映画:危険な遊び

「危険な遊び」のネタバレあらすじと結末

危険な遊びの紹介:天使の笑顔の裏に悪辣な悪意を秘めた少年が、周囲の人々を翻弄し殺害していく恐怖を描いた1993年公開のアメリカのホラー・サスペンス。製作/監督は「愛がこわれるとき」「W/ダブル」のジョセフ・ルーベン。脚本はブッカー賞作品「アムステルダム」など数々の賞に輝くイアン・マキューアン。「ホーム・アローン」により一躍スターダムにのし上がった名子役マコーレー・カルキンが初の悪役を演じ、当時「わが心のボルチモア」などで高評価を得たイライジャ・ウッドが健全少年を演じるW主演、名子役対決が話題となった。

あらすじ動画

危険な遊びの主な出演者

ヘンリー(マコーレー・カルキン)、マーク(イライジャ・ウッド)、ヘンリーの母スーザン(ウェンディ・クルーソン)、父ウォレス(ダニエル・ヒュー・ケリー)、妹コニー(クイン・カルキン)、マークの父ジャック(デヴィッド・モース)、アリス・ダヴェンポート(ジャクリーン・ブルックス)、ヘンリーの弟リチャード(写真のみ/ロリー・カルキンなど。

危険な遊びのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①母親が死亡して間もなく父親の出張のため、叔父のウォレス宅に預けられた少年マーク。その家は彼と同い年の少年ヘンリーと幼い妹コニー、美しく優しい母親スーザンと頼もしい父親ウォレスの4人家族で、マークを暖かく迎え入れるが、スーザンは赤ん坊だった次男リチャードを入浴時の事故で亡くした心の傷を抱えている。②マークはすぐにヘンリーと仲良くなるが、ヘンリーの悪戯は自作の武器で犬を殺害したり、ハイウエーで大事故を起こすなど冷徹凶悪なモノで、マークは怖じて止めるがますますエスカレートする。③リチャードの事故も彼の仕業だと確信したマークは、大人たちに必死に訴えるが、ヘンリーのウソと脅迫で阻止され、逆に首謀者の疑いを掛けられる。④2人は反目し、ヘンリーはマークへの見せしめとして妹コニーの殺害を企てるが…。

【起】- 危険な遊びのあらすじ1

危険な遊びのシーン1 アメリカ西部の砂漠地帯で暮らすエヴァンス一家の母親が病で亡くなり、元気で利発な少年マークは深い悲しみに暮れますが、商社マンの父ジャックは2週間の東京への出張を余儀なくされ、深く迷った末に弟ウォレスの勧めで息子を預ける事に。
ジャックは空路を使わず、3日間の車の旅でなんとか息子と解り合おうとしますが、マークは母親を死から守れなかった事を深く後悔し、口数も少ないままウォレス邸に到着してしまいます。
そこはアメリカ北東部の山あいの港町にある岬の邸宅で、季節は冬、風光明媚な森や海辺もすっかり冬景色でした。
ウォレス一家は病院勤務の父親ウォレスと美しく優しい母親スーザン、悪戯好きの利口そうな少年ヘンリー、幼い妹のコニーの4人家族で、マークを快く歓迎します。
ディナーは大きなロブスターで、マークは早速ヘンリーと大はしゃぎして仲良くなりますが、ジャックはその夜、マークに「2週間後に必ず迎えに来る」と約束し、出張に行ってしまいます。

マークはヘンリーと同室になり、翌朝、その隣がベビールームだと気づきます。
スーザンはマークに優しく気遣いますが、ヘンリーは早速マークを森や海での遊びに連れ回し、沈んでいる間もありません。
ヘンリーの秘密基地は2ヶ所あり、家の裏手にある目も眩むほど高い木の上にあるツリーハウスは、太い木に打ちつけられた板のハシゴを昇った木の上にあり、コニーは登れず、見晴らしも最高ですが、落下すれば大ケガ必須の危険な遊具です。
マークは早速手掛かりの木が折れて落下しそうになり、ヘンリーに助け上げられますが、彼は必死のマークを手を掴んでニヤつき「手を放したら、君は飛べるかな?」と呟いたのです。マークはゾッとしますが、すぐに忘れてしまいます。

