映画:リグレッション

「リグレッション」のネタバレあらすじと結末

リグレッションの紹介:2015年公開のアメリカ&カナダ&スペイン合作映画。スペインの鬼才アレハンドロ・アメナーバル監督が、80年代にアメリカで起きた悪魔崇拝者による事件を基に描くサスペンス・スリラー。父親からの虐待を告発した少女の取り調べを始めた刑事が、事件の裏に潜む巨大な闇の存在に迫っていく姿がつづられる。刑事をイーサン・ホーク、被害者の少女をエマ・ワトソンが演じる。

あらすじ動画

リグレッションの主な出演者

ブルース・ケナー刑事(イーサン・ホーク)、アンジェラ・グレイ(エマ・ワトソン)、ケネス・レインズ教授(デヴィッド・シューリス)、マーレイ牧師(ロテール・ブリュトー)、ローズ・グレイ(デイル・ディッキー)、ジョン・グレイ(デヴィッド・デンシック)、クリーヴランド署長(ピーター・マクニール)、ロイ・グレイ(デヴォン・ボスティック)、ジョージ・ネスビット刑事(アーロン・アシュモア)、ブロディ(アダム・ブッチャー)、アンドリュー(クリスチャン・ブルーン)、ファレル(アーロン・エイブラムス)、トム(ジュリアン・リッチングス)

リグレッションのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アンジェラという娘への虐待をしたと父・ジョンが告白、ただし記憶はなかった。この不可解な事件を担当したブルースは次第に、ジョン宅の事件が単なる暴行事件ではなく、悪魔的儀式が絡んでいると気づく。 ②黒幕はアンジェラで、先入観によるニセの記憶をみんなに植え付けることで、ありもしない悪魔的崇拝者がいるかのように装っていた。父・ジョンが罪をかぶり、アンジェラは野放し。

【起】- リグレッションのあらすじ1

リグレッションのシーン1 (タイトル『リグレッション』=『後退、退行、退化』。映画のなかで出てくる、「退行催眠」を指す)

〝1980年以降 アメリカでは
悪魔崇拝者による儀式が
次々と告発された
多くの人々がパニックと
疑惑の渦に巻き込まれた

この映画は実話から
着想を得て作られている〟


〔1990年 ミネソタ州 ホイヤー〕

不思議な事件が起こりました。

自動車修理工である加害者ジョン・グレイが出頭し、自分の罪を告白します。
ジョン・グレイは17歳になる自分の娘・アンジェラに性的暴行を施したと、ボーモント牧師に告白していました。
牧師から話を聞いた警察署長が、ジョン・グレイを呼びます。

ジョンの取り調べを担当したのは、刑事のブルース・ケナーでした。
ブルースの問いかけに対して、ジョンはあっさりと容疑を認めます。
「何も覚えていないのだ」と言いながらも、自分の犯した罪を認めるジョンに、ブルースは不可解な念を抱きました。ふつうは記憶がない場合、罪を認めないだろうにその逆で、記憶がないにもかかわらず、ジョンが罪を認めるからです。


ブルースは捜査のため、同僚のジョージ・ネズビッドと共に、ジョン・グレイの家へ行きました。
家にはジョンの母・ローズという老女がいます。
ブルースはジョンのしたことについて、ローズに質問しますが、ローズからとりたてて反応を引き出せませんでした。
ジョンの息子・ロイにも、ブルースは聞き込みをしたがりましたが、ロイは家出しています。

アンジェラの部屋を見に行ったあと、ブルースはジョージと共に帰りました。
ジョージ保安官は「おおかた、娘(アンジェラ)の過剰反応さ」と、アンジェラが悪いかのように言います。
グレイの家は、母を亡くして貧しい生活を送っているから、アンジェラも不満を抱えているのだろうというのが、ジョージの言い分でした。
車中、カーラジオから悪魔崇拝のニュースが流れますが、ジョージはラジオを切ります。
ブルースは先ほどのグレイの家に、なにかしら気味悪いものを感じました。


