映画:殺人者の記憶法新しい記憶

「殺人者の記憶法新しい記憶」のネタバレあらすじと結末

殺人者の記憶法 新しい記憶の紹介:かつて連続殺人犯だった男が認知症となり、あやふやな記憶の中で新たな連続殺人犯と対峙するという2017年公開の韓国のクライム・サスペンス「殺人者の記憶法」の別バージョン。原作はキム・ヨンハの同名ベストセラー小説。監督は「セブンデイズ」「鬘 かつら」のウォン・シニョン。主演は「力道山」「シルミド」などの見事な役作りで知られるソル・ギョング。娘役を人気ガールズグループAOAのキム・ソリョン、新たなる殺人者を人気若手俳優キム・ナムギルが演じている。

あらすじ動画

殺人者の記憶法新しい記憶の主な出演者

キム・ビョンス(ソル・ギョング/少年時代シン・ギジュン)、ミン・テジュ(キム・ナムギル)、ビョンスの娘ウンヒ(キム・ソリョン/幼女時代シン・リナ)、アン・ビョンマン派出所長(オ・ダルス)、詩の受講生チョ・ヨンジュ(ファン・ソクチョン)、ビョンスの父(チョン・インギョム)、ビョンスの姉マリア(少女時代キム・ヘユン/シスター時代キル・ヘヨン)、キム・ミンジェ検事(キム・ミンジェ)など

殺人者の記憶法新しい記憶のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①韓国カンファ市の獣医キム・ビョンスは17年前まで殺人を繰り返していたが、犯行は発覚しないまま時効となり、自身も認知症を発症。記憶は飛び、混乱し、時には愛娘ウンヒや旧知の派出所長ビョンマンを忘れる事も。②新たな連続殺人事件が頻発する中、ビョンスは警察官のテジュと接触事故を起こし、互いに相手を殺人者と見抜き、一方を殺害し罪を着せようと企てる。③テジュはウンヒの恋人になり、廃屋に彼女を拉致してビョンスを誘い出すが、死闘の末ビョンスだけが連続殺人の容疑者として医療刑務所に収容され、テジュは失踪する。④ビョンスはキム検事の聴取を受けるが、ウンヒは証言不可能となり、証拠はテジュを真犯人とする彼の日記(※)と廃屋の事件の物証のみ。果たしてその真実とは…(※「殺人者の記憶法」参照)

【起】- 殺人者の記憶法新しい記憶のあらすじ1

殺人者の記憶法新しい記憶のシーン1 雪山のトンネルの中から、コートに医療カバン、白い運動靴を履いた髪を短く刈り上げた初老の男が歩いてきます。男は頬を痙攣させ、運動靴を左右逆に履き間違えている事に気づき履き替えます。

キム・ミンジェ検事が医療刑務所に入院している初老の容疑者キム・ビョンスの事情聴取にやってきます。
彼はビョンスのパソコンにあった彼の日記などの分厚い資料を机に投げ出し、自分の名札を見せて病状を確認するなり「では9月8日、交番に行ったところから始めようか」と話を聞きます。
(※このバージョンでは、ビョンスの回想ではなく、彼の日記に照らし合わせ、キム検事が事情を聞くという形で進行します)
 
韓国カンファ市。キム・ビョンスは、旧知の派出所長アン・ビョンマンが誰であるかも分らない状態で派出所に保護されます。そこに彼の娘ウンヒが引き取りに来て、左右履き間違えていた靴を履き直させます。彼女はカンファ農協に勤める気さくな美しい娘です。
ビョンスは、3ヶ月前「脳血管性認知症とアルツハイマー、記憶は徐々に薄れ、最終的には全て喪失する」と診断され、「進行を遅らせる事はできるが止める事はできない」「原因はかつての交通事故の脳手術の後遺症」と言われたのです。
その頃カンファ市では、若い女性の連続殺人事件が発生、遺体の手足には拘束跡があり、旅行カバンに詰められ、貯水池に遺棄されるという事件が続いていました。
ビョンスは、自分の運動靴を確認しに行きますが汚れておらず、遅くに出かけるウンヒを止めますが聞き流されます。
しかし彼には解っていました。彼自身がかつて連続殺人犯だったからです。靴を確認したのも「自分が犯人(なのに認知症で忘れたの)かも」と思ったからでした。

