映画:マスカレードホテル

「マスカレードホテル」のネタバレあらすじと結末

マスカレード・ホテルの紹介:2019年1月18日公開の日本映画。東野圭吾の人気シリーズを木村拓哉&長澤まさみ主演で映画化したミステリー。連続殺人事件を解決するため、ホテルに潜入したエリート刑事・新田と優秀なホテルマン、山岸がタッグを組み、事件の真相に迫っていく…。

あらすじ動画

マスカレードホテルの主な出演者

新田浩介(木村拓哉)、山岸尚美(長澤まさみ)、能勢(小日向文世)、本宮(梶原善)、関根(泉澤祐希)、久我(東根作寿英)、川本(石川恋)、綾部貴彦(濱田岳)、高山佳子(前田敦子)、大野浩一(笹野高史)、古橋(髙嶋政宏)、安野絵里子(菜々緒)、栗原健治(生瀬勝久)、館林(宇梶剛士)、森川寛子(橋本マナミ)、片桐瑶子 / 長倉麻貴(松たか子)、大竹(明石家さんま)、田倉(鶴見辰吾)、尾崎(篠井英介)、藤木(石橋凌)、稲垣(渡部篤郎)、政治評論家(田口浩正)、女装した男(勝地涼)

マスカレードホテルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①都内で3件の連続殺人事件が発生。現場に次の事件の座標が残されており、ホテル・コルテシア東京で第4の事件が起きるとし大量の警察官が潜入捜査に投入される。新田はフロントの尚美と組んで行動。 ②犯人は片桐瑤子こと長倉麻貴、狙われたのは尚美。1年前にホテルを追い返され流産した逆恨みで、麻貴は応対した尚美を殺害するつもりだった。新田は殺害を阻止し麻貴を逮捕。

【起】- マスカレードホテルのあらすじ1

マスカレードホテルのシーン1 35.682073/139.786247(緯度と経度)

ホテル・コルテシア東京。

綾部という男がホテルにチェックインしますが、禁煙ルームなのにタバコのにおいがすると、クレームをつけました。
対応したフロントクラークの女性・山岸尚美は、別の部屋を用意します。
クレームをつけて部屋のグレードアップを狙う人物が、たまに存在します。
今回の綾部も恐らくそうで、チェックインしてから部屋のなかでタバコをつけたのだろうということは、明らかでした。
しかし尚美は無駄な駆け引きをせず、素直に部屋を用意します。


東京都内で、3件の連続殺人事件が起きました。
3つの殺人事件はいずれも、犯行の手口はバラバラで、被害者にも共通点がありません。
それが連続していると言えるのは、「現場に共通の暗号」が残されていたからです。

・10月4日 品川
・10月10日 千住新橋
・10月18日 葛西

いずれも犯行現場には、謎の数字が残されていました(冒頭の数字)。
それが「次の犯行現場」の位置を示していると判明し、警視庁に緊張が走ります。
3件目の葛西の現場に残されたのは、『ホテル・コルテシア東京』の座標でした。
警視庁は、近々ホテルで殺人事件が起こるとして、大量の警察官をホテルに投入します。
いわば「潜入捜査」です。

警察サイドから大量の人員が導入され、各部署に配属になりました。
フロントには「帰国子女で、英語が話せる」という理由で、新田浩介警部補が配属されます。

尚美が新田の担当となりました。
尚美は「髪の伸びたホテルマンはいません」と言い、新田の髪の毛をホテル内の床屋で切らせます。
新田はヒゲもそられ、なでつけられた髪にされてふてくされますが、同僚の刑事たちは「似合っている」と口々に冷やかしました。

最前線でお客様に対応するフロント係に誇りを持つ尚美は、刑事の新田をフロントに配置することに反対でした。
しかし上司の藤木に諭され、「クレーマーに比べたら」ということで、尚美もしぶしぶ新田の世話を焼くことにします。
尚美とコンビを組んだ新田は、宿泊客の理不尽さに向き合いながら、尚美の忍耐強さも見ていきます。


宿泊客の古橋がチェックアウトの時、尚美は声をかけようとします。
古橋が以前宿泊した際に、バスローブがなくなったことがありました。
ホテルのバスローブは、1着2万円もする高級備品です。
古橋が盗んでいる可能性もあり、尚美は荷物の中身をあらためようかと考えました。
しかし刑事の新田が尚美を制止し、古橋を去らせます。

