「引き裂かれたカーテン」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【承】– 引き裂かれたカーテンのあらすじ2

そもそも今回のコペンハーゲン行きのセーラ同行も、マイケルはしぶしぶ承知したのでした。最終的に連れてきたものの、セーラに来るなとやたら言っていたこともありセーラは不安でした。そこへきて今回の行き先変更…セーラは怪しみます。結婚式が延びていることもあり、よけいに不安が増します。

マイケルはセーラに「会議の記録を頼む」と言いますが、セーラは食い下がりました。いっしょに連れて行ってくれと言います。それでもマイケルは頑として拒否しました。セーラは悲しい気持ちでいっぱいになり、すぐにもアメリカへ帰国しようとチケットを取りにフロントへ行きます。

そこでセーラは、マイケルが取ったチケットがストックホルムではなく東ベルリン行きだと知りました。ますます疑念が高まったセーラは、マイケルと同じ便のチケットを取ります。

(注:1965年当時は東西冷戦がまだあり、ドイツは東西に分裂していました。東ドイツに入国するのは容易なことではありません)

マイケルは東ベルリン行きの飛行機に、マンフレッドと共に搭乗しました。機内でCAを呼び止めようと振り返ったマイケルは、はるか後方の席にセーラの顔を見つけて驚きます。思わず席を立ってセーラのところへ行き「僕には近づくな。東ベルリンに着いたら次の便で帰れ」と言います。マンフレッドもセーラの存在に気づき、目を見張りました。

飛行機が東ベルリンに着陸すると、タラップを降りてくるマイケルをマスコミが取り囲みカメラのシャッターを切ります。マイケルを待ち構えていたのはマスコミだけでなく、国家保安局のハインリッヒ・ゲルハルト長官とその右腕のヘルマン・グロメクでした。マイケルはマスコミの前で亡命予定であると発表されます。

セーラがマイケルの関係者だと知ったゲルハルトとグロメクは、いっしょに連れて行きます。

マイケルはグロメクとゲルハルトに連れられて移動すると、すぐさま亡命の声明を出す記者会見に臨みます。それを終えてホテルに戻ったあと、セーラはマイケルに「亡命を考えていたのか」と質問し、どうなっているのか詳しく話してくれと要求しました。マイケルは明言を避け、「重要な仕事だ。今は言えない」と言います。

マイケルはアメリカで「ガンマ5計画」という計画に関わっています。これは東西冷戦に関わる「核兵器」のことでした。その情報を持つマイケルが東側に亡命するということは、祖国アメリカへの裏切りを指します。セーラはマイケルが売国奴なのかと怪しみます。

翌朝、セーラの部屋をマンフレッドが訪問しました。マイケルからはセーラに充てて「散歩に出る。帰国しろ」という手紙がありました。

マイケルはホテルを出てバスに乗ります。見張っているらしく、グロメクがそれを見てバイクで追跡してきました。マイケルは美術館に入ると速足で反対側の裏口から出て、グロメクをまきました。見つけたタクシーに乗って、郊外のとある農場へ行きます。

農場を訪問したマイケルが土に靴で「π」と書くと、農夫の妻が夫を示します。トラクターに乗った農夫は、実はアメリカの諜報員でコードネームが「π」でした。

マイケルは諜報員に「カール・マルクス大学の学長グスタフ・リント教授に会いたい」と訴えます。マイケルはその作戦のために、敢えてアメリカを裏切ったように見せかけてドイツに入国しているのでした。目的は、リント教授の頭のなかにある数式の情報を得ることです。

それを聞いた諜報員・πは「ライプチヒの諜報員・コスカに会え」と言います。

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