「ブラックシー(BLACK SEA)」のネタバレあらすじと結末の感想

サスペンス映画

ブラック・シーの紹介:2015年公開のイギリス&ロシア映画。潜水艦を舞台に、黒海に沈む金塊を巡る死闘を描くサスペンス・アクション。監督は、「ラストキング・オブ・スコットランド」のケヴン・マクドナルド。出演は、「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ、「モンスターズ 地球外生命体」のスクート・マクネイリー、「ジャッキー・コーガン」のベン・メンデルソーン。

予告動画

ブラックシー(BLACK SEA)の主な出演者

ロビンソン(ジュード・ロウ)、ダニエルズ(スクート・マクネイリー)、フレイザー(ベン・メンデルソン)、ピータース(デヴィッド・スレルフォール)、ブラッキー(コンスタンティン・ハベンスキー)、ザイツェフ(セルゲイ・プスケパリス)、レイノルズ(マイケル・スマイリー)、モロゾフ(グリゴリー・ドブリギン)、ババ(セルゲイ・ヴェクスラー)、レフチェンコ(セルゲイ・コレスニコフ)、トビン(ボビー・スコフィールド)、クリシー(ジョディ・ウィッテカー)、ルイス(トビアス・メンジーズ)、リアム(カール・デイヴィーズ)、カーストン(ダニエル・ライアン)、ギッテンズ(ブランウェル・ドナヒー)

ブラックシー(BLACK SEA)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アゴラ社から解雇され失職したロビンソン。仲間から黒海(ブラック・シー)に沈む金塊の話を聞き、投資家に潜水艦を調達してもらい海に潜ることに。潜水艦がロシア製なのでロシア人も雇った。 ②狭い艦の中で徐々に人間関係が悪化。イギリス勢とロシア勢がいさかいを始め、殺し合う事態に。艦も古くトラブルが続く。 ③金塊を発見して引き揚げるが、儲け話の裏にアゴラ社が絡んでいることを知る。艦は浸水が始まり、生き残ったのはトビンとモロゾフ、ロビンソンは責任を感じ艦に残った。

【起】- ブラックシー(BLACK SEA)のあらすじ1

中年男性・ロビンソンはイギリスのサルベージ会社・アゴラ社で11年勤務した、潜水艦のプロです。アゴラ社に勤務する前には15年間海軍に所属したので、潜水艦にはもう30年も乗っています。
潜水艦に乗っている間は海に出て家を留守にするため、家族とは疎遠になりました。妻・クリシーはロビンソンと離婚し、12歳になる息子・マーティンを連れて富豪の男と再婚します。
陸でのロビンソンは、クリシーやマーティンを見かけても声をかけられず、ただ見守るだけでした。
家族を犠牲にしてアゴラ社の潜水艦に乗り続けたロビンソンですが、ある日「海洋サルベージは変わり、潜水艦と操舵手はいらなくなった。慰労金として8640ポンド(約140万円)支払う」と言われ、一方的に解雇されます。
公共職業安定所に赴いたロビンソンですが、次の職は容易には見つかりません。
元仕事仲間のマーク・カーストンとブラッキーとロビンソンの3人で居酒屋に行った時、ロビンソンの失職の話が出ました。ブラッキーは、優秀なロビンソンが解雇されたことを嘆きます。
その時、カーストンが耳寄りな話を持ちかけました。カーストンは鬱病にかかり、1年前にアゴラ社をクビになっていました。
カーストンが辞める前、黒海(ブラック・シー)に金塊を乗せた潜水艦が沈んでいる情報を得ました。
第二次世界大戦の最中、ソ連(ロシア)のスターリンからドイツのヒトラーの融資に応じ、Uボートに2トン相当の金塊を積んで送ったのですが、途中でUボートが沈んでしまいます。結局ドイツには届かず、今も黒海に金塊が眠っているのです。
2008年にアゴラ社がグルジア国から要請を受けて引き揚げる予定でしたが、1か後にグルジア国とロシアが紛争を始めたため、話が宙に浮いたままでした。
ロシアは金塊のことを知らず、グルジア国は金塊が埋まっている場所を知らず、アゴラ社は両国の紛争の関係で立ち入ることができません。
こっそり潜水艦を調達して潜航し、その金塊を手に入れればどうかというのが、カーストンの持ちかけた話でした。当のカーストンは鬱病で艦長の資格を得られないので、ロビンソンに話をしたのです。
ロビンソンとブラッキーはその話に乗りました。
潜水艦を調達するにはお金が必要です。ロビンソンとブラッキーは、カーストンに教わった富豪・ルイス宅へ赴きます。
ルイスの部下・ダニエルズに案内されてルイスと会ったロビンソンたちは、海嶺に8000万ライヒスマルク(戦時下のドイツの通貨単位 現在でいえば1680億円)に相当する金塊が眠っていると説明しました。
フォックストロック級(ロシア製)の潜水艦を用意するが、引き揚げに成功すれば「4割はルイスの取り分、残りは乗員に」という条件で、ルイスは潜水艦を手配します。乗員は12名必要で、ロシアの潜水艦なのでロシア人が必要です。
ロビンソンらは、元潜水艦の乗員に話を持ちかけます。
・ロビンソン(イギリス)
(・カーストン)→トビン(すぐ後に説明)
・ブラッキー(ロシア)
・レイノルズ…イギリス海軍出身
・ピータース…イギリス海軍出身
・レフチェンコ…電気員(ロシア)
・ザイツェフ…エンジン員(ロシア)
・ババ…ソナー員(ロシア)
・モロゾフ…海図担当(ロシア)
・フレイザー…潜水員(イギリス)
・ギッテンズ…潜水員(ロシア)
・ダニエルズ…ルイスの部下、ルイスの要請で乗ることに(アメリカ)

