映画:大空港

「大空港」のネタバレあらすじと結末

大空港の紹介:1970年アメリカ製作のパニック映画。アーサー・ヘイリーの同名小説を映画化した作品で、記録的寒波、滑走路の閉鎖、爆弾魔の搭乗など、様々なトラブルに見舞われる大空港の一夜を描いていく。オールスターキャストによる演技の評価は高く、ヘレン・ヘイズは第43回アカデミー賞で、モーリーン・ステイプルトンは第28回ゴールデン・グローブ賞でそれぞれ助演女優賞を獲得した。

あらすじ動画

大空港の主な出演者

メル・ベーカーズフェルド(バート・ランカスター)、バーノン・ディマレスト(ディーン・マーティン)、タニア・リヴィングストン(ジーン・セバーグ)、グエン・メイヘン(ジャクリーン・ビセット)、ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)、エイダ・クォンセット(ヘレン・ヘイズ)、D・O・ゲレーロ(ヴァン・ヘフリン)、アイネズ・ゲレーロ(モーリーン・ステイプルトン)

大空港のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 大空港のあらすじ1

舞台はアメリカ、イリノイ州のリンカーン国際空港。記録的な降雪に見舞われたある夜、この空港に着陸した航空機が大雪に車輪をとられてしまい、滑走路の使用が不可能となってしまいました。その上、この夜には近隣住民が騒音被害の抗議運動を行なっており、空港長であるメルは対応に追われていました。メルはこの夜行われることになっていたパーティーへの出席をキャンセルしますが、パーティー主催者の妻はメルの不参加に激怒しました。長い間、メルと妻との関係は冷え込んでおり、今回のパーティーキャンセルで二人の仲はさらに悪化してしまいました。

メルは滑走路整備のプロのパトローニと、優秀な女性アシスタントのタニアの協力を得ながら、少しずつ問題を解決していきました。メルにとってタニアはただの仕事仲間ではありませんでした。タニアはメルをよく理解し、妻以上に心を開ける存在だったのです。

そんな中、新たなトラブルが発生しました。クォンセットという名の老婦人が密航をしていたところ、現行犯逮捕されたのです。メルとタニアは執務室にクォンセットを呼び、密航方法を問いただしますが、クォンセットはまったく悪びれておらず、驚くほど落ち着いていました。空港が混み合っているタイミングを狙えば簡単に密航できる、と笑顔で語るクォンセットにタニアは疲れ果ててしまい、部下にクォンセットの対応を丸投げしてしまいました。

そんな中、ゲレーロという名の中年男が空港に到着しました。ゲレーロは爆弾を持ち込み、慎重に搭乗手続きを行い、ローマ行きの航空便に乗り込みました。ゲレーロはこの爆弾を使って航空機内で自殺を図ろうとしていました。爆弾を隠したカバンには高額の保険金をかけており、自らの死によって貧しい生活に耐える妻アイネズにお金を残そうと考えたのです。

【承】- 大空港のあらすじ2

ゲレーロの計画は思わぬ形でアイネズが知るところとなりました。ゲレーロはアイネズに次の就職先に行くと嘘を言って家を出ていましたが、その後すぐに自宅に航空会社から手紙が届きました。そこには、ローマ行きの航空便のチケット購入時の過払い金の小切手が同封されていました。なぜ夫が嘘をついてローマ行きの航空便に乗るのか、胸騒ぎを覚えたアイネズはすぐに空港に急行しました。

一方、空港内でもゲレーロを不審に思う職員が少なからずいました。ベテラン税関職員がゲレーロの挙動不審ぶりに気づき、タニアに報告していたのです。しかし、タニアは不安感を覚えながらも対応が間に合わず、ゲレーロは航空機に乗り込んでしまいました。その後、アイネズも空港に到着したものの、ローマ行きの航空便は離陸してしまいました。

同じ頃、メルの妻がメルの元に離婚を告げにやって来ていました。すでに子どもたちも両親の不仲に気づいており、二人は今こそ別れるときと結論に達しました。それからすぐにメルは仕事に戻り、タニアに連れられたアイネズとの面会を行いました。アイネズが空港職員に保護されたところにちょうどタニアが居合わせ、ゲレーロの妻であることに気づいたのです。

アイネズの話によれば、このところゲレーロは転職を繰り返し、精神的に不安定になっていたといいます。メルはゲレーロの経歴に嫌な予感を覚えました。ゲレーロは長い間掘削作業の仕事をしていましたが、その前までは軍で爆弾の専門家として働き、そこで精神を病んでしまったというのです。さらに、ゲレーロが前の職場でダイナマイトを盗んでいたことも判明、メルとタニアは最悪の事態を回避すべく、ローマ便に緊急連絡を入れました。

このとき、ローマ行きの航空便には予定外の乗客が乗っていました。それは、タニアの部下の監視から逃れたクォンセット夫人でした。クォンセット夫人は空いていた席にしれっと座りますが、それはゲレーロの隣の席でした。

