映画:ペンタゴンペーパーズ最高機密文書

「ペンタゴンペーパーズ最高機密文書」のネタバレあらすじと結末

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書の紹介:2017年製作のアメリカ映画。政府を敵に回してまで“報道の自由”を守ろうとした実在のジャーナリストたちの姿を描く、スティーヴン・スピルバーグ監督による人間ドラマ。ベトナム戦争を客観的に調査・分析した国家の機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”の全貌を公表しようとしたワシントンポストの女性発行人をメリル・ストリープ、編集主幹をトム・ハンクスが演じる。

あらすじ動画

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書の主な出演者

キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)、ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)、トニー・ブラッドリー(サラ・ポールソン)、ベン・バグディキアン(ボブ・オデンカーク)、フリッツ・ビーブ(トレイシー・レッツ)、アーサー・パーソンズ(ブラッドリー・ウィットフォード)、ロバート・マクナマラ(ブルース・グリーンウッド)、ダニエル・エルズバーグ(マシュー・リス)、ラリー・グラハム・ウェイマウス(アリソン・ブリー)、メグ・グリーンフィールド(キャリー・クーン)、ジーン・パターソン(ジョン・ルー)、ハワード・サイモンズ(デビッド・クロス)

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ベトナム戦争は早期の段階でアメリカに敗色が濃厚とされたペンタゴン・ペーパーズが作成、しかし政府は文書を無視し戦況は好転すると報道していた。1971年、ペンタゴン・ペーパーズがニューヨーク・タイムズ紙にすっぱぬかれる。 ②タイムズ紙に出版差し止めの圧力がかかり、ワシントン・ポスト紙が別のペンタゴン・ペーパーズをスクープ。裁判では報道の自由が勝利した。

【起】- ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のあらすじ1

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のシーン1 〔ベトナム ハウギア省 1966年〕

戦況を調べる国防総省からの派遣者ダニエル・エルズバーグ、通称:ダンは、戦地にいました。
戦争の最前線なので銃を持たされますが、エルズバーグのする仕事は戦況を見極めることです。
激しい銃撃戦が展開されました。

エルズバーグはその後、戦地で戦況の詳細をまとめた文書を作成します。
アメリカへ戻る飛行機の中でも、国防長官のマクナマラ氏に呼ばれた際には、「状況は絶望的」だと答えました。

しかしアメリカ政府は、エルズバーグの発言を無視します。
「アメリカは世界一の大国で、負けることがあってはならない」からです。
エルズバーグは早期の段階で、ベトナム戦争はアメリカにとって不利で、長引かせれば長引かせるほど、泥沼化することが分かっていました。
しかしアメリカ政府はその事実を隠ぺいし、「戦況は好転している」とマスコミに報道します。

落胆したエルズバーグは、自分が作成した文書が保管されている『ランド研究所』へ忍びこみ、ベトナム戦争に関する詳細をまとめた機密文書、「ペンタゴン・ペーパーズ」をひそかに持ち出し、コピーをします…。


〔ワシントンD.C. 1971年〕

ケイことキャサリン・グラハムは、ワシントン・ポスト紙の社主です。
キャサリンの父が所有し、キャサリンの夫・フィルがポスト社を継いでいたのですが、そのフィルが自殺をして、現在は女性であるキャサリンがオーナーです。
しかしキャサリンは、重役からは煙たがられていました。
当時、女性のオーナーというものは扱いづらく、キャサリンは苦労します。

【承】- ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のあらすじ2

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のシーン2 ワシントン・ポスト紙の編集主幹は、ベン・ブラッドリーという男性です。
キャサリンがベンをニューズウィークから引きぬいてきたのですが、ベンも他の者からうとまれていました。「海賊」というあだ名をつけられています。


ワシントン・ポスト紙のライバル会社は、ニューヨーク・タイムズ紙です。
ベンはそのタイムズ紙で切れ者の記者ニール・シーハンが、このところ新聞記事を書いていないことが気にかかりました。
インターンの男性に指示をし、シーハンが何をしているか探らせます。

インターンはタイムズ紙に上手に潜り込みました。
タイムズ紙が翌日の第一面を大きくあけて、なにやらスクープを飛ばそうとしていることを知りますが、第一面の割付にはシーハンの名前だけが書かれており、中身までは分かりません。


翌朝。
タイムズ紙がスクープを飛ばしました。
『ベトナム調査文書:米国 関与拡大の30年』
記事の内容は、ベトナム戦争でアメリカが勝てないという文書があることを示し、1965年の段階ではすでに大統領側に、勝利できないことが伝わっていたというものです。
もしこれが事実であれば、「トルーマン」「アイゼンハワー」「ケネディ」「リンドン」の4人の過去の大統領ならびに、現在のニクソン大統領も文書の内容を隠匿していたことになります。

