映画:十二人の死にたい子どもたち

「十二人の死にたい子どもたち」のネタバレあらすじと結末

十二人の死にたい子どもたちの紹介:2019年1月25日公開の日本映画。杉咲花、橋本環奈、高杉真宙、新田真剣佑ら若手実力派たちが豪華共演するサスペンス。安楽死を求めて廃病院の密室に集まった12人の未成年の男女が、予期せぬ出来事の連続に疲弊していく…。

あらすじ動画

十二人の死にたい子どもたちの主な出演者

アンリ〔7番〕(杉咲花)、シンジロウ〔5番〕(新田真剣佑)、ノブオ〔9番〕(北村匠海)、サトシ〔1番〕(高杉真宙)、メイコ〔6番〕(黒島結菜)、リョウコ〔4番〕(橋本環奈)、マイ〔11番〕(吉川愛)、タカヒロ〔8番〕(萩原利久)、ケンイチ〔2番〕(渕野右登)、セイゴ〔10番〕(坂東龍汰)、ミツエ〔3番〕(古川琴音)、ユキ〔12番〕(竹内愛紗)、死体(とまん)

十二人の死にたい子どもたちのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①安楽死を望む12人が集まったはずが、なぜか13人いる。しかも死体。殺人と一線を画したい一同は謎を解く。 ②ゼロバンは眠っているだけ(植物人間)。話し合ううちに生きる意義をみいだした一同は解散した。それが主催者サトシの目的。

【起】- 十二人の死にたい子どもたちのあらすじ1

十二人の死にたい子どもたちのシーン1 『「集い」へ参加される皆様へ
  2018年7月14日 14:02
厳正なるテストの結果、あなたを「集い」へご招待します。
参加者は私を含め計12名です。
当日正午までに下記指定の廃病院へお越しください。
「会場」のある廃病院には、駐車場からお入りください。そのまま直進して大きなクスノキを通り越し、
建物に沿って歩いていきますと、裏口があります。
お伝えしてある暗証番号を入力し、裏口からお入りください。
他に入館経路はありません。
受付のカウンターの前に金庫があります。
ダイヤルは目盛を「右に30、右に30、左に60」で開きます。
中に数字のプレートが入っていますので、到着順に各自1つ、お取りください。
地下一階の多目的ホール そこがこの集まりの会場となる「集いの場」です。
集合時間は正午とお伝えしましたが、1時間前には鍵を開けておきますので、「集いの場」には午前11時からお入りになれます。
参加者全員が揃う揃わないに関わらず、正午時点でお集りの方々で、実行か話し合った後に実行かの採決を始めていきます。
それではよろしくお願い致します。』


(少しややこしいので、整理整頓してお届けします)

・サトシ(1番)…主催者の少年。眼鏡、真面目そうな子。
・ケンイチ(2番)…いじめられっこ。黒髪短髪ブレザーの少年。
・ミツエ(3番)…ゴスロリの少女。他界したゲリ閣下のファン。ピンクの髪の毛。
・リョウコ(4番)…マスクと帽子の少女。実は超有名芸能人。
・シンジロウ(5番)…推理好きの少年。両親が警察官、六角形の眼鏡に帽子をかぶっている。帽子の下はカツラ、難病で治療を受けていたため髪の毛が抜けた。
・メイコ(6番)…ファザコンの少女。ひっつめ髪。
・アンリ(7番)…全身黒の少女。ロングヘア。
・タカヒロ(8番)…吃音の少年。背が高い。
・ノブオ(9番)…さわやかな少年、眼鏡、整った容姿。
・セイゴ(10番)…不良キャラだが正義感強し。茶髪。
・マイ(11番)…ギャル。茶髪。
・ユキ(12番)…おとなしい。肩までの髪。目立たないようひっそりしている。
・ゼロバン(0番、13番)…ゼロバンというのは、みんなで勝手につけた仮称。


12人が集まったのは、「安楽死」をするためです。
みんなそれぞれ自殺をしたい動機を抱えており、それを主催者である1番サトシが聞き、テストをして参加者を決めました。
主催者であるサトシを含め、12人の自殺者が集まる予定です。

サトシは1時間前の午前11時に、廃病院を開けにきました。
同時に金庫から、1番の番号札を取ります。
ところが開ける手順の際に、すでにブレーカーが上がっていたことや、敷地内にタバコの吸い殻があったことで、館内の見回りを行ないました。
サトシが見回りをしているあいだに、参加者がぞくぞくとやってきます。