【転】- 大空港のあらすじ3

ローマ便の副機長はメルの義弟のバーノンでした。バーノンはメルの姉と結婚していましたが、浮気癖のある男で、このときもキャビンアテンダントのグエンと愛人関係を結んでいました。バーノンはローマについてからグエンと楽しく過ごそうと考えていましたが、離陸の直前にバーノンはグエンから驚きの事実を知らされます。グエンはバーノンとの子どもを妊娠したというのです。バーノンは妊娠中絶を勧めますが、グエンは子どもを産むつもりでいました。それ以上グエンと深い話ができないまま、バーノンは仕事に戻りましたが、妊娠中にもかかわらず普段通り仕事をこなすグエンを心配していました。

そんな中、リンカーン空港から操縦室にゲレーロの情報がもたらされました。ゲレーロの隣に密航者のクォンセット夫人が座っていることに気づいたバーノンは、この状況を最大限に利用することを思いつきます。バーノンはクォンセット夫人を密航者として捕まえると、操縦席に連行しました。バーノンはクォンセット夫人に事情を説明し、ゲレーロからカバンを取り上げるために一芝居打って欲しいと頼み込みました。ファーストクラスの航空券を条件に出されると、クォンセット夫人はバーノンの頼みを快諾するのでした。

その後すぐにクォンセット夫人は迫真の演技を見せました。ゲレーロの隣に戻り、グエンと激しく口論を始めてみせたのです。やがてその場は騒然となり、バーノンはこの状況を利用してゲレーロからカバンを取り上げることに成功します。ところが、他の乗客からの反発を受け、バーノンはゲレーロにカバンを奪い取られてしまいました。

機内の後部に逃げ込んだゲレーロに、バーノンは説得を試みました。すでに保険金の契約は解約されており、自殺しても家族が悲しむだけだ…ゲレーロはバーノンのこの説明にひどく困惑します。バーノンはゲレーロ説得に手応えを覚えますが、次の瞬間、ゲレーロの後ろにあるトイレから乗客が出てきたことで状況は一変してしまいました。驚いたゲレーロはとっさにトイレに逃げ込んでしまったのです。

【結】- 大空港のあらすじ4

すぐにグエンがトイレを開けようとしますが、ゲレーロは爆弾を爆発させてしまい、大きな衝撃が航空機を襲いました。トイレ周辺には大きな穴が空き、天井にも亀裂が走っていました。グエンはこの爆発で重傷を負い、右目には破片が刺さっていました。乗客たちが混乱する中、機長は冷静な操縦を行い、なんとか航行を続けていました。

機長はすぐに近隣空港への着陸を模索しますが、この大雪のために着陸できるのはリンカーン空港だけでした。バーノンは傷ついた機体が安全に着陸できるのは主要滑走路のみと空港側に伝えますが、そこにはいまだに雪で立ち往生している機体が滑走路を塞いでいました。

メルはパトローニに至急対応に当たるよう指示、パトローニは人海戦術であたりますが、残された時間はわずかでした。メルは機体の犠牲覚悟で空港中の除雪機を使って機体を移動させる案も考えますが、パトローニは時間ギリギリまで対応に当たりました。そして、ローマ便がすぐそこに近づく中、パトローニは操縦席に乗り込みフルパワーでエンジンを起動させました。すると、機体はゆっくりと動き出し、滑走路はついに開かれることとなりました。

その後、ローマ便は難しい着陸を見事に成功させ、ただちにけが人は病院に搬送されました。アイネズは泣きながら航空機から降りる乗客たちに謝罪し、夫の罪を一人で背負いこもうとしていました。その場には、事件を聞きつけて空港に急行したバーノンの妻の姿もありました。バーノンの妻は夫の無事な姿を見つけて喜びますが、夫の様子がおかしいことにすぐ気づきました。バーノンは担架で運ばれるグエンの側を離れず、妊娠しているグエンに付き添うために妻の姿に気づくこともなく空港を出て行きました。その様子を見た妻は、笑顔から一転、悲しそうな表情を浮かべました。

一方、大騒動を乗り越えたメルはタニアと労苦を労い合っていました。いつの間にか夜は明け、朝となっており、メルはタニアの卵料理が食べたいと言ってタニアとともに帰途に就くのでした。

みんなの感想

ライターの感想

空港内部のドキュメンタリーを観ているかのような気分にさせつつ、しっかりとe描かれる人間ドラマに魅せられました。特に印象的だったのは、様々なトラブルが起きる中で描かれる3組の夫婦の終わりで、少しもの悲しく感じられました。その一方で、ヘレン・ヘイズはふてぶてしい密航者を演じ、緊迫感溢れる物語の中で異色を放っています。パニック、人間ドラマ、そしてコメディと、様々な要素が楽しめる優れたエンターテインメント作品だと思います。

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