「フォーカス」のネタバレあらすじと結末の感想

サスペンス映画

フォーカスの紹介:2015年公開のアメリカ映画。ウィル・スミスが巧みな術を駆使して大富豪をだまし、大金を奪う犯罪のプロに扮するクライム・サスペンス。天才詐欺師とかつて犯罪のノウハウを教え込んだ元恋人との壮絶なだましあいが繰り広げられる。主人公をも手玉にとるセクシーなヒロインを演じるのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビー。

予告動画

フォーカスの主な出演者

ニッキー(ウィル・スミス)、ジェス(マーゴット・ロビー)、ガリーガ(ロドリゴ・サントロ)、オーウェンズ(ジェラルド・マクレイニー)、リ・ユァン(B・D・ウォン)、ファーハド(アドリアン・マルティネス)、マキューエン(ロバート・テイラー)

フォーカスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①凄腕の詐欺師・ニッキーは30人の詐欺集団をまとめるグループのリーダー。作戦ごとにチーム編成をしてお宝は山分け。スリ師ジェスはニッキーに接近して仲間に入れてもらう。ジェスの学習能力の高さをニッキーも認め、恋仲に。しかし作戦終了と共にニッキーはジェスと別れる。 ②3年後、モーターレースチームのオーナー・ガリーガに詐欺を頼まれたニッキーは、ガリーガの横にジェスが寄り添っていることに驚き同様する。ジェスと別れたことを悔いていたニッキーは再度アタック、しかしガリーガを騙す詐欺がばれてピンチに陥った。 ③ジェスはガリーガと恋仲ではなく単に腕時計を狙っていたスリだった。ガリーガの右腕になっていたオーウェンズがニッキーを撃ち、ガリーガは怯えて逃げる。オーウェンズはニッキーの父。

【起】- フォーカスのあらすじ1

(詐欺について扱った内容です。鬱陶しいかもしれませんが、要所要所で詐欺か詐欺でないかを示します)
ニッキーは一流の詐欺師です。
ある夜ニッキーが一流バー〝エレギオ〟で飲んでいると、別の男性に口説かれた金髪女性・ジェスが「今だけ彼氏の振りをして」と近づいてきました(口説きは事実、但しジェスはスリしてる)。
ニッキーとジェスは会話で盛り上がり、ニッキーが「送ろうか」と言うとジェスは「今夜のホテルはこの宿なの」と言います。
いいムードでベッドになだれこんだ2人ですが、そこへジェスの夫と名乗る男が乗り込んできました。自称・夫はニッキーに銃を突きつけると怒ります(これは「美人局(つつもたせ)」という脅迫の手口)。
ところがニッキーは「間男は殺すべきだ」と自分を撃つよう推奨するので、自称・夫は戸惑いました。
「脅しじゃないぞ、本当に撃つぞ」と自称・夫が言ってもニッキーは動じることなく「脳腫瘍であと1か月の寿命だから構わない。なんなら、撃って確かめてみればいい」と告げます。自称・夫は撃つ気力を喪失しました。前年、母をガンで亡くしているのです。
やっぱり騙せない…と呟いた自称・夫に対して、ニッキーは「突入は男がズボンを脱いでから。男が逃げても財布は残る」「ペテンがバレても絶対に認めるな」とアドバイスしました。
ジェスがいつの段階で気づいたのか問うと「スリ行為を見たとき(最初)から」と言います。ついてきた理由は、職業的好奇心とのことでした。
ニッキーが自分よりも上手(うわて)の詐欺師だと分かったジェスは、専門分野を尋ねます。「すべて」と答えたニッキーは、祖父の代から詐欺師をやっていたと答えました。
祖父が胴元で父がサクラをした時は、バレそうになるとグルでないことを証明するために、父が祖父を撃ちます。これを「パニック・ボタン」とニックは言いました。
スリの極意を聞かれたニッキーは「注意(フォーカス)をそらすこと」と答えます。人間の注意力は1つに集中しがちなので、相手の心を先読みし、行動を予測しろと言いました。
そう言いながらもニッキーはジェスの身につけているものを次々にスっていきます。指輪や時計や財布、バッグ、サングラス…。その鮮やかな手つきにジェスは感心しました。
…ルイジアナ州・ニューオーリンズ、第17回AFFAボウル。
ニッキーの手際に感心したジェスは、ニッキーについて徹底的に調べ(父の名がパッキー・スパージェンだ、など)、探しまわって見つけます。
ニッキーは30人の熟練の詐欺師を束ね、チーム制で詐欺をするリーダーでした。狙う相手は金持ちと決めています。
仲間にしてくれと志願したジェスは、熟練のスリ師の仕事をすぐに真似て会得し、大胆な手口で次々に成果を挙げました。ニッキーはジェスを仲間に加えます。
詐欺もスリだけではなく、手札が見えるコンタクトを入れてポーカーゲームをしたり、美人局もあります。但し美人局は男が既婚者だと確認の上(妻帯者だと被害に遭っても泣き寝入りするから)、きっちりズボンを脱いでから突入します。
財布紛失に気づくとすぐ盗難届を出されるので、財布のクレジットカードを抜き取ってその情報だけをスキミングするという手もありました。
さらに、ATMの外枠を作り、暗証番号を盗み出す手技もあります。

