映画:女と男の名誉

「女と男の名誉」のネタバレあらすじと結末

女と男の名誉の紹介:ジョン・ヒューストン監督によるサスペンスドラマ。リチャード・コンドンの小説を映画化した作品で、マフィアの殺し屋の恋をめぐる一騒動をブラックユーモアたっぷりに描いていく。主人公を演じたジャック・ニコルソン始め、主演俳優たちの演技は高い評価を受けた。第43回ゴールデングローブ賞では作品賞を始め4部門を制し、第58回アカデミー賞では監督の娘アンジェリカ・ヒューストンが助演女優賞を獲得した。1985年アメリカ製作。

あらすじ動画

女と男の名誉の主な出演者

チャーリー・パルタンナ(ジャック・ニコルソン)、アイリーン・ウォーカー(キャスリーン・ターナー)、メイローズ・プリッツィ(アンジェリカ・ヒューストン)、ドン・プリッツィ(ウィリアム・ヒッキー)

女と男の名誉のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 女と男の名誉のあらすじ1

物語の舞台はアメリカ、ニューヨークのブルックリン。チャーリーは幼い頃から殺し屋としての訓練を受け、ニューヨークを仕切るプリッツィ家のドンから絶大な信頼を獲得していました。そんなある日、チャーリーはプリッツィ家の結婚式に出席、そこで見かけた金髪碧眼の美女に目を奪われました。チャーリーはこの美女をダンスに誘いますが、すぐに美女は姿を消してしまいました。

チャーリーが美女を探し回っていると、そこにドンの孫娘のメイローズが現れました。メイローズは実の父親のドミニクに娼婦のようだとドレスを批判され、涙を流していました。メイローズは過去に騒動を引き起こし、それが原因でドミニクから勘当をされていました。久しぶりの父親との再会が最悪なものとなり、メイローズは悲しみに暮れていたのです。「君は美しい。ファミリーとは無関係の男とつきあえ」とチャーリーは慰めますが、その言葉はかえってメイローズを不快にさせるのでした。

その後もチャーリーはあの美女のことが忘れられず、彼女の素性を知るためにファミリーの情報網までも利用しました。チャーリーはメイローズにもあの美女のことを尋ねますが、メイローズはその女のことは知らないと語り、乱暴に電話を切ってしまいました。

それと同じ頃、プリッツィ家と敵対するマフィアが殺される事件が起きていました。チャーリーは警察に疑いをかけられるも、すぐに釈放されました。チャーリーの父親で、ドンの右腕を務めるアンジェロの話によれば、ドミニクが外部のプロに依頼して殺させたといいます。

署から家に戻ると、すぐにあの美女から電話がかかってきました。彼女の名前はアイリーンといい、カリフォルニアに住んでいるといいます。チャーリーはアイリーンとランチの約束をし、翌日すぐにカリフォルニアに飛びました。

チャーリーとアイリーンはホテルで落ち合い、過去についてお互い打ち明け合いました。アイリーンは結婚していましたが、4年前に夫が行方不明になったといいます。一方、チャーリーは幼馴染とつき合った過去があることを明かしました。その幼馴染とは、ドンの孫娘メイローズでした。メイローズとは結婚を考える仲にまでなったものの、チャーリーが別の女と踊ったことが原因で大げんかになり、メイローズは別の男とメキシコに駆け落ちを決行。結局、ドミニクが手下を派遣しメイローズを連れ戻したものの、ドミニクは一家の名誉を傷つけたとしてメイローズを勘当しました。メイローズが特別な用事がない限り家族の前に姿を現わせなくなったのには、チャーリーに原因があったのです。その後、二人はドライブに出かけ、長い時間ともに過ごしました。そうしているうちに二人は恋に落ち、夜は同じベッドをともにしました。

その翌日、チャーリーがニューヨークに戻ると、ファミリーから殺しの指令が下りました。殺すのはヘラーという男で、妻と共謀してファミリーの一員であるルイから72万ドルもの金を騙し取った末に殺したといいます。チャーリーはまたすぐにカリフォルニアに飛び、ロサンゼルスにあるヘラーの家に向かいました。

【承】- 女と男の名誉のあらすじ2

チャーリーは騙し取った金を回収しようとヘラーを痛めつけますが、ヘラーは口を割りません。結局、チャーリーはヘラーを殺し、金のありかはヘラーの妻から聞き出すことにしました。すると、まもなくヘラーの妻が帰ってきましたが、チャーリーはその姿を見て驚愕しました。ヘラーの妻は、アイリーンだったのです。

