映画:ミッドナイトエクスプレス

「ミッドナイトエクスプレス」のネタバレあらすじと結末

ミッドナイト・エクスプレスの紹介:「エンゼル・ハート」「ミシシッピー・バーニング」などを手がけたアラン・パーカーが監督を務め、「プラトーン」「JFK」のオリヴァー・ストーンの書いた脚本を映画化した作品。トルコから麻薬のハシシをアメリカへ持ち帰ろうとして捕まり、トルコ政府により見せしめのため、30年に渡る刑期を言い渡された青年の苦悩の日々を描き出す。

あらすじ動画

ミッドナイトエクスプレスの主な出演者

ビリー・ヘイズ(ブラッド・デイヴィス)、スーザン(アイリーン・ミラクル)、ジミー・ブース(ランディ・クエイド)、マックス(ジョン・ハート)、アミドウ(ポール・スミス)、

ミッドナイトエクスプレスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ミッドナイトエクスプレスのあらすじ1

ミッドナイトエクスプレスのシーン1 1970年、トルコはイスタンブールの地で。アメリカから旅行に来ていた若者・ジミーは出来心で、トルコで手に入れた麻薬=ハシシをアメリカへ持ち帰ろうと考えます。カレーのルーのように長方形に固めたハシシをガムテープで体に貼り付け、何も知らない彼女のスーザンと二人で飛行場へ向かいます。税関はなんとかクリアしたものの、ちょうどこの数日トルコ国内でテロが相次いでおり、飛行機に乗る直前に、乗客全員がボディチェックを受けます。ここでハシシが見つかり、スーザンは飛行機に乗れましたが、ビリーはトルコの刑務所に投獄されることになります。
刑務所にいたイギリス人から腕利きの弁護士を紹介してもらい、初犯であり、売人ではなくあくまで自分で吸うために持っていたということで、裁判では保釈を狙っていましたが、トルコはこの当時、大量のヘロインがトルコから持ち出されていることを諸外国から指摘されていました。トルコは麻薬の持ち込み・持ち出しに、断固たる態度を取る!という政府側の思惑で、結局ビリーには禁固4年の刑が下されます。「検察側は終身刑を求刑していた、これはある意味こちらの勝訴だ」という弁護士の言葉が虚しく響く中、ビリーの刑務所生活が始まります。弁護士を紹介してくれたイギリス人・マックスは、ビリーに言います。「ここを出るには、死ぬか、深夜特急に乗る(=脱獄すること)ことだ。しかしこの特急は、この刑務所に停まってはくれないがね」

【承】- ミッドナイトエクスプレスのあらすじ2

刑務所は、サディスティックな所長が納める監獄でした。囚人の中に「密告屋」と呼ばれているリフキという男がいて、リフキの密告を元に不審な行動を取る囚人は、所長が棍棒で容赦なく痛めつけていました。ビリーも刑務所に来た初日に、勝手に毛布を使ったことをリフキに見つかり、この所長の手荒い洗礼を受けていました。
そんな中、刑務所仲間のジミーという男が脱走計画を持ちかけてきます。屋根を伝って逃げるなら多くて2人、シャワールームの壁から排水溝へ抜ける方法ならもう何人かで実行出来ると、ビリーを誘います。しかしビリーは、4年の刑期を模範囚として務め、あわよくば刑期の短縮も狙っていたので、問題は起こしたくないとこの誘いを断りました。結局ジミーは単独で脱獄を結構、捕まって所長に暴行を受け、入院してしまいます。
それから3年、ビリーの出獄の日まであと53日と迫った時。アメリカ領事館の大使が面会に来たと聞き、刑期の短縮かとビリーは喜びます。しかし、実際はその逆でした。トルコ政府が麻薬取り締まりを強化しているという諸外国へのアピールのため、ビリーが利用されたのです。裁判のやり直しが決定し、下された判決は、無常にも禁固30年の刑でした。

