映画:ピアッシング

「ピアッシング」のネタバレあらすじと結末

ピアッシングの紹介:2018年製作のアメリカ映画。殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女の出会いを描いた、村上龍の同名小説をハリウッドで映画化したサイコスリラー。娘をアイスピックで刺したいという衝動を抑えるためにSM嬢の殺害を計画した男。だが、彼女が自殺願望を持っていたために事態は混迷していく…。

あらすじ動画

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ピアッシングの主な出演者

リード(クリストファー・アボット)、ジャッキー(ミア・ワシコウスカ)、モナ(ライア・コスタ)、リードの母(マリア・ディッツィア)、若き日のリード(ダコタ・ラスティック)、バニーガール(オリヴィア・ボンド)、チェボン(マリン・アイルランド)、医師(ウェンデル・ピアース)

ピアッシングのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①妻子と幸福に暮らすリードは、殺人衝動を持て余していた。娘を殺しそうだと思ったリードは、出張のついでに娼婦を殺害しようと計画、SM嬢のジャッキーを呼ぶ。ジャッキーは自殺衝動を持つ女性で、自傷行為をした。 ②パニックに陥ったリードはジャッキーを医者に連れていく。ジャッキーはリードを部屋に招き、逆襲。

【起】- ピアッシングのあらすじ1

ピアッシングのシーン1 リードは妻・モナと、まだ赤ん坊の娘と3人で暮らす、平凡で幸福な家庭を持つ男性です。
ところが、ひとつだけリードには違うところがありました。
リードには、激しい殺人衝動があるのです。

この日、赤ん坊の娘にさえ、アイスピックを突き刺したい衝動を抱えたリードは、よくないと考えました。
「まだ仕事がある。君は寝てて」とモナを先に寝かせた後、リードは計画を立てます。

リードが立てた計画は、他者を殺害して欲求不満を晴らすというものでした。
「娼婦を狙うべきだ。先に縛る必要があるから、SM嬢がいい」
計画を練ったリードは、出かけていきます…。


リードは仕事で、大都会へ出張しました。
大都会のホテルにチェックインしたリードは、まず妻のモナへ電話をかけます。

リードはその出張先のホテルで、殺害を決行するつもりでいました。
凝り性のリードは、シミュレートします。
部屋にチェックインしたときから、リードは指紋を残さないように気を付けていました。
室内で手袋をつけていると警戒されそうなので、ハンカチ越しに触るようにしています。

まずクロロホルムを自分で試したリードは、気を失っていた時間をチェックしました。
クロロホルムは吸うと気持ち悪く、計測したあと、リードは吐きます。
そのあと、招き入れた女性をリラックスさせ、ベッドで縛るための誘い方の練習をしました。
油断させておいて、ベッドに縛り付けるまでの動作のシミュレートを、何度も行ないます。
気づいた点があれば、メモ帳に細かく記述します。

首を絞めて浴槽へ移動させて、浴槽で何度もアイスピックで刺して殺害するつもりです。
殺したあとはのこぎりで切断し、触ったところは指紋をぬぐうために拭いて拭いて、掃除までして…の時間を計測しました。
細かく計算して、15分足らずでいけると、リードは踏みます。

殺害できると踏んだリードは、いよいよ娼婦を呼ぶことにしました。
「すぐに来られる子を頼む」と電話をし、SM嬢を派遣してもらいます。
電話のあと、そわそわしながらリードは待ちました…。


若いSM嬢のジャッキーは、金髪を短く切りそろえている女性です。
ジャッキーには、ある秘密がありました。
家で寝ていたジャッキーは、呼び出しの電話を受けて、出かけていきます…。

【承】- ピアッシングのあらすじ2

ピアッシングのシーン2 リードの部屋を、ジャッキーが訪問しました。
部屋に入った証に、ジャッキーはリードの部屋から店へ電話をかけます。
リードは飲み物を作りますが、グラスをハンカチで持つので、それを見たジャッキーは「潔癖症?」と呟きました。

リードはジャッキーをリラックスさせようとしますが、娼婦を呼んだことがないので、慣れません。
ジャッキーのほうは、客商売に慣れているので、リードに提案をします。
ジャッキーがリードに対して「シャワーキャップのゴムを使う方法を教えてあげる」と言い、自慰をしたのですが、その際にリードが鼻で笑いました。
リードが笑ったことで、ジャッキーは傷つきます。
(リードはバカにして笑ったわけではない。どちらかというと緊張のために、つい笑ってしまった)

ジャッキーはシャワーを浴びたいと言い、そのまま洗面所にこもってしまいました。
計算が狂うとあせったリードは、洗面所にこもるジャッキーに、笑ったことを詫びます。

さすがに時間が経過しすぎて、おかしいと思ったリードは、ドアを開けて入ってみました。
すると浴槽のところには、薬物を服用したジャッキーがおり、自分で太ももにハサミを刺していました。
リードはあぜんとします。
(ジャッキーの秘密は、自傷行為。自殺願望があること)

見られたジャッキーは半狂乱になって悲鳴を上げ、そのままくたっと脱力状態、半気絶状態になりました。
リードはジャッキーをベッドまで運ぶと、横たえます。
フロントから苦情の電話が鳴り(ジャッキーの悲鳴)、リードは謝ります。


自分が刺したわけではないので、リードは部屋から逃げ出そうとしました。
ジャッキーの傷あとをまじまじと見たあと、荷物を持ってそのまま、さりげなく部屋を去ろうとします。
廊下で老人と会ったリードは、軽いあいさつをかわしました。
しかしエレベーターを待つときに、部屋からジャッキーが追ってきていたので、リードはあわてて戻ります。

