「ホーリー・トイレット」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

ホーリー・トイレットの紹介:2021年製作のドイツ映画。仮設トイレ内だけで全編が進行する、孤立無援の恐怖と焦燥感を描くスリラー。頭部を負傷して意識を失った建築家フランクは、建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。トイレの周りに大量のダイナマイトが仕掛けられ、34分後に爆破されることに。監督・脚本は、新鋭ルーカス・リンカー。HARD:LINE Film Festival2022観客賞、fantaspoa2022特別賞受賞のほか、世界のファンタスティック映画祭で上映。

あらすじ動画

ホーリー・トイレットの主な出演者

フランク(トーマス・ニーハウス) ホルスト(ギデオン・ブルクハルト) マリー(オルガ・フォン・ラックヴァルト)

ホーリー・トイレットのネタバレあらすじ

【起】– ホーリー・トイレットのあらすじ1

ホーリー・トイレットのシーン1

画像引用元:YouTube / ホーリー・トイレットトレーラー映像

ステージの上で妖艶に踊る女性・ミカの姿が映し出されます。ミカは工事用のヘルメットを着用し、ツナギの作業着を着ていました。踊りながらツナギの前を開いて裸身を見せます。

ミカのストリップを見ているのはフランク・ラムですが、しかしそれはフランクの夢でした。目覚めたフランクは、ミカが視界の真向かいにあるポスターの女性だと知ります。

状況がよく呑み込めないフランクは、ゆっくり周囲を見渡しました。どうやら場所は工事現場に置かれている水色の仮設トイレで、トイレは倒れた状態のようです。出入り口が天井にありました。

フランクの指にテントウムシがいたので息を吹きかけて飛ばすと、視線の先に自身の右腕が見えました。鉄骨が貫通しており、フランクは思わず絶叫します。

(映画タイトル。原題『Ach du Scheisse!』は「オーマイガー」「クソッ」という意味です。映画タイトルに日本語で『本気やばい』という文字も出てきます。マジやばい)

2021年8月13日。ドイツの南東にあるエーバースベルク郡。

傷口から血が少しずつ出ているので、フランクは焦ります。周囲を見ると備え付けの救急キットがあったので、手元にあったハンマーで叩いて開きました。キットの中身を取り出して緊急止血剤の粉を振り、ガーゼを巻いて応急処置をします。

ひとまず止血はできたものの、依然としてよくない状況です。フランクは「マジやばい」と呟きました(映画タイトルを主人公は何度も繰り返します)。

マイクでホルスト・ヴォルフという男が「ブラステッテンの皆さん」と呼びかける声が聞こえます。ホルストは次期市長選の候補者だと言い、これからリゾートホテル建設の起工式を行なうと言いました。トイレのなかにはホルストのポスターもあり、フランクはそれを見ます。

天井が出口なので、フランクは左足で蹴って開けようとします。しかしドアには南京錠がかかって開けられませんでした。ホルストは、今回の建設には日本人の投資家・タケシの協力の賜物だとして、時間に厳しい日本人でも納得いくよう14時ちょうどに爆破解体を行なうと言いました。ホルストは自分の父親が持っている屋敷を爆破して、そこにリゾートホテルを作る予定なのです。

フランクは腕時計に目をやりました。時刻は13時26分です。

ホルストに電話をして助けを呼ぼうと考えたフランクは、気絶する前にスマホをトイレのなかに落としたことだけを思い出しました。頭を打って気絶したことで直前の記憶があいまいで、フランクは少しずつ思い出します。

トイレに落としたスマホを覗き込むと、スマホは奇跡的に糞尿につからず立っていました。(倒れている関係で、トイレも横になっています)恋人のマリーからちょうど着信があったので反射的に手を伸ばしますが、手が届かないうえに便がついてしまいました。フランクは悪臭に顔をゆがめると、手に液体ハンドソープを塗ってごまかします。

留守電になると、マリーがフランクへの恨み言を録音しました。それを聞いたフランクは、今朝マリーと結婚するか否かで喧嘩したことを思い出します。建築家のフランクは今回のホルストの仕事に夢中で、マリーをないがしろにしていたのでした。

ハンマーで壁に穴を開けたフランクは外を見ますが、周囲の状況はよく判りません。テントウムシをその穴から逃がすと、折り畳みの定規を見つけました。定規を伸ばして先端にガムをつけると、スマホの画面操作を行ないます。パスワード入力をクリアしてロック解除をしながら、フランクはスーツケースで頭をぶつけたことを思い出していました。

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