2人は次に廃工場の窓ガラス割りに夢中になりますが、管理人に見つかって怒鳴られ、墓地へと逃げ込みます。そこは広い墓地で、蓋の無い大きなレンガの古びた井戸があります。
ヘンリーは井戸のヘリに立って大人のようにタバコを吸い「死んだママの顔を見たか?」と聞きます。
マークは一瞬戸惑い「大人に止められたから」と言いますが、ヘンリーは「大人は死を隠したがるからな。科学的に観察しなきゃダメだ」とうそぶき「弟が風呂で死んだ時よく見たが、真っ青だった」と話します。
マークは「弟が死んだの?!」と驚きますが、かまわず感触も生前と比べるべきだのと話し続けるヘンリーに食って掛かり、井戸のヘリで睨み合いになりますが、ヘンリーはあっさり謝り事無きを得ます。
その夜、2人は遅くまではしゃいでウォレスに注意され、マークは満足しますが、ヘンリーは「明日はもっと楽しいよ」と笑っていました。

翌日、2人が桟橋を散歩中、獰猛な犬に吠えられて追いかけられ、危機一髪で助かりますが、ヘンリーは吠え続ける犬をしつこくからかい「あの犬、好きだ」と呟きます。
また彼は、断崖の突端で佇むスーザンを見つけて「ああやって死んだリチャードを思ってる。変だろ?」と言うのです。
ヘンリーの弟リチャードは、生まれて間もなく入浴中の事故で亡くなり、スーザンはまだその死を忘れられずにいました。

その後、ヘンリーはマークにもう1つの秘密基地、家の裏手にあるボロい物置小屋に案内します。そこはヘンリーの宝物が所狭しと置かれた秘密基地兼作業場で、彼が3ヶ月かかって自作したという大きなボウガンがありました。
それは鉄パイプや釣竿などの廃材を利用したボウガンで、錆びたボルトなどを飛ばす手製の武器でした。
彼はそれを岩に据えて木の根元にいた野良猫を狙いますが、ボルトは猫の鼻先をかすめ、木に深々と突き刺さっただけでした。
マークはその威力に驚きますが、ヘンリーは真面目な顔で「まだ照準がズレ過ぎる」と呟いていました。

またその日、マークはウォレス夫妻が薦めるセラピスト、アリスの家を訪ねます。
アリスは物静かで優しい老夫人で、母親の事を聞かれますが、マークは「約束を守れず、ある人を死なせたから、自分で解決しなきゃ」と言っただけでした。
その夜、マークはうなされて飛び起き、スーザンの白いガウンを見かけて後を追い「ママでしょ?戻って来たんだね…待ってたんだ」と泣き出します。
スーザンは彼をきつく抱きしめ慰めますが、ヘンリーはそれを2階の手すりの影からじっと見降ろしていました。

またある朝、マークがコニーとジグソーパズルで遊んでいたところに、ヘンリーが来て強引にマークだけを連れ去ります。
彼は再びあのボウガンを持ち出し、戦争ごっこのようにはしゃぐマークをよそに、桟橋のあの獰猛な犬を狙って撃ち殺してしまいます。マークは愕然としますが、ヘンリーは「驚かそうとしたんだ」と呟いただけでした。
2人は犬の死骸をズダ袋に入れて墓地の井戸まで運んで投げ込み、ヘンリーは井戸の底を覗きこんで葬送ラッパの口真似をしてふざけますが、マークは無言で帰ってしまいます。

【承】- 危険な遊びのあらすじ2

危険な遊びのシーン2 午後になり、マークは幼い自分と母親の写真に気づいて、スーザンと母親の話をします。
彼女はマークの母親を誉め「あなたを深く愛してた」と言い「ずっとそばにいると言ってた」というマークに「そのとおりよ。いつもあなたの心の中に」と話します。
また、その中にはアヒルのオモチャを持った赤ん坊の写真があり、マークに「リチャードなの?」と言われ、声を詰まらせます。
そこにヘンリーが呼びに来て、スーザンも何事もなかったように応じますが、マークは後ろ髪を引かれる思いでついて行くことに。

