「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

「ビデオドローム」や「スキャナーズ」など、ホラー系の監督作で有名だったデヴィッド・クローネンバーグが、シリアスなサスペンスアクションに挑んで高い評価を得た作品です。切れ味の鋭いアクションが、短い時間に凝縮されて描写される様に、背筋がヒンヤリするような戦慄を覚えます。

あらすじ動画

ヒストリー・オブ・バイオレンスの主な出演者

トム(ヴィゴ・モーテンセン)、エディ(マリア・ベロ)、フォガティ(エド・ハリス)、リッチー(ウィリアム・ハート)、ジャック(アシュトン・ホームズ)、サラ(ハイディ・ヘイズ)、サム(ピーター・マクニール)

ヒストリー・オブ・バイオレンスのネタバレあらすじ

【起】– ヒストリー・オブ・バイオレンスのあらすじ1

ヒストリー・オブ・バイオレンスのシーン1

画像引用元:YouTube / ヒストリー・オブ・バイオレンストレーラー映像

アメリカのインディアナ州で、ストールという自分の苗字を冠した食堂を経営している男・トムは、弁護士をしている美しい妻のエディと、高校生の息子・ジャックとまだ幼い娘・サラの2人の子供に囲まれた家庭を持ち、模範的な市民として平和な日々を過ごしていました。

しかしある日、そんな日常が一転します。食堂の閉店間際に、中年男と若者の怪しい男の2人連れがやって来て、強引に居座ります。その2人は、泊まっていたモーテルで、表情も変えずに従業員や小さな子供まで殺してしまう、凶悪な犯罪者でした。

トムがウエイトレスの女性を先に返そうとすると、2人連れの若者の方が女性を引き止め、「動くな」と店の座席に押さえつけます。トムは2人が犯罪者だと気付き、素直に従おうとしますが、中年男の方は銃を取り出してトムを脅し始めます。

更に中年男は若者に、本気だとわからせてやれと、ウエイトレスを殺すよう命じます。若者がウエイトレスに手をかけようとした瞬間、トムはコーヒーの入ったサイフォンで中年男を殴りつけ、カウンターから飛び出して落とした拳銃を拾い、あっという間に若者を射殺します。

倒れた中年男は持っていたナイフでトムの足を突き刺しますが、トムは振り返りざまに中年男の頭を撃ち抜きます。ほんの一瞬の出来事でしたが、平和な田舎町で起きたこの事件は話題になり、テレビのニュースにも取り上げられます。

犯罪者を撃退した市民の英雄として、トムの顔は新聞にも掲載され、妻のエディは病院にいるトムを誇らしげに迎えに来ます。病院から出ると、妹を抱いた息子と共に、町の人々もトムを暖かく出迎えます。

家の前にまで取材にくるテレビ局にトムはウンザリでしたが、学校でいじめに遭っているジャックは悪者を倒した父親を褒めちぎります。家の外にはまだ駐車している車があり、エディはそれも取材陣かと思いましたが、トムは車を見て密かに嫌な予感を覚えます。

翌日、トムは足をケガしたまま食堂を営業しましたが、店は事件の評判で大賑わいでした。エディもトムの様子を見に店にやって来たところで、サングラスをかけたいかつい男を先頭に、3人の男が来店します。

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