「天使と悪魔」のネタバレあらすじと結末の感想

天使と悪魔の紹介:2009年公開のアメリカ映画。トム・ハンクス主演、歴史に隠された謎に挑むサスペンス・ミステリー『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第2弾。今回はラングドン教授が、バチカンを狙う秘密結社の陰謀に立ち向かう。

予告動画

天使と悪魔の主な出演者

ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)、パトリック・マッケンナ〔カメルレンゴ〕(ユアン・マクレガー)、ヴィクトリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)、リヒター(ステラン・スカルスガルド)、オリヴェッティ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)、ミスター・グレイ〔ハサシン〕(ニコライ・リー・カース)、シャルトラン(トゥーレ・リントハート)、シュトラウス(アーミン・ミューラー=スタール)、シメオン神父(コジモ・ファスコ)、シルバーノ・ベンティヴォリオ(カーメン・アルジェンツィアノ)

天使と悪魔のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ヴァチカンの教皇が亡くなり、新教皇を決めるコンクラーベが開かれる。その最中に最有力候補者の4人の枢機卿が誘拐され、彼らを殺すという脅迫状がイルミナティから届いた。ラングドンは謎を解く。 ②真犯人は教皇のおつきのカメルレンゴのパトリック・マッケンナ。動機は、自身が教皇になるため&宗教と科学を融合させるイルミナティに悪印象を持たせるため。

【起】- 天使と悪魔のあらすじ1

ヴァチカン市国共和国。
ローマ教皇が亡くなりました。カメルレンゴ(役職名であり、人名ではない。教皇が生前に指名した枢機卿で、教皇不在時に指示を出す役割を担っている)の若い男パトリック・マッケンがその死に立ち会い、教皇の持つ「漁夫の指輪」を叩き割ります。
枢機卿団は9日のあいだ喪に服し、その後、教皇選挙が行なわれます。枢機卿らがシスティナ礼拝堂にこもり、新教皇をコンクラーベという会議で決める予定です。
プレフェリーティという次期教皇候補も4人選出されました。投票を行なって、決まらなければ礼拝堂の煙突から黒い煙を、決まれば白い煙を出す決まりです。
ところがその最中に4名の候補者(枢機卿)がさらわれました。そしてスイス衛兵隊本部に「今夜の8時から1時間ごとに枢機卿を公開処刑に処す」という内容の脅迫状が届きます。
ヴァチカン警察はアメリカ・ハーバード大学の中年男性の教授ロバート・ラングドンを呼び、犯人の正体を探ってくれと頼みました(『ダ・ヴィンチ・コード』での働きを買っての依頼要請。注:原作と異なり映画版は『ダ・ヴィンチ・コード』→『天使と悪魔』の順番で事件が起きた設定になっている)。ラングドンはイタリアへ行きます。
脅迫状にはイルミナティのマークが描かれていました。宗教象徴学が専攻のラングドンは、イルミナティの研究もしています。
イルミナティは17世紀から暴力に走り始めていました。〝啓示を受けた者〟という意味のこの秘密結社は、科学者たちが教会の教えに疑問を持ったことから始まっています。教会がイルミネティを敵視したため、彼らは地下に潜って活動していました。
ヴァチカン市国のシスティナ礼拝堂にラングドンが到着したのは18時34分です。すぐさま近衛兵のリヒター隊長と会ったラングドンは、若い女性のヴィクトリア博士とも会いました。
実は新教皇候補4名の誘拐に先立って、スイスのセルン研究所にある大型ハドロン衝突型加速器の中から、「神の素粒子」と呼ばれる反物質が盗まれて隠されたのです。
この物質はごく少量でありながら、爆発規模が大きなものでした。盗んだ犯人はヴィクトリアの父でもある上司・シルヴァーノ博士を殺害し、右目をくり抜いて網膜認証に使っていました。
イルミナティが反物質を使ってヴァチカンの爆破を狙っている可能性が大です。反物質は容器の中に浮いた状態で保管されていますが、爆破に使われなくとも真夜中に電池が切れて落下して大爆発を起こします。
爆発物回収、誘拐された枢機卿の殺害、いずれも時間が迫っていました。ラングドンはヴィクトリアと共に、謎を解明しようとします。
脅迫状の中身に「お前らの4つの柱を破壊し、焼き印を」という表現から、ラングドンは4人の枢機卿が4つの方法…「水」「土」「空気(風)」「火」(四元素)…で殺害されると見抜きました。但し、いつどこで行なわれるのかは分かりません。