認知症を発症して以来、彼はレコーダーにその日の記録や予定などを吹き込み、パソコンでは日記をつけています。
彼が初めて殺害したのは父親でした。
彼の父親は時折帰宅しては家族を殴り、性的虐待を繰り返すケダモノでしたが、1971年の秋、彼が学校から戻った時、滅多に帰らない父親が帰宅し暴れた後で、彼の新品の運動靴がキムチの汁まみれになっていたのです。
父親は彼を叩きのめし、彼の姉マリアの代わりに彼に性的虐待を加えようとしたため、反撃してソバ殻枕で窒息させ殺害、遺体を近くの山林に埋めたのです。
数日間、彼は部屋に引きこもり警察に怯えていましたが、事件は発覚せず、家族は平穏に暮らせるようになったのです。
「世の中には正当な殺人がある」と気づいた彼は、家族を殴る料理屋の店主、指輪を飲んだ犬を撲殺し腹を裂いて取り出せと言った飼い主の女、浮浪児を奴隷扱いしていたホームレス、一家を壊滅させた借金取りなど「死んで当然のクズどもを掃除する」という大義名分で殺人を繰り返していましたが、遺体は彼所有の竹林に埋め、発覚した事はありません。

キム検事は「日記と言うより小説みたいだ」とこぼし「全部で何人殺したんだ」と聞きます。ビョンスの脱いだスリッパは、左右逆になっていました。

一方でビョンスは、獣医師として多くの動物の命を救っていましたが、症状が出始めたある日、患者の猫に薬を過剰投与して死亡させてしまい、休業を決意したのです。
ビョンスはウンヒに勧められ、文化センターの詩の講座を受講しますが、軽薄な講師や厚化粧の受講生らに呆れ、「以前の私ならとっくの昔に竹林に埋めてる」と心の中でぼやきます。
中でもおばさん受講者チョ・ヨンジュに気に入られてつきまとわれ、実は人殺しだと言いますが、笑って聞き流されます。
また彼は元から感情表現が下手ですが、ユーモアだけには時間差で反応し、思い出し笑いが止まらなくなる時があります。

しかし17年前のある殺人の際、彼は連続殺人を止める決意をしたのです。
最後の犠牲者は女性でしたが、今となっては殺害理由すら思い出せず、ただその遺体を竹林に埋めた帰り道、雪の農道で自損事故を起こし、車体は大破、ビョンスは頭部を損傷したのです。
ビョンスは血まみれで自宅に戻りますが、幼いウンヒが「パパ、血が出てるよ。大丈夫?」と声を掛けたのです。
「殺人が詩なら育児は散文だ。人を1人育てるのには10人殺すより手間がかかる。(ウンヒがいたのは)むしろ幸いだった」

そして現在、竹林で寝転がっていた彼は、頬をヒクヒクと痙攣させながら起き上がります。
「この痙攣が合図だ…また道を見失い、記憶が消える」
その頃、貯水池近くの山林の廃屋では、下着姿で血だらけの若い女性が縛られもがいていましたが、何者かに絞殺されます。犯人は、その遺体をバスタブに浸け、写真を撮っていました。

帰り道は濃霧になり、ビョンスは停まっていた白い乗用車に気づかず追突してしまいます。
追突の衝撃で開いたトランクの中には迷彩柄の大きな旅行カバンあり、流れ出る大量の血液を見た彼は、その血をハンカチに含ませポケットに入れます。
乗っていたのは童顔の青年で「ケガはありませんか?道路で鹿を撥ねたんですよ。僕は平気ですから行ってください」と言われます。
しかしビョンスは一目でその男が殺人鬼と見抜き「後で問題になると困るから連絡先を交換しよう」と名刺を渡ししたものの、男は彼の名刺を受け取っただけで走り去ってしまいます。
ビョンスはレコーダーに「10日の夕方6時45分。エウォル三差路で接触事故。ナンバーは”20ろ8588” あいつは殺人鬼だ」と吹き込みます。