ジャッキーに話しかけたリードは、傷の手当てをするため、病院へ行こうと提案しました。
タクシーに乗せて、病院まで付き添います。

【転】- ピアッシングのあらすじ3

ピアッシングのシーン3 ジャッキーはタクシーの車中で、リードに意味深長なことを言いました。
「本当はなぜ私を(呼んだの)? 分かってるのよ」
そう言ったジャッキーは、リードに「今夜は一緒にいてくれる?」と訊きました。

リードは、ジャッキーがどの程度「分かってる」のか、疑心暗鬼になります。
このことがあるので、迂闊に逃げることができなくなりました。

診察を待つあいだも、リードはジャッキーのことを考えます。
「リードの殺害計画は知っているけれども、死にたがっているために、医者には相談しない」
「リードの殺害計画を知ったうえで、時間稼ぎのための演技だった。ジャッキーは医者に助けを求める」
「リードの殺害計画については、何も知られていない。計画通りこのあと、殺せばよい」
分析したリードは、このあとの展開をどうするか悩みました。
確率的には殺したらよいという結論に至りますが、パニックです。


診察を終えたジャッキーは、リードが本当に待っていたのを知って、喜びました。
「まるで映画みたい」と言ったジャッキーは、自分の部屋にリードを連れていきます。

ジャッキーの部屋は、上品なインテリアがそろえられていました。
リードはそれを見て感嘆します。
「気に入ったものを少しずつそろえるの」
そう答えたジャッキーは、饒舌に話しながら、リードにスープを作ります。

「私を呼んだのは、SMのためではないわね」
料理しながら核心を突くジャッキーに、リードは「病院で何を話した?」と訊きます。
自分のことを話したのかと訊いたのですが、ジャッキーは太ももの傷のことを「自転車で転んだと説明したわ」と答えました。
さいきんの自転車はあちこちがでっぱっているので、転んだらこうなるのだとジャッキーは言います。

「医者が興味なさそうだった」ということばを聞いて、リードはおどろきました。
衣装で隠れていましたが、ジャッキーの反対側の太ももは、すでに多くの傷があるそうなのです。
自傷行為であることは、医者にばれているようでした。

【結】- ピアッシングのあらすじ4

ピアッシングのシーン2 そんな話をしながら、ジャッキーはリードを誘惑します。
リードがその気になりかけると、ジャッキーは「先に食べましょうよ」と、食事をすすめました。


スープがからかったかと気にするジャッキーに、リードは否定します。
しかしスープを飲んだあと、リードは朦朧としました。
疲れが襲ってくると、リードは倒れて動けなくなります。

スープには、ジャッキーがハルシオンを盛っていました。
リードは、幼少期に母親から虐待を受けていた夢を、たてつづけに見ます。

ジャッキーは、リードがハルシオンで夢を見ているのを、冷静に観察していました。
リードが夢を見ながら「モナ」とつぶやいているのを聞いて、「モナじゃない」と呟きます。
リードの頬にクルミを割るペンチを振るいました。
(薬物を盛ったものの、想像以上にリードに効果があるのを見て、つまらなく思ったか?)


やがてリードはヨレヨレな状態でいながらも、バッグからロープを出してジャッキーを縛ろうとします。
布を口に噛ませると、「アイスピックで刺すぞ」と、リードはジャッキーに言いました。
嫌がるジャッキーに対し、リードは「君も刺してほしいのかと思ったんだ」と声をかけます。
刺そうとした瞬間、リードはまた倒れました。
薬物が残っていて、眠ったようです。

縄を解いたジャッキーは、リードの荷物をあさり、メモ帳を見つけました。
リードを見張りつつ、読みます。

メモ帳には、失敗したときのことも書かれていました。
「標的に逆にやられる。それもいいかも」とメモが残っています。
それを読んだジャッキーは、考えていました…。


朝。
ジャッキーは小さくレコードをかけます。

リードが目覚めると、さるぐつわを噛まされ、ソファで後ろ手に縛られています。
大好きなアイスピックは、見えるところの机の上に置かれていました。
メモもそこにあります。

ジャッキーは、リードが起きたのを確認すると「今日の記念に」と、ためらいもなく乳首にピアスを入れました。
エスプレッソを淹れて、リードに飲ませます。
そのあとリードの上に、馬乗りになりました。

リードの視線がアイスピックに向いていると知ったジャッキーは、手に持ってリードの皮膚に這わせます。
やがてジャッキーはアイスピックを振りかぶりました。
あせったリードが何かを言いかけたので、ジャッキーはさるぐつわを外します。
リードは「先に何か食べない?」と訊きました。
それを聞いて、ジャッキーは笑います…。

(スープを食べたことで、ジャッキーは形勢逆転した。形勢逆転を狙って、このセリフをリードは言った)

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みんなの感想

ライターの感想

映像的に美しい。たとえばエンドロールでは、高層マンションの無機質な窓が映されるのだが、これも非常に象徴的。
ある種のいびつさを、観客に訴えかけている。そのいびつさは、殺人衝動、自傷願望と隣り合わせ。いろんな人間がすぐ隣にいることを示唆。
でもすごくピュアなラブストーリーでもある。ふだんならば決して交わることのないであろう、接点のない孤独な男女が、都会で出会う。
日本人の作家・村上龍さんの作品を、アメリカで映画化。
違和感なし! よかった。文学的な映像。

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