あとで部屋を見に行った新田は、ベッドのスプリングの下にバスローブを見つけました。
古橋はわざとバスローブがなくなったように見せかけて、荷物チェックを受けて、金銭を要求する手口を考えていたのです。
新田が見抜いたので、事なきを得ました。
尚美は感心しますが、ともすれば乱暴な物言いをしがちな新田と、たびたび衝突します。


視覚障碍者と思しき老女・片桐瑤子がチェックインします。
瑤子はサングラスをかけ、杖をついていました。
尚美はじめホテルの者たちは、全力で瑤子を気遣います。
しかし新田は「視覚障害者が頼みの綱であるはずの触角を、手袋が妨害している」として、瑤子が視覚障碍者ではない可能性を指摘しました。
それを聞いてもなお、尚美は瑤子をサポートします。

部屋に通された瑤子は、尚美を指名して呼びつけると、部屋に霊のようなものがいるとして代わりの部屋を用意させました。
さらに新田がいないときにも尚美を呼び、瑤子はボタンを探させます。

チェックアウト時、瑤子は尚美に「自分は視覚障碍者ではない」と明かしました。
夫が霊感を持つ視覚障碍者で、この週末に上京してくるため、気になって先に瑤子が試したのだと言います。
それを明かしたうえで、瑤子は「すべてを任せられる」と尚美を絶賛しました。


尚美が瑤子の応対をするのと同じ頃、ホテルに新田の元相棒・能勢がホテルに泊まりにきました。
新田は嫌な顔をしますが、能勢はチェックインをし、用事ができたと言ってそのまま部屋を去ります。
ルームキーを部屋で渡された新田は、「呼び出されたホテルマンは、無条件で部屋に行く」つまり「ホテルの宿泊客だけでなく、従業員も狙われる可能性が高い」と気づきました。

【承】- マスカレードホテルのあらすじ2

マスカレードホテルのシーン2 翌日。
事件の詳細を知りたがる尚美に、新田は詳しく話して聞かせます。
事件現場に数字を書いた紙片の暗号が残されてあり、この数字から事件の日付を引くとある場所…次の事件現場の緯度と経度を示していることを話します。
犯行の手口はばらばらでありながら、連続殺人と警察が目した判断は、その紙片が根拠でした。
新田はそれを尚美に話し、さらにホテルの宿泊客だけでなく、従業員も狙われる可能性があると示唆しました。
客室なら犯行に及びやすい可能性にも言及します。


宿泊客の栗原健治が新田を見つけると、チェックイン時にロビーで新田に「荷物を運べ」と言いました。
荷物を運ぶのはポーターの仕事なのですが、栗原は新田をわざわざ名指しします。
部屋に案内されてからも、栗原は眺めのいい部屋を希望して新田を振り回した後、結局最初の部屋に落ち着きます。

その後も栗原は新田を幾度となく呼びつけては、あれこれ指示しました。
新田に運ばせた荷物の中に入っていた、パソコンのコラムのデータが、消えているというのです。
ワードのファイルが消えるのはおかしな話なので、新田はデータを調べると言いますが、栗原は「お前が打ち込め」と命令しました。
所用で出かける栗原は、新田の携帯電話の番号を教えろと言い、30分おきに電話をするから、着信があれば部屋の電話を使ってかけなおせと指示します。

不思議に思いながら、新田は栗原の言う通りにしました。
文章の打ち込みは新田が慣れていないので、入力に慣れた尚美が行ないます。
文章を打ち込む作業の際に、新田は尚美に、なぜホテルマンになったのか聞きました。
尚美は、自分の過去の体験を話します。

…尚美は大学受験の際に、ホテル・コルテシア東京を利用しました。
その時に母のお守りを、ホテルの部屋に忘れてしまいます。
ところが受験会場へ行くと、お守りが届いていました。
一介の女子高校生ひとりのために、ホテルの人間が忘れ物を受験会場まで届けてくれた…そのサービス精神に感動し、尚美はホテル・コルテシア東京に就職したのです…。

そんな話をしつつ、尚美は部屋に置かれている文鎮を正しい位置にします。
ホテルのマークは「H」なのですが、よく「工」になっていました。


安野絵里子がチェックインする際に、フロントである男性の写真を見せます。
その男性・館林はストーカーだと、絵里子は言いました。
自分は狙われているので、もしチェックインするようならば、知らせてくれと尚美に告げます。

