映画:フリーズミー

「フリーズミー」のネタバレあらすじと結末

フリーズ・ミーの紹介:2000年公開の日本映画。「GONIN」の鬼才、石井隆監督が手掛けた井上晴美主演のサイコ・スリラー。忌まわしい過去に縛られた女性の心に芽生えていく異常な欲望を緊迫したタッチで描き出す…。

あらすじ動画

フリーズミーの主な出演者

山崎ちひろ(井上晴美)、馬場実(竹中直人)、広河昇(北村一輝)、野上裕介(松岡俊介)、小島篤(鶴見辰吾)、上司(伊藤洋三郎)、冷凍庫配達人(飯島大介)

フリーズミーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①東京でOLをするちひろは恋人・裕介との仲も順調、しかし5年前ちひろをレイプした3人の男・広河、小島、馬場が順番に訪問、脅されたちひろは男たちを殺害する。 ②偶然凍らせた広河の遺体が美しかったことで、ちひろは男たちを殺し、遺体を凍らせていく。裕介に殺人の罪を知られたちひろは裕介をも殺害、部屋から身を投げて投身自殺。

【起】- フリーズミーのあらすじ1

フリーズミーのシーン1 〔東北の、とある町〕

雪のちらつく2月の寒い夜の道で、若い女性・山崎ちひろが電柱の上にある街灯を見上げます…。
(このシーンについての説明は、あとで出てくる)


〔五年後 ――東京〕

山崎ちひろは、アットホームな中小企業で働くOLです。
職場の同僚の男性・野上裕介との交際も順調で、ちひろと裕介が付き合っていることは、職場のみんなが知っていました。
同僚と呑みに行こうと誘われたちひろは、あともう少しで仕事が終わるからと仕事の手を止めず、恋人・裕介に「早くいこう」とせかされます。
裕介がちひろにべたべたしているのを、見回りにきた警備員が見とがめて、「神聖なオフィスで何をしている」と注意しました。
呑み会の席で裕介はその言葉を同僚に話し、場は笑いで包まれます。
裕介とちひろは仲が良く、結婚も近いとされていました。

阿佐ヶ谷にある自宅のマンションへ帰宅したちひろは、母からの留守電を聞き、折り返し電話をしました。
屈託なく母とのおしゃべりに興じながら、ちひろは窓に施錠します。
クレセント錠を留めただけではなく、窓にはちひろがつけたロックもありました。ちひろはそれを念入りにつけます。


翌朝。
出勤の準備をしたちひろは、マンションのエントランスに幼馴染の男性・広河昇の姿を見て、エレベーターに乗って慌てて部屋へ逃げ帰ります。
ところがちひろの姿は、広河に見られていました。
広河は階段を駆け上がってちひろに追いつき、部屋に入り込みます。

5年ぶりだと言った広河は、ちひろの部屋に馬場実や小島篤がおっつけ、やってくると告げます。
ちひろは嫌がりますが、広河は否応なくちひろの部屋に居座ると、ちひろに「今日は会社を休め」と言いました。
嫌がるちひろに、広河は容赦なく暴力を振るいます。

広河の話によると、小島はサラリーマンをしていましたが、会社をクビにされて落ち込んでいるそうです。
馬場は年長のやくざで、現在刑務所に入っていました。
その馬場の出所祝いを、ちひろ宅でするというのが広河の案です。
ちひろの家を探し出すのが大変だったと広河は言い、「ビデオから写真をプリントアウトできる世の中になった」と意味深長なことを言いました。

ちひろが広河を拒絶しようとすると、広河は廊下に出て同じフロアの別の部屋の新聞受けのところに、写真を差し込もうとします。
過去のことを脅しに使われたちひろは、広河が本気なのだと知り、会社にやすみの連絡を入れました。
心配する恋人・裕介には、家に来なくていいと断ります。