病室にいるビョンスは、「あの時、殺すべきだった」と憎々しげに呟きます。

【承】- 殺人者の記憶法新しい記憶のあらすじ2

殺人者の記憶法新しい記憶のシーン2 ビョンスは動物病院で血液を分析しO型と判定、鹿にはO型が無いため人間の血と確信し「同じ町内に殺人鬼が2人、奴も気づいたのだろうか。始末せねば」と考え、公衆電話から匿名で「死体を運んでる車を見た」と通報し、ナンバーを伝えます。
車の持ち主はカンファ警察署情報課のミン・テジュ巡査でした。
彼は、賭博場の手入れの際にも屈強な用心棒を倒し、金を持ち逃げしトイレに隠れていた元締めの女にビニールを被せ、撲殺するという残虐な一面があります。
それは同じく警察官だった父親から虐待まがいの躾をされたせいで「悪さをしたら罰を受けろ」という父の教えに従った行為でした。
賭博場の女殺害に関しては賭場での内輪揉めの事件として処理、報道され、「ビョンスが死体を運んでいた」という匿名通報を受けたカンファ警察署では、課長がテジュをからかい、笑い話になっていました。
しかしビョンスはテジュの仕業と見抜いていました。

翌日、テジュはビョンスに電話し「あなたから名刺をもらった者ですが、中身は人間ではなく鹿の死体でした。問題無いのでもう忘れてください」と言います。
相手に身元を知られ、警察が無力だと再確認したビョンスは、殺人者としての経験から、エウォル三差路からほど近い貯水池に目星をつけ、ぬかるみの中で女性の遺体を発見し、匿名通報します。
死体は翌日には発見され、警察官として現場にいたテジュは黙って捜査を見ていましたが、警官たちは「真犯人がテジュの車の件や遺棄現場を通報して、罪を着せようとしているのかも」と噂していました。

翌日、テジュは子猫を連れた患者の体でビョンスの動物病院に行きますが、休業の貼り紙があり、偶然ウンヒと出会って「父は具合が悪くて…市内の動物病院に行かないと」と言われます。
またビョンスは農道脇の商店のパラソル席でビョンマン所長と会い、「追突事故を起こしたので相手を調べて欲しい、ご近所だろうから内々で」と頼んでナンバーを渡しますが、所長は普段通りの彼を見て「時々まともになるから混乱するよ」と笑っていました。

その夜、ビョンスに「すぐ帰る」と電話しながら歩いていたウンヒに、件の車に乗ったテジュが声を掛けますが、子猫を見て安心し送ってもらうことに。
ビョンスは路地まで出てウンヒを待っていましたが、やってきた派手な女を見て頬をヒクつかせ、襲いかかって首を絞めますが「お父さん!」と呼ばれて正気に返り、ウンヒと気づきます。
「記憶は薄れても、体は殺人という行為を覚えている」…
それを機に、彼の中では「追突事故の際、死体を運んでいたのは自分で、追突したのがテジュだったのでは?」=「連続殺人は自分の仕業では?」という疑念が頭をもたげます。

一方カンファ警察署では、テジュが(ビョンスによる)時効となった連続殺人事件を洗い直し、「全員絞殺と言う手口が似ているし、同一犯では?」と話します。
課長は「『殺人の追憶』の時代は、科学捜査も無かったから」と言い、女性署員は「殺人者は殺人の瞬間を忘れられず繰り返す」と話します。

