映画:弟とアンドロイドと僕

「弟とアンドロイドと僕」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

「どついたるねん」「北のカナリアたち」などで知られる阪本順治監督の最新作。孤独なロボット研究者が自分の存在や実感を感じられず、再確認したいと自分そっくりなアンドロイドを謎の洋館で作り始める。そんな折、ずっと会っていなかった腹違いの弟が訪ねてきたのだった…。 豊川悦司主演、共演は安藤政信。2022年劇場公開作品、94分。

あらすじ動画

弟とアンドロイドと僕の主な出演者

桐生薫:豊川悦司 山下求:安藤政信 山下春江:風祭ゆき 本田博太郎 片山友希 田村泰二郎 山本浩二 吉澤健

弟とアンドロイドと僕のネタバレあらすじ

【起】– 弟とアンドロイドと僕のあらすじ1

弟とアンドロイドと僕のシーン1

画像引用元:YouTube / 弟とアンドロイドと僕トレーラー映像

「”自己”とはそれ自体が抽象概念でフィクションである」

古い洋館、光も届かない暗い空間。

そこでたった一人で暮らしているのは、黒髪パーマ頭の厚い黒縁眼鏡を掛けている見た目気難しそうな外見の、現在、有名大学で工学博士をしている桐生薫である。

彼には、昔から考えている大きな悩みがあった。

自分は本当にこの世に存在しているのだろうか…自分の存在がとても曖昧で実在している実感すら浮かべられなかったのだ。

元医者の薫の父親が寝たきりになってしまい、実家の桐生産科医院へ戻ってきた。

たった一人で静かで古い洋館にいると、自分の存在が鏡などを見てもますます曖昧になっていく。

そこでずっと薫は自分がやりたかったことをしようと決意する。

それは「自分自身にそっくりのアンドロイドを制作すること」であった。

薫は没頭し、仕事も研究も現実とも切り離すように、アンドロイド制作に力を入れていた。

「これは、もう一人の”僕”だ」

没頭して既にアンドロイドは完成間近を迎えていた。薫は洋館の中で何やら左足だけで歩いている、まるでけんけんをするように。

実際、日常生活でも薫はけんけんをしながら、大学の講師を勤める授業をしたりなど普段から支障が出るくらいに不自然な認識をしていた。

しかも、その講義も両手で難解な数式を書き、書き写すようにと一方的に告げるだけの一方的なものであった。

それは自分の姿が曖昧になったことを象徴するかのように、自分の足はあるはずなのに、まるで見えない。もしくは無くなったかのように感じられたから。

鏡で見ても自分だけが見えない、他人と時折会うと

「見えてますか?僕が」

と問いかける。

寝たきりの父親が経営していた産科医院は過去にはとても評判の良い病院であった。患者も多く、待合所では女性たちが席に座っている。

しかし、診察室では何やらきな臭い雰囲気が漂っている、薫の母親の姿がちらほらと見えて、見知らぬ女性に覆い被さっている誰かが見えていた。その男性はまるで白衣を着ているようであった…。それは過去の何かなのかは全く分からない。

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