映画:ボーイミッシング

「ボーイミッシング」のネタバレあらすじと結末

ボーイ・ミッシングの紹介:2016年製作のスペイン映画。息子を思うあまり犯罪に手を染め、惨劇に巻き込まれていく母親の姿を映し出すスパニッシュ・スリラー。通学途中に拉致され自力で逃げ出した少年ビクトル。前科者の男が逮捕されるが証拠不十分で釈放。その夜からビクトルの周りで不審な出来事が起こり始める…。

あらすじ動画

ボーイミッシングの主な出演者

パトリシア・デ・ルカス(ブランカ・ポルティージョ)、エルネスト・レケーニャ警部(アントニオ・デチェント)、ラウル・ロサダ(ホセ・コロナド)、ラケル(マカレナ・ゴメス)、チャーリー・コロナス(アンドレス・エレーラ)、ビクトル(マルク・ドメネク)

ボーイミッシングのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①女性弁護士・パトリシアの息子・ビクトルが頭部にケガをし保護される。同級生のいじめが原因、しかし母が過剰に反応して言えなくなったビクトルは誘拐犯として架空の男性を設定、前科者のチャーリーと一致してしまう。証拠不十分で釈放されたチャーリーは、なぜ自分を指名したのかビクトルに聞きたくて接近、母はビクトルの父でもあるラウルに脅してくれと頼む。 ②脅しの男性サミュエルとエクトルはチャーリーを殺害したと言い、母・パトリシアを脅迫。パトリシアは言いなりに金を払うがチャーリーは生きていた。サミュエルはラウルと組んで金をせしめた。

【起】- ボーイミッシングのあらすじ1

昼間に制服を着た小学生の少年が車道を歩いており、それを見た車が停車します。
というのも、少年・ビクトルは額から血を流し、制服は乱れて放心状態で歩いていたからです。
ビクトルは保護され、病院に収容されました。幸い、頭部のケガのみでした。
事件性を疑い、レケーニャ警部とカレニョ刑事がビクトルを聴取しますが、ビクトルはひどいショック状態らしく、ひとことも言葉を発しません。
運び込まれた当初は身元が分からず、制服で絞り込み、ビクトルと判明しました。ビクトルはその日、学校を休んでいました…。

…女性弁護士のパトリシア・デ・ルカスは、有能な弁護士でした。自分の弁護人を勝たせるために、多少の無理や不正にも目をつぶり、弁護人を勝たせることに力を注ぎます。
仕事の途中に、息子のビクトルが病院に運ばれたと聞き、パトリシアは駆け付けました。
2人の刑事たちに対し、ビクトルは耳が不自由なろうあ者だと言います。
ビクトルが刑事たちに受け答えをしなかったのは、ショック状態もあったのでしょうが、「刑事たちの言うことが聞こえなかった」ということも手伝っていました。
補聴器は、なくなっていました。

パトリシアは事件をうやむやにしたくなくて、当初からマスコミに情報を流していました。
テレビでは早くもマスコミが、パトリシア弁護士の息子が誘拐未遂事件だったと、大々敵に報じています。
病院から警察へ事情聴取のために移送されたパトリシア母子は、おおぜいのマスコミに囲まれました。
パトリシアが補聴器を調達するあいだ、ビクトルは警察でひとりにされ、捜査資料に目を通します。
その日、パトリシアは朝一番に裁判があったため、ビクトルを学校の門までしか送り届けていませんでした。その後、ビクトルがなんらかの事件に巻き込まれたものと思われます。

「警察で話をすれば帰れる」と聞いたビクトルは、校舎に入らなかった理由として、「校門で男が近づいてきた。校務員のような格好で、あっという間に気絶させられた」と証言しました。
男の顔を見たかという問いに「普通の人」とビクトルが答えたことから、刑事たちは顔を見たと思い、女性捜査員を介してモンタージュを作らせます。
できたモンタージュに酷似する人物がいました。チャーリー・コロナスという、窃盗、暴行、家宅侵入などの前科持ちの中年男性です。

チャーリーは3年前に釈放後、まだ定職に就かずにいました。前科持ちなので、仕事を探しづらいのです。
妻・ラケルは妊娠8か月でした。
その日、チャーリーは右手をケガして帰宅します。ラケルがどこでケガをしたのかと聞きますが、チャーリーは壁にぶつけたと誤魔化しました。
そこへ警察が現れ、チャーリーとラケルに任意同行を求めます。

