「殺人の告白」のネタバレあらすじと結末の感想

殺人の告白の紹介:2012年製作の韓国映画。15年前に起こった連続殺人事件の犯人だと名乗り出た男・ドゥソクは、時効により無罪となった上、事件についての本を出版する。遺族たちは自らドゥソクを裁こうとするが…。2017年に日本でも藤原竜也を主演に迎えリメイクした作品。

予告動画

殺人の告白の主な出演者

チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)、イ・ドゥソク(パク・シフ)、ハン・ジス(キム・ヨンエ)、ガンスク(チョ・ウンジ)、ドヒョク(オ・ヨン)、TV局長(チャン・グァン)、テソク(チェ・ウォニョン)

殺人の告白のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1986年から90年にかけて女性ばかりを狙った連山連続殺人が発生。2005年、警察の捜査もむなしく時効を迎えた。それから2年後の2007年、犯人を名乗るドゥソクが手記を発表、ヒョング班長を巻き込んで世間を賑わせた。真犯人を名乗る「J」という男まで出現。 ②ドゥソクは時効の日に自殺した最初の被害者の息子、整形して別の顔を得た。手記を書いたのは事件をよく知るヒョング班長、2人は協力して真犯人が名乗り出るのを迎え討つつもりだった。最後の事件が時効を迎えておらず逮捕しようとするが、ヒョング班長は「J」を殺害して復讐を果たす。

【起】- 殺人の告白のあらすじ1

韓国。
2005年、初冬。
雨の夜、チェ・ヒョング班長が馴染みの店で飲んだくれているところへ、店の窓ガラスを突き破って何者かが襲ってきました。ヒョング班長は戦います。
相手の男は白いマスクにつばの広い黒い帽子をかぶっているので、その顔は見えません。
女将を人質に取って電気を消し、ヒョング班長の視界を奪った男は「この女はお前のせいで死ぬ」と言うと、女将の首をナイフで切って去りました。ヒョング班長は追いかけます。
路地裏の追走劇の後、屋上に追いつめられた男でしたが、屋上からジャンプすると救いの教会の看板にとびつき、逃げました。
追うヒョング班長の前に立ちはだかった男は、ヒョング班長の脇腹を刺します。
倒れたヒョング班長にナイフをかざしながら、男は「次に狙う男は、母にするか?」と言うと、「(お前は)まだ殺さない。お前は俺の広告塔だ」と言いながらヒョング班長の顔にナイフで傷をつけて去ります。
1986年から1990年にかけて10人の女性を殺害したその男は、その日が時効でした。
男はヒョング班長の顔に傷跡を残した後、忽然と姿を消しました。
日にちをまたぎ、チェ・ヒョング班長たちの捜査もむなしく、15年の時効を迎えます。
時効を迎えた瞬間、ヒョング班長を「アニキ」と慕うチョン・ヒョンシクという、アジアチャンピオンを6回も制覇した元プロボクサーの男がヒョング班長に電話をし、母を殺されたことを嘆いて投身自殺を行ないました。
ヒョンシクはバスの上に落ちます…。

2007年、晩冬。
ヒョング班長は母と2人で暮らしています。母は洗車場を経営していますが、おしゃれなカフェを作りたいと思い、息子のヒョング班長に結婚しろとはっぱをかけます。
ある日、マスコミに記者会見を開いた者がいました。
イ・ドゥソクという若い男は、明日『私が殺人犯だ』という自叙伝を出版するということを、マスコミの前で喧伝します。
17年前に起きた『連谷(ヨンゴク)連続殺人』の犯人は自分だと明かしたうえで、「罪悪感のために本を出版した」と言いました。マスコミは騒然とします。
「私の手記は一時的に世間を混乱させるでしょうが、おぞましい事件のためには役立つだろう」と言う細面の男はイケメンで、若い女性たちの心をとりこにしました。
さらにドゥソクは当時の捜査班長のヒョングを名指しし、カメラの前で「あの時のことをお詫びします」と言い、ヒョングに撃たれた銃弾がまだ肩に入っていると告白し、レントゲン写真も見せます。
このニュースを受け、ドゥソクの本は発売するや否や、完売しました。わずか3日で30万部を突破し、1か月で300万部を売りあげるベストセラーとなります。

同じ頃、ドゥソクの会見を見てひそかに集まるメンバーがいました。遺族の会です。
彼らは家族を犯人に殺された人たちでした。母であり妻を殺されたガンスク父娘や、娘であり姉を殺された富豪の母子ハン・ジスとテソクがいます。
前科者のカン・ドヒョクは遺族の会に連れて来られました。仲間に加わることに異存はありません。
遺族の会は時効が成立したものの、ドゥソクに私怨を燃やしていました。殺せるものなら殺してやりたいと思っています。
ドゥソクの行動パターンを観察し、ホテルのプールで泳ぐ時間帯を狙って清掃員の扮装で忍びこみ、プールに毒蛇を放しました。

