映画:嘘を愛する女

「嘘を愛する女」のネタバレあらすじ動画と結末

あらすじ動画

嘘を愛する女の主な出演者

川原由加利(長澤まさみ)、小出桔平(高橋一生)、海原匠(吉田鋼太郎)、木村(DAIGO)、心葉(川栄李奈)、マサコ(黒木瞳)、綾子(野波麻帆)、安田万里子(初音映莉子)、荒木(嶋田久作)、志保(奥貫薫)、舟岡(津嘉山正種)

嘘を愛する女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①同棲していた恋人・桔平がくも膜下出血で倒れたことがきっかけで、由加利は桔平の素性がすべてデタラメだと知る。5年も暮らした男性・桔平の素性を知りたい由加利は探偵・海原を雇い、調べ始めた。 ②桔平は安田公平という男、広島で心臓外科医をしていた。仕事が多忙で家族を顧みなかったため、育児ノイローゼで妻子が無理心中、桔平は失踪していた。桔平は由加利との未来を小説に綴っていた。

【起】- 嘘を愛する女のあらすじ1

〔2011年3月11日〕

東日本大震災の当日。

東京都で飲料メーカーに勤務するキャリアウーマンの女性・川原由加利は、混雑する地下鉄の人ごみの中で気分が悪くなります。
思わずしゃがみこんだ由加利に声をかけ、優しく介抱してくれたのは、小出桔平という男性でした。桔平は由加利に「ちょっと座りましょうか。ゆっくり息をして」と指示をし、由加利は回復します。
震災の混乱で交通機関が麻痺し、徒歩での移動を余儀なくされる由加利を案じた桔平は、由加利の足元を見て自分のスニーカーを貸すと言い出しました。桔平自身は靴下で去るのですが、その屈託ない様子を見た由加利は、呼び止めて桔平の名前を聞きます。
桔平は一瞬言葉に詰まった後、「小出」と名乗りました…。

その後、偶然に再会した由加利は、自分の部屋に引き入れる形で桔平と一緒に暮らし始めます。
桔平は心臓外科の研修医と言い、バイト同然なので収入がほとんどない状態でした。由加利は自分が稼ぐから、桔平は家事や炊事を負担してくれと頼みます。


〔2017年〕

同棲して5年が経過しました。
桔平から結婚という言葉は全く出ず、由加利は内心、焦っています。
仕事面では由加利の仕事ぶりが認められ、昨年度の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』を受賞していました。
しかし桔平との仲は進展せず、むしろぎすぎすしている感じです。

九州にいる由加利の母・清美が上京することになり、由加利は桔平も誘いました。
桔平は明らかに乗り気ではなさそうですが、由加利は約束を取りつけます。
約束したはずなのですが、由加利と母のいるパンケーキの店に、桔平はやってきませんでした。連絡を取ろうにも、今日び珍しく桔平は携帯電話を持っていません。
帰宅した由加利は、家にも桔平がいないと気付きます。

夜半、ドアチャイムが鳴りました。
桔平だと思ってドアを開けた由加利は、刑事の荒木たちの訪問を受け、桔平がくも膜下出血で倒れたことを知ります。
聞くと桔平は、4時間ほど前に公園で倒れていたそうで、病院に担ぎ込まれて現在も意識不明でした。

急いで病院に駆け付けた由加利は、刑事の荒木に思わぬことを聞かされます。
小出桔平の免許証は偽装されたもので、桔平の住所以外はすべてデタラメでした。
小出桔平という名すら嘘で、住民票にも記載がないことを聞いて、由加利は驚きます。

医者からは、この2週間が山であること(命を落とす危険性が高い)、桔平の意識が回復する見込みが薄いこと、仮にもし意識が戻ったとしても、障害が残るかもしれないと聞かされました。
由加利は、自分が5年間過ごした桔平という男のことが分からなくなり、動揺します。


家に帰宅した由加利は桔平の荷物をあさり、手がかりを探しました。
勤務先と言われていた身分証を持って、研修医だという病院を訪ねてみますが、職場であるはずの病院では「そんな人はいない」と言われます。
刑事からは、身分を偽っている人の大半は、借金取りから逃げているか、犯罪がらみで逃亡しているかで、探ってもろくなことがないと忠告されました。
荒木刑事は「むしろ、まだ結婚していなくてよかった」と言われますが、由加利は納得がいきません。

5年の日々はなんだったのかと、由加利は出会いの場所に赴きました。
名前を聞いた時、桔平が一瞬言葉に詰まった後、「小出」と答えたのは、見上げたビルの名だと知り、由加利はあの場ですでに嘘をついていたのだと気付きます。