金庫を開けた人たちは、番号札を順番に取っていきました。
(注:到着順ではない! 到着しても金庫を開けずに、あとで開いて取った者が複数)
廃病院をうろついた人たちは、少しずつ地下一階の多目的ホールに集まってきます。


多目的ホールは大きな部屋です。
部屋の中央におおきな机があり、そこへ12人が座れるようになっていました。
机を囲む形で、放射線状にベッドが並んでいます。

ベッドのひとつには、誰かが横たわっていました。
眠っているようなのでみんな声をかけず、放置します。

正午になった時点で「自殺するか否か」の採決を行なうことになったのですが、そこへ少し遅れて主催者であるサトシが顔を出しました。
サトシが来たことで、建物に「13人」いることが分かり、混乱が起きます。


今回の場は「安楽死」の会合です。
しかし話し合っての採決で、反対する者がひとりでもいるかぎりは、安楽死を実行しないというものでした。


主催者のサトシが名前を確認した結果、ベッドで眠っている人が「部外者」だと判明しました。
なぜ部外者がいるのか、つまり情報が外に漏れているのかということで、場は警戒します。
ベッドの横には車いすがありました。
車いすにはフルニトラゼパムという睡眠薬が積まれていますが、服用したにしては致死量に足りていません。
それを5番シンジロウが指摘し、殺人ではないかと言い出します。

【承】- 十二人の死にたい子どもたちのあらすじ2

十二人の死にたい子どもたちのシーン2 寝ている者が誰か分からないので、暫定で「ゼロバン」と呼ぶことにします。

最初に決を採ると、2番ケンイチが安楽死に反対しました。
自殺はしたいのだけれど、殺害された者と一緒に死ぬのは嫌だというのです。
(自殺と殺人とは話が別だという意味)

そこで12人は、ゼロバンの謎を解こうと考えました。

車いすはゼロバンのものだろうが、靴がないのが不自然だと、シンジロウが指摘します。
歩けないのだから靴は必要ないという周囲の者に対し、シンジロウは帽子とカツラを取って、髪の毛のない頭を見せました。
自分が難病患者であることを告白し、療養期間が長いため、病人の気持ちが理解できると言います。
歩けなくても靴を履かせるのが、一般的だと話しました。

靴の話を聞いて、3番ミツエが、トイレで見たと話します。
エレベーターが6階で椅子を用いて停止されていたことや、玄関の自動ドアが開けられていたことも指摘されます。
帽子やマスクも受付に置かれてあったことも、明らかになりました。



(明らかになってくる、死の動機。先にネタバレ)
・サトシ(1番)…死に興味がある。廃病院は父のもの。実は何度も会を主催しているが、一度も「実行」されたことがない。
・ケンイチ(2番)…学校でいじめられており、絶望している。
・ミツエ(3番)…他界したゲリ閣下の死をはかなんで後追い自殺したい。
・リョウコ(4番)…芸能生活に疲れた。
・シンジロウ(5番)…難病に侵されており、生きているのに疲れた。
・メイコ(6番)…大好きな父が何度も結婚するため。死んで自分の保険金を父に渡すことで、父に忘れられないようにするため。
・アンリ(7番)…社会に物申したい。弟を亡くしている。
・タカヒロ(8番)…静かに死にたい。
・ノブオ(9番)…かつていじめられており、いじめっこを殺してしまった。(事故死として片付けられた)
・セイゴ(10番)…母とその恋人が自分に保険金をかけたと知った。1年以内に自殺すれば保険金が支払われないと知ってあてつけに死にたい。(母への腹いせ)
・マイ(11番)…ヘルペスをうつされたから。
・ユキ(12番)…交通事故で兄(ゼロバン)を意識不明の重態に陥らせた罪悪感から。
・ゼロバン(0番、13番)…実は死んでいない。終盤で明らかに。

正確な到着の順番
アンリ(7番)、ノブオ(9番)、ユキ(12番)&ゼロバン、リョウコ(4番)、サトシ(1番)
(以後は、到着順が正しい)