チャーリーは心を鬼にしてアイリーンに迫り、ルイから奪った金を出すよう要求しました。しかし、アイリーンが出したのは36万ドル、奪った金の半分に過ぎませんでした。アイリーンは3日前にヘラーが突然戻ってきたと主張し、彼の死を哀れみました。わざわざ手を下さなくても、ヘラーは肺の病であとわずかの命だったのです。アイリーンが涙を流す様子を見て、チャーリーは愛する女性をそれ以上責め立てることができなくなりました。

チャーリーはニューヨークに戻り、ヘラーを始末したことと、ヘラーの妻から36万ドルを回収したことをドミニクに報告しました。すると、ドミニクはチャーリーの報告に不満げな様子を見せました。チャーリーがメイローズと勘当するきっかけを作ったこと、また、実の息子の自分よりドンから高い評価を受けていることをドミニクは不快に感じており、チャーリーの実力を素直に認めることができずにいたのです。

その後、チャーリーは父親のアンジェロを家に招き、アイリーンを紹介しようと結婚式での写真を見せました。すると、父親はアイリーンの写真を見て先日ドミニクが殺しを依頼したプロの殺し屋だと口にしました。チャーリーはこの言葉に驚くあまり、アンジェロにアイリーンと結婚したいと言い出すことができませんでした。

愛した女がファミリーから72万ドルを奪った男の妻で、それもプロの殺し屋だった…この事実に心乱れたチャーリーは、元恋人のメイローズの家を訪ねてしまいました。いまだにチャーリーを思い慕うメイローズはこの訪問を喜び、チャーリーと一夜を過ごすのでした。

翌朝、チャーリーはメイローズにアイリーンについて相談しました。すると、この出会いを幸せだと思って結婚すべきとメイローズは返答しました。そして、チャーリーが結婚すれば、自分もファミリーに戻れる、とメイローズは付け加えました。

その後、チャーリーは再びカリフォルニアに飛び、アイリーンと会いました。チャーリーは殺し屋であることを含めてアイリーンを受け入れることを決め、結婚を申し込みました。アイリーンはこのチャーリーの思いに心打たれるのでした。

アイリーンと結婚届けを出して間もなく、チャーリーはドンから新たな仕事を依頼されました。ファミリーと取引のある銀行の頭取のフェラージが外国為替を操作して金を着服しているといい、ドンはフェラージに制裁を加えたいと考えていました。そこで、ドンはフェラージの誘拐を計画。この騒ぎに乗じて、ファミリーは下落した銀行の株を一気に買い、経営権を握ろうというのです。また、フェラージは自身に高額の誘拐保険を掛けていることから、今回の誘拐が狂言誘拐として扱われる公算は非常に高く、チャーリーはドンの見事な計画に感服しました。

【転】- 女と男の名誉のあらすじ3

チャーリーは早速アンジェロと誘拐計画の詳細を練り始めました。すると、そこにアイリーンが口を挟み、自分も参加したいと言い出し、アンジェロもそれを歓迎しました。チャーリーは女の手を借りることにためらいますが、結局アイリーンに押し切られてしまいました。

そして、計画の決行当日、チャーリーとアイリーンはフェラージの誘拐に成功したものの、その最中に偶然一般女性が現れ、誘拐現場を見られてしまいました。アイリーンはすぐに女性を射殺しましたが、後にその女性が警部の妻であることが判明し、事態は大ごととなってしまいます。これまでファミリーと持ちつ持たれつの関係を築いてきた警察も、今回の件で容赦なくマフィアを捜査する方針を固めました。

チャーリーが予想外の事態に頭を悩ませている一方で、ファミリー内にも大きな問題が起きていました。その原因を作っていたのは、メイローズでした。チャーリーの結婚をきっかけにファミリーに戻ったメイローズは、チャーリーとアイリーンの仲を引き裂くために暗躍を始めていたのです。まず、メイローズは父のドミニクにチャーリーに襲われたと嘘をついて憎悪を煽り立てました。激怒したドミニクはチャーリーの妻とも知らずに、アイリーンにチャーリーの暗殺を依頼しました。

その一方で、メイローズはルイ殺しの事件を独自に調査していました。その結果、ルイは殺される直前、アイリーンと一緒にいたこと、アイリーンが大金の入ったカバンを持ち去っていたことが判明しました。メイローズはただちにドンに報告し、名誉のためにアイリーンに罪を償わせるべきと主張しました。ドンは名誉のためとは言え、息子同然のチャーリーを苦しませることをためらいました。

考えた末、ドンはアイリーンを家に招き、奪った72万ドル全額と、50パーセントの利子を5日以内に用意するよう要求しました。ドンの迫力を前にアイリーンはルイを殺したことを認め、金を用意することを約束してしまいます。