由加利はそれまで順調だった仕事でも、ミスを重ねるようになりました。
同僚の綾子に、公私ともに充実している生活を羨ましがられていた由加利でしたが、今回の件で桔平に裏切られた気持ちを感じており、内心ではプライドがずだずだです。
綾子のおじが探偵だと聞いたことがある由加利は、思い切って綾子のおじ・海原匠に調査を頼もうと決めました。

海原を訪ねた由加利は事情を説明し、綾子には秘密で調査を依頼します。
海原は依頼を受けながらも、「三流の結婚詐欺師だろう」と思っていました。キャリアウーマンの由加利に、多めの金額をふっかけます。

調査を開始した海原は、由加利と桔平の住む部屋の郵便受けを開ける、ゴスロリ風ファッションの女性・心葉(ここは)を見つけました。声をかけると、心葉は海原に回し蹴りをして逃亡します。
それでも尾行した海原は、心葉が勤める喫茶店を突き止めました。
海原は由加利と店を訪問します。

【承】- 嘘を愛する女のあらすじ2

心葉は桔平のことを「先生」と呼び、慕っていました。その度合いは常軌を逸しており、ストーカー化しています。
心葉のバイトする喫茶店で、桔平はパソコンを使っていつも小説を書いていたそうです。
「先生、いつもしまってたんですよ」という心葉の証言を聞いて、由加利は桔平の荷物にコインロッカーの鍵があったことを思い出しました。
ロッカーを開けてみると、心葉の言う通りノートパソコンが出てきます。

海原の助手の木村、通称:キムにパスワードのロックを解除してもらいました。
パスワードは「2010920」です。
(注:このパスワードが後に重大なものと判明)
パソコンを開くと、心葉の言う通り、本当に小説が綴られていました。プリントアウトすると原稿用紙700枚にもおよぶ大作で、未完です。
海原、由加利はその小説が桔平のルーツを探る、大きなヒントではないかと考えました。


正直なところ桔平の小説は、小説としてはいまひとつの出来でした。
瀬戸内海を舞台にしたもので、「僕」という一人称で書かれています。
妻・佑子と息子の雄大との幸福な日々をつづったもので、体裁としては小説というよりも、私小説に似たものでした。
バツイチの海原は、その小説を読んで「リア充家族日記かよ」と洩らしたと、キムが由加利に伝えます。

由加利は桔平から、「両親は幼少期に亡くなっており、親戚とは疎遠だ」程度しか聞かされていませんでした。
桔平はときどきネットで、マジンガーZのようなフィギュアを探していました。自分が幼い時に持っていた同じものを、探しているようでした。
桔平から過去について由加利は聞かされることもなく、また由加利自身、桔平の過去を詮索しなかったことに思い至ります(桔平の過去に興味がなかったことに、由加利も初めて気付いた)。

灯台の描写や夕日の景色などは克明に描かれており、由加利は桔平が瀬戸内海で生まれ育ったのではないかと感じます。

裏切られたと感じてから、由加利は入院している桔平を放置する形でした。
心葉が病室で、甲斐甲斐しく桔平のヒゲを剃ろうとしているのを見た由加利は、かっとなります。
心葉は由加利の気持ちを逆なですることを、わざと口にしました。桔平と由加利の仲がすれ違っていたことも、指摘します。
桔平と最初に出会ったのが出会い系だったと告白した心葉は、「先生(桔平)が倒れたのは、あんたのせいだ」と由加利を責めました。

心葉に言われた由加利は、桔平との暮らしを振りかえり、反省します。
同棲して5年、由加利は桔平に対して甘え過ぎていました。自分が生活費を稼いでいたとはいえ、家事や炊事を一手に引き受ける桔平に対し、傲慢な態度を取っていたことに気付きます。
桔平の正体を突き止めたい由加利は、小説に書かれた場所を特定するために、瀬戸内地方へ行くと決めました。
半ば衝動的に、由加利はひとりで瀬戸内に行きます…。


手がかりとなる灯台についての記述は、あいまいなものでした。灯台の名など、記されていません。
「灯台の根元には小さな空洞があり、瓶の王冠やビー玉を宝物と思って隠した」
「ろうそくのような形の灯台」
瀬戸内地方には灯台が山ほどありますが、キムは探偵事務所に地図を貼り、瀬戸内海地方の該当する灯台をすべてリストアップしていました。
由加利はキムのリストアップした灯台を、片端から辿るつもりです。