実は過去にも、似たような例がありました。
尚美が接した事例ですが、その場合には男女が逆転しており、女性がストーカーでした。
男性のいる部屋を知りたがる客には、尚美はホテルマンの常套句「そのようなお客様は宿泊しておりません」と返すのです。
以前、尚美が接した事例では、その女性が部屋を取ろうとしたために、部屋は空いていないと尚美が追い払いました。
そんな場合もあるのです(大きな伏線)。

【転】- マスカレードホテルのあらすじ3

マスカレードホテルのシーン3 さて絵里子が注意喚起していた男・館林が、本当にホテルへやってきました。しかも、部屋を取っています。
尚美は警戒して絵里子のところへ行き、うっかり部屋番号を教えてしまいます。
直後、絵里子は舘林のいる部屋に突入し、尚美は「絵里子がストーカーである」可能性に思い至りました。
新田も尚美も部屋に駆け付けます。

絵里子は…舘林の妻でした。
舘林は東京へ出張するたびに、ホテルの部屋で不倫をしていたのです。
絵里子は浮気現場を押さえて、離婚届を突きつけるために、部屋に行ったのでした。
現場に乗り込んだ絵里子は、離婚届を置いて去りました。


新田に難癖をつけていた栗原は、高校生時代の新田の学校へやってきた、英語の教育実習生でした。
同級生たちが栗原をからかうために、帰国子女で英語の発音が綺麗な新田をぶつけたのです。
結果、栗原は英語の先生になるのをあきらめました。
その逆恨みで、栗原は衆人環視のホテルで、新田にわざと難癖をつけていました。
それを認めて謝罪した栗原は、ホテルから去ります。

栗原を見送った新田は、なぜ折り返し電話を栗原が要求したのかと、不思議がりました。
それを聞いた尚美は、ホテルの部屋に備え付けられている電話の仕組みについて説明します。

外出先からホテルに電話をかけた場合、部屋には直接つながらず、一旦フロントを通して部屋に繋げられます。
もちろん、栗原が外から電話をかけた場合に、自室の部屋番号を言って繋いでもらえばいいわけですが、「必ずその部屋に繋いでもらったか」は分かりません。
ホテルマンである新田が(注:栗原は、新田が刑事であることを知らないまま去った。栗原は、新田がホテルマンになったと思い込んでいる)融通をきかせ、別の部屋に移動してもフロントに言い、栗原からの電話を転送してもらっている可能性も否定できないわけです。

折り返し電話をした場合は、すべて通話は「部屋の会計」として記録されるので、きちんと部屋から電話をかけたということが分かります。
それらをすべて計算したうえで、栗原は新田に指示していました。


元相棒の能勢と会った新田は、栗原の手口を聞いて、アリバイの話をします。
第1の殺人事件では、元恋人からの電話が容疑者のアリバイになっているのですが、新田は「携帯電話の登録を操作して、アリバイに利用していた可能性」もあると示しました。
能勢は、新田の指摘に頷きます。

新田の指摘が当たり、第1の殺人事件のアリバイが崩れました。
容疑者が特定され、容疑者のパソコンから有力な手掛かりとなる闇サイトの存在が浮かび上がります。
一連の殺人事件は「単独の殺人事件で、それぞれ殺したい相手がいる人たちが、闇サイトで手を組んだ」ことが判明しました。
そして…ホテル・コルテシア東京で殺害を行なう人物こそが、黒幕だと分かります。


ホテルで結婚式を行なう神符・高山佳子(けいこ)あてに、ワインが送られてきました。
デパートの包装紙が使われているものの、配達票がデパートのものとは違うことに、新田が気づきます。
調べてみると、ワインのコルクに注射針の跡があり、薬物が混入された可能性がありました。

【結】- マスカレードホテルのあらすじ4

マスカレードホテルのシーン2 ある政治評論家がホテルを密会場所とし、うまく利用した手口を、尚美が新田に教えました。
グループでチェックインさせて、実は別の誰かとカップルである…その手口を聞いて、新田も「殺人事件をごまかす手口として、まぎれさせている可能性」も考えます。


ホテル・コルテシア東京で、犯罪が起こる可能性が高まりました。
お客様の危険を考えて公表したいホテル側の尚美と、犯人を捕まえたい警察側の新田が対立します。

尚美は「犯人逮捕のことしか考えていないのか(客の安全はなおざりなのか)」と怒りますが、新田は、尚美にあと1日待ってほしいと言います。
新田は「犯罪から市民を守ること、それが警察にできる最大のサービスなのだ」と言い、自分が警察官になった動機だと告げました。
尚美はそれを聞いて、1日だけ待つことを約束します。