ヘンリーは「犬の事は事故だったんだ」と言い訳しながら、マークを小屋に連れて行き、手作りの仮面に服と帽子とサングラスをつけた等身大の人形”ミスター・ハイウエー”を引き合わせます。
ヘンリーはマークに「一生忘れられないすごい事をさせてやるよ。手伝うか?」と聞き、マークはわけのわからぬまま従う事に。
2人はその人形を一緒に担ぎ、かなり離れた山林のハイウエーの陸橋の欄干に座らます。
あたかもそれは、自殺志願者が交通量の多いハイウエーを覗き込んでいるかのようで、ヘンリーは「かわいそうに死ぬつもりなんだ。ひどい人生だもんな。さよなら!」と言うが早いか、その人形を突き落したのです。
すると1台目のマイクロバスが人形を避けようとして横転、次々と何十台もの車が衝突し、凄まじい大事故となります。
マークは怯えて愕然としますが、ヘンリーはただニヤニヤと笑いながら眺めていただけでした。

2人は逃げ出しますが、ヘンリーは駆けつけたパトカーを見て森の中の排水溝に隠れるよう指示してやり過ごします。
マークはひどく怯えて「あんな事をするなんて、知らなかった!人が死んだかも!」と動揺し、ヘンリーを責めますが、彼はしゃあしゃあと「君も一緒にやった。同情するよ。楽しみ方を知らないんだな」と言い捨て、「君はいつも怯えてる。僕も昔はそうだったが、何でもできると思えば自由になれる、空も飛べる、誰にも捕まらない。マーク、飛ぶのを怖がるな」と言うのです。
マークは思わず「君は異常だ」と呟きますが、ヘンリーに「一生忘れられない事をさせてやったろ?お礼は?」と言い返されます。

その晩、マークは密かにニュースを見て死者や重症者が出なかったことに胸をなで下ろし、ウォレスに打ち明けようとしますが、書斎の前でヘンリーに捕まり、彼の言葉をそっくりヘンリーに置き換えて脅され、阻止されます。
つまり「母親の死で気が変になったマークが、人形を落とす悪戯を思いつき、ヘンリーはわけのわからないまま手伝わされた」と言うのです。その筋書きには、彼が激怒したウォレスからマークを庇う台詞まで周到に用意されていました。
マークは部屋に逃げ帰り、ヘンリーはあえてウォレスに「ちょっとあいつおかしいんだ、様子を見て来るよ」と言い、後を追います。
ヘンリーはマークを懐柔しようとしますがコニーに邪魔され、「二度と僕の部屋に入るな!」と怒鳴って耳を引っ張ったため、止めに入ったマークと揉み合いになります。
逃げ出したコニーはスーザンを呼びに行き、その間ヘンリーは「妹が好きなのか?ケガでもしたらかわいそうだ。お前は悲しむだろうが、事故はいつでも起きる、リチャードの時みたいにな」とマークを脅し、スーザンがやって来た時にはとぼけて平静を装い、やり過ごしたのです。

ヘンリーの異常さを確信したマークは、翌日から付きっきりでコニーを守ろうとしますが、公園で見張っている時アリスが来て近況を聞かれたため、「人はなぜ悪魔のようになるの?」と聞き返します。
それはヘンリーの事でしたが、マークの心情だと勘違いした彼女に「母親を死なせた罪悪感があるの?」と返されてしまいます。
マークは改めて「邪悪な事を楽しんでる子供がいたら、その子は悪魔なの?」と聞き直し、「そんな子はいない」と微笑むアリスに「いるよ」と呟いただけで終わります。
その日、家にジャックからの電話が入りますが、電話を取ったヘンリーは庭で遊んでいたマークを呼ぼうともせず、仲良くしてると嘘をつき、マークには知らせませんでした。

