映画:ブラジルから来た少年

「ブラジルから来た少年」のネタバレあらすじと結末

ブラジルから来た少年の紹介:ナチス残党の陰謀を描いたSFスリラー。ナチスの再興を企てる天才博士とナチハンターの老人との戦いを描く。原作はアイラ・レヴィンの同名小説で、監督は「猿の惑星」で知られるF・J・シャフナーが務めた。第50回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ではローレンス・オリヴィエが男優賞を獲得した。1978年イギリス・アメリカ合作。

あらすじ動画

ブラジルから来た少年の主な出演者

ヨーゼフ・メンゲレ博士(グレゴリー・ペック)、エズラ・リーベルマン(ローレンス・オリヴィエ)、エドゥアルド・セイベルト(ジェームズ・メイソン)、バリー・コーラー(スティーヴ・グッテンバーグ)

ブラジルから来た少年のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ブラジルから来た少年のあらすじ1

物語の舞台は、第二次世界大戦から30年以上の月日が経った南米パラグアイ。この地で、ナチスのメンゲレ博士は仲間とともにある計画を実行に移していました。それは、二年半の歳月をかけて世界各地に点在する94人の男を殺す、というものでした。

パラグアイでナチス残党を追っていたナチハンターの青年コーラーは、このメンゲレの動きに気づき、すぐにユダヤ人の伝説的ナチハンターのリーベルマンに連絡をとりました。しかし、コーラーはリーベルマンとの電話中にメンゲレたちによって殺害されてしまいます。リーベルマンは高齢で体力的に衰えていましたが、コーラーの遺志をついでメンゲレの陰謀を調査し始めました。

【承】- ブラジルから来た少年のあらすじ2

リーベルマンは世界各地を回り、メンゲレたちによって殺されたと思われる男たちの家庭を訪ねました。コーラーの友人だったデビッドも調査に加わり、リーベルマンは殺された男たちの情報を集めていきました。こうした調査を通じて、リーベルマンはある共通点に気づきました。一つは、殺された男たちは皆65歳前後の公務員であること、もう一つは、男たちの息子はみな10代前半で、黒髪に青い目を持ち、酷似した外見をしていました。似ているのは外見だけではありませんでした。少年たちは利発そうに見えましたが、父親を失った直後にもかかわらず感情表現が少なく、不気味な笑いを浮かべていたのです。リーベルマンはそんな少年たちの様子に困惑する一歩で、殺された男の妻たちは共通して息子を溺愛していました。

リーベルマンはこれらの少年たちのことが気になり、さらに調査を進めました。すると、元ナチス看守のマロニーという女性囚が浮上しました。リーベルマンはすぐに西ドイツに向かい、マロニーと面会の場を持ちました。マロニーの話によれば、今から14年前、マロニーはナチス同窓会の依頼を受けて養子縁組業を行なっており、殺された男たちもマロニーから仲介を受けていたといいます。養子の引き取り先の条件は厳しく、北欧系キリスト教の家庭であること、夫は1910〜1914年生まれ、妻は1933〜1937年生まれであることが求められていました。条件をクリアした夫婦の元には、ブラジル航空を使って男の子が送り届けられたといいます。リーベルマンはこの奇妙な養子縁組の背後にメンゲレの存在があることを確信しますが、その目的がなんなのか理解できずにいました。

同じ頃、メンゲレは同志のエドゥアルドから計画を中止するよう指示を受けていました。エドゥアルドはリーベルマンの動きを察知し、これ以上の計画継続は危険と判断したのです。しかし、メンゲレはエドゥアルドの忠告を無視し、自分一人の力だけでも計画を続行しようとしました。

