「ルチオ・フルチのザ・サイキック」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【承】– ルチオ・フルチのザ・サイキックのあらすじ2

ルチオ・フルチのザ・サイキックのシーン2

画像引用元:YouTube / ルチオ・フルチのザ・サイキックトレーラー映像

身元判明の知らせを聞いたフランチェスコは、自分はアニェーゼのことを知っていると刑事に語ります。フランチェスコはヴァーニジアと結婚する前に、アニェーゼと交際していたことがあったのです。刑事は「お話を伺いたいのですが」とフランチェスコを連行し、やがてフランチェスコはアニェーゼ殺害の疑いで逮捕されてしまいます。

ヴァージニアは、フランチェスコの姉・グロリアと共に、夫が犯人なわけがない、自分の別荘に死体を隠す意味がないと刑事に主張しますが、聞き入れてもらえません。そこでヴァージニアは夫の無実を証明するために、自分が透視した内容の謎を解き明かそうと奔走し始めます。

同じ頃、ヴァージニアあてに「あなたと旦那さんを救いたい」という女性からの電話がかかってきますが、その声は留守番電話に録音されていて、肝心の折り返しの番号を告げる前で録音が終っていました。ヴァージニアは「電話の女性」が気になりながらも、独自に透視の謎を解明しようと、ルカに相談を持ちかけます。

ルカも、これといった手がかりがないように思えましたが、ルカの助手をしているブルーノという若い女性が、ヴァーニジアが語った透視の内容を文字起こししていました。そしてブルーノは意外に頭の回転が速い女性で、透視の中に出て来た「黄色いタクシー」が、死体の死亡時期である1972年には、まだ数台しか稼働していなかったことを突き止めます。

ルカもヴァーニジアも、その運転手を追って行けば、きっと手がかりが得られるはずだと考えます。一方ヴァージニアは、フランチェスコの姉・グロリアが、黄色い色の珍しい煙草を吸っていることに気付きます。その煙草は、透視の中で灰皿にあった煙草にそっくりでした。

グロリアは、知り合いからもらった外国の煙草なのだと語り、「よかったらどうぞ」と箱ごとヴァージニアに渡します。そしてブルーノから、アニェーゼを乗せたというタクシー運転手がみつかったという知らせが入り、ルカは事務所にその運転手を呼び寄せます。

ヴァージニアも同席した上で、ルカは運転手にアニェーゼのことを聞きます。運転手はセクシーな服装をしていたアニェーゼのことをよく覚えていて、一緒に「ヒゲを伸ばした男性」が乗っていたと証言します。更に運転手から、2人をタクシーで画廊に連れて行ったと聞き、ヴァージニアはルカと共にその画廊へ行ってみます。

透視の中では、印象的な宗教画のような絵も出て来たのですが、その画廊に透視で見た絵は見つかりませんでした。しかし画廊に「盗まれた絵」として飾られているものを見つけ、その絵だけは透視の中でも見覚えがありました。画廊の管理者にそのことを聞くと、1972年に警備員が殺されて、高価なその絵が盗難にあったことを語ります。

管理者が持ってきた当時の新聞を見て、ヴァージニアは見覚えのある顔が写真として掲載されているのに気付きます。管理者は、写真の男性は画廊の責任者であるロスピーネだと語ります。しかし透視の中で見た男は、鼻の下に口ひげだけを生やしていましたが、写真の中の男は顎まで髭で覆われていました。

透視で見たものに「近い証拠」を見つけながらも、微妙にその内容が一致しないことに、ヴァージニアは苛立ち始めます。それでも何か手がかりになればと、ヴァージニアは新聞記者の振りをして、ロスピーネの家を訪ねます。ロスピーネの家には乗馬の写真が飾ってあり、ヴァージニアはそのことをロスピーネの夫人に聞いてみます。

すると夫人は、ロスピーネが落馬してケガをしたことがあり、その後一年は足を引きずていたと語ります。そこにロスピーネが帰って来て、ヴァージニアの姿を見ると、「2人だけにしてくれ」と夫人を部屋から追い出し、「何が目的だ」とヴァージニアを問い詰め始めます。ロスピーネは、画廊にヴァージアが来ていたのを知っていたのです。

ヴァージニアがロスピーネにアニェーゼのことを聞くと、ロスピーネは怒り出し「もう帰ってくれ」とヴァージニアを追い出します。ヴァージニアが帰ったあと、ロスピーネは何者かに電話をして、「どういうつもりだ、あんたも共犯だぞ。私は、自分の身を守りたい」と訴えます。

次のページで起承転結の「転」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「ルチオ・フルチのザ・サイキック」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×