話し合いの結果、おかしな四手に分かれて場所を見に行きます。

・花壇〔帽子とマスク〕マイ(11番)、セイゴ(10番)、ケンイチ(2番)
・1階ロビー〔自動ドア〕シンジロウ(5番)、ノブオ(9番)、ユキ(12番)
・1階女子トイレ〔片方の靴〕ミツエ(3番)、リョウコ(4番)
・6階エレベーター〔椅子二脚〕タカヒロ(8番)、アンリ(7番)、メイコ(6番)
(何組かに分かれて作業させることで、メンバー同士の会話劇が発生する)

エレベーター組は、そこでもう片方の靴を発見しました。
さっきまではなかったと、タカヒロが言います。

【転】- 十二人の死にたい子どもたちのあらすじ3

十二人の死にたい子どもたちのシーン3 1階のロビーの狭い幅のところでは、車いすが通れるかどうかシンジロウが検証しました。
結果、無理だと判明します。
そのために自動ドアを開けて出入りしたのだろうと踏んだシンジロウは、自ら床に寝そべった状態で自動ドアのスイッチにほうきを使って、スイッチに届くかどうか調べました。
届かなかったので「介助者がいる」という結論になります。

トイレではミツエがリョウコに、自分の好きなゲス閣下が亡くなったために、自分も後追い自殺をするのだと告白しました。

エレベーターをチェックして屋上に上がった3人は、タカヒロがなぜ吃音なのか話します。
そこへ1階ロビー組も合流しました。
タカヒロがノブオに、「きみが殺したの?」と質問します。
ノブオは認めました。その場にいた者は驚きます。
肯定したノブオは、駐車場にやってきた業者のトラックに、みんなの注意が向いている隙に、屋上から階段を使って降りようとしますが、何者かに突き落とされました…。
(ここでしばしノブオは行方不明。あとで登場する)


再び地下1階の多目的ホールへ、一同は集合します。
なぜノブオがやったと思ったのかとセイゴが聞き、タカヒロは、自分が来たときに「屋上の眺めがよい」ということをノブオが言っていたことを指摘しました。
つまり8番のタカヒロよりも先に屋上へ上がっていたのに、「番号札を取っていなかった」=「到着をごまかしたかった」と言います。
ただそれは、ノブオだけとはかぎらないと、他の者も思いました。

事務室の配電盤のスイッチが入っていたために、巡回していたとサトシが言い、メンソールのタバコを吸った者がいたと言います。
タバコの吸い殻が落ちていたことを告げると、リョウコが認めました。

顔を見せろとセイゴが要求し、リョウコはマスクと帽子を脱いで、顔をさらします。
一同はみんな驚きました。
リョウコは「莉胡(りこ)」という、超有名な芸能人だからでした。
ミツエが、影響力の強い芸能人は死んではならないと言いますが、リョウコは「だから嫌なのだ」と死ぬ動機を話します。

みんなは自殺の準備をするため、再び分かれて行動します。



・1階事務室〔火災報知器〕アンリ(7番)、リョウコ(4番)
・2階透析室〔目張り用テープ〕ケンイチ(2番)、ミツエ(3番)、ユキ(12番)
・2階ナースステーション〔練炭〕シンジロウ(5番)、タカヒロ(8番)、マイ(11番)
・4階給湯室〔脚立〕セイゴ(10番)、メイコ(6番)


アンリはリョウコに、芸能人と一緒に死ぬことで目立っていいと言います。
リョウコはこの発言で、却って「死ぬときまで利用されたくない」と思いました。
勝手に世間が決めたイメージで生きていきたくないから自殺を決めたのに、けっきょく死ぬときも他者に利用されるというのが嫌なのです。

自殺の動機を話していたシンジロウとタカヒロに、マイが、ネットで知り合ったおじさんにヘルペスをうつされたと話しました。
そんな些細なことでも、自殺の動機になるのだと言います。

セイゴは自分が母とその恋人に、保険金をかけられたことを話しました。
加入して1年以内に自殺をした場合には、保険金が支払われません。
それと対照的なのは、メイコでした。
父が好きなメイコは、父に恩を着せるために死んで、保険金を渡すのだと言います。

【結】- 十二人の死にたい子どもたちのあらすじ4

十二人の死にたい子どもたちのシーン2 サトシは、この廃病院が父の経営していた病院だと言いました。
兄が医大に落ちて、それを苦にした母が兄と無理心中を図りました。
しばらくは父と二人暮らしだったサトシですが、父も死に、短期間に死が蔓延したために、自分も死にたいのだと話します。