【転】- ブラジルから来た少年のあらすじ3

メンゲレの意図をつかむため、リーベルマンは友人のブルックナー医師の元を訪ねました。リーベルマンは殺された家庭にいた外見も性格もよく似た少年たちが双子か三つ子ではないかと予想していましたが、ブルックナーは別の見解を示しました。いくら双子や三つ子といえども、別の家庭環境で育てれば別の人格となり、性格まで同じになるはずはないというのです。ブルックナーはメンゲレが行なっていた研究から、その少年たちがある人物の複製ではないかと仮説を立てました。そこで、リーベルマンは恐るべき事実に気づきました。65歳前後で死ぬ父親、夫より年下で息子を甘やかす母親、黒髪碧眼の息子…その条件に合致するのは、アドルフ・ヒトラーでした。メンゲレの目的は、ヒトラーの複製の少年たちをヒトラーと同じ家庭環境で育て、世界各地に新たなヒトラーを生み出すことだったのです。

この陰謀を止めるため、リーベルマンは次にメンゲレが狙うと思しきウィーロック氏に会うべくアメリカのペンシルベニア州に向かいました。リーベルマンがウィーロックの家に到着すると、家で飼育している何頭ものドーベルマンが鳴き声を上げており、異様な雰囲気に包まれていました。リーベルマンが家に入ると、そこにはメンゲレの姿がありました。メンゲレはすでにウィーロックを殺害していたのです。リーベルマンはすぐにメンゲレに襲いかかりますが、体力の差は大きく、逆に追い詰められてしまいました。

メンゲレはリーベルマンに銃を向けながら、ヒトラーの複製を94人作り上げたことを聖書の物語のようだと自画自賛し、自らの研究成果に酔いしれ始めました。リーベルマンはその隙をついて隣室のドアを開け、奥にいたドーベルマン三頭を中に入れました。ドーベルマン三頭はすぐに飼い主を殺したメンゲレを取り囲み、敵意を向けました。

【結】- ブラジルから来た少年のあらすじ4

そんな中、ウィーロックの息子ボビーが帰宅しました。ボビーは他に殺された男たちの息子と同様、黒髪碧眼の少年でした。ボビーは見知らぬ男二人が血まみれになっている様子に「すげえな」と興奮し、写真を撮り始めました。メンゲレはヒトラーの複製を目の当たりにし興奮しますが、ボビーは相手にしようとせず、リーベルマンの言葉に耳を傾けました。ボビーはリーベルマンから父親の死を聞かされると激怒し、ドーベルマンにメンゲレを襲うよう指示しました。ドーベルマンはすぐにメンゲレに噛みつき、間もなくメンゲレは血まみれの死体となりました。ボビーはメンゲレが死にゆく様を見て、再び「すげえな」と口にしました。

その後、ボビーは深傷を負っているリーベルマンを脅迫し始めました。「救急車呼ばなきゃ死ぬ。出かけようかな。ママが戻るころ、死体になる」…ボビーはそう語り、メンゲレを殺したことを口外しないようリーベルマンに迫ってきました。リーベルマンが警察に一連の出来事を話さないことを約束すると、ボビーはリーベルマンと握手し、すぐに警察と救急車を呼びました。

その後、リーベルマンは近くの病院に入院するこことなりました。容体が落ち着いた頃、デビッドが見舞いにやって来ました。デビッドは他のヒトラーの複製の少年たちを殺すつもりだと語り、少年たちの居所を教えるよう頼んできました。しかし、リーベルマンは少年たちに罪はないと語り、メンゲレの死体から入手した少年たちのリストをその場で燃やしてしまうのでした。

同じ頃、ボビーは自宅の現像室にこもっていました。真っ赤な照明に照らされる中、ボビーはメンゲレの死体が写った写真を眺め、「すげえな」とつぶやきました。

みんなの感想

ライターの感想

グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエという名優二人がぶつかる物語は迫力があり、両者の演技に圧倒されました。その名優二人の間で存在感を放っていたのは、ヒトラーのクローンの少年を演じたジェレミー・ブラックです。登場する時間はわずかながらも、その存在感は記憶に残るほど不気味でした。俳優たちの演技を彩るオーケストラ音楽も華やかで、ナチス残党による陰謀の物語を盛り上げていたと思います。

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