またビョンスは、森の中の修道院のシスターとなった姉マリアを訪ね、ベンチでのんびり巻き寿司を食べながら、「俺は認知症だ。天罰かな」「この修道院の療養所には男でも入れる?娘のお荷物になるくらいなら、姉さんの世話になる」と話します。
マリアは涙をこらえて十字を切り「(父殺しは)もう忘れなさい。私はお前のために毎日祈ってる。私が代わりに罰を受けるわ」と言いますが、彼は「父親以外も殺害していると言っても、祈ってくれるのだろうか」と心の中で呟き、去って行きます。

文化センターの詩の講習会は相変わらずで、ビョンスは講師に殺意すら抱きますが、おばさん受講生ヨンジュは彼に夢中で、強引に車に乗り込まれやむなく送る事に。
車中でちぐはぐな会話をするうち、ビョンスはデート中のウンヒとテジュを見かけて車を止め、ウンヒを強引に連れ帰ろうとします。
テジュは平然と自己紹介して警察官だと言いますが、ビョンスは彼の顔に見覚えがあるものの、誰だったかが思い出せませんでした。
その時ヨンジュが割って入り2人を解放しますが、「あんた誰だ?」と言われて置き去りにされます。
独りになったビョンスはレコーダーに「ウンヒに恋人ができた。ミン・テジュという警察官だ。むしろ幸いだ」と吹き込みます。
その後テジュとウンヒは埠頭に行き、テジュは「父親は娘の恋人を嫌うものだ」と言い「以前お父さんの車と事故ったんだが、忘れられたみたいだ」と話します。
ウンヒはビョンスが認知症だと打ち明け「時々知らない人のように感じる」とこぼし、ビョンスがエウォル三差路にいた理由を聞かれ、「その先に幼い頃父が購入し、竹を植えた竹林がある。父はよく散歩に行くんだけど迷子になるの」と話します。

一方、帰宅したビョンスは庭にいた警察官たちを見て警戒しますが、彼らはビョンマン所長の紹介で、迷宮入り事件に関する論文のため古参の住人に話を聞きたいとやってきた警察大学の学生でした。
「時効になったかつての連続殺人と現在の連続殺人事件は同一犯かも」と言われたビョンスは、その説を完全否定し「最近の事件の被害者は全員女で、拘束してから時間をかけて、細紐で絞殺する快楽殺人だ」「犯人は自制心が強く、安全な場所で殺し死体をよそに捨ててる。それは自己顕示欲の現れだ」「以前の殺人事件の犯人は、男も殺し死体損壊も無かった。もっと被害者がいるはずで、死体を完璧に隠した」「昔の事件の犯人は自己顕示欲が無く、殺しは手段に過ぎず、目的は他にある」と語ります。
しかし、その目的を聞かれた途端「知るもんか、犯人に聞け」と言って話を止めます。ビョンマン所長は、その間彼を観察しているようでした。

学生らを帰した後、ビョンスは農道脇のパラソル席でビョンマン所長と出前の麺を食べます。
所長はビョンスを案じて、仕事を辞めて町を出ればと言いますが、逆に所長自身が町に残ってるわけを聞かれ「昔タバコ屋に気立てのいい娘がいて、俺が毎日朝晩タバコを買いに行くのを覚えててくれた。けれど『おじさん、吸い過ぎは体に毒よ』なんて言ってた翌日に失踪して、母親から死体でいいから見つけてと頼まれた」と言うのです。
そしてその娘から最後に買ったというタバコを見せ、「俺はその日から煙草を止めた。犯人を捕まえたら吸うと決めてる。チキショウ…もう17年も経つのか」「犯人はまだどこかで生きてる、最近の連続殺人と同一犯であって欲しい」とこぼします。
ビョンスは「まさか」と笑いますが、所長の眼は笑っていませんでした。
また帰り際、所長は「こないだ調べてくれと頼まれた車、持ち主はカンファ警察署情報課のミン・テジュという警察官だから丸く収めた方がいい」と言いますが、ビョンスは車の事はおろか頼んだ事すら忘れていました。

