「情愛の代償」のネタバレあらすじと結末の感想

情愛の代償の紹介:2015年製作の韓国映画。殺人の容疑を掛けられた女性と、彼女の無実を証明したモーテル主人の関係を描いたエロティックサスペンス。結婚式を翌日に控えた昔の恋人とモーテルで最後の夜を過ごしたガイン。だが、彼が謎の死を遂げてしまい、ガインは容疑者となるが…。

予告動画

情愛の代償の主な出演者

ユ・ガイン(コ・ウォン)、ハン・ドギョン(キム・ミンギ)、ホテル受付男性ノ・ビョンス(リュ・ハンホン)、ドギョンの婚約者・チョヒョン(イ・ジェイン)、病院長(パク・チョンファン)、産婦人科医(イ・ドア)

情愛の代償のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①病院長の娘と結婚予定の男・ドギョンは、浮気相手の女性・ガインに挙式前日一緒にいてくれと妊娠で脅され、ベッドを共にする。ところがドギョンが心臓麻痺で死に、困ったガインは自分の痕跡を消してホテルの部屋を去る。ドギョン殺害を疑われたガインだが、ホテルの受付男性が「ガインが去った時点で男は生きていた」と供述したことから、ガインは釈放される。 ②受付男性はガインを脅し、殺害した時の気持ちをガインに聞こうとする。受付男性はガインの首を絞めて殺害するが、ガインは蘇生。

【起】- 情愛の代償のあらすじ1

ユ・ガインはバツイチの女性です。現在ハン・ドギョンと肉体関係にあります。
ガインとドギョンは今からおよそ10年前の大学生時代、交際していました。
しかしガインはなぜか昔から「交際した男性に振られる」という運命にあり、ドギョンに振られたくないあまり、ガインは先に別れを告げます。
そうしてお互い別れ、ガインは他の男性と結婚していました。
しかし昨年の12月、10年ぶりに再会したガインとドギョンは再び惹かれ合い、身体を重ねます。そしてガインは夫と別れました。
ところがドギョンの方はというと、外科医として現在勤務する大病院の病院長に認められ、病院長の娘・チョヒョンとの縁談が進んでいました。
チョヒョンと結婚すれば、ゆくゆくは大病院を継ぐ身になります。
なのでドギョンはガインと別れ、チョヒョンと結婚するつもりでした。ガインも納得したはずでした。
…ガインは妊娠したと思い込み、ドギョンのいる大病院の産婦人科で診察してもらいます。
しかし産婦人科医は「エコー検査をしても子どもはいない。想像妊娠だ」とガインに告げました。納得できないガインは「空気は目に見えないけれども、存在する。そうでしょ」と産婦人科医に言います。
さてその翌日は、ドギョンの結婚式です。結婚式の前日までオペをするドギョンを、義理の父になる予定の病院長がねぎらいます。
病院の廊下でガインと会ったドギョンは、どきっとしました。「もう会わない約束だ」とガインに告げますが、ガインは「今夜で最後にするから、今夜は一緒にいてほしい」と訴えます。ドギョンは断りました。
「しつこくして悪かったわ」と言って立ち去ったかに思えたガインでしたが、ドギョンが駐車場の車に入ると、すかさず車に乗り込んできて「12週目よ」と嘘をつきます。先述のとおり、産婦人科では想像妊娠と言われています。
妊娠を告げて半ば強要する形で、ガインはドギョンをホテルに連れていきました。
ホテルの部屋でガインは、明日出発のパリ行きのチケットを見せて、一緒に行こうと誘いますが、ドギョンは首を縦に振りません。
殴らないと別れないと言ったガインの情熱におされ、勢い&流れでドギョンはまたガインとベッドを共にしました。ガインが積極的に情事をリードします。

【承】- 情愛の代償のあらすじ2

情事の後、ドギョンは「僕はどうすればいいのか」と言いながらシャワーを浴びに行きました。そしてそこで倒れて絶命します。
ガインは、ドギョンの携帯が鳴るので浴室へ持っていき、倒れているドギョンを見つけました。驚いて声をかけますが、ドギョンはぴくりとも動きません。
部屋に戻って膝を抱えたガインは、困ります。
119(韓国でも救急車を呼ぶ時には119番)にかけようとすると、携帯に母親から着信がありました。母と電話で放したガインは、119にかける気持ちがそがれます。
その頃ホテルの受付には、昼間にホテルを利用した男女のカップルがやってきました。
いわく、利用した女性の指輪を部屋に忘れたそうです。
それがちょうどガインとドギョンの利用している203号室でした。受付男性ノ・ビョンスと男女のカップルは部屋をノックし、ガインに事情を説明して部屋に入れてもらおうとします。
しかし困ったのはガインです。浴室にはドギョンの遺体があります。
女性に指輪のありかを聞くと「ベッドの横かテーブルの上か、あるいは浴室」という答えが返ってきました。ガインは急いで部屋の扉を閉め、探して「ないから帰って」と言います。
女性が強引に「ネコババする気かも」と言って部屋に乱入しました。問題の指輪は、ダイヤモンドつきの高価なものだそうです。
なし崩しにカップルの男も受付男性も部屋に入ってきました。浴室も探そうとしたので、ガインは絶叫します(かなりな大声でびっくりするくらい)。
気圧されて3人は退散しました。
少し考えたガインは、自分のいた証拠を消した後、部屋を綺麗に掃除し、灰皿も片付けました。洗面所を掃除している時に、排水溝の流れが悪いことで指輪を見つけます。
そして受付に声もかけずホテルを去りました。
…後日、ドギョンの遺体が発見されます。死因は心臓発作でした。
事情聴取を受けたガインは警察に絞られますが、ホテルの受付男性が「彼女が帰った後、ビールの注文があった。男と話をした」と供述したことから、無罪放免になります。
釈放されたガインに受付男性が近づき、自分が有利な証言をしたことを告げた上で「人を殺した感想は?」と聞きました。