【承】- フォーカスのあらすじ2

ジェスはニッキーの10年来のよき相棒・ファーハドに紹介されました。第一印象は「太ったずけずけものを言う男」のファーハドですが、慣れると気のいい男性で、ジェスはすぐファーハドと打ち解けます。
稼ぎは全て30名で等分に山分けし、パクられた(逮捕された)時用の保釈金も積み立てておく仕組みでした。
盗品のネックレスのひとつを気に入り「これ買い取りたい」と言ったジェスに、ニッキーは「盗品は全て売る(足がついてばれる可能性があるから)」と言い、手堅く薄利多売でやる方針なのだと言います。
仕事の間、ニッキーとジェスは愛し合うようになり、結ばれました。
AFFAボウル終了前夜までで120万ドル(約1億3300万円)の稼ぎをあげたメンバーたちは、翌日の決勝後に撤退し、売り上げはニッキーが一時預かって、各々の取り分は後日送金することになります。
ニッキーは金を預かりますが、金を渡した男は冗談交じりで「競馬に行くなよ」と言いました。
ジェスはニッキーから「手先が器用で気配を消すのに長けていて冷静、トラブル時に場を立て直すのが上手だ」と褒められます。ジェスは、ニッキーになぜ〝メロー〟と呼ばれているのかと聞きます。聞かれたニッキーは嫌な顔をしました。そう呼ばれるのが嫌いなのです。
〝メロー〟はニッキーの父が呼び始めたアダナで、「人間はハンマーと釘の2種類。選ぶのは自分。情けをかければ死ぬ羽目になる」というのが父の持論で、何事に対しても「甘い」ニッキーを、マシュマロ(メロー)呼ばわりしたのでした。
ジェスはニッキーを最終日の試合観戦に誘います。
観客席でニッキーとジェスが他愛ない賭けをしていると、後ろのアジア系男性リー・ユァンが賭けに加わってきました。最初はニッキーが勝ちましたが、リーは倍の金額を提示して次の賭けを要求します。
賭け金が1000ドル、5000ドル、1万ドルと高くなっていき、横でジェスはハラハラしました。ニッキーに負けが込み、5万ドル、10万ドルを賭けた後は、ニッキーは持ち金の残り110万ドルを賭けてカードゲームで勝負しようと言います。
カードゲームすら負けたニッキーにリーは「悪いな。大物と張り合うとこうなる」と言い、ニッキーは2倍の金額を提示すると「あんたが好きな選手の番号を俺が当てる」と切り出しました。
背番号は多く、当たる確率は100分の1です。圧倒的にニッキーが不利でした。しかもニッキーは「ジェスが当てる」と言い出したので、横のジェスはパニックになります。
双眼鏡で試合会場を見たジェスは、メンバーにファーハドを見つけ、半信半疑で背番号「55」を告げました(審判の借金をチャラにする条件でファーハドは潜入した)。正解で、賭けの相手・リーは負けて大金を取られながらも大喜びします。
リーもニッキーのカモ(ターゲット)でした。その日の朝からリーの周囲に55という数字とファーハドの顔写真をさりげなく何度も見せ、潜在意識に植え付けていたのです。
ニッキーのポケットチーフの柄もよく見ると55で、賭けの最中にBGMで流した曲も「ウーウーを連呼する曲(中国語でウーは5を意味する)」でした。
前日、金受け渡しの際に「競馬に行くなよ」の冗談で、ジェスはニッキーが賭け事にむきになる性質なのかと思い込み、ニッキーが負けて狼狽する様子が真実味に拍車をかけたわけです。
「もし別の番号を言ったらどうするつもりだったのか」と問うジェスに、「その時は賭け続けるつもりだった」とニッキーは答えました。
ニッキーはジェスに8万ドル(約900万円)(リーとの賭けの儲けの一部)を渡すと、空港までジェスを送って別れます。ニッキーとずっと一緒にいられると思っていたジェスは、悲しい気分でした。

