映画:最後の決闘裁判

「最後の決闘裁判」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

最後の決闘裁判の紹介:2021年10月15日公開のイギリス&アメリカ合作映画。1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”を描く実話ミステリー。監督をリドリー・スコットが務め、『オデッセイ』のマット・デイモン、「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー、『フリー・ガイ』のジョディ・カマー、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のベン・アフレックが共演する。

最後の決闘裁判の主な出演者

ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)、ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)、マルグリット・ド・カルージュ(ジョディ・カマー)、クレスピン(マートン・チョーカシュ)、バーナード・ラトゥール(マイケル・マケルハットン)、王の伯父(クライヴ・ラッセル)、ヘラルド(ウィリアム・ヒューストン)、ニコル・ド・カルージュ(ハリエット・ウォルター)、ロバート(ナサニエル・パーカー)、(サム・ヘイゼルダイン)、シャルル6世(アレックス・ローサー)、アランソン伯ピエール2世(ベン・アフレック)

最後の決闘裁判のネタバレあらすじ

【起】– 最後の決闘裁判のあらすじ1

最後の決闘裁判のシーン1

画像引用元:YouTube / 最後の決闘裁判トレーラー映像

(決闘裁判とは…中世ヨーロッパで広く行われた、決闘によってどちらが正義かを決定する裁判。神が正義の者を勝利に導くと信じられていたため、敗者は決闘で命を奪われなかったとしても、罪人として処刑される。この映画で描かれた決闘裁判は、フランス王国が認可した『最後の決闘裁判』となった)

〝史実に基づく物語〟

〔1386年12月29日 パリ〕

黒い服を着せられた女性マルグリット・ド・カルージュは、首筋を防寒で黒い布を巻かれました。寒空の中、連れて行かれます。

年末のフランス・パリは雪が降り、寒そうでした。凍えそうになる曇天の冬空ですが、大勢の群衆が集まっています。

試合場ではこれから決闘裁判が行われる予定でした。場の観客席の高い位置には、王であるシャルル6世が妻やおつきの人たちとともに座っています。また裁判に関係するアランソン伯爵も別の場所で席に座っています。

決闘を仕切る男性・ヘラルドが掟について群衆に対し説明しています。やがてみんなが見ているなかで馬に乗ったジャン・ド・カルージュとジャック・ル・グリが出てきました。2人は試合場の反対側に位置すると、金属の兜や鎧を着込みました。

「騎士たち、始めよ」という言葉により、決闘が始まります。2人は馬で互いに向かうと、大きな槍で相手を攻撃します…。

【第1章 ジャン・ド・カルージュによる真実】

〔1370年9月19日 リモージュの戦い〕

ジャン・ド・カルージュとジャック・ル・グリの男2人は、友人同士でした。カルージュとル・グリは共に従騎士という身分です。

対岸の川辺では敵が捕虜の首を切って殺そうとしていました。それを見たカルージュは先陣を切って敵の群れに馬で乗り込むと、勇敢に戦い始めます。戦いでル・グリの危機を救ったカルージュは、あとでル・グリに「君に命を救われた」と感謝されました。

〔1377年 ベレム城塞〕

カルージュとル・グリの2人は故郷に戻ると、その地の領主ピエール伯爵に帰還の挨拶をします。

その頃パリでは疫病が流行したあとで、慢性的な人手不足に陥っていました。小作農が減ったので作物も収穫できず、カルージュの治める地域も小作農から税金を徴収できていません。ピエール伯爵から税の徴収の命令を受けたル・グリがやってきたときに、カルージュは金がないことを話しました。ル・グリは戦地でカルージュに命を救ってもらったことを忘れずに、融通を利かせると話します。

カルージュとル・グリは親しいのですが、境遇に少し差があります。カルージュの父は長官職に就いており、代々続く名家でした。カルージュは戦地で活躍することに意義を見出しており、読み書きや頭を使う仕事は苦手としています。画策なども苦手で、思ったことはすぐ口に出しました。

対照的にル・グリは、後ろ盾となる家柄ではありません。そのせいもあり、ル・グリは読み書きを必死で行ないました。多言語に通じ教養もありました。ピエール伯爵にも気に入られています。聖職者の勉強もしたので資格も持っていました。

〔1380年 ノルマンディ〕

ノルマンディの戦いにも参加したカルージュは、戦地で戦いました。その地で投宿するカルージュは、ロベール・ド・ディボヴィルという地主が宿と食事を提供していると知ります。先のポワチエの戦いではイングランド側に付いていたディボヴィルでしたが、今はフランス側に付いていました。ディボヴィルはカルージュとお近づきになりたいらしく、娘のマルグリットを紹介します。

マルグリットはとても美しい女性でした。持参金も出ると聞いて、カルージュはしばらくしてマルグリットと結婚します。

結婚式を挙げた日、美しいマルグリットをめとったカルージュは「俺はとても嫉妬深い。だから今日は誰とも踊るな」と言いました。マルグリットは「今夜も、これからも(もちろん)」と答えます。

マルグリットは聡明で貞淑な妻でした。当時の女性には珍しく書籍を読み、教養を蓄えています。しかし夫のカルージュの前ででしゃばることなく控えていました。

ところでカルージュが不満だったのは、持参金の一部として自分のものになるはずだった、「オヌー・ル・フォコン」という土地が他者のものになっていることでした。それは税金のかたにピエール伯爵に徴収されて、ル・グリに譲られていました。それを知ったカルージュは、マルグリットに「取り戻してやろう」と宣言します。いわば、いいところをみせようとしたわけです。

カルージュは王に直訴しましたが、嘆願は却下されました。しかもそのことがピエール伯爵に知られてしまい、カルージュの印象が悪くなります。

そんな折、カルージュの父が亡くなりました。カルージュの父はベレムの長官職に就いていました。父が亡くなったのでその職を継ごうとカルージュがベレム城に行くと、母・ニコルは「1か月でここを出ろと言われた」と話します。長官職は代々カルージュ家が務めてきたのですが、ピエール伯爵がル・グリに指名をしていたのでした。土地の件で王に直訴したことが、悪く働いていました。むっとしたカルージュはピエール伯爵に食って掛かり、暴言を吐きました。さらに印象を悪くしてしまいます。

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