【承】- ボーイミッシングのあらすじ2

ビクトルの誘拐を疑われたチャーリーは、勘違いだと主張しました。家の中の、錆びたパイプの修理をしていてケガをしたと言います。
妻のラケルも別室で、該当する時間帯には家にいたと証言しました。

翌日、学校ではローラー作戦が行なわれます。警察犬も出動し、ビクトルの補聴器は草むらのなかで、すぐに見つかりました。
目撃者がいないので、チャーリーはすぐに釈放されます。
チャーリーは、なぜ自分を名指しで犯人に仕立て上げられたのか知りたくて、パトリシア母子を尾行しました。
パトリシアは身の危険を感じ、警察に通報します。チャーリーは尾行していたことで、またもや不利になりました。
チャーリーの姿を見たパトリシアは、彼の左手の中指に「H」、薬指に「C」のタトゥーが刻まれているのを見ます。
尾行していただけなので、チャーリーはすぐ釈放されました。
さらに夜、チャーリーはパトリシアの家の庭に侵入します。

警察に掛け合いますが、物的証拠がないためにチャーリーを拘束できません。
それを知ったパトリシアは、警察などあてにならないと考えました。
10年ぶりに、裏の社会の男性ラウル・ロサダに会いに行きます。

ラウルはビクトルの父親でした。しかしラウルは既婚者で、すでに家族がいました。
妊娠を知ったパトリシアはラウルの前から姿を消し、こっそりとビクトルを産んで育てていました。
パトリシアはラウルに息子がいることを告げ、力を貸してほしいと頼みます。
頼るのは今回だけだと前置きし、チャーリーという男を近づけてほしくない、警告してくれと言いました。
ラウルは金で男2人を雇い、チャーリーを脅すよう手配します。

同じ頃、妻のラケルは夫・チャーリーが通気口に大金を貯めているのを見とがめ、詰問しました。
チャーリーは…事件の時、違法な闘犬場に行って賭けをしていました。しかも八百長の情報を聞いて、勝てる犬に賭けて金を増やしていました。
妻が出産すると金が入用なので、就職先を見つけるよりも先に、金を確保しようと考えたのです。
妻・ラケルはそれを刑事2人に話しました。
レケーニャ警部は闘犬場近くの防犯カメラを探し、朝一番にチャーリーがそこにいることを突き止めます。つまり、チャーリーは犯人ではなかったのです。

パトリシアは息子のビクトルが心配で、裏で工作していましたが、警察ではある疑いを持っていました。
レケーニャ警部はパトリシアとビクトルを呼び出し、防犯カメラにチャーリーが映っていたことを告げ、チャーリーが犯人ではないと言います。

【転】- ボーイミッシングのあらすじ3

「捜査は仕切り直し」と言い、改めてビクトルに見た顔がないかと写真を見せました。
ビクトルは、監獄で自殺した男性の顔を示します。
刑事がそれを指摘すると、ビクトルは正直に白状しました。本当は誘拐などなく、すべてビクトルの作り話だったのです。

ビクトルは補聴器をつけていることで、同級生のダニエルたち数人に「ゾウ」といじめられていました。
その日も校舎に入る前にダニエルたちに捕まり、ビクトルは学校の外に連れて行かれます。途中で補聴器が取れました。
ダニエルたちはトンネルの先にある動物のウンチに、ビクトルの顔をつけようとしました。額の傷はその時にできたものです。
ビクトルは解放された後、学校に行こうとしましたが、道に迷っていたところを保護されていました。
ダニエルが「話したら遊びじゃすまない、殺すぞ」と脅していたことと、母・パトリシアが早々に誘拐事件としてマスコミに知らせていたことがあり、ビクトルは真相を話しづらい状態だったのです。
警察署で放置されていたあいだに捜査資料を見たビクトルは、偽の犯人をでっちあげようと考えました。それが裏目に出たのです。

誘拐などなかったと知ったパトリシアは、トイレに中座して、ラウルに電話をかけました。作戦は中止にしてくれと訴えます。
しかしその頃、すでにラウルの手下2人は、闘犬場にいるチャーリーに向かっていました。
トイレに入ったチャーリーを殴りつけますが、チャーリーが割れた鏡の破片で反抗してきたため、発砲します。

警察はビクトルの同級生・ダニエルたちを警察に呼びました。
ダニエルたちの携帯には、いじめの証拠となる動画が入っていました。彼らはみっちり絞られます。
(小学生なので補導と厳重注意程度。しかし刑事らはいじめの重大さを認識させるため、保護者も呼んできちんと指導していた)