そんな中、夜、両親が出掛けて子供だけで留守番する事が決まり、ヘンリーが突然「マークがリチャードの部屋に移りたいって」と言い出します。
マークは懸命に否定しますが、両親はヘンリーの言葉だけを信じて揉め、スーザンは泣きながら席を立ってしまいます。
ヘンリーはマークにドヤ顔でニヤついた後、リチャードの部屋で泣いていたスーザンを慰めに行きます。あたかも2人が異常な従兄弟=マークの被害者であるかのように。

その夜、何も知らないコニーははしゃいでいましたが、ヘンリーは夫妻が出掛けて間もなくブレーカーを落として家中の明かりを消し、コニーを必死で探しまわるマークを驚かせたり脅したりして楽しみ、コニーの前では優しい兄を演じます。
マークは結局コニーに童話の読み聞かせをして寝かしつけますが、ヘンリーは「こんな可愛い子を僕が傷めつけるとでも?徹夜で見張る気か?」と脅し、薄笑いを浮かべます。
結局マークは徹夜でコニーを見張りますが途中で寝てしまい、翌朝目覚めた時には、ヘンリーはコニーと一緒に湖にスケートに出掛けた後でした。
またその際、夫妻はリチャードの事故の話をしていて、リチャードが浅く湯を張ったバスタブで亡くなった事、スーザンが安全だと思って少し目を離した隙に起きた事故で、未だに自分を責め続けている事を知ります。
つまり、その事故は通常では起こりえない事故で、明らかにヘンリーの仕業だと思われました。マークは血相を変えて湖へと走ります。

そこは森の大きな湖が凍った天然のスケートリンクで、大勢の人々で賑わっていましたが、氷が薄い危険な場所には警告のロープが張られ、監視員も配置されています。
マークがたどり着いた時、ヘンリーはコニーの手を引いて猛スピードで滑っていて、コニーは無邪気にスリルを楽しんでいました。
マークは大声で叫んで止めようとしますが、スケートシューズも履かず、他の客には邪魔にされ、もたつくばかりでどうにもできません。
そうこうするうちヘンリーはさらにスピードを出して助走をつけ、立ち入り禁止のロープの手前でブレーキをかけ、コニーを警告のロープに向かって突き放したのです。
コニーは危険地帯の中央で止まりますが、瞬く間に周囲の氷が割れ、水中に落下してしまいます。
ヘンリーは無表情で這って穴の近くに寄り、手を差し伸べますが、コニーは力尽きて沈み、氷の下を流され始めたところを監視員に救助され、ウォレスの勤務先の病院に運ばれ入院する事に。
マークはその間も必死に叫んで近寄ろうとしますが、ロープ際で大人に止められ、近づく事すら出来ずに終わります。

【転】- 危険な遊びのあらすじ3

危険な遊びのシーン3 マークは、再びあの岬の断崖に立ち物思いにふけるスーザンの元に行き、「湖の事故は、妹を憎んでいるヘンリーの仕業だ」と打ち明けますが、頬を叩かれ「ヘンリーは私の息子よ。心から愛してるの。二度とそんなウソつかないで!」と叱られて終わります。
しかしその夜、彼女が病室でコニーに付き添っているところにヘンリーが現れ、枕元に除けられていた枕に手を掛けたところで気がつき、灯りを点けます。
ヘンリーは平然とコニーを心配している体を装い帰って行きますが、スーザンはその行動を不審に思い、初めて彼に疑念を抱きます。