【承】- 殺人の告白のあらすじ2

左頬を噛まれたドゥソクを救急隊員が拾いますが、この救急隊員も遺族の会のメンバーです。
しかし手間どっているうちに、本物の救急車が到着してしまいました。にせものとばれた一同は必死で逃げます。
救急車と遺族の車、ドゥソクの護衛の車、警察の車の四つ巴の戦いが展開されますが、ドゥソクは遺族たちに連れ去られました。
ヒョング班長はレンタル救急車を洗い直しし、興信所のキム・ヨングに辿り着き、遺族の会の人たちがドゥソクを狙っていることを知ります。
遺族の会のメンバーのアジトを発見したヒョング班長は、屋敷を停電にして暗視スコープを使い、ドゥソクを連れ去りました。

無事が判明したドゥソクは、自分が誘拐された件については「ファンのしわざです」と答えます。
ヒョング班長がドゥソクを奪回したのだと見当がついたハン・ジス会長は、ヒョング班長に平手打ちをして去りました。

テレビ局が話題作りに、ドゥソクとヒョング班長を迎えての生放送討論会を放送します。
その席でヒョング班長がドゥソクに対し「真犯人は別にいる」と言い出しました。テレビ番組は騒然とします。
ヒョング班長はその根拠として、最後に起きた殺人事件の被害者の遺体がまだ見つかっていないことを挙げ、それに対しての記述が本にないことも挙げます。犯行の情報がなかったのだろうと言いました。
放送を見ていた遺族の会のメンバーも、固唾を呑んで見守ります。もしドゥソクが犯人ではない場合、自分たちは見当違いの人物を殺そうとしているからです。
スタジオの緊張をほぐすため、視聴者からの声を紹介するコーナーになりました。
1つめにかかってきた電話は書店員をする女性からのもので、本屋が繁盛している礼を述べて「チェ班長も本を出してください」と言います。スタジオは笑いに包まれます。
その次にかかってきた電話は衝撃的なものでした。テレビ局に「J」と名乗った男性は、自分こそが犯人だと、におわせるものだったのです。

「J」ははじめ、ドゥソクに「ヒョング班長は100m何秒で走るか知ってますか? 若い頃は12秒を切ったそうです。居酒屋で班長を投げ飛ばしたそうですが、柔道をやっていたんですか? 刑事が時間を守らないことを知っていますか?」と質問を飛ばした後「これが、逃げ延びた理由だ」と言って電話を切ったのです。
すぐにはみんな、意味が分かりませんでした。反芻して、「J」こそが逃げおおせた犯人であることを示していると気付き、ドゥソクはマスコミに囲まれます。
連絡が行き届かず、出て来たドゥソクの胸を、弓道をしていた娘チェ・ガンスクが射抜きました。ずっとスタンバイしていたので、情報が及ばなかったのです。
幸い、矢は急所を外れており、ドゥソクの命に別条はありませんでした。

逆探知したヒョング班長は、電話が永登浦(ヨンドゥンポ)区の、自分の自宅からかかってきていたと知ります。
自宅へ戻ると母は無事で、ヒョングの部屋で寝ていました。
ヒョング班長は向かいのビルに、手招きする懐中電灯の男の手を見ます。

【転】- 殺人の告白のあらすじ3

向かいのビルへ行くと、椅子の上にナイフとビデオテープが残されていました。
ナイフからヒョング班長の血痕が検出されます。2005年の時効の日に格闘した時のものです。
ビデオテープには、眠るヒョングの母(この日のもの)のあとに、昔の映像が映し出されます。チョン・スヨンという女性のものです。
ヒョング班長は映像を見て涙を浮かべると(涙の理由は後述)、その時に背後で流れる音を何度も何度も確認しました。
その後、「特ダネだ、マスコミを集めろ」と指示します。

狙撃されて負傷したドゥソクは「ナイフはホテルの部屋から盗まれた」と会見しますが、マスコミが怪しみ始めました。
テレビ局では、ヒョング班長とドゥソクと「J」を交えての三者会談をしろと言います。
退院したドゥソクは「『J』は著作権狙いなのだ。私は全額を寄付する」と改めて話しました。
その時、テレビクルーから連絡が入り、「J」と中継が繋がります。
「J」はつばの広い黒い帽子をかぶり、白い仮面のマスクをつけていました。テレビクルーとは、ビルを隔てての屋上にいます。
「J」とドゥソクは、互いに生放送で対談をする約束を交わしました。
放送後、「J」はテレビクルーにある樹木の映像を入れたビデオテープを渡すと、そこに証拠品があると言いました。詳しい場所は放送当日3時間前に教えると言って立ち去ります。

放送日。
対談には司会者とドゥソクとヒョング班長がいました。「J」は遅れて到着します。
世間でもみんな放送に注目していました。遺族の会も見入ります。
スタジオに現れた「J」は、促されて白い仮面のマスクを外しました。おかっぱに似た髪形をしている男性です。
「J」は合図を送り、テレビクルーに知らせておいた樹木の根元を掘るよう指示しました。
そこは最後の被害者女性チョン・スヨンの遺体が埋まっていました。京畿道(キョンキド)鞍山(アンサン)の山中です。
白骨化した遺体が出てきた瞬間、ヒョング班長が「J」に掴みかかったので、CMが一旦入ります。