パトリシアはラウルに電話しますが、ラウルは「すでに実行した」と答えました。
さらにラウルの知人サミュエル・ガリドという男性から、脅しだけではなくチャーリーを殺害したという電話がかかります。
サミュエルはパトリシアに「死体にあんたの名前を刻んだ。死体は消すから、金を払え」と600万ユーロ(約8億円)を要求しました。
パトリシアはラウルに文句を言いますが、ラウルは金で雇ったと言い、ごたごたに巻き込むなと言い返します。

パトリシアは息子のビクトルを家政婦のアルバに頼み、しばらく身を隠すよう手配しました。
警察では妻・ラケルの訴えを聞き、チャーリーの行方が分からなくなったと知ります。

【結】- ボーイミッシングのあらすじ4

チャーリーの携帯電話の発信履歴から、闘犬場にいたことが判明しました。闘犬場に入る姿は防犯カメラで確認できますが、出る姿はありません。
闘犬場のトイレには、争った跡と血痕が見つかりました。
サミュエルの携帯が、現場のごみ箱から発見されます。
通話履歴から芋づる式に、共犯者エクトル・デュラン、ラウル、パトリシアの名も挙がりました。

ラウルのところに警察が事情聴取に現れ、ラウルは裏口から逃走します。家族に連絡を取り、一家で逃亡しました。
警察はパトリシアにも事情聴取しますが、パトリシアは知らんふりをします。いっぽうで、届いた荷物にチャーリーの指(タトゥー入りのもの)が入っているのを見て、怯えました。
パトリシアの車に、逃げたラウルが潜伏していました。雇った男性2人のアジトを知っていると言い、そこへ行きます。
潜伏先は無人でしたが、パソコンは電源が入っており、そこに息子・ビクトルの居場所が示されていました。家政婦のアルバと息子・ビクトルはサミュエルたちに拉致されていました。
パトリシアは金を用意することにします。

警察サイドも、パトリシアが脅迫されている事実に気付きました。犯人と金の受け渡しをする時に、逮捕しようと泳がせます。
警察の裏をかいて、パトリシアは逃げました。途中で犯人の指示どおり車を乗り換え、元の車には現金を置いたままにします。
犯人たちはそこで金を手に入れました。
パトリシアが乗り換えた車のナビの目的地は、息子・ビクトルのいる場所が示されます。
レケーニャ警部らは追跡しますが、車の不調で遅れました。しかし山道一本なので、目的地は分かります。

山奥にある廃屋にビクトルを見つけたパトリシアは、無事な姿に喜びました。家政婦のアルバが少し殴られた程度です。
パトリシアは息子に「怖い思いをしたら、次は絶対に嘘をつかないで。それが強さよ」とさとします。
しかし警察にどう事情を説明すればよいか、パトリシアは悩みました。警察側も、背景は掴んでいます。
やってきたパトカーに、パトリシアは自首するつもりでした。自分が運転した車に、チャーリーの遺体が乗っていると聞かされたと話します。
警察とパトリシアは車のトランクを開けてみますが、そこにあったのはマネキンでした。

金の受け渡しが成功したサミュエルは、ある携帯電話に電話をかけます。
パトリシアとレケーニャ警部らは、どこからか着信音が聞こえるので、音の鳴る場所を探しました。
廃屋の横に止められている、車の中から音がします。
開けてみると、そこには生きたチャーリーが拘束されていました。チャーリーは殺されていませんでした。
サミュエルとエクトルは、ラウルと組んでいました。大金をせしめた後、彼らはチャーター機で高飛びします。
大金を奪われたパトリシアは、崖から絶叫しました。
(ビクトルの父はラウルなのだが、10年目にしていきなり息子だと言われても、どうやら親子の愛情は湧かなかった模様)

みんなの感想

ライターの感想

いろーんな意味で残念な作品。
ビクトルは可愛い!! けど、母・パトリシアの暴走がすごすぎる。
パトリシア役の女性がいかついので、途中から男性に見えてしまう…。
やり手の弁護士じゃなかったっけ? なぜこんなことになっちゃってるの?
息子かわいさで周囲が見えなくなってしまっているのだろうが、それにしては暴走が激しい。警察に相談すればいいのに。
ラスト、チャーリーが生きていて喜ぶべきなのでは(殺人教唆未遂で捕まるくらい)。
あー、でも8億円も取られれば、確かにダメージ大かなあ。
ミステリー要素はあまりなく、ただただ母が暴走するだけの話。

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