またマークはジャックに電話をして「ヘンリーが犬を殺したり、妹をも殺そうとした。彼はいい子のフリをした悪魔だけど、両親は疑ってないし、僕が言っても頭がおかしいと思われるだけだ。早く帰ってきて」と訴えたのです。
ジャックは彼を信じたようでしたが「アリスに会いに行け、なるべく早く帰る」と言うだけしかできませんでした。
マークはその指示通り、アリスの元に走りますが、彼女の家にはヘンリーが先回りしていて諦め、飛び出します。
ヘンリーはただ「マークに悩み事があるようだ」と話していただけでしたが、現れたマークの様子を逆手に取って「実は彼は見てないところで、ゾッとするような事をする」と呟いて興味を引き、おそらく、以前ウォレスに言おうとしていた『悪事は全て気がおかしくなったマークの仕業で、友人として巻き込まれ、いたたまれなかった』と言う筋書きを話したと思われました。
家に戻ったマークはツリーハウスの上でぼんやりしていましたが、すぐにヘンリーが昇ってきて「セラピーで話した内容は秘密だけど、もう誰も君のウソを信じない」とうそぶきます。
マークはそれでも「君のママにも言った。あの人は僕のママだ。僕を守るために君のママの姿を借りてるんだ。理解できないだろうが本当だ」と言い、ロープを使って降りて行きます。
ヘンリーはマークを見下ろし「僕をナメるな」と呟きます。

その夜、コニーは帰宅して休んでいましたが、マークは彼女を案じて様子を見た後、キッチンに行き冷蔵庫を開けます。
しかしそこにはヘンリーがいて「夜のおやつか?かまわず食べろよ」と煽り、揚句に「僕がコニーを毒殺するとでも?食べ物に毒を入れたと思うのか?」と煽って怒らせ、マークがブチ切れて冷蔵庫の中身をディスポーザーに突っ込み始めたところで両親の寝室に行き、「マークが大変だ!早く来て!」と騒いだのです。
マークは必死で「みんな騙されてる!!ヘンリーが毒を入れたんだ!」と叫びますが、スーザンは懸命に彼をなだめ、ウォレスは唖然とし、ヘンリーはその背後から冷たい眼で見ていただけでした。
マークはその晩、リチャードの部屋で寝る事になり、ウォレスはスーザンに「ジャックが迎えに来るまで、数日間の辛抱だ」と言っただけでしたが、彼女は影から様子をうかがっていたヘンリーに気づいて不審に思います。

翌日、スーザンはヘンリーの小屋に行き、リチャードのアヒルのオモチャを見つけて目を潤ませます。
しかしそこにヘンリーが来たため、「悩みがあれば話して」と言いますがとぼけられ、アヒルのオモチャの事を切り出します。
それは彼女にとって、リチャードとの大切な思い出の品でしたが、事故後に無くなり必死で探している事をヘンリーも知っていたのです。
スーザンは目を潤ませながら、静かに彼を責めますが、ヘンリーはキツイ眼で「僕のだったんだ」と呟いた後、いつものように同情を誘う物言いでごまかし、返してと頼みます。
スーザンはきっぱりと「ダメよ。あなたには返さない」と言いますが、ヘンリーは「僕のだよ!返して!」と狂ったように掴み掛り、アヒルを強引に引ったくり、墓地の井戸まで走って、投げ込んでしまいます。

【結】- 危険な遊びのあらすじ4

危険な遊びのシーン2 その後、ヘンリーは部屋で泣く練習をしているところをマークに見られ、理由を聞かれます。
ヘンリーは平然と「君はママの葬式で泣いたか? 僕もママの葬式で泣かなきゃいけないんだけど、泣けないんだ」と言い、愕然とするマークに「ああ、もう君のママだっけ?僕のママでもどっちでもいい、死ぬからね」とうそぶきます。
マークは「お前を先に殺してやる」と呻きますが、ヘンリーは勝ち誇った笑みを浮かべ「惨めな奴だ。ひどく狂暴でイカレてる」とからかわれてケンカになり、ヘンリーをベッドに押し倒して首にハサミを突きつけ、睨み合いになりますが、ウォレスに止められ引き離されます。
マークは必死で「ヘンリーが異常なんだ!」と叫びますが、「アリスを呼ぶからここにいなさい!」と言われ、書斎に閉じ込められてしまいます。

その時外では、帰宅したスーザンの元にヘンリーが駆け寄り「小屋を片付けるから」と言いますが、彼女はすでにヘンリーの異常性を認め、話し合おうとしていました。
ヘンリーは諦めたふりをして彼女の手を取り「それなら小さい頃みたいに一緒に歩こうよ」と言い、誘い出します。
その間もマークは、窓を叩いて叫んでいましたが、声は届かず、椅子で窓を割って出ようとしたところで、ウォレスに止められます。
マークはそれでもウォレスとアリスを振り切り、懸命に2人を追います。