同じ頃。
離婚したものの、元妻・志保と娘の美咲が気になって、遠くから見守っていた海原は、それを志保に見つかります。
志保は娘のDNA鑑定を持って、探偵事務所を訪問しました。父親が海原である確率は、99.999%でした。
突きつけられた海原は、深く反省します。
(この経緯については後述)

【転】- 嘘を愛する女のあらすじ3

瀬戸内に飛んだ由加利は、桔平の写真を見せて聞き込みします。
たまたま入った居酒屋の客・龍二に写真を見せた由加利は、飲み過ぎて店主・マサコの家に厄介になりました。
酔いつぶれた由加利は、桔平との生活を思い出します。

…仕事で飲んで帰宅することが多い由加利の身を、桔平はいつも案じていました。
決まり悪い由加利は「仕方ないでしょ、仕事なんだから」と言い訳をしますが、桔平は「そこまで(仕事)しなくてはならないものなの?」と聞き返します。
仕事に関して見解の相違を感じた由加利は、「死ぬほど働いたこともないくせに」と口走りました。桔平は黙って家を出ていきます。
公園のブランコに座る桔平を追った由加利は、しかし素直に謝ることができませんでした。
話題を探した由加利は、妹に娘(姪)が生まれたことを告げ、「私は男の子がいいな」と言います。
桔平は「ごめん、俺にそんな資格ない」と答えました。
驚いた由加利は「資格なんて…」と絶句します…。

翌日、店の客の龍二が手がかりを持って、マサコの店に顔を出しました。
「似た人物を見かけた。つなぎを着用し、臨時雇いだった」という目撃証言を得た由加利は、海原を呼びよせます。
海原は調査が長引くと判断し、車で駆け付けます。


愛媛県今治市の大三島周辺で、その男は目撃されていました。時期は6年ほど前です。
由加利の粘り強さに辟易しながらも、由加利が灯台をしらみつぶしに当たり、該当する灯台を見つけました。
灯台の根元に空洞があり、古い缶を見つけた時には、海原も驚きを隠せませんでした。小説の内容は本当だったのかと驚嘆します。
古い缶にマジンガーZのフィギュアを見つけた由加利は、桔平が入れたものだと確信しました。

さらに証言を元に宮窪漁港(同じく今治市)に行った由加利と海原は、猟師たちの証言で「男はトシと呼ばれ、7~8年前に会社をクビになり、漁協で働いていた」と知ります。
吉海町の津倉漁協に行ったものの、真実が間近に迫った由加利は臆しました。
それまでにさんざん海原にえらそうに振る舞っていたこともあり、海原も怒ります。
「あんたと5年もいた奴の気がしれないよ」と捨てゼリフを吐いて、海原は由加利を置いて去りました。

置き去りにされた由加利は、焦るとつい傲慢になるわが身を反省します。
思えば桔平に対してもそうでした。靴ずれを起こした由加利は、出会いの時に桔平に靴を借りたことを思い出します。
後日、偶然に桔平と再会した由加利は、桔平を必死で追いかけて呼び留めました。
風邪気味の桔平を家に連れ帰った由加利は、「しばらくうちで寝泊まりしたらどうですか」と、桔平を引き留めたことを思い出します。
その後、一緒に暮らし始めた由加利と桔平は、仲のよい時もありました。
しかし由加利のわがままで、桔平を振り回したこともありました…。


聞き込みを続ける海原のところへ、無言で由加利がやってくると頭を下げます。
海原も由加利を車に乗せました。
トシという男性はその後、造船の仕事をすると言って去ったそうです。

今治にある造船会社を訪問すると、なんとトシがいました。
微妙に桔平と似ているものの、別人でした。気が抜けた由加利は、思わず笑ってしまいます。
海原は「世の中に似ている人が3人はいるって言うから」と慰めました。
由加利は海原に「私、あの人の何を探しているんだろう」と呟きます。
そこへトシが追いかけてきて、「前にも、探しにきた人がいた。震災の前の年です。広島の警察でした」と言いました…。


東京に残るトシに広島の調査を電話で頼んだ海原は、パスワードが日付だったのではないかと考えます。
いっぽうで由加利に、警察が絡むとなると、とんでもない事態(桔平が犯罪者である可能性)が待ち受けているかもしれないと言い聞かせました。
狭い車道で車が脱輪し、由加利と海原は立ち往生します。

