映画:モンスターズ悪魔の復讐

「モンスターズ悪魔の復讐」のネタバレあらすじと結末

モンスターズ 悪魔の復讐の紹介:2018年製作のアメリカ映画。実の娘が斧を使って、父と継母を惨殺したとされるアメリカ犯罪史に名を刻む、19世紀の猟奇的な未解決事件“リジー・ボーデン事件”を描いた、リベンジ・サスペンス。カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019参加作品。

あらすじ動画

モンスターズ悪魔の復讐の主な出演者

リジー・ボーデン(クロエ・セヴィニー)、ブリジット・サリバン(クリステン・スチュワート)、アンドリュー・ボーデン(ジェイミー・シェリダン)、エマ・ボーデン(キム・ディケンズ)、アビー・ボーデン(フィオナ・ショウ)、アンドリュー・ジェニングス(ジェフ・ペリー)

モンスターズ悪魔の復讐のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- モンスターズ悪魔の復讐のあらすじ1

モンスターズ悪魔の復讐のシーン1 (注:今作品に出てくるリジー・ボーデンという女性は、実在した人物です。
実父と継母が斧で殺害された事件の被疑者になりましたが、裁判で無罪になりました。
この事件は迷宮入りし、今でもアメリカでは有名な事件のひとつです)


〔1892年8月4日〕

アメリカ・マサチューセッツ州フォールリバー。

屋敷の主であるアンドリュー・ボーデンと、その妻アビー・ボーデンが、斧で殺されました。
娘のリジー・ボーデンは、詳しい事情聴取を受けます。
誰かを見たかと聞かれたリジーは、「納屋にいました」と答えました。
納屋へは錘(おもり)を探しに行き、梨を食べて家の中へ入って、両親の遺体を見つけたと言います。
「恨みを持つ者は?」と聞かれたリジーは、振り返ります…。


〔6か月前〕

リジーが一緒に暮らしているのは、父のアンドリューと継母のアビーです。
アビーは後妻でした。
アンドリューの最初の妻(リジーとエマの母)の弟・ジョンは一緒に暮らしていませんが、よく屋敷に顔を出します。
アンドリューは義理の弟・ジョンを信頼しています。

アンドリューは富豪で、しかも地元の名士でした。
リジーと姉のエマは大人になっていますが、父親のアンドリューは2人の娘を大人扱いせず、自分が支配したがります。
リジーが劇場に行きたがる場合にも、父親のアンドリューの許可が必要でした。


ある日。
ボーデン家に若い女性ブリジット・サリヴァンが、メイドとしてやってきました。
ボーデン家は「メイドはメイド」と思っているために、ブリジットの名前を覚える気はありません。
むしろブリジットに「あなたはマギー」と、呼ぶ名前を与えました。
しかしリジーはブリジットに本名を聞いて、以後もブリジットと呼びます。

父のアンドリューに許可を得て劇場へ行ったリジーですが、オペラ鑑賞の最中にてんかん発作を起こし、倒れました。
リジーはそれまでも発作を起こしており、いつもの発作です。
ブリジットは心配して、リジーを手厚く介抱します。

翌日。
すっかりよくなったリジーは、自分が可愛がっているハト小屋に行きました。
心配したブリジットが見に行くと、リジーはブリジットに教育を受けたかと質問します。
ブリジットは、2年しか教育を受けていませんでした。
それを聞いたリジーは「女が無知なのは駄目よ」と言い、ブリジットに読み書きを教えることにします。
ブリジットは感謝しました。
リジーとブリジットは、ますます親しくなります。


ブリジットはリジーの厚意を、ありがたく思います。
リジーは屋敷の主人側で、ブリジットは使用人側で、身分の差こそありますが、同じ女性同士、親しくしてくれるリジーに、ブリジットは嬉しく感じていました。

屋敷の主・アンドリューが、ブリジットに目をつけます。
アンドリューはブリジットに「部屋は暑いだろう。熱がこもらないよう、ドアを開けておくがいい」と言い、夜中に部屋へ忍び込みました。
まだ若いブリジットに、アンドリューは関係を迫ります。
アンドリューがメイドに手を出すことは、それまでも何度かあったようです。
後妻のアビーもすぐに気づきますが、アンドリューに何も言いませんでした。
リジーはすぐには気づきません。


その頃。
ボーデン家には怪文書が送られていました。
目を離した隙に、いつも手書きの手紙が置かれているのです。
文章はアンドリューを脅すものでした。
アンドリューは強引にあちこちの土地を手に入れており、恨みを買っています。
手紙を書いたのは、その誰かではないかと目されました。

リジーは父に「警察に話したほうがいい」と助言しますが、父・アンドリューは相手にしません。
アンドリューはジョンを呼ぶと、財産の話をします。
自分が何かあったときのために、娘たちに後見人をつけるとして、ジョンを候補に考えました。
アンドリューが死んだ場合、財産は娘たちにではなく、後妻・アビーとジョンに渡ることになったのです。