【承】- ブラックシー(BLACK SEA)のあらすじ2

いよいよ出発という日、ロビンソンの家を若者が訪問し、カーストンが自殺したと告げます。カーストンは借金を苦にして自殺しました。死亡保険金で借金の返済をするのです。
「ロビンソンに『すまないと伝えてくれ』と言われた」と告げる18歳の若者・トビンを誘い、ロビンソンは潜水艦に乗り込みました。
…クリミア半島、セバストポリ。
手配された潜水艦は老朽化が激しく、乗り込んだロビンソンはメンバーに各パーツの検査と準備を指示しました。
海上にはロシア船が行き来するため、今回は最初から潜航して目当ての場所まで行き、そこで潜水員を派遣して金塊を回収する作戦です。
みな陸では清掃員やスーパーの店員など、つまらない仕事をしていたため、ひさびさの海に張り切りました。
潜水艦のディーゼルエンジンは好調ですが燃料漏れがあったり、無線は1回線しか使えませんし、脱出用のスーツがないなど、とにかく用意された艦はひどいものでした。
それでも艦長を務めるロビンソンは修理させます。脱出用スーツを3着見つけましたが、ロビンソンは黙って隠しました。
イギリス側に若者が混じっていることで、ロシア側のメンバーが文句をつけます。潜水艦の世界では「童貞を乗せると艦は沈む」というジンクスがありました。
それをいなしたロビンソンはみなを説得するために、今回の作戦内容を説明します。金塊を手に入れれば、みなに平等に分配すると告げると、ロシア側は黙りました。
しかしダニエルズが心配しました。正直に言うと「人が減ればそれだけ分け前が増えると考える人間がいるかもしれない」と。
その心配は金塊を手に入れてからの話です。潜水艦のエンジンを始動させると、潜航を開始しました。めざすは、黒海のグルジア沖です。
エンジン員・ザイツェフを手伝おうと若者・トビンが声をかけますが、ザイツェフは邪険に扱います。まだ童貞疑惑があるのです。
ブラッキーにバルブの操作方法を教わって、何かあった時のためにスタンバイしながら、トビンはスマホ画面を見ていました。ロビンソンは何を見ているのかと聞きます。
それは、妊娠女性の胎内のエコー画像でした。トビンは近々、パパになる予定でした。
トビン童貞疑惑は晴れますが、だからといってすぐに溶け込めるわけではありません。潜水艦のベテランが集まる中で、潜水艦の知識がまったくない新米のトビン…分け前が同じなのが気に入らない、ロシア側はそう考えます。
ソナー員・ババがロシアの駆逐艦の音を聞きつけ、エンジン停止を指示しました。駆逐艦にばれることなくやり過ごし、通常運転に戻ります。
他者に冷遇されるトビンを、ロビンソンが「潜水艦員はペンギンだ」と説明しました。水の中では優雅で強くなれますが、陸にあがるとうだつが上がらない…それが潜水艦員の宿命なのです。
狭い潜水艦の中での作業に、みなイライラしだしました。
「分け前はロシアの方が多くもらえる」という噂が流れ、イギリス勢とロシア勢がいがみあいを始めます。根も葉もない噂ですが、一度立った噂を消すのは難しいことです。
噂の出所は、無線での当たりくじがきっかけでした。勝手に無線を聞いていたことに怒ったロビンソンは、くじを燃やすと、衝動的に手斧で無線を壊してしまいます。