その頃2人は白樺の林を歩いていましたが、スーザンは言葉を選びながらもついに「リチャードを殺したの?」と聞きます。
ヘンリーは「だとしたら?」と言っただけでしたが、スーザンは全てを察し、しゃがんで彼の腕を掴み「力になるわ…ママを信じて」と涙を浮かべます。
しかし彼はその手をすり抜け「そうはいかない。僕を遠くの施設に入れる気だろ?いっそ死んだ方がマシだよ」と言い、あの断崖の方へと駆け出します。
スーザンは必死で追いますが、断崖の突端に着いたところで、木の影からヘンリーが現れ「飛び降りたと思った?僕を解ってないね」と言い、突き落とされます。

彼女は幸い途中の木の枝に引っかかって命拾いしますが、ヘンリーはさらに岩を投げつけようとします。
そこにマークが飛び掛かって掴み合いになり、その隙に彼女は必死で崖をよじ登っていました。
しかし、彼女が昇り切った瞬間、今度は子供たちが同時に落ちそうになり、スーザンは咄嗟に腹ばいになり、2人を左右の手に一人づつ掴んで食い止めます。
崖のすぐ下はえぐれていて足場も無く、ヘンリーは彼女の左手に両手で掴まり「ママ、愛してるよ!両手で引っ張って!…僕を助けて!」と呼びかけます。
しかしマークは彼女の右手を片手で掴んでいるだけで、その手も血や汗でじりじりとほどけ、とても話せる状態ではありません。
スーザンは我が子をじっと見つめ「ヘンリー…」と呟きますが、ヘンリーの手を振りほどき、マークを両手で掴んで引き上げたのです。
ヘンリーは崖下の岩に激突して死亡し、その遺体も飛び散った血も、すぐに波に洗われ見えなくなります。
スーザンは慟哭し、マークを固く抱きしめていました。

ほどなくして、マークは再び西部の我が家に戻り、荒野に一人佇んでいます。
「ヘンリーは死に、僕は助かった。でも時々夜中になると一人で考える。もしスーザンが再び同じ事をするとしたら、僕を選ぶだろうか… でも答えは絶対に聞かないでおこう」…

みんなの感想

ライターの感想

評価があまり芳しくなかった「オーメン4」や「チルドレン・オブ・ザ・コーン」などが乱発される中で、同じく悪ガキ映画の印象が強かった本作ですが、天使の笑顔と巧みな話術で大人を弄り、冷酷非道に悪事を繰り返すヘンリーの悪辣ぶりは、悪ガキの域をはるかに越えた、巧妙で知的なナチュラルボーン・キラーとしか言いようがない。
脚本には隙が無く、ヘンリーは冒頭から危険な罠を仕掛けるのですが、キラキラ目の健全少年マークがまた面白いほどその罠に嵌り追い詰められていく。
キャスティングも絶妙で「ホーム・アローン」でトップスターとなったマコーレ・カルキンを悪役に置き、当時「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」や「わが心のボルチモア」で着目された人間離れした大きな青い瞳が印象的なイライジャ・ウッドを抜擢、どちらも大人顔負けの実力派俳優で、ぐいぐい引きこまれます。またその悪辣少年の獲物となるコニー役のM・カルキンの実妹クイン・カルキン、写真だけですがリチャード役実弟のロリー・カルキンも実に可愛く可哀想感もハンパない。
スーザンが実子を見殺しにするラストシーンには少々疑問が残りますが、それまで何年間もひたすら自責し、ついには夫にすら見放されて途方に暮れていた彼女の深い悲しみを思えば致し方の無い事なのかも。
絶妙に計算された罠、天使の容貌を最大限に生かした人たらしの話術などにも感服させられ、13歳ほどでそれを演じ切ったM・カルキンは、やはり天才ではと再確認させられます。

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