ビョンスはその後、録音を聞き直し、テジュが現在ウンヒの恋人であり、殺人者であった事を思い出し、慌ててウンヒに電話しますが、2人は映画の鑑賞中だったため、切られてしまいます。
彼は映画館に駆けつけ、2人のいるスクリーンにたどり着きますが、発作が起きて記憶が飛び、会えずに終わります。また派出所にも助けを求めますが、所長はおらず相手にされませんでした。

結局ウンヒは無事自宅に戻っていて「テジュとは偶然会って車で送ってもらって知り合った」と言いますが、「奴は殺人犯だ!なぜ知らない男の車に乗るんだ!」と怒鳴られ、「接触事故も通報した事も聞いた!でも彼はお父さんを疑ってた!貯水池で殺人があった日、お父さんは竹林に行ったのになんで靴に泥が付いてたの?私は靴の泥を落としながら怖くなった」と言い返します。
ビョンスは愕然として「私を疑うのか?」と聞きますが、「お父さんが殺人犯のわけない、そんな悪人じゃないわ。ちゃんと薬飲んでる?」と言われます。
彼は日記に「世の中に偶然など存在しない。奴も私の事を見抜いていて、娘を餌に私を狙っている」と付け、ビョンマン所長にテジュの車の血液を渡し「この血が被害者と一致すればテジュが殺人犯だと証明される」と言います。所長は「1週間後には結果が出る」と言いしぶしぶ引き受けます。

一方、テジュはウンヒの勤務先に現れ連れ出そうとしますが、昨夜の揉め事でできた彼女の腕の痣を見て「お父さんに(暴行された)?」と聞きます。
しかし2人が出ようとしたところにビョンスが来て、テジュに「2度と娘に近づくな」と言いウンヒを強引に車に乗せます。
ビョンスは「愛し合ってる」というテジュを鼻で笑い「反吐が出る。正体を知ってるぞ、そっちもだろ?だから娘に近づいた」「この人殺し」と囁きます。
テジュは「それは自白ですか?」と返しますが、ビョンスは「あいにく認知症でね」と笑い「娘以外なら誰を殺しても構わない、娘にさえ近づかなければお前に手を出さない。だが娘に会えばお前を切り刻んで地中深く埋めてやる」と凄んで車に戻ります。
ビョンスは怒るウンヒに「1週間経ったら交際でも結婚でもすればいい」と言い、自宅の娘の部屋に錠を掛けて閉じ込めます。
また「正体を知られた以上、(テジュを)始末せねば」と考えた彼は、牛や豚の安楽死用の鎮静剤と注射器を準備して闘いに備え、テジュの監視をします。
しかしテジュもそんな彼の行動に気づいていて根競べになりますが、結局ビョンスの方が睡魔に負け記憶が飛びます。

気が付けばビョンスは、自宅に来たテジュに結婚を承諾し「これで私も安心して療養所に入れる」と笑っていました。一方テジュも「先日会った時にも結婚を許すと言ってくれました」と微笑んでいました。
ビョンスはその最中にも目的を思い出し、殺害用の注射器で襲い掛かった幻覚(妄想)を見ますが、激しく揉みあい細紐で首を絞められたところで、ウンヒに呼ばれて正気に返り、機を逃します。
またテジュの車を見送った後、ウンヒの首の痣に気づいて「奴にやられたのか!」と怒り出しますが、「これはお父さんがしたのよ!それにもう1週間経ったし、彼を呼んだのもお父さんよ!…もう限界だわ」と言われます。

「私の頭から1週間の記憶が消えた。しかし私の手は殺人を覚えている。時間が無い。娘の記憶を失い、殺人の記憶とその習慣だけが残れば娘を殺しかねない。娘を忘れたら守れない。だからウンヒが娘だと頭に刻み込むのだ」…ビョンスはそう日記に付け、ペンダントにウンヒの写真を貼り付けます。
また、夜にはビョンマン所長を呼び出し血液の結果を聞きますが「動物の血で恥をかいた」と憤慨し突き返されます。