【転】- ブラックシー(BLACK SEA)のあらすじ3

そして改めて「金はみんな平等に分ける」と言いましたが、一旦火のついたイギリスとロシアのいがみあいは鎮火できず、みな心の中で不満を抱えてました。
目的地が近付きます。エンジンの調子が悪いのでザイツェフにチェックさせている最中に、ブラッキーが潜水員のフレイザーと口論になりました。
かっとなったフレイザーがブラッキーを刺しました。ブラッキーが倒れた拍子にオイルがこぼれ、爆発が起きます。
エンジン停止した潜水艦は沈降しました。ロビンソンは頭を打ち、気絶しました。
…18時間の気絶から目を覚ましたロビンソンは、ブラッキーの死体と、オイルを浴びて焼けただれたレフチェンコの死体を見てショックを受けます。
ロビンソンが気絶した後にとりなす者がいなかったので艦内で銃が使用され、ドライブシャフトとバラストタンクが破損しました。しかもイギリス勢とロシア勢は完全に決裂し、ロシア勢は水を確保して艦の後方に陣取っています。イギリス勢は食料を持っていました。
それまで通訳を担っていたのはブラッキーです。そのブラッキー亡き後は、ロシア勢を説得するのは難しそうでした。
艦の後方へ行き、ロビンソンがメモを見ながら慣れないロシア語で呼びかけると、モロゾフが「英語を話せる」と言います。海図担当のモロゾフは無口なだけでした。
ロビンソンは「一致団結して潜水艦を直そう」とモロゾフにロシア側を説得してもらいます。目的のUボートは近いので、うまくすれば沈没船のドライブシャフトを転用できるかもしれません。ロシア側も了解しました。
モロゾフを加え、潜水艦を動かす話になります。現在地はどこかを調べるため、反射音を聞いたババが周辺海図を作りました。
約100m先に丘らしきものがあり、ロビンソンは潜水員を派遣します。フレイザーと、スキューバの経験を持つトビンが潜ることになりました。レイノルズもあとから駆け付けます。
艦内に置いておけないという理由で処分したブラッキーの遺体が流れてきて、それを見たトビンがパニックになりますが、なんとか丘らしきところへ着きました。
それは泥に埋まったナチスマークの刻印されたUボートでした。発火筒で場所を知らせます。
中に入った3人は白骨化した死体の中に、ドライブシャフトと金塊を見つけました。ワイヤーで引き上げを開始します。
金塊が重くワイヤーが動きません。金塊を捨てろとダニエルズが言いますが、ロビンソンは聞き入れません。レイノルズが崖から転落し、亡くなりました。
金塊とドライブシャフトは引き揚げられましたが、レイノルズの死にみながっくりきます。
隠すのがつらくなったダニエルズが、ロビンソンを呼んで真相を告げます。
実は今回の金塊引き揚げの話は、アゴラ社が裏で糸を引いていました。ルイスは富豪ではなくただの役者で、ダニエルズもアゴラ社に雇われた者でした。
表立って動けないアゴラ社はロビンソンを利用して金塊を引き揚げさせ、海に出たら海事法違反で捕まえるつもりです。グルジアとも話をつけており、金塊はアゴラ社とグルジアで山分けの予定でした。
そもそもロビンソンの友人・カーストンも3万ドルで雇われ、この儲け話をロビンソンに持ちかけたのです。
カーストンが自殺した時に残した言葉「すまない」というのは、勝手に自殺してメンバーから抜けて申し訳ないという意味ではなく、だましてごめんという意味だったのでした。