【転】- ミッドナイトエクスプレスのあらすじ3

30年の刑に絶望したビリーは、ジミーの脱獄案に乗ることにします。マックスと3人で協力し、シャワールームの壁から昔の坑道へと繋がる道を発見します。早速坑道へ入る3人でしたが、行く手がコンクリートで塞がれており、すぐに脱出することは出来ませんでした。これから毎日ここへ来て、どこか外へ抜ける道を探そうと、3人はいったん引き上げます。しかし次の日、しっくいで塞いでいた坑道へ抜ける壁のコンクリートを、リフキに見つかってしまいました。それを聞いた所長は、脱走の前科のあるジミーを問答無用で連れていくのでした。
リフキのせいで計画がダメになり、ビリーとマックスはリフキへの復讐を考えます。リフキが大切に溜め込んでいる金を盗みだし、処分してしまったのです。ショックを受けたリフキは、刑務所から去ることになります。そしてリフキが刑務所を出る当日、抜き打ちの検査が入ります。持っていた麻薬を見つかったリフキでしたが、「マックスからもらった」とウソを突きます。結果、リフキはお咎めなし、マックスは所長に連れ去られてしまいました。ここで、ビリーがとうとうキレてしまいます。リフキに飛び掛ると、執拗に殴りつけ、最後にはリフキの舌を噛み切ってしまうのでした。

【結】- ミッドナイトエクスプレスのあらすじ4

これ以降、精神を病んでしまったビリーは、そういった囚人を収容する「特別収容所」に入れられます。そこには、放心状態になったマックスもいました。ビリーも同じく放心状態で、生ける屍のような状態でした。そんな時、アメリカからスーザンが面会に来ます。議員さんが署名運動をしたり、みんなあなたを出してあげようと頑張ってるわと励ますスーザンに、ビリーは「服を脱いでくれ」と懇願します。ガラス越しに見るスーザンの裸を前に、自慰行為を始めるビリー。スーザンは泣きながら、「人を当てにしてはダメよ。必ずここを出て」と告げます。
スーザンはビリーに家族の写真を貼ったアルバムを渡していきましたが、そのアルバムには現金が隠されていました。それを見つけたビリーは、所長に金を渡し、「病院に入れてくれ」と頼みます。しかし所長はビリーを病院へは連れて行かず、自分の個室へと連れ込みます。殴りつけた後、ズボンを下ろし、ビリーを犯そうとする所長。ビリーは思い切って、所長に突進します。その勢いで、所長はハンガーをかける突起に後頭部をぶつけ、あっけなく絶命します。
ビリーは、所長の部屋にあった看守の制服に着替え、恐る恐る刑務所の入り口を目指します。特に誰かに引き止められることなく、ビリーはそのまま刑務所の外へ出ることが出来ました。こうしてビリーは遂に、「深夜特急」に乗ったのでした。

みんなの感想

ライターの感想

アラン・パーカーが1978年に監督した作品ですが、最初に公開された時はほとんど注目されておらず、興行成績も散々な結果に終わりました(日本公開は1978年の10月)。しかしその後、ゴールデン・グローブ賞で作品賞や監督賞を受賞し、アカデミー賞でも監督・作品・脚色などにノミネートされ、一躍注目を浴びる作品となりました。まだ家庭用のビデオが普及する前の時代でしたからね、1979年になって「見逃した方のために」再上映もされたりしました。
原作者が実際にトルコの刑務所で体験したことに基づく「実話をベースにした」作品ですが、あくまで「基にした」ですので、アカデミー賞も受賞したオリバー・ストーンのパワフルな脚色は、リフキの舌を噛み切るとか、最後に刑務所長を殺して脱走するところとか、事実と違うところを結構盛り込んでるようです(彼女と一緒に旅行中ではなく一人旅の際に逮捕されたそうなので、有名な面会での自慰シーンもおそらく脚色)。
それでも、ストーンの脚本を全体的な熱量は抑え目に、ここぞというところで一気に盛り上げてくれる演出は、さすがアラン・パーカー!と思わせてくれます。序盤の空港と刑務所で取り調べを受ける場面では、主人公の周りでかわされるトルコ語にいっさい字幕をつけず、異国の地で不安を掻き立てられる主人公の心理をそのまま観客にも感じさせ、これがまた上手いなあと。
元はと言えば、主人公が出来心を起こして麻薬を持ち帰ろうとしたことや、売人の逮捕に協力してる時に逃げ出したりしちゃって、そういう「愚か者めが!」と言いたくなるような行動がいけなかったんですけどね。それでも、国家の都合により運命を振り回されてしまう、人生を狂わせてしまう不条理さは、見る者の胸にズシンと響きます。21世紀の今見直しても、改めて「名作」だと思いますね!

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「ミッドナイトエクスプレス」の商品はこちら