精神科医のケネス・レインズ教授の協力を得て、ジョンの精神鑑定をおこないます。
結果、ジョンは正常でした。記憶をなくすことにより、自分を守っているのだろうというのが、レインズの見立てです。

【承】- リグレッションのあらすじ2

リグレッションのシーン2 レインズ教授はジョンに退行催眠をかけ、当時の記憶を呼び出そうとしました。
虐待を受けたアンジェラの文章を読み上げて、催眠にかけます。
脳裏に映像を見たジョンは、「黒いロープで縛っている、彼が、いや、俺が」と言いました。

最初に「彼が」と言った後に訂正していることに、レインズ教授は食いつきます。
第三者が関与していることを見抜いた教授は、ジョージ・ネズビッドが関係していたということも、聞きだしました。
ジョンが見ていた映像は、ジョンはただ写真撮影をしていただけで、暴行の実行犯はジョージでした。
ジョージは、ブルースの同僚の保安官で、その場で逮捕されます。


ジョージが暴行犯だと思いたくないブルースは、レインズ教授と共に「救済の喜び教会」へ行きました。
そこには、アンジェラが保護されています。
アンジェラは、ジョージに暴行を受けたことを認めました。

アンジェラに話を聞きに行ったブルースは、牧師から「逆さ十字」をジョンが使っていたことを聞きました。
アンジェラが関与した暴行事件が、悪魔的な儀式の意味合いを持つと、知らされます。

ただの暴行事件ではなく、悪魔の宗教儀式が関係すると判明し、ブルースは混乱しました。
アンジェラは暴行の際に、下腹部にナイフで逆さ十字の傷を刻まれたそうです。

ジョンの息子・ロイがピッツバーグにいると知ったブルースは、そこへ行こうとしました。


〔ペンシルベニア州 ピッツバーグ〕

ブルースとレインズ教授は、ロイに会いに行きました。
ロイは、母親の死について2人に話をします。

アンジェラとロイの母親は、表向きは交通事故で死んだとされていましたが、実際は自殺でした。
断酒していたジョンは教会に入れあげて、それがもとで母親が死んだようでした。
レインズ教授はロイにも退行催眠をかけ、子ども時代の記憶を呼び出そうとします。

その結果、ロイの妹であるアンジェラに虐待が始まったのは、去年からだと判明しました。
部屋に6人のフードをかぶった人間がおり、儀式に関与していることが分かります。

それを聞いたブルースは、再度ジョンの家を家宅捜索しますが、めぼしい証拠は出てきませんでした。
しかし、単にグレイの家の問題ではなく、もっと大きな組織が関与しているということが窺えて、ブルースはおぞましく感じます。

【転】- リグレッションのあらすじ3

リグレッションのシーン3 テレビでは、FBIが悪魔的な事件を7年間捜査しているというニュースが、流れていました。
そのFBIが追っている事件と、今回のジョンの事件が関与している可能性も濃厚で、ブルースは改めてことの重大さに気づきます。

アンジェラに悪魔的儀式について事情聴取をしたブルースは、会合の中身を聞きました。
アンジェラは腹の逆さ十字の傷を見せたあと、黒ミサが開かれていたことを指摘します。

父・ジョンにとってその日の儀式は、重要な意味を持っていたことや、アンジェラの祖母・ローズが儀式に加わっていたことや、赤ん坊をみんなで殺して食べたことも言いました。
話をした後、アンジェラはブルースに「あなたも殺される」と組織から勧誘があることを示唆します。


夜、部屋でうとうとしていたブルースは、何者かに注射を打たれベッドに拘束されました。
黒いフードの一団が部屋に入ってくると、ブルースに「あなたのためよ」と言いながら、信者の女性とブルースは無理やりに関係を持たされます。
ところがそれは、夢でした。ブルースは驚き、ジョンに罪を認めろと詰め寄ります。

同じ頃。
祖母のローズは、家で赤い目の黒い豹の幻覚を見ました。
豹から逃げたローズは窓に体当たりをし、転落して重傷を負います。
ローズのところへ行ったブルースは、ロイに追い返されました。


