「愛の流刑地」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

愛の流刑地の紹介:2006年製作の日本映画。中年の作家と、愛を知らない人妻が心と体を互いに深く求め合い、究極の愛情を構築する大人のラブストーリー。男と女の深遠な愛を描いた渡辺淳一の同名恋愛小説を、TV界で活躍してきた鶴橋康夫監督が官能的に映し出す。作家役に『フラガール』の豊川悦司、彼と愛し合う人妻役に『大停電の夜に』の寺島しのぶが挑み、共演の多い彼らならではの呼吸で愛の軌跡を熱演。全時間の半分が主演ふたりの愛の営みという官能描写の数々に注目。

あらすじ動画

愛の流刑地の主な出演者

村尾菊治 – 豊川悦司 入江冬香 – 寺島しのぶ 織部美雪 – 長谷川京子 入江徹 – 仲村トオル 脇田俊正 – 佐藤浩市 北岡文弥 – 陣内孝則 魚住祥子 – 浅田美代子 稲葉喜重 – 佐々木蔵之介 村尾高子 – 貫地谷しほり 関口重和 – 松重豊 久世泰西 – 本田博太郎 菊池麻子 – 余貴美子 刑事 – 六平直政 マンションの管理人 – 三谷昇 裁判所廷吏 – 木下ほうか 検事 – 阿藤快 検察事務官 – 中村靖日 -森本レオ -品川徹 佐和 – 高島礼子 木村文江 – 富司純子 中瀬宏 – 津川雅彦

愛の流刑地のネタバレあらすじ

【起】– 愛の流刑地のあらすじ1

愛の流刑地のシーン1

画像引用元:YouTube / 愛の流刑地トレーラー映像

2005年8月1日。東京都渋谷区千駄ヶ谷。

小説家の村尾菊治がひとりで暮らす千駄ヶ谷の部屋で、入江冬香は菊治と肌を重ねていました。情事の最中に上になった冬香は菊治に、「私をめちゃくちゃにしてください。首を絞めて」と頼みます。菊治は冬香に何度もそう言われていたので、このときも首を絞めながら「冬香、愛している」と声をかけます。「このまま殺して」と言われた菊治は、力を強めました。冬香が倒れ込んできますが、菊治は絶頂に達したのかと思います。呼びかけても応答しないので、そこでようやく菊治は、冬香が息をしていないと気づきました。

どうすればよいか悩む菊治は、冬香の遺体をベッドの上に置いたまま悩んでいました。菊治と冬香はいわゆる不倫の仲だったのです。警察や消防に通報することで永遠の別離となることを嫌がって、菊治は通報をためらっていました。住んでいるマンションの屋上に出て、飛び降りることも考えていました。しかしできずに部屋にまた戻ります。

ふと思い出してベッドの下に置いていた、録音テープを再生してみます。情事の声が録音できており、冬香の声を聞いて菊治は思いにふけります。

娘の村尾高子から電話がかかりました。祖母の法事だと言われた菊治は、別れた妻・佐和が交際中の大学講師と再婚するかもしれないと聞かされました。電話を切ったあと、菊治はようやく警察に通報を決めました。110番して警視庁に「人を殺した」と言います。

パトカーが大挙すると、菊治は踏み込んだ刑事らにその場で事情聴取と現場検証を受けました。脇田俊正刑事に簡単な身元などを聞かれた菊治は、別の刑事・関口重和に「この人、指さしてよ」と言われます。冬香の遺体といっしょに写真を撮られて声を荒らげると、「犯行を認める証拠だよ」と告げられました。

警察に連行される際、1階には早くも情報を聞きつけたマスコミが集まっていました。菊治はそれをかき分けて、警察署に身柄を移されます。菊治が移送されるのを知らない娘の高子が、様子を見にマンションへ来ているのを菊治は見ました…。

警察署で取り調べを受けた菊治は、脇田刑事に細部を少しずつ訂正します。脇田刑事は「よくある不倫相手の情事で、気持ちが冷えて邪魔になったから殺した殺人」というふうに捉えており、偏見が調書に散見されたからです。

8月1日は神宮外苑の花火大会の日でした。冬香と菊治は落ち合って花火を見たあと、菊治が離婚後にひとりで暮らすマンションで密会しました。冬香はそのとき神奈川県川崎市在住で、家には子ども3人がいます。その子を置いて会いに来てもらったので、菊治は「無理をさせた」と言いました。冬香は「無理をしなければ、出てこられません」と答えます。

脇田刑事は「浮気相手がたわむれに言った『殺して』という言葉」と表現し、菊治は否定しました。冬香は本気だったと言います。

菊治が細かな訂正を入れる様子を、マジックミラーで隣室から検事の織部美雪が上司の稲葉喜重といっしょに見ていました。稲葉は美雪に、この事件の担当検事になれと命じました。稲葉と美雪は職場の付き合い以上の関係があるようで、美雪は稲葉に「私だって首を絞めて殺してほしかった」と言います。

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