【承】- モンスターズ悪魔の復讐のあらすじ2

モンスターズ悪魔の復讐のシーン2 父が自分たち娘に財産を渡すつもりがないと知り、リジーは驚きます。
リジーはアビーの宝石類を質屋に持っていき、現金化しようとしました。
(注:はっきり描かれないが、リジーは家出しようと考えたらしい。その旅費のため金が要りようになった)
泥棒が入って金目のものが盗まれたように装うつもりでしたが、質屋の主人が知らせてしまい、リジーのしわざだとすぐに露見します。

怒った父は、リジーが大事にしていたハトを斧で殺すと、ハト料理として食事に出しました。
リジーは大きな衝撃を受け、食事の席で再び発作を起こします。
自分と姉のエマに財産を渡すつもりがないこと、大人になっているのに自由を制限され、拘束された生活であること、それらが積み重なり、リジーは父に反感を抱きます。


リジーは弁護士のジェニングス氏に遺産の詳細を聞きますが、ジェニングスは答えません。
屋敷からろくに外出もできず、不満が重なるリジーにとっては、メイドのブリジットに読み書きを教えたり、会話をしたりするのが貴重な楽しみでした。

ブリジットが自分宛の手紙を持ってきて、読み上げてくれとリジーに言います。
まだブリジットは完全に文章を読めるわけではなかったので、リジーはその通りにしました。
手紙の中身は、ブリジットの母が亡くなったことを知らせるものでした。
悲しみに暮れるブリジットを、リジーは慰めます。

相変わらずアンドリューは、ブリジットを好きにしていました。
その夜、アンドリューはブリジットにお悔やみを言いながら、また迫ります。

ブリジットは翌日、つたないながらもお礼の手紙を書いて、リジーの洗濯物に紛れ込ませました。
ブリジットの手紙を読み、リジーもうれしく思います。


そのうちにリジーは、自分の父がブリジットにしていることを知りました。
怒ったリジーは自分の手鏡を割り、破片をブリジットの部屋の入口に撒きます。
結果、父・アンドリューは足の裏をケガしました。

リジーはブリジットを守ろうとしますが、ブリジットは制止します。
ボーデン家のメイドを辞めさせられた場合、次の勤め先が見つからず、生活に困るからです。
この時代、メイドを辞める場合には、屋敷の主人に次の勤め先へ「紹介状」を書いてもらうのが一般的かつ確実でした。
もめ事で辞めた場合、アンドリューからの紹介状は見込めません。

「生きるために我慢してるんです」と言うブリジットに、リジーは「(アンドリューの)娘なのが恥ずかしい」と嘆きました。
このことがきっかけで、リジーとブリジットはさらに親しくなります。
ブリジットもようやく、文字が書けるようになりました。
それ以後は、人目を忍んで手紙のやりとりをするようになります。

ある日。
リジーはジョン叔父が屋敷に手紙を残す現場を、目撃しました。
今まで屋敷に幾度となく残されていた怪文書は、叔父のしわざだと気づきます。
筆跡で分かりそうなものですが、アンドリューはジョンのことを妄信していました。
そのせいで、まったく気づいていないのです。

【転】- モンスターズ悪魔の復讐のあらすじ3

モンスターズ悪魔の復讐のシーン3 リジーはその事実を姉のエマに告げると、さらにジョンに突きつけます。
アンドリューの遺産を狙うジョンは、娘のリジーが邪魔なので「無価値な人間だ」と言い、かっとしてリジーの首を絞めようとしました。
現場を見つけたブリジットは、リジーをジョンから引き離します。

翌朝、気づまりなジョンは屋敷を発ち、ブリジットはそれをリジーに教えました。
リジーとブリジットは女性同士ですが、愛し合うようになります。
ハト小屋で、ふたりは逢引をしました。


アンドリューは妻のアビーに、「家族を辱める行為をよくもまあ、次々にするわよね」とたしなめられます。
暗に、メイドのブリジットに手を付けていることへの注意でした。
嫌味を聞いたアンドリューは、その直後、リジーとブリジットが身体を重ねているのを目撃します。
その夜、アンドリューはブリジットを羽交い絞めにして、「アイルランドの娼婦め」とののしりました。
ブリジットを解雇すると決めます。

ブリジットが解雇されると知ったリジーは、ブリジットを守ろうと考えました。
リジーは父の遺言書を見つけて燃やします。

斧を取る手が映し出されたあと、女性の悲鳴が聞こえます…。
(犯人が誰かは、この時点では明かされない)


〔1892年8月4日〕

アンドリューとアビーが殺されており、それを発見したリジーがブリジットを呼ぶと、「警察に知らせてくれ」と言います。
(ここが映画のオープニングのシーン)
警察に事情を聞かれ、アンドリューに恨みを持つ相手を聞かれたリジーは、「アメリカではだれもが恨みを買っています」と答えました。

葬儀がおこなわれます。
アンドリューの遺産相続の話になりますが、アンドリューの遺言書がなくなっているので、ジョンはあせりました。

アンドリューとアビーの死は、明らかに殺人です。
ふたりとも斧で頭を殴られて死亡しており、最も怪しい容疑者はリジーでした。
リジーは逮捕され、裁判になります。


ところがその裁判で、ウッド教授が新たに判明した、驚くべき事実を述べます。
凶器となった斧の一部が見つかったものの、斧についていた血は動物のものだったのです。
当時、DNA鑑定などはまだ発達しておらず、血についても「人間かそうでないか」程度しか分かりません。