【転】- フォーカスのあらすじ3

…それから3年後。アルゼンチン、ブエノスアイレス。
この期間ニッキーは詐欺をほぼ引退の身になっており、久々の仕事でした。今回ニッキーに詐欺を依頼した相手はモーターレースのオーナー・ガリーガです。ガリーガには右腕ともいうべき初老男性・オーウェンズが付き添っています。
ガリーガのチームは開発費4000万ユーロ(約50億円)をかけ、EXRエンジンを作っていました。それは他のチームも知るところです。
ガリーガは「ライバルのチーム・マキューエンに偽物のEXRエンジンを掴ませて、騙してほしい」と頼みました。ガリーガの目的はマキューエンに勝つことで、ニッキーに100万ユーロ(約1億2000万円)の報酬を約束します。
要求を受けたニッキーは、仕込みとして「今晩パーティーで泥酔して、ガリーガに殴りかかる役を演じる」と告げました。喧嘩したエンジニアという設定で、ガリーガと決裂したパフォーマンスをすることでマキューエンに信じ込ませやすいわけです。
酒も飲まず予定どおりガリーガを待ち伏せていると、ガリーガの横にはなんと、ゴージャスな貴婦人に変貌したジェスが寄り添っていました。ガリーガのファーストネーム「ラファエル」で呼ぶ仲です。
あぜんとしたニッキーにジェスは近寄ると、ガリーガの恋人になったのでスリはやめたこと、ガリーガはジェスの過去を知らないので、内緒にしてくれと頼まれました。
やけくそになったニッキーは酒を飲んでガリーガに詰め寄り(一応当初の予定通りエンジニア設定は崩さず、但し内容は若干痴話げんか)、パーティーの皆の前で「ガリーガの下で働くエンジニアが解雇された」と思わせることに成功します。
SPに追い出されたニッキーは、去るSPの1人から「会いたいそうだ」とマキューエンの名刺をもらいました。
翌日、マキューエンに会いに行ったニッキーはEXRのデータを見せ、48時間以内にソフトウェアとパスワードを渡すと言います。300万ユーロ(約3億8000万円)で話が決まりました。
一方で気になるニッキーは、プールでガリーガに近寄るジェスに「露出しすぎ」と注意します。
ファーハドが遅れて到着しました。ニッキーは今回「偽のデータをマキューエンに売りつける」詐欺を請け負いましたが、ガリーガから本物のEXRのソフトウェアのデータを盗むつもりでもあるのです。ファーハドはジェスと再会して喜びました。
ニッキーがこの3年間殆ど活動しなかったのは、ジェスとの恋愛をひきずっていたからだとジェスはファーハドから知らされます。
ジェスはニッキーから告白を受けました。ニッキーは3年前にジェスと別れたことを悔いており(事実)「騙すのは簡単だが、俺が変わり後悔していることを信じて欲しい(ある意味事実)」と言うと、3年前にジェスが気に入っていた盗品のネックレスをプレゼントします。
「あなたとは無理」と断りながらも、ジェスは揺れ、ニッキーと復縁しました。
翌朝、オーウェンズがニッキーの部屋を訪問すると、部屋を無遠慮にチェックします。ジェスを寝床に引き入れていたニッキーは慌ててジェスを隠し、ジェスも急いで隣室に逃げました。
データを入れたUSB(本物のデータ)をニッキーがマキューエンに渡して取引は完了し、それだけではなくライバル会社すべてにUSB(本物のデータ)を渡してニッキーは荒稼ぎします。
ジェスとホテルで夜7時に待ち合わせしたニッキーは、仕事の成功もあってウキウキしながらホテルの部屋で待っていました。そこへ「バレたぞ逃げろ」というメールが入ります(誰からのメールなのかはこの時画面では確認できない)。
遅れてやってきたジェスを連れ、ニッキーは車で逃げました。

