「借王2」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

借王2の紹介:1997年製作の日本映画。借金に苦しむ3人組が、再び集結して手強い敵相手に詐欺を働くコメディ・シリーズの第2弾。監督は「借王」の和泉聖治と「不法滞在」の香月秀之の共同。土山しげると平井りゅうじによる同名コミックを、前作同様、松本功と旺季志ずかが共同脚色。撮影も前作と同じく鈴木耕一があたっている。主演も前作同様、哀川翔、志賀勝、夏樹陽子の3人。スーパー16ミリからのブローアップ。

借王2の主な出演者

哀川翔(安斉満) 志賀勝(水沼正三) 夏樹陽子(森下怜子) 中野英雄(榊俊一) 中村繁之(三上政勝) 下元勉(吉川清太郎) 柳憂怜(吉川春樹) 田島真悟(広瀬智之) 笹野高史(笹目文治) 徳井優(トラック運転手) 佐藤蛾次郎(桜井) 絵沢萠子(青柳美乃) 浜田光夫(支店長) 安部譲二(沢栄次) 西田良(林) 石井光三(バーの男) 北野誠(クラブの客) 佐川満男(クラブの客) 三荻国明(現場監督)

借王2のネタバレあらすじ

【起】– 借王2のあらすじ1

〝悪事とは 隠れた知性の活動である

   A・ビアス「悪魔の辞典」より〟

安斉満は東大卒のエリートサラリーマンで、ひかり銀行大阪中央支店の次長です。私生活では妻・ショウコと娘・ミサトがいます。古くからの付き合いの大口顧客・青柳美乃の預金15億をマネーゲームに使い込んだことが、青柳に露見した青柳は、金を返せと要求されています。

刑事の水沼正三は、浪速南署の警部補です。ギャンブルが大好きで女子高生・サキと援助交際しており、常に借金だらけです。

森下怜子は北新地のクラブ・バセロンのオーナーママですが、店は火の車でした。

安斉は借金を抱える水沼と怜子に声をかけ、1回きりの約束で悪徳不動産会社・戎興産から金を巻き上げました…(映画『借王』参照)。

1997年。

車で京都の大口顧客・青柳宅へ赴いた安斉は、1億の金を返済して老女の青柳を抱きました。青柳は約束通り14億の返済は待つが、利息を定期的に入れろと要求します。「安斉 借金 14億円」

大阪のカジノで遊んだ水沼は、そこにいる女性に声をかけますが振られます。それを怜子が冷たい目で見ていました。「森下怜子 借金 4億円」

店を出た水沼は、ヤクザの金貸しに督促を受けて殴られました。「水沼正三 借金 推定1億円」

【大阪】

衆議院議員の吉川清太郎は、清廉潔白な政治家として広く知られていました。吉川の第一秘書は榊俊一で、第二秘書は三上政勝と言います。榊は吉川のもとで勤勉に働いています。

浪速南署では署長の沢栄次が水沼に、しばらく二係のほうを手伝えと命じました。二係で公職選挙法違反を捜査しろと言われ、水沼はそれを受けます。

【ひかり銀行 大阪中央支店】

安斉のところへ面会者が来ました。応接室で待っていたのは水沼です。二度と会わない約束だと話す安斉に、水沼は儲け話を持ってきたと話を始めます。

水沼は選挙違反の捜査をしていて、大阪2区の吉川に絡んだ情報を得ていました。吉川の第一秘書・榊がひかり銀行から3億円を借り出しているというものです。ひかり銀行の名が出たので、安斉は身を乗り出しました。しかし自分の銀行の粗を突きたくないと拒みますが、水沼はとにかく融資の裏を調べてみろと言います。

同じ頃、第二秘書の三上と吉川の息子・吉川春樹に呼び出された榊は、責任を取って辞任しろと言われていました。不本意だと思いながらも、清廉潔白で知られる吉川議員の名に傷をつけてはならないと、榊は承諾して秘書を辞めます。

安斉は別の日、水沼を鍋の店に呼び出しました。榊がひかり銀行から借り出した3億円は「導入預金だった」と言います。それは大口預金の見返りに、別口の融資を無担保で引き出す手法で、法律では禁止されている行為でした。この情報をうまく使って金を得られないかと水沼は安斉に言い、安斉は作戦を考えると言います。

水沼が榊の家を見張っていると、帰宅した榊が家の前で何者かに拉致されました。それを見た水沼はトラックを止め、警察手帳を見せて尾行を頼みます。

榊を拉致した車はひとけのない場所に行くと、榊の首に縄をかけて吊るして首吊り自殺に見せかけようとします。それを見つけた水沼は銃で縄を撃ち、榊を助けました。無事だと知られるとまずいので、ベイタワーのホテルにかくまいます。

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