「ルチオ・フルチのザ・サイキック」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【結】– ルチオ・フルチのザ・サイキックのあらすじ4

ルチオ・フルチのザ・サイキックのシーン4

画像引用元:YouTube / ルチオ・フルチのザ・サイキックトレーラー映像

その頃ロスピーネは病院へは運ばれ、治療が一段落したところで刑事の尋問を受けていました。ロスピーネは、画廊の高価な絵を盗んだのが自分とアニェーゼ、そしてフランチェスコの3人が共犯だったと告白します。フランチェスコは警備員を殺して、絵を奪っていたのでした。

そしてアニェーゼが盗んだ絵を売ろうと考え、オンブローネ通りの女性に手紙を書いたのでした。その手紙こそ、ロスピーネたちの犯行を裏付ける証拠だったのです。そのままアニェーゼが姿を消してしまったので、ロスピーネはアニェーゼに騙されていたと考えていましたが、白骨死体が見つかったことで、フランチェスコがアニェーゼを殺したのだと気付いたのでした。

そしてロスピーネは、「屋敷の女性を殺したのは私ではない、フランチェスコだ。私が屋敷に行くと、フランチェスコが窓から飛び降りて逃げるところだった。奴は飛び降りた際に、足を痛めたらしい」と、警察に訴えます。

別荘に上がったフランチェスコは、「この雑誌のおかげで助かった」と、アニェーゼが表紙の雑誌を取り出します。雑誌や黄色い煙草の吸殻など、透視で見た条件が揃う中、ヴァージニアは密かに身の危険を感じ始めます。

同じ頃、ルカに厩舎の男から電話が入っていました。写真は「第十回大会」のものだと思っていましたが、写っていた馬はケガをして安楽死させたことを覚えていて、それが1972年だったのを思い出したのです。写真の横断幕に書かれていたのは第十回を示す「Ⅹ」だと思っていましたが、その横の部分が馬の陰に隠れていて、実は第九回を現す「Ⅸ」が書かれていたのです。

それを知ったルカは、ヴァージニアに連絡しようとしますが電話が繋がらず、別荘へ向かうことにします。ヴァージニアが見た投資が「未来の出来事」であるなら、今まさにヴァージニアに危険が迫っていると考えたのです。スピードを出し過ぎて途中で警官に呼び止められますが、ルカはそのまま警察を引き連れるようにして、別荘へと向かいます。

ヴァージニアが透視で見ていた部屋の光景で、唯一違っていたのは、透視の中で割れていた鏡が、今はまだ「割れていない」ことでした。フアンチェスコはヴァージニアが屋敷からもってきた手紙を見つけ、中を読んだのかと問い詰めます。ヴァージニアは読んでいないと主張しますが、フランチェスコは部屋にあった鉄の棒を振り上げ、ヴァージニアに襲い掛かります。

咄嗟にヴァージニアが逃げようとして、鉄の棒は鏡に当たり、透視のようにヒビ割れます。ヴァージニアは、自分の透視が「未来で自分に起きること」だったと気付きますが、その時鉄の棒がヴァージニアの頭部を直撃し、そのまま意識を失います。

フランチェスコは足を引きずりながら、地下室にあったレンガなどを使って、「壁に空いた穴」にヴァージニアを運び、その穴をレンガで塞いでいきます。朦朧とする意識の中で、自分が透視と同じように「壁に塗りこめられていく」ことに気付いたヴァージニアでしたが、頭部のケガのせいで身動きできませんでした。

そこに、警察を引き連れたルカが到着し、警官と共に別荘に上がり込みます。ヴァージニアはどこにいると聞くルカに、フランチェスコは「私が来た時にはいなかった」と言い張ります。塗り込めた壁の前には、大きなタンスが移動させてあり、ぱっと見は「何もない」ようにしか見えませんでした。ルカは鏡が割れていることに気付き、怪しいと思いつつも確信が持てず、別荘を去ろうとします。

するとそこで、タンスの裏からかすかに、アラームの音が聞こえてきます。それはヴァージニアがグロリアからもらった、腕時計のアラーム音でした。ルカも警官も、そしてフランチェスコも、音が聞こえる壁の方をじっと見つめるのでした。

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