【承】- 天使と悪魔のあらすじ2

記録保管所を見せてもらったラングドンは、1つめの犯行は地動説を唱えたために迫害されたガリレオ=ガリレイの『真実の図表』に隠されていると思います。
5ページめにイルミナティのマークと共に、すかし文字が入っていました。ラングドンは読みあげてヴィクトリアにメモしてもらおうと思いますが、ヴィクトリアは時間がないと言って、該当ページを破り取ります。貴重な書籍を破ったヴィクトリアの所業に、ラングドンはあっけに取られて何も言えませんでした。
書かれた文字は「光の道が敷かれ、聖なる試練を経て悪魔の穴開くサンティの土の墓。ローマに縦横に現れる元素、気高き探求を天使が導く」でした。
サンティが建てた場所のことだと気づいたラングドンは、聖マリア・デル・ポポロ教会のキージ礼拝堂、別名カペラ・デッラ・テーラ〝土の礼拝堂〟と呼ばれており、「土」に該当します。
指定された時間まであと4分でした。ラングドンはヴィクトリア、ヴァチカン警察の中年男性・オリヴェッティ刑事と3人で行きます。
現場から立ち去る姿を追ってオリヴェッティ刑事は走りました。ラングドンとヴィクトリアは枢機卿の姿を探しますが、胸に土のマークの焼印を押され、口中に土を詰められた遺体で発見されます。
ラングドンらが枢機卿を探している間、他の枢機卿は自分に投票することで時間稼ぎをしていました。
遺体発見現場にあった、空気を表すベルニーニの彫刻で南西にあるものを考えたラングドンは、サン・ピエトロ広場(設計者がベルニーニ)を思い浮かべます。
その広場にある彫刻が次の道しるべを示しているとも考えました。現場に急行して2分前に辿り着きます。
足元のレリーフに西風と書かれたものがありました。
午後9時になると同時に広場で小競り合いが起き、階段に血まみれの男の遺体がありました。胸に空気の焼印を押された枢機卿は、肺に穴を開けられており、ラングドンが心臓マッサージをしようとすると胸から血のしぶきが出て、ラングドンは浴びます。
キャソック(司祭の平服、黒い外套のような服)を借りて着替えたラングドンは、犯人の手紙に教皇のことも殺したとあることを指摘しました。教皇の検視は法律で禁じられているので、確認できません。
生前の教皇は静脈血栓症で、毎日注射を打っていました。その注射を利用して殺害した可能性もあると、ラングドンは考えます(つまりヴァチカン内部の、教皇のごく身近の人物が犯人である)。
マスコミには死んだ者は観光客と偽って発表して、時間稼ぎをしました。
ヴィクトリアはラングドンの説を確かめるため、カメルレンゴに相談して、ヴァチカン地下墓所に納められた前教皇の遺体を確認します。ヘパリンで死ぬと、時間が経過すると口腔内の血が凝固して、黒っぽくなるのが特徴です。

【転】- 天使と悪魔のあらすじ3

遺体の口の周囲は黒ずんでいました。他殺です。ヴァチカンでは外部の者が教皇に接することはできないので、内部の者と判明しました。ヴィクトリアは確認後、ラングドンと再び合流しようとします。
カメルレンゴはコンクラーベに乗り込み(注:本来はコンクラーベに参加している枢機卿団は、外部との接触を断たれているため、珍しい事態)、前教皇が殺害されたことを枢機卿団に伝えました。また爆破の時刻も近いことから、異例ではあるけれどもコンクラーベを中止して群衆を退避させ、世界に真実を告げようと言います。
ところが枢機卿団は異例の措置を取りたくないため、コンクラーベを続行すると決断しました。カメルレンゴは黙って立ち去ります。
リヒター隊長はヴィクトリアの日記(厳密には亡くなった、ヴィクトリアの父・シルヴァーノ博士の日記)を盗み、こっそりと読みます。
同じ頃、レリーフの息の方向が東に剥いていたので、ラングドンはヴァチカン銀行へ行きます。そこで資料を調べたラングドンですが、資料室の酸素の供給を切られました。ラングドンは防弾ガラスに銃弾をありったけ撃ち込み、本棚を倒してガラスを割ります。
聖マリア・デッラ・ヴィットリア教会が3つめの場所でした。2分前に到着しますが、入ると枢機卿が磔にされ、火あぶりされているところでした。
犯人がいましたが銃撃してきます。オリヴェッティ刑事たちは銃殺され、殺人犯は警察バッジを奪って逃亡しました。ラングドンは暖炉の奥に隠れて無事でした。
殺人犯が立ち去った後、ラングドンは4つめの場所を調べます。聖女テレサが西の方角を指しており、水に関係のある場所を考えたラングドンは、ナヴォーナ広場にあるベルニーニの噴水だと考えました。
出揃った4つの場所を繋ぐと、地図上に十字架ができます。
ナヴォーナ広場には怪しげな黒いバンが停車していました。職務質問をした警官2人は殺され、夜11時の鐘が鳴ると同時に噴水に枢機卿を落として立ち去ります。
枢機卿はおもりをつけられた金属の器具に拘束されていました。ラングドンは広場内にいた人たちに助けを求めると、枢機卿を助けるために噴水に飛び込みます。
おもりがすぐに取れそうにないので、ラングドンは噴水内のチューブを抜き、枢機卿の口に入れて呼吸させると、拘束を解いて助けました。
引き上げると、周辺の数人の人たちが手伝ってくれ、バッジア枢機卿は助かります。バッジア枢機卿に聞くと、誘拐された枢機卿たちはカステル・サンタンジェロ(ローマにある城)に監禁されていたそうです。
爆発物もそこにあると踏んだラングドンは、周囲の人や警官に枢機卿を託すと移動しました。合流したヴィクトリアは、日記を盗み読みしたリヒター隊長が何かを隠しているとラングドンに言います。