スクープを抜かれたことに怒ったベンは、個人的にキャサリンと親しいマクナマラから、文書を手に入れてくれと頼みました。
「真実を知るために、新聞と国民にその義務がある」とベンは主張しますが、キャサリンは拒否します。

【転】- ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のあらすじ3

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のシーン3 ポスト紙に運が向いたのは、その直後のことでした。
ヒッピー姿の若い女性が、マクナマラ文書の一部を持ってきたのです。
ベンは急いで記事にまとめますが、シーハンに先に記事にされていました。
ベンは悔しがります。

同じ頃。
ホワイトハウスと国防総省(ペンタゴン)では、どこから情報が洩れたのか、情報源を探ろうと躍起になっていました。
ホワイトハウスが圧力をかけ、タイムズ紙は出版差し止め命令を受けます。


同じことをすると、ポスト紙も出版差し止め命令が出るかもしれません。
しかしベンは、残りの文書をひそかに調べます。

『ランド研究所』に勤務していたポスト紙の編集局次長バグディキアンは、情報を洩らした人物に心当たりがありました。
ペンタゴン・ペーパーズを書いたダニエル・エルズバーグ当人です。
ベンはそれを聞き、エルズバーグに連絡を取りました。
エルズバーグはベンを隠れ家に通すと、数か月かけてコピーした、実に4000ページにもわたる文書を見せます。
部屋の中には書類の山が、うずたかく重なっていました。
ベンはそれを拝借し、自宅へ運びます。

ページも削られてばらばらになった文書を、ベンは記者数人を呼んで順番に並び替えさせて、まとめていきました。
翌日の朝刊に掲載する締め切りまで、あと10時間しかありません。
途中、ポスト紙の顧問弁護士ロジャー・クラークが顔を出して、部屋にある膨大な資料がペンタゴン・ペーパーズだと知って固まります。

【結】- ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のあらすじ4

ペンタゴンペーパーズ最高機密文書のシーン2 しかしクラークも最終的には、記事が出された後の援護射撃をする心づもりをしました。
クラークも協力して、文書にあたります。


ベンは記事にまとめましたが、ひとつ懸案要素がありました。
タイムズ紙と情報源が同じなので、もしポスト紙もこの書類を記事にした場合、ポスト紙もタイムズ紙同様に出版差し止め命令が下るおそれがあります。
ベンはキャサリンに相談しました。
キャサリンはマクナマラのところへ行き、本当にこんな書類があるのかと、つい責めてしまいます。

しかしキャサリンは、記事の掲載をベンに指示しました。
掲載が決まり、輪転機が回ります。

ポスト紙もこうして翌日の朝刊に、ペンタゴン・ペーパーズについてのスクープを飛ばしました。
しかし同時に、ホワイトハウスから差し止め命令を受けます。


この議題はタイムズ紙、ポスト紙がならび、裁判に持ち込まれました。
しかし他の新聞会社も、ならって掲載をし始めます。
この時、ポスト紙はただの地方紙ではなく、全国紙になったと確信します。

言論、報道の自由を争った最高裁では、タイム紙とポスト紙は、ホワイトハウスに勝訴しました。
報道が仕えるのは国ではなく国民だと、裁判所が認めます。

勝訴したポスト紙は、シリーズを組んで以降も掲載を続けました。
司法省は、刑事訴訟も考えているようです。

しかし…。問題はこれで終わりではありません。
数日後、民主党本部のウォーターゲート・ビルの中に、数人の侵入者が入ったのでした…。
(映画はここで終わるが、この最後の事件は『ウォーターゲート事件』として非常に有名。
偶然にも同時期にリーアム・ニーソン主演映画『ザ・シークレットマン』が、ウォーターゲート事件を扱っている)

(エンド後)
〝ノーラ・エフロンに捧ぐ〟の文字。

みんなの感想

ライターの感想

終始、非常に静かな感じで進められるこの作品。非常に好感が持てた。
いっぽうで、政治的背景などに一定程度、通じていないと理解しづらいところもある。
この作品をもし見たならば、続けて『ザ・シークレットマン』も見てほしい。
今作品では、最高機密文書がリークされるまでを描いたものだが、映画のラストシーンにある
「ウォーターゲート事件」のほうが、歴史では有名な出来事。
『ペンタゴン・ペーパーズ』はスピルバーグ監督、『ザ・シークレットマン』はリドリー・スコット監督。
監督は違うが、歴史では有名なことがらなので、必見。

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