安楽死の早期実行をユキが提案します。
ユキは交通事故の後遺症で、左手の腕に力が入りませんでした。
目の当たりにしていたミツエが、それを指摘します。

部屋の扉を閉めに行ったメイコが、そこに現れたノブオを締め出そうとしたために、階段から突き落とした犯人だと露見します。

ノブオは殺害を認めましたが、殺した相手とは「1年前に死んだ、同じ学校のいじめの主犯格」でした。
階段から突き落としたところ、頭を強く打って死亡したのですが、事故として処理されました。
日が経過するにつれ、ノブオはぶちまけたくてたまらない衝動に駆られたと言います。


いまベッドで寝ているゼロバンが地下の多目的ホールに入るには、車いすを押してきた者だけでは無理だと、シンジロウは気づいていました。
だれか協力する者があったはずです。

ノブオがアンリと屋上で会っていたことが、発覚しました。
ふたりは屋上から、車いすの人物ゼロバンと、それを押して歩く者を見たのです。
(協力者は、アンリとノブオ)
車いすで押している者は12人のメンバーなのだと、ふたりは思っていました。
トラブルにより中止されるのは嫌なので、車いすを迎え入れる準備をしたのでした。
配電盤のスイッチを入れに行ったのは、アンリでした。



・なぜ地下の多目的ホールに、ゼロバンが運び込まれたか

車いすを押したユキが登場、ユキは中座
そのあいだに、屋上から見ていたノブオが近づき、中へ入れる(障害者も参加者だと思い込んだ)
アンリは見張り役で、屋上でずっと見て、ときどきノブオに連絡を入れる(自殺を中止させたくないから連携プレーをしている)
ユキは、ゼロバンが運び込まれるのを見て驚いた
兄を取り戻せず、とりあえずマスクと帽子を外し、様子見(これが受付にあった)
マスクと帽子を外したので、ノブオとアンリは、ユキが車いす同行者と気づかず
車いすが入らないので自動ドアを開け、さらに椅子二脚を用いて兄を隠し、エレベーターを使って搬入
(リョウコは単に早く来ただけなのだが、主催者のサトシより先着してタバコを吸ったため、犯人とミスリードされた)



そこへ妙な音がします。ゼロバンのいびきでした。
ゼロバンは死んでおらず、呼吸があると判明します。

ゼロバンは兄であることをユキが認めました。
塾の帰り道、自転車に二人乗りしたユキは、ふざけて兄のマフラーをひっぱりました。
それがきっかけで事故に遭い、兄は植物状態になったことと、自分に障害が残ったことを話します。
兄とふたり分の枠を取りたかったのですが、枠は1人分しか残っていなかったので、自分がエントリーしたと言いました。

それを聞いたアンリは、スカートをめくってやけどの跡を見せます。
アンリは4歳の時に、生後間もない弟を、母のタバコの不始末で起きた火事のせいで亡くしていました。
アンリ自身も、やけどが残っています。
何のために生まれて来たのかを訴えるため、死ぬのだとアンリは言いました。
シンジロウが「生きて訴えろ」と声をかけ、アンリも納得します。


シンジロウのことばに説得される形で、一同は自殺をやめました。
みんなは納得し、場を去っていきます。

残ったアンリは、主催者であるサトシに、これが最初ではないだろうと指摘します。
そのとおりでした。サトシは今までに2回開いています。
そしていずれも、12人全員が話し合うことで死を回避してきたと言います。
(サトシは自殺を思いとどまらせるために、参加者同士が話し合う場を作っている)


(エンドロール)
改めて時系列で、メンバーの到着した順番や、ユキの兄が地下の多目的ホールへ運ばれる様子を見せる。

(エンド後)
ドアが閉まる。

『未成年者の喫煙は、法律で禁止されています。』の文字。

みんなの感想

ライターの感想

会話劇。物騒なタイトルだが『十二人の怒れる男たち』『12人の優しい日本人』に通じるところがある。
多目的ホールだけでなく、あちこちに「少人数で移動する」=「会話させ、死にたい動機を話させる」という上手な形。
しかも最後にきちんと時系列を並べてくれるし、謎が回収されていく様子が巧みだった。
初見では少し難しく感じるひともいるかもしれない。
情報を整理すれば、納得な内容。

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