【転】- 情愛の代償のあらすじ3

ガインは最初、ホテルの受付男性の相手にせずに黙ってタクシーに乗って去ろうとしますが、すぐタクシーを降りました。そして受付男性と共に、ホテルに行きます。
部屋で下着だけ脱いだガインは「好きにして。お金はない。価値は知らないけど指輪をあげる」と言いました。脅迫されていると感じたのでしょう。
受付の男はガインに激しくキスをしますが、急にやめると座りこんでため息をつきました。そして事情を話し始めます。
実は受付男性の妻が、ドギョンの死んだ203号室で昔死んだのです。いえ、殺されたのです。
受付男性の妻は、妻子のある男性と浮気していました(ダブル不倫)。相手の男性の妻が浮気を知ってホテルに乗り込み、自分の夫と浮気相手の女(受付男性の妻)を包丁で刺したのです。
供述の際に、殺害をした女性は「夫が他の女と寝ているのを知って、我を忘れた」と言ったとのことでした。
それ以来、受付男性は「人を殺す時の気持ち」について考え始め、答えが出ない悩みをいつまでも繰り返し反芻しています。
やがてそれは定期的な頭痛として繰り返されて、受付男性の精神は限界になってきつつありました。
受付男性は、ガインの肉体よりも「ガインが男を殺した時の気持ち」を欲しがります。
ガインはその場を立ち去りました。しかし答えが欲しい受付男性は、かつて記入したガインの住所を頼りに、住んでいるアパートまで訪ねてくるほどです。
そしてガインを見つけると「人を殺す時の気持ちを教えてくれ」と繰り返しました。半ばストーカー化しています。
ドギョンの婚約者・チョヒョンに呼び出されたガインは、ドギョンの死因が心臓発作と聞かされました。ガインは婚約者の女性に「私も死ぬつもり。いっそ誰かに殺されたい。殺してくれる?」と詰め寄り、婚約者は黙って立ち去ります。
ガインはタイの涅槃仏を見に、日帰りで旅行に行きました。
その頃ホテルの受付男性は、ホテルにいながら頭を抱えていました。ガインに告白したように、男性は何度も妻のことを思い出しては悩んでいるのです。
ほぼ毎日のように、浮気している妻と相手の男性のところへ男性の妻が駆け込んで、包丁で妻と男を何度も刺しているシーンを思い浮かべては、煩悶していました。

【結】- 情愛の代償のあらすじ4

ガインが日帰りの旅行から帰ってきた時、アパートの前で受付男性が待ち伏せしていました。何度もアパートの前で待ち伏せをされるので、ガインも男性についてまたホテルへ行きます。
部屋に入ると、今度は受付男性はガインをレイプしました。ガインも犯されながら「これで男の接近を回避できたら」と、特に抵抗することなく身体を任せます。
受付男性は犯しながら「言え、人を殺す気分は。今より気分悪いか。胸クソ悪いか」とガインに囁きます。「あいつに抱かれてうれしかったか」と言いながら、ガインの首を絞めたりもしました。
ガインは男の言う言葉を聞いて、ふとおかしくなって大爆笑します。ひとしきり笑った後、「本当に知りたい? 人を殺すのがどんな気分か」と男に聞き、告白を始めます。
ガインは昔、何度も手首を切って自殺を図りました。それというのも、冒頭に書いたとおりガインは「交際した相手に振られる」という運命にあったからです。
最初の彼に振られた時は、相手の男を殺そうと考えもしましたが、できずに結局自殺の道を選びました。しかし死にきれず、現在に至るわけです。
その上でガインは言いました。「いい気分。最高に気持ちいい。彼は助けてくれと目で訴えていた、それが快感。経験者にしか分からない。それと同時に、死ぬことがつまらなく思えた」と言います(この告白が謎。ドギョンが心臓発作で死んだのは事実なので、過去に振られた相手を殺した時のことを言っている可能性もあり)。
受付男性は、妻が死んでから不可解な怒りに震え、誰でもいいから殺したいと考えるようになったそうです。
それに対しガインは動物園のラクダの話をし、「ラクダはただ死を待つかのように、ずっと立ちつくしていた。それが私の分身に思えた」と言います。
ガインはシャワーを浴びますが、放心状態だった男が浴室に入って来て、シャワーホースでガインの首を絞めました。ガインは息を引き取ります。男はガインの指に、受け取っていた指輪を嵌めます。
その後、ベッドに落ちたガインの髪の毛を見つけては焼いていた男性は、ライターを自分の頭に近づけました(ここで表題が入る)。
ガインの目が開きました。ガインは蘇生します。
(男は焼身自殺した可能性が高い。ガインを殺すことで人を殺す気持ちが理解でき、ガインの言う通り「死ぬことが怖くなくなった」から。ガインが生き返ったのは偶然だと思われる)

みんなの感想

ライターの感想

なんかすっごく不思議な作品。
ベッドシーンは、うん、そこそこ出てくる。しかしストーリーがね。独特のワールドを醸し出しており、不思議すぎて見終わった後もしばらくぽわーっとなってしまう。
ガインが殺害したときの気持ちを話したのはなぜなんだろう。その後、男性がガインを殺したのはなぜなんだろう。
いちおう一見解をあらすじには述べたが、別の受け止めかたをすることも可能な感じはある。それだけの余地、のびしろがある。
この映画の最大の特長は「こういうふうに話が進むかな」という展開を「ことごとく外してくる」! つまりワンパターンじゃない!
ラストまで、どっちに転ぶか判らないだけに、ハラハラドキドキした。

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