【結】- フォーカスのあらすじ4

ほぼ同じ頃、雑貨店で体格のよい男(ガリーガの切り札の男)が雑貨店で小物を買うと、一杯ひっかけて車を運転します。
目的地に近付くと、男は運転しながらゆっくりとシートベルトを締め、首にハーネス(衝撃防止)を巻いて急加速し、ニッキーとジェスの乗る車にぶつけました。エアバッグが作動して男は無事です。
男はニッキーとジェスを連れて倉庫に拘束しました。ガリーガが現れて怒り狂います。切り札の男(スパイも兼ねている)から聞き、本物のデータを盗まれたことに気づいたからでした。
全部のチームに売った売り上げは2700万ユーロ(約34億3000万円)にのぼっていました。どうやってデータを盗んだとガリーガが問い詰めます。
ファーハドが自動解析で暗号壁を突破した…とニッキーは言いますが、それはできないとガリーガは言いました(これは事実。ファーハドは破れなかった)。パスワードは15分おきに変わる設定になっており無理なのです。
セキュリティが堅すぎて侵入できなかったニッキーは、ガリーガの恋人がジェスだと知って急遽予定を変更し、ジェスに贈ったネックレスの宝石部分にデータ転送装置を仕込んだと言いました。但しジェスは自分が送りつけた女性ではない(本当)ので釈放してくれと訴えます。
嘘だとガリーガはニッキーに言いました。なにせ…ガリーガとジェスは恋人同士ではないから(事実)でした。「え!?」とニッキーは驚きます。
ガリーガは「こいつ(ジェス)は赤の他人でストーカー」と呼びます。横で拘束されたジェスは「20万ドルの時計目当てで近寄ってた(事実)」と告白しました。ジェスがニッキーに「ガリーガの恋人」みたいに言っていた方が嘘だったのです。
ジェスがまだスリから足を洗ってないことを知ったニッキーは、「ガリーガのツケで買い物してた(クレジットカードデータのスキミング)」についても言及し、ニッキーとジェスは痴話げんかを始めました(本人らは本気の喧嘩)。
喧嘩を始めた2人を見て怒り狂いそうになったガリーガを見て、ニッキーは「分かった、今度こそ本当のことを話す」と言い「1年前(嘘)…」と言いかけたところでガリーガの右腕・オーウェンズがニッキーに発砲します。
倒れて大出血した(事実)ニッキーを見てガリーガはびびり、切り札の男と立ち去りました。ジェスは「もう1人にしないで」と泣き崩れます。
横で冷静にガムテープなどを取り出したオーウェンズが「仲間と聞いてないのか」とジェスに聞きました。ジェスは「?」となります。
オーウェンズは傷口をガムテープで塞ぎ(荒療治)、肺にパイプを刺して胸腔圧を調整してニッキーを蘇生しました。それを見たジェスは「パニック・ボタン!」と叫びます(正解)。ということはつまり…オーウェンズは、ニッキーの父・パッキーでした。
ニッキーとジェスを車に乗せたパッキー(オーウェンズ)は運転しながら嘆きます。3年も前からガリーガに近づいて仕えたのに、ガリーガがスパイの存在を自分に告げなかったとぼやきました。
(ニッキーに「バレた」メールを送信したのは父。EXRデータを盗んだのも父だと思われるが、劇中では明らかにされない。いずれにせよニッキーは拷問されても「ペテンがバレても絶対に認めるな」のモットーの下、手口は明かさなかっただろう)
作戦を開始したらドラ息子は女(ジェス)に夢中だし、3歳の時に拾って育てたのに詐欺の世界から足を洗うとは…と、運転席でひたすら父はぼやきます。
そして「盗人にはルールがある。愛を選んだニッキーは駄目」「フォーカス(注意)を見失ったから」と言って、勉強料として有り金全部頂くと宣言した父は、病院の入り口まで運転するとトランクから金を持って立ち去りました。最後にニッキーに「次はクリスマスに会おう」と言います(真実かは不明)。
ジェスはニッキーに肩を貸して、救急病院へ歩きました。詐欺師をやめたニッキーは「自分には価値がない」と言いますが「なんとかなるでしょ」と言ったジェスの腕には、ガリーガからスった20万ドルの腕時計が巻かれてあり、ニッキーは苦笑しました。

みんなの感想

ライターの感想

サスペンスというカテゴリーとも少し違う。よーーく見るとラブロマンスにも見える。
本当はこれ、白紙状態で見てもらいたいところだが、知っていても楽しめるかも。
序盤に展開する「スリ」シーンの手つきの、なんと鮮やかなことよ。チーム制でスリをしまくるシーン、これは見ていて痛快。
「乱入はズボンを脱いでから」の解説もなるほどと思わせるし、見てて飽きない。
ファーハドはむっさいおっさんだが、なんともいえない愛嬌があるし、オーウェンズ! これはやられた!
ホテルの部屋をくまなくチェックするのは、知らずに見ていると「ガリーガサイドだから、仕事をちゃんとしているのか警戒しての見張り」かと思ってしまう。
しかし真相を知ると「ダメダメ息子がジェスを引き入れてないかチェックする、父目線の心配」だったのだと判って、ははあ…と感心してしまった。
やられた~と、にやっとしてしまう映画。

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