【結】- 嘘を愛する女のあらすじ4

車中で海原は、自分が離婚になった経緯を話しました。
海原は妻・志保の浮気のことを、ふとしたことから知りました。しかも、ずっと昔の時代の浮気です。
ずっと昔の浮気だったので、海原はつい勘ぐってしまったのです。
口論した際に、海原は妻の志保に「娘の美咲が自分の子どもじゃないのでは」と、口走ったのでした。
それを美咲自身にも聞かれてしまい、海原の家庭は破綻しました…。
(そのため、志保はDNA鑑定の結果を持ってきた。美咲は海原の子どもだった)

それでも由加利はあきらめませんでした。車を溝から出そうと、必死になります。
海原も由加利の様子を見て、手伝う気持ちになりました。


しまなみ海道を渡って広島に着く頃には、キムが真相を調べていました。桔平の本名も判明していました。
添付された新聞記事のファイルを見て、海原も由加利も、桔平の過去を知ります。

…桔平の本名は、安田公平という男性でした。心臓外科医というのは、事実でした。
それだけではありません。桔平には妻子がいました。6年前に妻と子が無理心中をしています。
パスワード(2010年9月20日)は妻子の命日でした。
桔平(安田公平)は妻子の死後、失踪していました…。


広島県三原市に移動した海原と由加利は、隣人の男性・舟岡から詳細を聞きます。

桔平(安田公平)と妻・万里子は、ごく普通の幸福そうな家族に見えたそうです。
桔平(安田公平)は仕事が多忙で、月の半分以上は不在でした。妻の万里子は真面目で、その生真面目さが裏目に出たようです。
子どもを出産した万里子は育児ノイローゼになり、それを夫に訴えることもできませんでした。ひとりで思い詰めていきます。
そして9月20日、桔平が帰宅すると、万里子は自宅の浴槽に子どもを沈めて溺死させていました。
さらに万里子は桔平の目の前で、走ってくるトラックに飛び込んで轢死していました。


残された自宅は、当時のままでした。鍵の場所は、小説から分かります。
中に入ると時間が止まったままのようで、海原はそれを見て、桔平が小説を書いたのは「罪滅ぼしのためだったのか」と解釈します。
ところが写真立てを見ると、子どもは女児でした。小説に出てくる子どもは、男の子です。


海原と由加利は不可解さを抱えながら、家を出ました。
その際、海原はある可能性に気付き、由加利に近づいて耳の後ろを見せるよう言います。

小説の登場人物、妻の佑子には、耳の裏側にほくろがありました。
そして由加利の耳の裏側にも、ほくろがあります。つまり佑子とは、由加利のことだったのです。
それを指摘された由加利は、かつて桔平に「子どもは男の子がいいな」と洩らしたことを思い出しました。
桔平は由加利に対し「俺にそんな資格はない」と言いました。
小説は、「桔平と由加利の未来」を描いたものだったのです。

かつて家庭をおざなりにしたために妻子を失った桔平は、衝動的に失踪して大都会・東京へ行きます。
都会・東京では人ひとりいなくなるなど、ざらにありました。あるいは桔平は、自殺を考えていたのかもしれません。
絶望を抱えた桔平に声をかけ、居場所を作ったのが由加利でした。

結婚したがる由加利に「資格がない」と言った桔平ですが、せめて小説の世界で実現させたいと考え、それで小説をしたためていたのです。
真相を知った由加利は、海原よりも先に東京へ帰り、桔平の病室へ駆け込みました。
枕元で泣きじゃくりながら、由加利は桔平に謝罪します…。

由加利よりも遅れて車で東京へ戻った海原は、娘・美咲のところへ行き、詫びました。
海原と娘・美咲も和解します。


…季節は流れ、桜の時期になります。
由加利は、目覚めない桔平をかいがいしく世話していました。
清拭しながら由加利は、桜が咲く季節になったと話しかけています。
窓の外の景色を見る由加利は、にぎった桔平の手が動いたのを感じ、振りかえりました。
桔平の目が開いたのを見た由加利は、涙ぐみながら「桔っちゃん、おかえり」と優しく声をかけます…。

みんなの感想

ライターの感想

サスペンスタッチではらはらしながら見た。ゴージャスな俳優陣。
序盤がほんとにサスペンス調だったので、真相は「意外」だった。まさか、そっち方向だったとは!
いちおう、実話がベースになっているとか?
ストーカーの心葉がゴスロリファッションだったり、トシというそっくりさんが現れたり、微妙に笑わせどころがある。
海原と由加利の珍道中も面白い。由加利が態度をあらためていくくだりなどは、説得力ある描写だった。

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