映画:ミルドレッドピアース

「ミルドレッドピアース」のネタバレあらすじと結末

ミルドレッド・ピアースの紹介:1945年にアメリカで製作された犯罪ドラマ。「カサブランカ」で知られるマイケル・カーティスがジェームズ・M・ケインの同名小説を映画化した作品で、ジョーン・クロフォードが主人公のミルドレッド・ピアースを熱演、第18回アカデミー賞では主演女優賞に輝いた。経営者として成功を収めながら、母親としての道を誤った女性の苦悩を描いていく。

ミルドレッドピアースの主な出演者

ミルドレッド・ピアース(ジョーン・クロフォード)、ウォリー・フェイ (ジャック・カーソン)、モンティ・ベラゴン(ザカリー・スコット)、ヴィーダ・ピアース(アン・ブライス)、バート・ピアース(ブルース・ベネット)

ミルドレッドピアースのネタバレあらすじ

【起】- ミルドレッドピアースのあらすじ1

舞台はアメリカ、ロサンゼルス。ある夜、富豪モンティ・ベラゴンが別荘で射殺される事件が起きることから物語は始まります。ロス市警は容疑者として関係者の聴取を進めますが、その中にはモンティの妻ミルドレッドの姿もありました。しかし、いざミルドレッドの尋問が始まると、警視は意外な言葉を口にしました。ミルドレッドの元夫バート・ピアースが犯人で確定したというのです。この警視の言葉に対して、ミルドレッドは元夫が犯人ではないと主張。彼がいかにすばらしい人であるかを説明するために、彼女はこの4年間で起きたことを語り始めました。

4年前、ミルドレッドとバートの夫婦関係は崩壊しつつありました。無職のバートは仕事探しがうまくいかず、主婦のミルドレッドは節約を心掛けながらも、ヴィーダとケイ、二人の娘には可能な限り欲しいものを買い与えていました。しかし、バートは堂々と浮気をするうえに、ミルドレッドの教育方針にも文句をつけてきました。バートが特に批判したのは、ヴィーダへの行き過ぎた投資でした。ヴィーダは贅沢好きで高慢な性格で、そのうえ、習い事をさせても何らものにすることができない娘でした。

ヴィーダを特に可愛がっていたミルドレッドはバートの言葉に怒り、別居を決断。そして、ヴィーダが望むものを買うことができるよう、ミルドレッドはレストランで働き始めました。ミルドレッドはすぐに仕事を覚えてチップを稼ぎ、やがて生活も潤うようになってきました。

しかし、そんなある日、ミルドレッドはヴィーダにウェイトレスは品位が低い仕事と馬鹿にされてしまいます。ミルドレッドは娘の言葉に悲しみつつも、娘が誇りに思える仕事に就く方法を考えました。その結果、思い至ったのはレストランの経営者になることでした。バートの元仕事で不動産屋のフェイの協力を受け、早速物件探しをするミルドレッド。ミルドレッドは富豪ベラゴンが所有する物件に目をつけ、交渉の末、その物件を借りることが決まります。

【承】- ミルドレッドピアースのあらすじ2

開業に向け準備を進めるうちに、ミルドレッドはベラゴンと深い仲となり、公私ともに充実した時間を過ごすようになりました。その矢先のことでした。次女のケイが病のため幼くしてこの世を去るという悲劇がミルドレッドを襲いました。ミルドレッドは「神様、ヴィーダは奪わないで」と泣きながらヴィーダを抱きしめました。

悲しみを乗り越えミルドレッドが開店したレストランは初日から大盛況でした。同じ頃、バートとの離婚も成立し、ミルドレッドはベラゴンとの交際を本格化させました。ヴィーダは華やかな社交界の名士ベラゴンにすぐに夢中になり、ベラゴンが語る言葉に目を輝かせて聞き入っていました。

ここまで語ったところで、舞台は再び尋問室へ。捜査の結果、ミルドレッドがフェイにベラゴン殺しの濡れ衣を着せようと工作していたことが警視に報告されました。この指摘を受け、ミルドレッドは夫を殺したと突然自供を始めました。警視が殺害理由を尋ねると、ミルドレッドは再び過去を語り始めました。

