日が異なる事に気づきますが、アンが電話に出ない事を不審に思ってアパートに行き、何かが起こった事に気づきます。
スティーブンは医者に「妹が過労で倒れ、頭を打った」「”空想の子供”が行方不明だと言い出し、様子がおかしかった。精神科に診せるべきだろうか」と嘘をついて入院の手はずを整え、帰って行きます。
けれど間もなく目覚めたアンはスタッフの目を盗んで病院を抜け出し、病院からの通報を聞いた警視たちは彼女の行方を探し始めます。

アンが向かったのはフログモアの邸宅で、スティーブンは彼女に覗かれている事には気づかないまま、バニーの持ち物を暖炉で焼き、庭に掘った穴に埋めようとしていました。
それはかつて2人で”空想のバニー”を葬った儀式のようで、穴もちょうど子供が埋められるくらいの大きさでした。
その時、微かに警官のホイッスルが聞こえたため、彼は慌てて車のトランクの中で気を失っていたバニーを抱き上げて居間へと運び、ネクタイで首を絞めようとします。
アンは、ガラスを割って室内に入り、無表情でネクタイを握りしめる彼に「賢いのね。スティービー」と話しかけます。
彼はさして驚く様子も無く、子供をなだめるかのように懸命に話し続けるアンに、誘拐の手口を自慢げに語り始めます。

彼は、園で大人がほんの数分目を離した隙にバニーを連れ去り、眠らせて車のトランクに隠し、乗り回していたのです。そして「捜査も入ったが上手く騙しおおせたし、警察はもう来ない」とニヤつきます。
けれどアンがそこにいるのは計算外で、しばらく切迫したやり取りが続きますが、アンは彼を一切非難せずに褒めあげ、ついにバニーから引き離して座らせ、優しく髪にキスします。
「僕、なにか悪い事をした?」という彼に、アンは「してないわ」と言いますが、彼は「でも君は悪い事したね。男の子に夢中で僕を忘れた。あの汚い男の子に…それは悪い事だよね?」「そしてこの子を産んだ。必要なかったのに…この子は邪魔をする」と言ってバニーの傍に戻り、ネクタイを握り直します。
アンは再びスティーブンの気を逸らそうとしますが、目を覚ましたバニーが彼女を呼んだ瞬間、彼は「やっぱり邪魔した。天国に送らなきゃ」と言い出します。

【結】- バニーレークは行方不明のあらすじ4

バニーレークは行方不明のシーン2 アンはバニーを抱きしめ「止めて!スティービー!私がやるわ!」と言いますが、彼は「僕を嫌いになったろ?君はその子が一番だ。その子に秘密を教えてるだろ?もう信じない。もう1人の”バニー”は君が天国に送った。今度は僕の番だ」と言い、バニーを取り上げ、ネクタイを握ります。
するとアンが突然「この遊びは飽きたわ。かくれんぼしましょ」と言い出し、驚いた事に、彼は子供に豹変し「僕が勝つよ!」と無邪気に笑って顔を隠し、数を数え始めたのです。
アンはバニーを連れて家中を逃げ回りますが、スティーブンは笑いながら簡単に追いつき脅かします。

3人は次に童謡”桑の木の周りを回ろう(The Mulberry Bush)”を歌いながら庭に出て、トランポリンで遊び始めます。
大の男が太い声で童謡を歌い、無邪気に飛び跳ねる姿は恐ろしく、アンも一瞬ゾッとしますが、彼は間もなく「目隠し鬼をしよう」と言い出します。
始めはアンが鬼で目隠しをされますが、バニーが動いてすぐに捕まえ、彼が鬼になった途端、バニーを連れて裏木戸へと逃げます。けれど木戸には鍵が掛かっていたため、彼女はバニーを温室に隠して鍵を掛け、木戸を乗り越えようとします。
しかしスティーブンは温室の中に現れ、バニーを抱き上げ鍵を開けさせます。
アンは必死でなだめ、ついには「あなたは正気じゃないの!病んでるのよ!」とも言いますが、彼は無表情のままゆっくりと穴まで歩き、スコップを手にします。

追い詰められたアンは、ふいにブランコをこぎ出し、厳しい口調で「スティービー!すぐ来て!あなたがいないと高くこげないわ!今すぐ来ないと一生遊んでやらない!」と脅したのです。
彼は再び子供っぽい笑顔を浮かべて、彼女のブランコを押し始めます。
「空に触りたいの!もっと!もっと高く…高く!」「高く!空まで飛んでけ!」…
スティーブンは無邪気に笑い、ブランコはどんどん高くなっていきますが、アンは臆することなく無表情のまま、彼に調子を合わせています。
その時、ようやくニューハウス警視とアンドリュースがやって来て、スティーブンを捕まえます。
アンは、穴の底で焦げたクマのぬいぐるみを抱いて目をつむっていたバニーを見つけて抱き上げ、キスを浴びせて泣き出します。

警視はスティーブンに「船の嘘はいけませんな。いずれわかった事だ」と言いますが、彼はただ無表情にじっと見つめていただけでした。
騒動の最中、捜査は、保育園のスタッフを始めバスや船の乗客に至るまでつぶさに行われていて、突然辞めた料理番も探し出し、事情を聞いて解放していました。
捜査をかく乱したのは、スティーブンの小さな嘘だったのです。
前半で取り乱したアンが「渡英してから5日間」と言ったのを、スティーブンが「4日間だ」と訂正した事で渡英日がずれ、母娘の名は船の乗客名簿でも見つからず、バニーはおろかアンまで存在しない事になっていたのです。
警視は、船会社でスティーブンが嘘をついていると確信し、病院から脱走した通報を受け、救出に来たのです。
またアン母娘にも「2人ともよく休みなさい」と言い「(バニーは)本物でしたな」と微笑みますが、アンもまた無表情のままバニーを抱いて、無言で歩き始めます。

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みんなの感想

ライターの感想

冒頭から娘のバニーは登場せず、キュートで若い母親アン(キャロル・リンレー)は瞬く間にやつれ果て泣いてばかり、そこに彼女を異常に溺愛する兄(キア・デュリア)だの、変態ゲス家主(ノエル・カワード)が迫ったりだので、混乱をきたす中、湯婆婆似のエイダが兄の異常さを見抜くんですが、同時に”架空のバニー”の存在が明らかになる(作為的に刷り込まれる)。
この辺りが実に見事で、邸宅住まいの立派な社会人の兄が、疲弊し精神に異常をきたしている(かもしれない=このリンレーも実にすばらしい)か弱い妹を心配する構図が完成するため、エイダの証言がスルーされちゃうんですね。
その中でアンは必死でバニーが実在する事を証明しようとするんですが、なんと観客を含めて目撃証言が無いまま、的外れの証拠ばかりが増えていく。
そんな中、極めて冷静にどの証言もある意味信じてないニューハウス警視(ローレンス・オリヴィエ)は、誠実で行動力のある頼もしい部下アンドリュース捜査官(クライブ・レヴィル)と共に、一つ一つ着実に裏付けを取って行く…。
キア・デュリアは、ギリシャ彫刻のように端正である意味冷たい顔立ちで「2001年宇宙の旅」のボーマン船長役には実にマッチしてたんですが、本作ではその知的な美貌が一瞬で幼児化するシーンが実に見事で怖ろしい。
日本では1966年に劇場公開されたきりソフト化されなかった埋もれた名作、待望の初DVD化だそうで、なるほど納得の作品でした。

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