「モガディシュ 脱出までの14日間」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

モガディシュ 脱出までの14日間の紹介:2021年製作の韓国映画。実話に基づき、ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの脱出を描いたヒューマンドラマ。ソマリアに駐在する韓国大使館の大使、ハン・シンソンを『チェイサー』のキム・ユンソク、同大使館の参事官を『ザ・キング』のチョ・インソンが演じる。対する北朝鮮のリム大使を『国家が破産する日』のホ・ジュノ、参事官を『なまず』のク・ギョファンがそれぞれ演じた。監督を務めたのは、『生き残るための3つの取引』のリュ・スンワン。

あらすじ動画

モガディシュ 脱出までの14日間の主な出演者

ハン・シンソン大使(韓国):キム・ユンソク(遠藤純一) カン・テジン参事官(韓国):チョ・インソン(小林親弘) リム・ヨンス大使(北朝鮮):ホ・ジュノ(橋本信明) テ・ジュンギ参事官(北朝鮮):ク・ギョファン(白石兼斗) キム・ミョンヒ:キム・ソジン コン・スチョル:チョン・マンシク

モガディシュ 脱出までの14日間のネタバレあらすじ

【起】– モガディシュ 脱出までの14日間のあらすじ1

モガディシュ 脱出までの14日間のシーン1

画像引用元:YouTube / モガディシュ 脱出までの14日間トレーラー映像

〝大韓民国は1980年代まで、国連の加盟が承認されていなかった。

一方当時のアフリカ諸国は国連で最多の投票権を持ち、韓国の外交戦略の鍵を握る存在だった。

1987年韓国政府はソマリアの首都モガディシュに外交官を派遣した。〟

1986年のアジア競技大会と1988年のソウルオリンピックを経てグローバル化を掲げていた韓国は、国際社会に認められようと国連の加入を試みていました。加入には国連加盟国の投票が重要で、ソマリアがどの国に票を入れるのかがカギになったのです。韓国だけでなく北朝鮮も、外交戦を展開していました。

当時北朝鮮は、ヨーロッパとアフリカの国々とは韓国より20年も前から対外外交を始めていました。外交的には北朝鮮のほうが優勢で、韓国は躍起になって活動しています。

【1990年 ソマリア国立大学】

駐ソマリア帝国のハン・シンソン大使は妻のキム・ミョンヒ、書記官のコン・スチョルと共に、ロビー活動にいそしんでいます。現地人である大使館の運転手・スワマが持ってきた垂れ幕を急いで受け取りますが、車のドアに挟んでコン書記官の背広が破れます。そんなことは意に介さず、ハン大使とコン書記官は「韓国 ソマリア 技術研修支援団発足式」という垂れ幕を持ってソマリアの人たちと並ぶと、ミョンヒが持つカメラに笑顔を浮かべます…。

(映画タイトル)

同じ頃ソマリアのモガディシュ国際空港に着陸した飛行機から、カン・テジンという男が降り立ちます。彼は駐ソマリア帝国大使館の参事官を任命され、やってきたのでした。乗り込めと誘ってくる現地のタクシー運転手を断って大使館からの迎えを待ちますが、いつまでたっても車がやってきません。あきらめてタクシーに乗り込みかけたときにようやく、ハン大使とコン、スワマがやってきました。

ハン大使はやってくると早々に、カンに「すぐ大統領の面談へ行こう」と言い出しました。ハン大使とコンはその場でカンのスーツケースの中身をチェックし始めます。カンのケースのなかには大統領への手土産を入れていますが、それを物色して「もっとちゃんと包装してほしかった」などと文句を言いながら持って行きます。ハン大使とコンはスワマと車に乗り込むと、カンにはタクシーでついて来いと言って返事も待たずに先に行ってしまいました。着任のあいさつどころか大使館へ行く前からソマリアのバーレ大統領へ会いに行く仕事を言い渡され、カンはあっけにとられます。

先に発進したハン大使らの車は、途中で武装した車とミニバイク2台の集団に襲われました。強盗は銃を突き付けて車を止めると、トランクに積んであったスーツケースを持ち去りました。そこへ遅れてカンの乗ったタクシーがやってきます。

危害は加えられなかったものの手土産を失い、ハンらは愕然としました。それでもバーレ大統領に会いに、官邸へ行きます。

大統領の官邸へ行くと、15分遅刻しただけで面談がキャンセルされていました。次の面談が始まっているとのことで、バーレ大統領が2階吹き抜けの廊下を歩いています。横に涼しい顔で並んでいるのは、北朝鮮のリム・ヨンス大使です。リム大使を見たハン大使は、あぜんとしました。北朝鮮もソマリアに取り入ろうと、必死なのです。

モガディシュのスラム街とおぼしきあばら家が並ぶ一角に、北朝鮮のテ・ジュンギ参事官が行きます。ジュンギが金を渡して受け取っているのは、ハンたちから奪ったあのスーツケースでした。ジュンギは現地人を金で雇ってスーツケースを奪取し、さらに面談に遅刻させる妨害を行なったのでした。

ジュンギが持ち帰ったスーツケースを、北朝鮮側の大使館で改めます。賄賂が入っているのかと思いきや中身はガラクタの手土産ばかりで、得るものがないとぼやきました。悪態をつきながらリム大使はインスリンを打ちます。リム大使は糖尿病の老体をおして、現地で働いています。

大使館に戻ったハンたちは、襲撃時に額に傷を負った運転手のスワマを気遣いました。襲撃を受けたのは北朝鮮の工作に間違いないだろうと話し合っています。韓国側の機密が漏れたのは大使館の職員にスパイがいるのではないかという疑惑になり、コン書記官とカン参事官が揉めました。疑われたと感じ取ったカン参事官は、むっとします。

そこへ電話がかかり、ハン大使はすぐに取ります。電話は韓国・ソウルからで、長官が今日の面談の首尾を聞いてきました。面談が中止になったと言いづらいハン大使は、電話が遠いふうを装ってごまかして切ります。工事の騒音が酷いとか、回線が故障したとかでごまかせるのが、アフリカの長所だと言って笑います。

電話を切ったハン大使はコン書記官を外させると、カン参事官のご機嫌を取ります。ハン大使はカンを信じると言いました。それを聞いたカンが1枚の写真を差し出します。それを見たハン大使は驚きの表情を浮かべます。

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