ミルドレッドの経営は順調に進み、各地にチェーン店を展開するまでになっていました。ところが、ヴィーダ、ベラゴンとの関係はそれと反比例して急速に冷めていきました。浪費家のヴィーダとベラゴンはもはやミルドレッドを金づるとしかみなしていなかったのです。

そんな現実に心を痛める日々が続く中、ミルドレッドはヴィーダが社交界で出会ったテッドとひそかに結婚していたことを知ります。しかし、すでにヴィーダはテッドへの恋愛感情がなくなっており、ミルドレッドに離婚調停に手を貸して欲しいと求めてきました。

【転】- ミルドレッドピアースのあらすじ3

ミルドレッドは娘のために調停に臨みますが、そのときヴィーダは妊娠したことに対する慰謝料をテッドに要求しました。世間体を気にするテッドの家は1万ドルの支払いに応じましたが、その後すぐそれがヴィーダの嘘であることをミルドレッドは知ります。ミルドレッドがわけを問いただすと、ヴィーダはミルドレッドの元から逃げるために金が欲しかったと明かしました。母が稼いだ金を油臭いと吐き捨てるヴィーダに激怒するミルドレッド。この日のやりとりをきっかけに、ヴィーダは家を出てフェイの酒場で踊子として働くようになりました。

ミルドレッドは娘を連れ戻すためにベラゴンとの愛のない結婚を決断しました。ヴィーダの望みが正式に社交界の名士の家族となることだったからです。結婚してから間もなく、バートは母娘の仲介役となりヴィーダをミルドレッドの屋敷に連れて帰ってきました。かつての夫に深い感謝を示すミルドレッド。しかし、すでにヴィーダに多額の金を使ってきたミルドレッドは、会社の危機に直面していました。

ヴィーダの誕生日の夜、屋敷がパーティでにぎわう裏でミルドレッドは会社が倒産の危機にあることを知らされていました。倒産の原因の一つは、ベラゴンが持ち株を売り払ってしまったことにもありました。その事実を初めて知ったミルドレッドは怒りにふるえながらベラゴンの別荘へと車を走らせました。

【結】- ミルドレッドピアースのあらすじ4

ここで舞台は再び尋問室へ。ミルドレッドは別荘でベラゴンを殺したと供述しますが、ここで警視は事件のカギを握る人物を部屋に入れました。それは、ヴィーダでした。アリゾナ行きの飛行機に乗るところを拘束したといいます。「黙ってると約束したのに」と声を荒げるヴィーダ。警視はすでにヴィーダが犯人という証拠をつかんでおり、ミルドレッドは諦めの表情を浮かべながら当時のことを語り始めました。

別荘に着くと、ヴィーダとベラゴンが酒を飲みながらキスをする場面にミルドレッドは出くわしました。ミルドレッドの訪問に気づいたヴィーダは、ベラゴンとの関係を白状しました。ベラゴンとはずっと前から恋人関係にあり、結婚を考えているというのです。ミルドレッドは持っていた拳銃を取り出しますが、結局撃つことはできず別荘を出て行ってしまいます。

車の中で悲しんでいると、ミルドレッドは別荘から数発の銃声を聞きました。急いで中に入ると、そこにはベラゴンの死体がありました。結婚する気はないと言われたことに怒り、ヴィーダはベラゴンを撃ち殺してしまったというのです。心を鬼にして警察に通報しようとするミルドレッド。しかし、ヴィーダに懇願され、ミルドレッドは泣く泣く受話器を切ってしまいました。

「私に責任があると思った」…泣きながらミルドレッドは娘をかばおうとしたことを明かしますが、警視はヴィーダ自身に罪を償わせるべきと諭し、ヴィーダを連行していきました。そのとき、すでに夜は明け、日が昇り始めていました。尋問室を出ると、バートが外で待っていました。ミルドレッドはバートに伴われながら帰路に就きました。警察署を出た二人の前には、日の光に照らされる街が広がっていました。

みんなの感想

ライターの感想

優秀な経営者としての顔と、娘に翻弄される母親としての顔を使い分けるジョーン・クロフォードの演技力に驚かされました。物語自体も観る者に強い余韻を残す内容で、この母娘が幸せになる方法はあったのかと考えさせられました。

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