「ルチオ・フルチのザ・サイキック」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

ルチオ・フルチのザ・サイキック<4Kリマスター版> [Blu-ray]

Blu-ray > 外国のホラー映画
キングレコード
ジェニファー・オニール（出演）,マルク・ポレル（出演）,ルチオ・フルチ（監督）

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価格・情報の取得：2022-05-28

画像引用元：YouTube / ルチオ・フルチのザ・サイキックトレーラー映像

時は1959年、イギリスのドーバー海峡を臨む崖の縁に、1人の女性が車で乗り付けます。女性は切り立った崖に立ち、はるか下の海辺に打ち寄せる波を見ていたかと思うと、崖から飛び降ります。女性は崖の険しい岩場に顔をぶつけながら落下し、そのまま息絶えます。

同じ時間、イタリアのフィレンツェで。イギリスから学習旅行に来ていた幼い子供たちの中で、ヴァージニアという女の子が、突然「ママ！」と叫び出します。ヴァージニアは遠く離れたイギリスの地で、母親が飛び降り自殺したことを「遠視」していたのでした。

それから18年後の、1976年。（映画の製作年度ですので、劇中の「現在」になります）美しい大人の女性に成長したヴァージニアは、起業家の男性と結婚してイタリアに在住していました。ヴァージニアはイギリスに出張に出かけた夫を見送ったあと、車でイタリアにある夫の別荘に向かいます。ヴァージニアは室内装飾の仕事に就いていて、夫が長年放置していたその別荘を改装するつもりでした。

ヴァージニアがハイウエイで短いトンネルに入ると、突然幻覚のような光景が頭の中に浮かび上がります。割れた鏡、吸いかけのタバコ、足を引きずる男。そして血まみれでぐったりとした老齢の女性が見えたあと、その女性が壁の中に塗り込まれてしまうという衝撃的な光景でした。

オルゴールのような印象的なメロディと共に見たその光景を、ヴァージニアは自分が見た「透視」だと考えます。小さい頃に母親が自殺した光景を「遠視」して以来、ヴァージニアは何度もそんな「ここではない場所で起こった光景」を見てしまうことがあったのでした。

ヴァージニアは、超自然現象を研究しているルカという青年に、自分の透視能力のことを打ち明けていました。しかしルカも「血まみれの女性」の話を聞き、それがヴァーニジアの見た透視なのか幻覚なのか、判断が付きませんでした。そしてヴァージニアは目的の別荘に行き、中の様子を確認することにします。

シーツがかけられた家具などを見ていると、それは「透視」の中で見た家具と一致していることに気付きます。驚いたヴァージニアは更に、透視の中で見た「女性を塗り込める前の、抉られたような壁の穴」が、別荘の部屋の壁の一部であることを発見します。

穴に位置には小さなタンスが置いてあって、ちょうど壁の穴を塞ぐような形になっていました。ヴァージニアがタンスを動かしてみると、一見何もないように見えた壁の一部に、やはり「塗り込められたような跡」があるのを見つけます。地下室で工事用のピッケルを見つけたヴァージニアは、その壁を夢中で叩き壊し始めます。

壁の中には本当に、白骨化した死体が埋められていました。駆け付けた警察が現場検証を始めますが、警官の1人はヴァージニアが「透視で死体があることを見つけた」という話が信じられず、疑いの目を向けます。そして死体を鑑定した結果、白骨化した死体は25歳くらいの女性であることが判明します。

ヴァージニアが透視で見た「血まみれの女性」は、少なくとも50代以上だと思えたので、ヴァージニアは「そんな馬鹿な」と驚きます。死体発見を聞いて出張から戻って来た夫のフランチェスコは、死体の推定死亡日時は1972年の1月から約半年の間だと刑事から聞かされます。

ヴァージニアはルカにそのことを電話しますが、何か事件に執着しているようなヴァージニアに、ルカも「もう忘れろ」に忠告します。その夜ヴァーニジアは、家の外に「血まみれの女性」の姿を見つけ、急いで追いかけますが、女性はすぐに姿を消してしまいました。

そして白骨化した死体の身元が判明し、アニェーゼという女性だったらしいことがわかります。ヴァージニアは刑事が持ってきたアニェーゼの写真を見て、はっと思い当たります。その写真の顔は、「透視」の中に出て来た雑誌の表紙に写っていた女性と、瓜二つだったのです。

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