…チョン・スヨンはヒョング班長の婚約者でした。富豪の母であるハン・ジス会長には反対されていましたが、チョン・スヨンは結婚するつもりでした。
ハン・ジス会長は遺族の会で犯人に正義の鉄槌を下すつもりでしたが、ヒョング班長が時効を迎えても必死だったのは、行方が知れずだった最後の失踪者が自分の恋人だったからです。
ヒョング班長とハン・ジス会長は、互いに面識がありました(ドゥソクが無事に引き戻された時にハン・ジスがヒョングを平手打ちしたのは、ヒョングの仕業だとハン・ジスが気付いたから)。

CMが明けると、ドゥソクがテレビの前で「私は連山連続殺人の犯人ではありません」といきなり言い始めました。
司会者が驚いて、でも犯人しか知り得ない事件の詳細を記述していることについて触れると、ドゥソクは「本は別の人が書きました」と答えます。
本は…ヒョング班長が書いたものでした。
ヒョング班長とドゥソクは敵対しているように見せかけて、実は協力関係にあったのです。

【結】- 殺人の告白のあらすじ4

2年前、母を殺された犯人が時効を迎えたことを嘆き、投身自殺を起こしたチョン・ヒョンシクは、一命を取り留めたものの、顔が元に戻せないほど原型を留めていませんでした。
そこで医師は整形手術を施しました。
新たな顔を手に入れたヒョンシクは、ドゥソクという名でわざとマスコミの前に姿を現しました。
ヒョング班長は、真犯人が異様なまでに自己顕示欲が強いことを知っていました。(なにせ時効当日に、居酒屋にいるヒョング班長を襲ったくらいなので)
それを逆手にとり、にせものを出せば必ず名乗り出てくるであろうと踏んだのです。

ヒョング班長も、スヨンが生きているのか確かめたい思いがありました。その後、殺そうと思っていたそうですが、今は躊躇しているそうです。
相棒のグァンスに持って来させた証拠には、「J」が残したスヨンの映像の背後に、小さな音声が入っていました。
そこには音を大きくしないと分かりにくいですが、「第14代大統領選挙速報」が入っていました。さらに午前0時を告げる時報も入っています。
映像のスヨンは1992年12月19日午前0時の段階では、まだ生きていました。
つまりは、今日…2007年12月18日午後11時46分の段階では、スヨン殺しは時効が成立していないのです。
「J」は最後の犠牲者・スヨンは2年生かしていました。ところが妊娠したのをきっかけにスヨンが解放を要求したために、邪魔になって殺したそうです。

「J」はスヨンの母ハン・ジスを人質にとり、逃走を図ろうとしました。しかしドゥソクも追います(ドゥソクも遺族の側の人間。第一の犠牲者である母を殺された恨みから)。
エレベーターの中でドゥソクと戦った「J」は割れた鏡でドゥソクを攻撃すると、窓ガラスを破って外に逃げます。
遺族の会の父・ガンスクが重機で「J」の車を阻みますが、「J」は転倒したバイクを奪って逃げました。ヒョング班長も追います。
追走劇を繰り返した「J」とヒョング班長は、追ってきた警官隊に囲まれました。「J」は手錠をかけられますが、不敵な笑みを浮かべます。
ハン・ジスがヘビの毒を入れた万年筆で、「J」に襲いかかりました。それを制止したヒョング班長は、自分がその万年筆で「J」の胸に刺します。
「J」は泡を吹いて倒れました。死にます。

2012年、初冬。
「J」を殺害したヒョング班長は、刑期を終えて出所しました。
連山連続殺人事件の影響の大きさを受け、韓国では殺人事件の時効が15年から25年に延長されました。
ヒョング班長の釈放を待っていたハン・ジス会長は、かつて自分の娘がプレゼントし、ヒョング班長が大事に使っていた腕時計を差し出します。
使い古された時計の裏面には『スヨンの夫ヒョングの時計 1990年12月24日 スヨン』と刻印されていました。
ヒョング班長の顔を見たハン・ジスは「もうその傷あとを消しましょうよ」と言います。
遺族の会はみんなで記念撮影しました。

みんなの感想

ライターの感想

日本でも2017年『22年目の告白 -私が殺人犯です-』という作品でリメイクを果たした『殺人の告白』。
筋が判っていても、とにかく面白い。でも知らなければ、もっと面白いとは思う。
筋立てはサスペンスだが、カーチェイスなどアクション要素が満載。派手に暴れる、暴れる。
日本でも賛否は別として、かつて酒鬼薔薇聖斗という名で犯行を行なった元少年Aが出した手記『絶歌』などが記憶に新しい。
遺族の会が集まって復讐を果たそうとするのも、ありえなくない!
白黒はっきりつけてくれる結末も嬉しい。

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