【承】- フリーズミーのあらすじ2

フリーズミーのシーン2 その日からちひろの部屋に居座った広河は、ちひろを押し倒して好きにすると、食事の世話などもさせました。
少しでも嫌な顔をすると、広河はちひろへ暴力を振るいます。
顔にあざができたちひろは、会社で傷について質問する裕介をごまかすために、「慰めて」と言いました。
裕介の部屋でベッドインしたちひろは、「私のこと、好き? 何があっても守ってくれる?」と聞きます。
詳しい事情を知らない裕介は、ちひろのことばに安請け合いしました。

ちひろがいる会社に広河が来ると、騒ぎを起こします。
警備員が出動して広河を取り押さえようとし、広河をかばったちひろは、会社をクビになりました。
部屋に裕介が訪ねてきますが、広河がちひろのことを「レイプした」と告げると、裕介は黙ってちひろを置いて、そのまま部屋を去ります。


裕介に見捨てられたと感じたちひろは、同時に広河に殺意を覚えました。
部屋にあるペットボトルに水を詰めると、浴室へ行き、優雅にユニットバスの湯船につかる広河にむけて振り下ろしました。
広河は必死の抵抗をしますが、湯船につかっていたためにちひろとの格闘に負け、広河は死にます。
死闘の末に勝ったちひろは、湯船の栓を抜くとシャワーを浴び、返り血を落としました。

ホームセンターへ行って帰宅したちひろは、部屋の前に小島が来ていると知ります。
広河の携帯電話に、小島は何度も電話をしていました。
携帯がちひろの部屋にあると知り、小島もあがりこみます。
広河が戻ってくるまで待たせてもらうと言った小島は、ちひろに酒をせびりました。

広河が、親の遺産を受け取り、ヤクザまがいのことをしていたと、小島はちひろに話します。
酒を飲もうと冷蔵庫を開けた小島は、冷蔵庫の中に広河の遺体を見つけて驚きました。
その隙を狙い、ちひろがハンマーで小島を殴り殺します。


小島を殺害したちひろは、冷蔵庫に入れていた広河の遺体を、改めて見ます。
広河の遺体は冷蔵庫の中で、凍りかけていました。腐敗しないよう、強めに冷やしていたからです。
凍りかけた広河の顔には、まつげに小さな氷がついて美しいものでした。

【転】- フリーズミーのあらすじ3

フリーズミーのシーン3 「へえー、綺麗なんだ、フリーズするのって」と呟いたちひろは、遺体を凍らせて保存しようと考えます。
(ここが映画タイトル『フリーズ・ミー』の所以その1だが、本当の意味は終盤にある)

早速、部屋に業務用の冷凍庫を2つ購入したちひろは、配送業者の男性に「インテリアとして飾る」と言い、部屋に入れてもらいます。
片方には広河、もう片方には小島の遺体を入れて、ちひろは冷凍させました。
そのあと、恋人・裕介の部屋に電話をかけて、留守番電話に過去の出来事を吹き込みます…。


(広河の態度や言葉から、レイプということはうすうす察することができるが、ここで初めて、過去のちひろに何があったか判明する)

…ちひろは東北のとある町で、母と2人、つつましく暮らしていました。
母は弁当作りの会社に勤め、高校生のちひろを育てていました。
5年前の2月、母が残業で家を空けます。
夜の8時に帰宅し、ひとりでいたちひろの家に、3人の男、広河と小島、馬場が入り込みました。
3人はちひろを押さえつけると、ビデオカメラで撮影しながらレイプします。

レイプ後は、撮影したビデオテープを脅しの材料にし、3人はちひろが警察に駆け込まないようにしていました。
ちひろはレイプの後、逃げるようにして町を去り、東京で仕事を得て今に至ります…。


その後。
ちひろは阿佐ヶ谷にあるマンションを出て、少し広い部屋に引っ越しました。
広河と小島を入れた冷凍庫は、転居先にも持ち込んでいます。
食器洗いの新たな職を得たちひろは、帰宅すると部屋にある冷凍庫を開けて、広河と小島の遺体に話しかけるのを趣味にしていました。
2つの冷凍庫はコンセントを入れて常に冷やした状態で横倒しにし、部屋のリビングに並べて置いています。本当に、インテリアのようにしています。