【結】- ブラックシー(BLACK SEA)のあらすじ4

ロビンソンは嘆きます。そんな企みに乗ったがために無用の犠牲を出し、殊に若者・トビンを巻き込んだことを悔やみました。
黙っておくわけにはいかないのでロビンソンはみなに伝え、今度はダニエルズが乗員にリンチされます。
目的地を変更しました。ダニエルズの自供で海上は警戒されているということで、南ではなく東に針路を取ることにします。目的地はトルコの北の都市・サムスンにしました。浅瀬が多いエリアだとババが渋りますが、仕方ありません。
交換したドライブシャフトは順調に動き始めて艦は浮上し、エンジンもバッテリーも問題ありません。ほっとする一同ですが、ソナー員・ババが前方右舷に岩があると気づきました。潜水艦はすぐには止まれません。幸い、衝突は免れました。
幅100mの谷が前方にあるのです。浮上すれば安全ですが、捕まります。谷にぶつかれば命の危険が迫ります。
ロビンソンは谷の隙間を進む道を選びました。ババの耳を頼りに慎重に進ませます。
ダニエルズがフレイザーを唆しました。「このままでは全員死ぬ。乗員は9人必要だから、あと1人死ねば艦は航行できない(浮上すると逮捕されるが、死ぬことはない)。ザイツェフを殺せ」と。ダニエルズはアゴラ社側の人間ですから、浮上しても捕まることはありません。
艦が岩をこすり、艦内は揺れました。追いつめられたフレイザーはザイツェフにスパナを振りかざし、殺します。
さっきの衝撃でザイツェフが死んだとフレイザーは言いますが、みな信じません。ダニエルズの入れ知恵だと見抜かれます。
ロビンソンがフレイザーに銃を向けた瞬間、電気制御室でトラブルが起き、爆発が起こりました。艦が斜めになって沈み始め、圧壊深度まで到達します。
水が艦内に入ってきて、もろに顔に受けたトビンが失神しました。ロビンソンは蘇生措置をおこないます。
その間にピータース、フレイザー、ギッテンズ、ババ、ダニエルズが漏水を阻止しようと動きますが、浸水が速くて追いつきません。ダニエルズがハッチを閉めて他者を見捨てました。
しかしその時、衣服をハッチに挟んでしまいます。助けを求めるダニエルズに対し、事情を察したモロゾフは無視しました。ダニエルズも溺死します。
ロビンソンはトビンの蘇生に成功しました。生き残ったのは、ロビンソン、トビン、モロゾフです。
脱出用スーツを持ち出したロビンソンに、モロゾフは「あんたの方が(アゴラ社より)ひどい」とスーツを隠していたことをなじりました。
トビンとモロゾフに脱出スーツを着せると、ロビンソンは先に脱出させます(脱出させる作業に艦内に1人必要)。戸惑うトビンに「発射管に緊急レバーがあるから大丈夫、脱出できる」とロビンソンは言いました。
2人は無事、海の上に出ます。ロビンソンを待つトビンに、モロゾフは「発射管には、緊急レバーはないのだ」と言いました。モロゾフはロビンソンの嘘に気づいていました。
その頃、ロビンソンは金塊の山に座って煙草を吸っていました。死を決意したロビンソンが思い出すのは、息子・マーティンの姿と幸福だった家族の思い出です。
3つめの脱出用スーツが浮いてきました。トビンとモロゾフはロビンソンかと思い、急いで駆け付けますが、脱出用スーツに入っていたのは詰め込めるだけの金塊と、ロビンソンが持っていた「幸福だった頃の家族の記念写真」でした(ロビンソンは死を選択した)。

みんなの感想

ライターの感想

…なんか切ない、ジュード・ロウ…。
安易に儲け話に乗るなって警告だな。
閉塞された空間、暗い艦の中、息詰まる雰囲気、徐々に人種間で諍いが起こる…。
このへんはリアリティがある。しかもみな勝手な行動取りたがる…これも映画では、ありがちか。
深海が舞台なのでいたしかたないが、…全般的に地味。
あと…おっさんたちの顔の区別がつきにくい。みんな「ひげ、もっさ」だらけ。ジュード・ロウすら、ひげ、もっさ(笑)。
  • ニールさんの感想

    最後ロビンソンは金塊を手に入れた潜水服で脱出できなかったのでしょうか?

  • mettenさんの感想

    脱出に1人艦内に残る必要がらあったのでロビンソンは残らざるを得なかった。それより妻子の幸せを想い、自ら留まったのでしょうね。若いトビンに昔の自分を投影して写真とともに金塊の一部を託したんでしょうね。モロゾフとトビンが分け前で揉めませんように。

映画の感想を投稿する

映画「ブラックシー(BLACK SEA)」の商品はこちら