翌日は、佳子の結婚式でした。
そこへ、女装した男性が紛れ込みます。
男性は佳子のストーカーでした。
新田は男性を確保しますが、男性は単に佳子へ手紙を渡しに来ただけでした。
新田は、佳子とストーカーが隠れ蓑で、本当の犯行は別にあるのだと気づきます。
元相棒の能勢から、名古屋の小劇場にヒントがあると知り、そこに片桐瑤子の写真を見つけました。
瑤子が真犯人だと気づきます。

同時刻。
視覚障碍者の妻だと言っていた片桐瑤子が、再びホテルをチェックインしていました。
瑤子は前回の滞在で気に入ったという尚美を指名し、尚美も怪しむことなく部屋を案内します。
部屋に通された瑤子は、尚美を結束バンドで拘束しました。

…瑤子の本名は、長倉麻貴でした。
老女は変装で、麻貴は本当は中年女性でした。芝居をしていたので、変装はお手のものです。

1年前。
麻貴は恋人の松岡高志を訪ね、ホテル・コルテシア東京にきましたが、応対したのは尚美でした。
尚美は麻貴をストーカーだと思い、部屋番号も知らせず、部屋も取らせませんでした。
(注;尚美があるストーカーの話をしたのは、麻貴のことだった)

麻貴は松岡との子どもを妊娠していました。
しかし松岡は、年上の麻貴との仲に飽きていました。
麻貴の妊娠を知った松岡は、麻貴を捨てます。

尚美に部屋が満室だと対応された麻貴は、それでもホテルの外で待ち続けました。
寒さと雨で、麻貴は流産します。

流産がもとで、麻貴は松岡と尚美に恨みを抱きました。
松岡は後日、死因不明の遺体で発見されますが、足首に注射針の跡がありました。
解決していない別件の事件として、捜査中です。(犯人は麻貴)
そして…麻貴は尚美を今回、狙いに来たのです。

注射の中身は筋弛緩剤でした。
拘束された尚美は、注射を打たれる寸前に、新田に助けられます。
ホテルの文鎮「H」が「工」になっていたため、新田はその部屋に隠れていたと気づきます。
(霊感がどうのという理由で、瑤子もとい麻貴は、5つの部屋を案内してもらっていた)


(エンドロール)
事件は解決しました。尚美は、上司の藤木にホテルの安全性を守れなかったと詫びます。
藤木は、もし事件のことを公表したとしても、警備は続けねばならなかったであろうことを指摘し、犯人逮捕に至らなければ、本当の意味での安全は守られなかったと告げます。

撤収する警察側に交じって、新田は尚美に、機会があればホテルに宿泊しに来ると言いました。
それを、尚美は笑顔で見送りました。
ホテルを出た新田は建物を見上げ、一礼して去ります。


ホテル・コルテシア東京に平穏が戻りました。
翌日からホテルはまた客を迎え、にぎやかに回転します。

そこへ仮面舞踏会のように、マスクをつけた尚美が現れます。←という、心象風景

新田と尚美は事件解決の食事会で、能勢に呼ばれていました。
しかし能勢は、「娘が彼氏を連れてきた」という理由で、中座します。
すでにワインが席にやってきていたので、新田と尚美は乾杯をしました。
(独身の2人をくっつけようと、能勢がわざと呼び出した可能性が高い)

(シリーズ化される確率も高い)

みんなの感想

ライターの感想

単にひとつの事件…というだけでなく、複数のエピソードが入っている作品。
それを面白いと思うか「遠回りだ」と思うかで、評価が別れそう。
いくつものエピソードはいずれも、結末にたどり着くまでの小ネタ的要素が散りばめられている。
だから決して、無駄なわけではない。
ホテルのバックヤードも見られて、非常に興味深い作品。
少々ややこしく遠回りなのだが、実はそう難しいわけではない。
シリーズ化も可能。新田&尚美コンビは面白かったので、ぜひ映画化してほしい。
  • 匿名希望さんの感想

    タイトルの『マスカレード』(確かイタリア語で仮面舞踏会という意味)が示す通り、主役以外の登場する人物達は『仮面』で素顔や目的を隠している。その分細やかな描写でその隠されたフラグやヒントを表現しているのはさすがだと思います。

    また、随所に使われているヴェネチアン美術や要素も、ホテルという『非日常』かつ『クローズド・サークル』をエレガントかつ妖しく彩っています。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「マスカレードホテル」の商品はこちら