リジーが怪しい容疑者とされますが、確たる証拠はありません。

ジョンは裁判のあいだも、アンドリューの遺言書を探します。
姉のエマは、屋敷を去ろうとするブリジットに対して、「妹を見殺しにしたら、ただじゃおかないわよ」と声をかけます。
目を伏せて聞いたブリジットは、ダグラス家へ行くと言い、屋敷を去ります。


拘置所にいるリジーのところへ、ジョン叔父が面会に来ました。
このころになるとジョンは、アンドリューの遺言書が処分されているのだろうと気づきます。
ジョンは、リジーが犯人だと思っていました。
アンドリューとアビーの殺害時刻に、90分の開きがあったことを指摘します。
(ここ大事、殺害時刻に開きがある理由については、あとで説明する)
リジーは逆にジョンを脅しました。

【結】- モンスターズ悪魔の復讐のあらすじ4

モンスターズ悪魔の復讐のシーン2 リジーの裁判に、ブリジットが証人として出廷しました。
ブリジットは事件の日、屋敷の窓ふきをしていました。
窓を拭きながら、ハト小屋にいるリジーのアリバイを証言します。
それはリジーが自分で警察に言ったものと、完璧に一致しました。
梨を食べたことなども同じで、ほころびがありません。


拘置所へブリジットが訪ねてくると、「私はあなたの何?」とリジーに訊きます。
ブリジットは悲しそうな顔をして、事件当日のことを振り返りました…。

(ここからが殺人の真相)


〔1892年8月4日〕←何度も映画の中で表記される

…リジーは父親と継母の殺害を計画し、ブリジットにその片棒を担がせようとします。
まずチャーチル家からの手紙を用意すると、ブリジットに「午前9時にアビーに渡せ」と指示します。

9時になりました。
ブリジットはアビーに手紙を渡し、アンドリューはチャーチルが病気になったという手紙を読んで、出かける準備をしようと、自室へ移動します
姉のエマやジョン叔父、アンドリューもおらず、そのとき、屋敷にはアビー、リジー、ブリジットだけでした。

アビーが部屋へ行くと、そこに全裸のリジーが斧を持ち、待ち構えています。
全裸なのは、返り血で服を汚さない配慮でした。
リジーは斧を振るい、アビーを殺害します。

アビーを殺害したのは、午前9時半でした。
リジーは全裸のまま移動をし、ハト小屋で斧を洗うと服を着て、部屋で待機します。


時間が経過し、10時45分ごろに父・アンドリューが帰宅しました。
扉が施錠されていたことに怒りながら、アンドリューは部屋に入ります。
リジーは父にソーダ水を出すと、梨を取ってくると言って庭へ行きました。

計画ではアンドリューを殺害するのは、ブリジットの予定でした。
ブリジットも裸になり、斧を持って部屋で待機しています。
しかし…ブリジットはその勇気が出ませんでした。
アンドリューを見ても攻撃できず、震えます。

それに気づいたアビーが戻ってくると、ブリジットから斧を奪い、父・アンドリューを殺害しました。
そのあとリジーは斧の持ち手部分を切り、火にくべます。
(しみ込んだ血を隠滅するため)
金属の部分は、ハトを殺してハトの血をつけました。

先にアビーを殺したのは、遺産相続の関係でした。
アンドリューを先に殺すと、アビーにも遺産相続の権利が渡ってしまいます。
アビーが先に死んでいれば、アンドリューの遺産はすべて、娘たちに渡ることになります。
それを考えて、リジーは死亡推定時刻に開きを設けたのでした…。


ブリジットはリジーと恋愛関係にありましたが、アンドリューも殺害できませんでした。
また事件の件もあり、リジーとの関係に悩みます。
「今後連絡はしないでください」と別れを告げたブリジットは、その後、列車に乗り込んで去りました。


〝リジーが証言台に立つことはなく
わずか90分で陪審員は無罪評決を下した
貴婦人が凶悪な罪を犯すとは考えられなかったのだ
裁判のあと エマとリジーは不仲となり
そのまま疎遠となった
ブリジットはモンタナ州に移り住み
82歳で他界するまで農場で生活した
リジーは1人で暮らし67歳で死亡
生涯未婚で友人は少なく
財産の大半は動物愛護協会に遺贈した〟

みんなの感想

ライターの感想

予告の惹句にもある「リベンジスリラー」には、首を捻ってしまう。ちょっと違うような…。
しかし「世界3大未解決事件」であることは事実。
この映画はそれに着想を得て、ひとつの可能性としてブリジットとリジーの同性愛を描いた。事実かどうかは謎。
…というか、かぎりなくフィクション。設定は事実だろうけれど。
ちなみに、リジーがレズビアンである可能性は高く、女優のナンス・オニールとのうわさは有名。ただしこれも物証はない。
19世紀、20世紀初頭の話なので、証拠がないのも仕方ない。
映画で何度も日づけが出てくるのがくどい。

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