ある日、出所した馬場が部屋を突き止めて、訪ねてきました。
馬場はちひろを怒鳴りつけ、部屋にあがりこみます。
隣家の住民が苦情を言いますが、馬場はそれを叱りつけました。
ちひろにも馬場は広河同様に、乱暴な態度で接します。

馬場の言うなりに従ったちひろは、3つめの冷凍庫を購入しました。

【結】- フリーズミーのあらすじ4

フリーズミーのシーン2 3つめの冷凍庫をベランダに一時置いたちひろは、馬場に風呂へ入るよう促します。
風呂場で殺害すれば、血の始末をせずにすむと考えたからです。
しかし馬場がゲームに夢中で風呂に入らないので、ゲームをする馬場にシャワーカーテンをかぶせると、ちひろはハンマーで殴って殺害しました。
殺害後、「お風呂に入ってくれれば、汚さずに済んだものを」と、ちひろは文句を言います。

ベランダに置いてあった冷凍庫を出し、馬場の遺体を詰めてコンセントを差し、電源を入れると、部屋のブレーカーが落ちました。
部屋の電力は単身者用の20Aに設定されており、3つの冷凍庫をつなぐと、それだけで限界でした。
おりしも季節は夏で、ちひろは部屋のエアコンをつけていたのですが、エアコンを切ります。
冷凍庫3台では電気が使えますが、それ以上なにかを繋ごうとすると、駄目でした。
3つの遺体を凍らせることを最優先にしたちひろは、部屋でそれ以外の電化製品を使えなくなります。


3つの遺体を凍らせたちひろは、そのまま自分の思考も停止(フリーズ)させることで、やりすごそうと考えます。
(これが映画タイトル『フリーズ・ミー』の本当の意味)
エアコンなしで夏を過ごそうとしたちひろですが、猛暑でつらく、熱中症で寝込みます。
母に携帯で電話をしたちひろは、そろそろこの生活は限界だと考えました。
遺体を部屋に残してヨーロッパへ高飛びしようと思ったちひろのところへ、恋人の裕介が訪ねてきます。
裕介はバラの花束とケーキを持ってきて、謝罪の念を告げました。
ちひろの留守番電話のメッセージを聞いて真相を知り、復縁を持ち掛けます。

喜んだちひろは、裕介に待っていてくれと言うと、急いで部屋を片付けました。
シャワーを浴びておめかししたちひろは、裕介を部屋に招きます。
ベッドインして復縁したものの、裕介はなにかがにおうと言い出しました。
ちひろは自分のことかと思い、シャワーを浴びに行きます。

裕介はその間に、ちひろの部屋にある冷凍庫から、体液がこぼれ出ているのを見つけました。
裕介が遺体の存在に気づいたと知り、ちひろは裕介に花瓶を振り下ろし、殺害します。
どうしようもなくなったちひろは、そのままベランダに出ると、投身自殺を図りました…。
(ちひろは自分をレイプした男3人に復讐をし、3人の遺体を見つけた裕介も殺し、自殺した)

みんなの感想

ライターの感想

レイプシーンはほとんど出てきません。だから、エロティックなものを期待する人にとっては、裏切られるかも。
とはいうものの、井上晴美のヌードシーンはある。
どちらかというとベッドシーンではなく「暴力シーンが残酷」な作品!
特に最初の広河殺害シーンは、あまりに迫力がありすぎて、本当に戦っているように見える。
以後の小島、馬場もちひろに容赦なく暴力を振るう。その描写は見ていてつらい。
タイトルは『フリーズ・ミー』。凍らせるのは男たちの遺体だが、同時に思考停止している主人公の心情もさしている。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「フリーズミー」の商品はこちら