【結】- 天使と悪魔のあらすじ4

カステル・サンタンジェロに行ったラングドンとヴィクトリアは中へ入り、天使が指している方向へ行くと車がありました。中には警官の遺体が入っています(黒いバンに職務質問した警官たちの遺体)。車の横に落ち葉が薄い場所があり、そこをかき分けると五芒星のマークがあり、隠し通路を発見しました。
そこは昔の脱出用通路で、ヴァチカンまで通じている通路でした。奥の部屋に行った2人は焼印を発見しますが、5つめの焼印がなくなっています。
ラングドンは、カメルレンゴを殺す気ではないかと考えました。
犯人と鉢合わせしたラングドンは追いますが、犯人が乗り込んだ車には爆弾が仕掛けられており(仲間の裏切り)、爆死します。
カステル・サンタンジェロの隠し通路でヴァチカンに戻った2人は、焼印を押されたカメルレンゴと、カメルレンゴに銃を向けたリヒター隊長を目撃しました。警官隊はリヒター隊長を銃殺してカメルレンゴを救います。
聖ペテロの墓に爆弾があると聞いたラングドンは急ぎます。時間は午後11時51分です。
見つけた反物質の容器に充電をしようとしますが、室温が低すぎてバッテリーの充電が短くなっており、間に合いません。
爆発は避けられないと知ったカメルレンゴが反物質を持ってヘリに乗り込み、高く上昇しました。カメルレンゴはパラシュートで脱出し、上空高くで反物質は爆発しますが、ヴァチカンの爆破は防げます。
カメルレンゴは英雄扱いされ、若いながらも新教皇にふさわしいのではないかと枢機卿らは考えました。何よりも民衆の歓喜の声がそれを物語っており、彼を新教皇として迎える機運になります。
ヴィクトリアは父・シルヴァーノ博士の日記を探しました。日記は教皇の執務室に保管されていましたが、日記の下にパソコンがあり、ラングドンは起動させます。
なんとヴァチカン内部には多くの監視カメラがありました(なぜかは後述)。銃撃の直前の様子も映し出されます。
カメルレンゴはリヒター隊長と口論になった後、自分で自分に焼印を押していました。実はカメルレンゴこそが真犯人で、英雄となって新教皇になるまでが彼の筋書きです。
(カメルレンゴは科学と宗教を一体化する「イルミナティ」を嫌い、滅ぼしたいと思っている。前教皇は科学と宗教との融合を願っていた。そのため、監視カメラなど近代設備を取りこんでいた。
カメルレンゴはわざと「イルミナティ」を名乗ることによって、悪者はイルミナティだと印象付け、世論がイルミナティに反発することを狙った。
自分が教皇になった暁には、また宗教の力を強大にするつもりであった)
カメルレンゴの陰謀が枢機卿に知れ、カメルレンゴは油をかぶって焼身自殺します。
枢機卿たちは投票でバッジア枢機卿(噴水で助かった人物)を新教皇に決めました。白い煙が礼拝堂の煙突から焚かれます。
ラングドンは事件を解決したご褒美に、読みたがっていたガリレオの書籍『真実の図表』を渡されました。
新教皇の名は「ルカ(医者という意味)」に決まり、バルコニーに出て在位最初の祝福を与えました。

みんなの感想

ライターの感想

映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第2作。
非常に難解で説明が多かった前作品に較べると、殺人事件の謎解きに重心が置かれ、娯楽性が増したぶん楽に見られる。
…にしたとしても、キリスト教徒が少ない日本人にとっては、やはり難解で敷居が高いことには変わりがない。
コンクラーベ、カメルレンゴ、イルミナティ…知らない単語が次々に出てくるし(笑)。
役者から犯人の当たりをつける人もいるのでは。動機も判りにくい仕立て。
ただ全般的には、話がスピーディに展開されるので悪くない。

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