「復讐するは我にあり」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

復讐するは我にありの紹介:1979年製作の日本映画。九州、浜松、東京で五人を殺し、詐欺と女性関係を繰り返した主人公の生いたちから死刑執行までを辿る。昭和五十年下期の直木賞を受賞した佐木隆三の同名の原作の映画化で、脚本は「ギャンブル一家 チト度が過ぎる」の馬場当、監督は「にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活」の今村昌平、撮影は「野性の証明」の姫田真佐久がそれぞれ担当。

復讐するは我にありの主な出演者

榎津巌:緒形拳 榎津鎮雄:三國連太郎 榎津かよ:ミヤコ蝶々 榎津加津子:倍賞美津子 浅野ハル:小川真由美 浅野ひさ乃:清川虹子 柴田種次郎:殿山泰司 馬場大八:垂水悟郎 畑千代子:絵沢萌子 吉里幸子:白川和子 河井警部:フランキー堺 吉野調査官:浜田寅彦 桑田警部補:園田裕久 市川刑事:浜田晃 口石刑事:辻萬長 出池茂美:北村和夫 吉武順一郎:火野正平 岡 啓子:根岸とし江 「あさの」の客:佐木隆三 質屋の主人:河原崎長一郎 駅の助役:金内喜久夫 海軍主計中尉:小野進也 巌の少年時代:佐野大輔 被告の母:菅井きん 保護司:阿部寿美子 裁判長:石堂淑郎 河島弁護士:加藤嘉 警官:梅津栄 農婦:中村美代子、牧よし子 タクシー運転手:法月一生 日新紡の課長:小沢昭一

復讐するは我にありのネタバレあらすじ

【起】– 復讐するは我にありのあらすじ1

【昭和39年1月4日】

粉雪が舞い散る天候のなか、警察車両が何台も連なって犯人を護送していました。物々しい護送のパトカーのなかで鼻歌をうたっているのは、5人の人間を殺害した容疑で全国に指名手配されていた榎津巌37歳です。

榎津は隣に座っている刑事に年齢を聞きました。55歳という回答が返ってくると、自分は死刑が決まっているからそこまで生きられない、せいぜいあと3年、40歳くらいまでだと話します。

周囲の刑事らが呆れるなか、榎津は「留置所は、よう冷えとるじゃろうねえ」と言います。(映画タイトル)

逃亡犯がようやく逮捕されたことを聞きつけて、警察署にはたくさんのマスコミが押しかけていました。マスコミがごった返す署の前でパトカーから降ろされた榎津は、所内に運び込まれます。

(昭和38年10月18日)

事の発端は日豊本線筑橋駅近くの参道で、日本人男性の死体が発見されたことでした。畑仕事をする女性2人は最初、それが外国人だと思っていました。日本人で死んでいると知り、腰を抜かします。

被害者は柴田種次郎という専売公社職員。死因は金属製鈍器状のものによる頭骨挫傷、胸部刺創で、死亡推定時間は午後2時より5時のあいだ、他殺でした。

まもなくその近くの峠でも、運転手の馬場大八の遺体が発見されました。左顔面、頸部、胸部刺創、出血多量による失血死で、死亡推定時刻は午後4時30分より7時のあいだ、他殺でした。

(昭和39年1月4日)

署内の取調室に榎津を連れ込んだ刑事たちは、柴田と馬場をどのようにして殺害したかについてまず質問を重ねます。榎津は柴田を殺害したのちに、柴田のカバンにあった所持金26万9千円を盗んでいました。しかる後に、榎津の78日間にわたる逃亡の詳細の告白を聞き出そうとしていました。榎津はふてぶてしくも、爪切りを貸してくれと刑事に催促します…。

【昭和38年10月18日 福岡県筑橋市】

もともと榎津は柴田、馬場と顔見知りでした。柴田らが集金した金を持っていることも知っており、金を盗もうという計画的な犯行です。榎津は自転車で車の通るルートまでやってくると、2人に乗せてもらいます。車内で酒好きの柴田に、安く酒が飲めるところがあると言って誘いました。運転手の馬場を車で待たせて柴田を山道に案内すると、そこでハンマーで殴りかかります。柴田の抵抗に遭ったのでさらに千枚通しで刺して殺しました。殺害後、カバンから金を抜き取ります。

手についた血を小水で洗い落とした榎津は、車に戻りました。車内で寝ていた馬場を起こすと、柴田のいるところまで案内すると言って車で連れていき、峠に近い車内で刺して殺しました。

(昭和39年1月)

事情聴取を受ける榎津は、なかなか話しません。それでも武器の千枚通しをどこで手に入れたかと聞かれた榎津は、にやりと笑いました。

(事件よりも以前)

それは駅裏のバー「麻里」のママ・畑千代子が持っていたものでした。榎津は千代子に無理やり体の関係に持ち込み、それを強要していました。千代子が千枚通しを持って榎津に反撃しようとした折に、取り上げたものでした。

(昭和39年1月)

刑事らは榎津の証言を得て千代子のところへ行き、裏付けを取ります。

(昭和38年10月18日以後)

柴田と馬場を殺害した榎津は、血の付いた金を使ってラジオを買ったことで犯人と露見しました。全国に指名手配されます。

新聞の第一面に顔写真が載り、大々的に報じられたことで榎津自身もそれを知りました。榎津は宇高連絡船の船内で、荷物と遺書と揃えた靴を残して消えました。遺書は当時同棲していた幼い子どもを育てるストリッパー・吉里幸子宛でした。指名手配になったことを知って逃げきれないと観念し、海に身を投げたかに思える形跡でした。

幸子は刑事の聴取に対し、榎津は妻とは実家の宗教の関係で、形式的に結婚しているだけだと話したと述べます。連絡船に遺書が残されていましたが、刑事らは「死は榎津の偽装」だと思っていました。

刑事たちは九州にある榎津の実家へ行きます。老齢の榎津の父・鎮雄、病身の母・かよ、妻・加津子は静かに刑事らと対面します。

榎津の父・鎮雄は刑事たちに対し、息子・巌の幼少期のことを話します。

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