
「愚行録」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(9件)
【転】– 愚行録のあらすじ3

画像引用元:YouTube / 愚行録トレーラー映像
「今日のこと(恵美と早苗が対決すること)がなかったら、どっちかが将来隣にいたかもね」と言ってのける浩樹に、早苗は泣いて立ち去りました。
「あそこまで開き直れるのは強い」と、恵美は言います。
しかし最終的に浩樹が就職したのは、何のコネもない会社でした。浩樹は裏で手を回してコネを使わなくても、充分に実力を持っていたのです。
話を聞いた田中は、浩樹たちを殺した犯人について質問しました。
恵美は「その人、気付いちゃったんでしょうね。自分はただの容れ物だと。自分だけじゃ埋められないと」と答えます。
(注:恵美は「名ばかりの妻の座におさまっている友季恵が、浩樹に別の女性がいると気付いて殺害し、無理心中を図った」と言いたいのではないか)
赤ん坊を撫でながら「似てきたと思いません?」と言った恵美は、「みんな愚かで空っぽなのに」と付け足しました。
(注:「似てきた」=「浩樹に」。恵美は結婚後も浩樹と関係があり、浩樹の子を産んでいるのではないか。恵美の夫の顔を田中は知るはずもないので、「似てきた」という発言は出てこない。浩樹は友季恵と結婚して家庭を築きながらも、よそにも女を作っていた。
…「自分に節操がない」ということを、恵美は棚上げしている)
〔田中光子の章…雑誌記者・田中の妹〕
衰弱した娘・千尋を見舞いに行った田中は、妹・光子の弁護士・美紗子と会います。
美紗子は精神科の杉田医師から得た証言を元に、確認したいことがあると言います。
田中の両親は18年前に離婚しており、田中と光子は母・孝子に引き取られていました。
母はそのすぐ後に再婚し、今は再婚相手・三橋克行との間に一児・大樹を設けて3人で暮らしています。
(離婚後、田中と光子は別で暮らしていた模様)
実父のその後の消息は、田中も知りませんでした。
美紗子は光子から聞いたとして、田中が特に父から虐待(暴力)を受けていたと聞きます。
母は父とほぼ行きずりの関係で、田中を16歳の時に生みました。光子は「16歳ってまだ子どもでしょ。子どもを育てられるわけ、ないじゃないですか」と母のことを言います。
その後も母は光子を生みました。田中と光子は3つ違いです。
美紗子が聞いているようなので、田中も光子のことを話します。
光子は小学3年生の時から、実の父親に性的虐待を受けていました。兄の田中はそれを知らず、うすうす気づいたのは田中が中3の頃で、光子が小学6年の時です。
その頃まだ田中は父からの暴力に怯えていたので、知ったところで最初は何も言えませんでした。
しかし高校に上がってすぐ、光子の叫び声を聞いて、田中は反抗します。部屋に乗り込んで父親をボコボコに殴り、家から追い出しました。
実父の光子への性的虐待を母が知ったのは、田中が追い出してからでした。
その時にも母は「誘惑したあんたが悪い」と光子を叱ったそうです。
美紗子が知りたがったのは、光子の生んだ娘・千尋の父親は誰かということでした。
田中は「それだけは教えてくれなかった」と答えます。
(注:田中はここで嘘をついている。ラストで明らかに)
その席で田中に電話がありました。電話の主は宮村淳子(友季恵を敵視していた女性)で、「夏原さんに人生を壊された人を思い出した」と言い、田中を閉店後のカフェに呼び出します。
淳子は大学時代の話を田中にします。
そこには、ある人物が出てきました。
〔田中光子の章…雑誌記者・田中の妹〕
それは意外な人物でした。商業科のガイダンスの日づけを間違え、文應大のキャンパスを走る女性・光子がいます。講堂がガランとしているのを見た光子は、友季恵と出会いました。
実は光子は両親の離婚後、恵まれていない自分の環境から這いあがるために、文應大学を受験して入学したのです。
ところが…文應大学には「家柄」を重視する向きがありました。付属から上がってきた子たちが、華やかなムードを醸し出していたのです。
そんな中、大学から入った友季恵は、美しさからすぐに華やかな一団に溶け込みました。光子は友季恵に、憧れを抱きます。
友季恵も時折、光子を食事に誘ってくれました。それが一層、光子を有頂天にさせ、友季恵に惹きつけるものになります。
その友季恵が淳子に平手打ちをされた日にも、光子は別荘のパーティー会場にいました。
その別荘は付属からの生徒・大友祐一のもので、別荘は寝室がいくつもあると言います。
見るかと聞かれた光子は頷き、祐一と寝室に消えました。光子は祐一と関係を持ちます。
しかし祐一と将来の約束をかわすような立場には、なれませんでした。祐一は光子を一夜限りの相手として扱います。
その後も友季恵が光子を呼びます。憧れの存在なので、友季恵が呼ぶと光子は駆け付けました。
その場には必ず、誰か男性がいました。同窓生の松永、柴田…いろんな男性を紹介されます。
(独居房で光子の身体を無数の手が這うシーンがある。ここで再び出てくる。
その手は光子を抱いた男たちのものであり、光子をもてあそんだ者たちの象徴)
友季恵は「すぐに身体を許す光子を斡旋すること」で、付属からあがってきた男性への点数を稼いでいたのです。
付属からの男子大学生たちは家柄もよく、結婚相手として「片親の光子」を選ぶことはありませんでした。
光子は卒業する頃には、誰にも相手にされなくなりました。
…そう話した淳子は、光子のことも「節操がない、野心が強い」と評します。
「あの人は幼児虐待で捕まったりしたそう。私はああはなりたくない」と言った淳子は、光子ならば友季恵を殺しに行ったかもしれないと、犯人として示唆します。
淳子は、光子の兄が目の前にいる雑誌記者の田中だとは、露ほども思いません。田中という苗字は多く、淳子自身が他者にあまり頓着していないのでしょう。
お茶をいれなおすと言い、淳子は閉店後のカフェのキッチンへ移動しました。
田中は淳子が光子を悪く言うのを聞いて、傷つきます。恐らく、大学時代にキャンパスでそんな目に遭ったことも、初めて知ったのでしょう。
「ああはなりたくない」と光子のことを言った淳子に、強い憎しみの念を抱いた田中は、置物で何度も淳子を殴って殺しました。
返り血を浴びたまま、しばらく放心状態でカフェの椅子に座っていた田中は、立ちあがって去る時に、煙草の吸殻を灰皿に足します。
(それまで田中に話を聞かせながら、吸っていたのは淳子。田中は、孝之の吸殻も灰皿に足した)
…淳子の殺人事件のことが、新聞記事に掲載されます。
それと共に、元交際相手の尾形孝之が、警察に任意同行がかけられたことも、載っていました。
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