その後、チャーリーはドンの家に招かれ、ディナーをともにしました。すると、ドンは驚きの言葉を口にしました。実の息子であるドミニクをラスベガスに行かせ、チャーリーをボスにするというのです。チャーリーは「身に余る名誉だ」と恐縮しますが、ドンの話には不可解な点もありました。アンジェロにこの話をするな、というのです。ドンとアンジェロの間の信頼関係の深さを知っているチャーリーは、なにか罠が仕掛けられているのではないかと疑い始めました。

その夜、チャーリーがこの件についてアイリーンに相談すると、アイリーンはドンからルイの金を返すよう要求されていることを明かしました。チャーリーはアイリーンがルイを殺したことに衝撃を受け、嘘をつかれたことに怒りました。しかし、それ以上にチャーリーが驚いたのは、ドミニクがチャーリーの暗殺をアイリーンに依頼したことでした。アイリーンはこの状況から脱するため、香港への逃亡を持ちかけますが、チャーリーは首を縦に振りませんでした。

【結】- 女と男の名誉のあらすじ4

そこで、二人はアンジェロに相談しました。すると、アンジェロはフェラージを利用する方法を提案しました。フェラージを警察に解放し、チャーリーとアイリーンが証言保護プログラムの下で誘拐事件がドンとドミニクが首謀者だと警察に証言すればいいというのです。

早速チャーリーはフェラージとともに姿を消し、ドンの弁護士宛に一通の手紙を書きました。そこには、フェラージと引き換えにドミニクをチャーリーに引き渡すこと、今回の誘拐事件の経費として大金の支払いを要求することが書かれていました。弁護士はまずドミニクにこの手紙を見せ、一緒にドンに相談しようと提案しました。ところが、その道中にドミニクは敵対するマフィアに暗殺されてしまいました。警部の妻殺しを巡る警察との関係悪化が原因で、ドミニクは他のニューヨークのファミリーと関係が悪化していたのです。ドンはドミニクの死を悲しみつつ、事態の収拾のためチャーリーのボス就任を早めることを決めました。アンジェロからドンの意向を聞かされたチャーリーは、ボス就任の話が本気であったことに驚きました。

その後、チャーリーはフェラージを解放し、ボスとしてファミリーをまとめあげようと心の準備をしていました。しかし、アイリーンは自分が誘拐犯として警察に売られるのではないかと不安で仕方がありませんでした。アイリーンは自らの安全を確保するため、ドンに返した金を返すようチャーリーに要求。しかし、チャーリーはその求めを拒否しました。ファミリーのボスの妻が売られるようなことは絶対にないとチャーリーは確信していたのです。

ところが、ドンやアンジェロはアイリーンを殺してその死体を警察に引き渡すようチャーリーに命じてきました。さもなければ、ニューヨーク中のファミリーと戦争状態に陥るというのです。チャーリーは「妻を守るのが名誉に反することか」と反論しますが、ドンは一切の妥協を許しませんでした。チャーリーは自分の居場所がファミリーにしかないことを理解し、アイリーンを手にかけることを決心するのでした。

その後、チャーリーはすぐにアイリーンに電話し、ドンが返金に応じたと嘘をつきました。アイリーンはチャーリーの嘘に気づき、ひそかに逃亡の準備を開始。その後、アイリーンはロサンゼルスの家でチャーリーと再会しました。国外逃亡する前に、チャーリーを殺して後顧の憂いを断とうとしたのです。

チャーリーとアイリーンは会ってすぐ抱き合ってキスをしましたが、夜になると、チャーリーはナイフを足に隠し、アイリーンは拳銃に弾を込め、サイレンサーを装着しました。アイリーンは寝室に入るとすぐにチャーリーに向けて発砲しますが、弾丸はわずかに外れてしまいました。一方、チャーリーもアイリーンとほぼ同時にナイフを投げました。そのナイフは見事アイリーンの首に命中、アイリーンは帰らぬ人となりました。

愛するアイリーンを殺したことは、チャーリーの心に大きな傷を残しました。そんなチャーリーが頼ったのは、メイローズでした。一連の騒動の背後にメイローズがいることも知らずに、チャーリーはメイローズに電話し、食事に誘いました。「どこへでも行くわ。場所は?」…メイローズは満ち足りた微笑みを浮かべながら、チャーリーにそう返答しました。

みんなの感想

ライターの感想

冒頭から登場するメイローズは明らかにただの脇役とは思えない雰囲気を放っていましたが、ここまで強烈な印象を残すキャラクターとは予想できませんでした。裏と表の顔を使い分けるメイローズをアンジェリカ・ヒューストンは表情豊かに演じており、ラストシーンの笑顔は恐ろしくもありました。ただ、このシーンのおかげでドロドロした物語がすっきりとまとまっており、ブラックユーモアの物語の最後を飾るのにふさわしいシーンだったと思います。

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