映画:ファイトクラブ

「ファイトクラブ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(4件)

ファイト・クラブの紹介:1999年制作のアメリカ映画。平凡で生真面目すぎるがゆえに不眠症に悩まされる会社員の男性が、ある男との出会いをきっかけに、次第に暴力と狂気に魅せられていく様子を描いた異色ドラマ。

あらすじ動画

ファイトクラブの主な出演者

ナレーター〔僕&ジャック〕(エドワード・ノートン)、タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)、マーラ・シンガー(ヘレナ・ボナム=カーター)、ロバート・ポールセン〔ボブ〕(ミート・ローフ)、エンジェル・フェイス(ジャレッド・レト)、アーヴィン(ポール・ディロン)

ファイトクラブのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①不眠症の「僕」は重病患者のセラピーを渡り歩き、泣くことで癒しを得ていた。マーラという女性が自分と同じ見物客だと知った「僕」は眠れなくなる。機内で自分と対照的な男性・タイラーと出会った「僕」は意気投合し、一緒に暮らし始めた。 ②「僕」とタイラーは殴り合いの儀式をし、それがファイト・クラブ結成に繋がる。ファイト・クラブは肥大を続け、テロ活動をするように。タイラーは「僕」のもう1つの人格と知ったが、テロは実行され金融街は爆破された。

【起】– ファイトクラブのあらすじ1

ファイトクラブのシーン1

画像引用元:YouTube / ファイトクラブトレーラー映像

「僕」ことジャックは、30歳の男性です。大手自動車メーカーのリコール査定の仕事をしています。

「僕」はタイラー・ダーデンという男に、銃口を咥えさせられていました。タイラーは「僕」を脅しています。

そうでなくとも、『騒乱(メイヘム)計画』が実行されようとしていました。

あと2分もすれば、『騒乱計画』の爆破委員会が12のビルに仕掛けた爆弾の起爆装置が作動し、周辺の数ブロックが跡かたもなく吹き飛びます。

「こうなったのはすべて、マーラ・シンガーのせいだ」…そう、「僕」は思い返していました。

(このシーンは映画終盤で再び出てくる。ここから回想シーン)

「僕」は仕事が多忙なものの、金銭的には何不自由ない生活を送っていました。リコール査定の仕事のため、全米のあちこちを飛行機で飛びまわっています。

それが関係してか、「僕」は不眠症に悩まされていました。

独身である「僕」は金に不自由しないので、そこそこのブランドの家具や食器、衣類などをアパートに買い揃え、人並みの生活をしているつもりです。

恋人が欲しいというわけでもなく、悩みといえば先述の「不眠症」くらいです。

半年前。

医者にかかると「不眠症ごときでは人は死なない」と断言され、「僕」は薬も処方されませんでした。

「僕」が必死で苦しみを訴えるのですが、その医者は冗談まじりに「睾丸がん患者のセラピーに出てみろよ。あそこの苦しみに比べたら…。あそこのが本当の苦しみというものだ」と肩をすくめて答えます。

そう言われて興味を持った「僕」が出かけると、睾丸を失った男性たちが集まり、嘆いていました。

トーマスという男性は「妻は女の子2人と男の子を欲しがっていた。その妻に女児が生まれた…新たな夫の子どもだ」と告白した後に、さめざめと泣きます。

その後、2人1組になって互いにハグすることになったのですが、「僕」の相手は元ボディビルダーの男性ボブ・ポールセンでした。8か月前に睾丸を取り、その後のホルモン治療のせいで、胸が大きくなっていました。

ボブの大きな胸に抱かれて「君も泣け」と言われると、「僕」は泣けたことに自分でも驚きます。

号泣すると気持ちよく、その夜はぐっすりと眠れました。それが病みつきになり、「僕」はセラピーの会を探します。

調べてみると「アルコール依存症」「過食症」「結核患者」「血液がん患者」…世間にはたくさんのセラピーの会合がありました。

「僕」は自然とそこに溶け込みます。「僕」が無言でいればいるほど、他者は重症だと思い込みました。

「皮膚がん」「腎臓がん」…いろんなところをはしごしていた「僕」は、あちこちで泣くことで不眠症を改善させていたのですが、台無しにする人物があらわれます。

それが、マーラ・シンガーという女性でした。

マーラは観光気分でセラピーに参加する、どうみても患者とは思えない女性です。

黒髪でやせぎすのマーラは、もしかしたら精神を病んでいるのかもしれません。

とにかくも、マーラと複数のセラピーで顔を合わせるようになると、「僕」はまた眠れなくなりました。心おきなく泣くことができなくなったのです。

意を決した「僕」は、ある日、マーラに話を持ちかけました。セラピーの分担を決めたのです。

互いに参加するグループを決めた後、「僕」がマーラの連絡先を聞いたのは、決して変な下心があったわけではなく、直前に都合が悪くなった時などに知らせるためでした。

(この時点で下心があったとは言えないが、充分意識はしていた。「敵意」という強い感情は、「愛情」と表裏一体で、容易に変わりうるもの)

「僕」は相変わらず、仕事であちこちを飛び回る生活を送っています。

飛行機の機内でいあわせる人たちは、一種の友人だと考える「僕」は、ある日、非常にユニークな男性と隣り合わせました。その男性がタイラー・ダーデンです。

「僕」とタイラーとは偶然にも、同じメーカーのカバンを使っていました。それが話しかけるきっかけです。

タイラーは機内の非常時のイラストを指して「これが時速1000kmで海中に突入する時の顔か」と言い、おしゃべりで「僕」を楽しませました。

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