捜査を続けるうちに、ブルースは悪魔がいるように感じました。
その点において、ブルースはレインズ教授と意見が分かれます。レインズ教授は悪魔を認めたくない信条で、ブルースを軽蔑しました。
(一般的にはキリスト教では、悪魔はいないとされているから)

レインズ教授は、アンジェラの腹の逆さ十字は自傷の可能性もあると指摘します。
ジョージはポリグラフ(うそ発見器)を2回クリアして、容疑不十分として釈放されました。
ジョンは自分の息子がゲイだから、性的虐待の罪を認めるつもりだったと言い出します。
捜査はすべて振り出しに戻り、ブルースは頭を抱えました。


誰を信じ、誰を疑えばよいのか分からなくなったブルースは、なじみのダイナーで秘伝のレシピのポスターを見て、あることに気づきます。
先日、ブルースが見た悪夢に出てきた老女が、そのポスターの女優だったのです。
これに気づいたブルースは、レインズ教授のところへ行き、ある可能性について聞きました。

【結】- リグレッションのあらすじ4

リグレッションのシーン2 「同じ情報を繰り返し植え付けられていたということはないか」ということです。
ひとことでいうと「集団ヒステリーの一種」でした。レインズ教授はおどろきます。

…つまり、こうです。
ジョンに退行催眠を施した際、大前提として「ジョンもレインズ教授もブルースも、誰もが〝アンジェラは暴行されていた〟と思い込んでいた」のです。
その結果、刷りこみによって誤った記憶を呼び出された可能性があるのではないか、と、ブルースは聞きました。
思ってもみなかった角度から指摘され、レインズ教授もうなります…。


帰宅したブルースは2人組の人物に襲われます。
それはジョージと仲間の男でした。ジョージは逮捕されたことを逆恨みし、ブルースを襲っていました。
ブルースはジョージに「知っていることをすべて吐け」と聞きます…。


ブルースは教会へ行きました。
教会では、アンジェラが牧師に話をしていました。
儀式に必要だからと妊娠させられて、儀式で堕胎を余儀なくされ、その胎児を教団に食べられた…アンジェラはそう告白しますが、すべては「うそ」でした。
アンジェラは自分の家を嫌っており、警察に作り話をすることで家族を逮捕させ、厄介払いをしようとしていたのでした。

アンジェラが話していた内容はすべて作り話で、ブルースやジョン、ローズたちが見ていたものは、すべて刷り込まれたものでした。

後日。
父親のジョンはアンジェラに利用されただけですが、それでもアンジェラの用意した罪をかぶり、有罪になります。
アンジェラは村を出て、悪魔崇拝の被害者として、マス・メディアの取材を受けていました。
ブルースはやりきれないものを感じながらも、ジョンの言う通りすべてを隠します。


〝類似した事件が
複数発生したのち
パニックは収まった
悪魔的儀式虐待が
行なわれた証拠は
結局 発見されなかった

現在、退行を促す
催眠療法は
虚偽記憶を生むと
認識されている〟

(アンジェラがすべての黒幕で、悪魔的儀式があったわけではないのが真相。
アンジェラは繰り返しみんなに同じことを示唆することで、
父のジョンはじめ関係者みんなに、ニセの記憶を植え付けていた。
家族を逮捕させ追い払い、マスコミに注目されることで居場所を作ろうとしたのが目的)

みんなの感想

ライターの感想

冒頭にあるとおり、アメリカ本土で本当にあった実話をベースにしている作品。
一種の集団ヒステリーという現象なわけだけれども、見どころは「だれの言うことも信じられない」ということ。
けっきょく主人公であるブルースですら、惑わされて悪夢を見ており、父・ジョンも記憶がないのに罪を認めるというありさま。
レインズ教授ですら、実はだまされていたという皮肉も効いている。
さんざん悪魔的儀式があったように見せかけておいたあげく、実はすべてちがっていました。
非常にユニークなどんでん返し。

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