ビョンスはますます混乱し呆然と自宅に戻り、納屋の中に佇む人影に気づき入って行きます。
しかし彼は「自分が最近の連続殺人の真犯人では?」という恐怖でいっぱいで、やってきたシスター姿の姉マリアに「俺の脳が死んでいく…すべき事もすべきでない事も忘れていく…ひどい物忘れが続いて古い記憶も忘れ、終いには娘の顔も分らなくなる…」と嗚咽します。
マリアは彼を優しく抱きしめ「神様に私の願いが届いたのね…記憶を無くせば子供の頃のお前に戻れる…優しくて純粋なかわいい弟に…」と泣いていました。そして「明日、私と一緒に(療養所に)行こう」と言うのです。

また自室では、彼のパソコンの日記を見ていた彼の父親が振り向き、ソバ殻を吐きながらニヤついていました。
しかし実際にそこにいたのは警官姿のテジュで、ビョンスはベッドに寝かされ布団をかけられていましたが、頑丈な細紐で両手を縛られ、その紐は首に掛かり、先端は物入れの取っ手に繋がっていて、暴れるほど首が絞まり、テジュには絶対に届かない場所でしか動けないようにされていました。
テジュは、ウンヒの誕生日だったパスワードを嗤い、小バカにした態度で「俺が誰か分る?殺人者?娘の恋人?」と言い「証拠を持っていたとは思わなかった。でも日記を読んで動物の血にすり替えた」と話し、日記の内容をビョンスが連続殺人犯で、娘殺害をも目論んでいるかのように書き換えていきます。
その間ビョンスは激しくもがいて医療カバンを落とし、注射器を拾おうとしますが出来ませんでした。

またテジュは「ヨンジュをなぜ殺さない?殺したいんだろ?」とニヤつき、彼のスマホから電話を掛けます。彼女はワンコールで取りますが、ビョンスは間違えたと言いすぐに切ります。
テジュは「同じ人殺しでもお前とは違う!」と呻くビョンスに改めて向き直り「死んで当然のクズだなんて誰が決めた?あんただろ?殺したい奴だけ殺す俺と何が違う?」「結局俺たちは同じ、ただの人殺しだ」と言い、「俺も最初からあんたが殺人鬼だと見抜いてた。俺と同じ目をしてる」とニヤつきます。
そして「ウンヒに手を出すな!」と暴れるビョンスに「その気ならもう殺してる。互いの立場を入れ替えたいだけだ。あんたが俺の殺人を被ってくれれば、ウンヒをどう殺すか考えてやる」と言い、医療カバンの薬剤を注射器に入れ始めます。
ビョンスは「殺すなら俺を殺せ!」と暴れますが「俺が生きてる間に死なれちゃ困る。あんたの罪は娘が償う、感謝しろ」と言い、ビョンスに薬を打ちます。
テジュは倒れた彼に「あんたは幸せだ。人生と言う地獄とじき別れられる…忘れて終わりだ」と言い捨て姿を消します。

ビョンスは自室で目覚めますが、注射の痛みはあるものの解放されていて、居間ではマリアが食事の支度をしていました。
彼は自室で寝ていたウンヒを叩き起して「すぐに修道院に行くんだ!」と怒鳴って支度させ、彼女の荷物を手当たり次第にバックに詰め込み、表で待っていたタクシーに押し込みます。
ウンヒは動揺し拒みますが、彼は助手席に乗り込んだマリアに「数日間だけ預かってくれ!」と頼んで見送ります。

【転】- 殺人者の記憶法新しい記憶のあらすじ3

殺人者の記憶法新しい記憶のシーン3 その夜、ビョンスはテジュの車を尾け、草原の廃屋から遺体らしきモノを運び出す彼を目撃、その後廃屋に忍び込んで、冷蔵庫の中に入れてあった携帯に、ヨンジュ殺害シーンの動画があるのを見つけます。
彼は現場近くにビョンマン所長を呼び出してその動画を見せ「追突事故も奴の計画で、家に忍び込んで血をすり替えたのも奴だ!テジュが殺人犯だ!」と訴えますが、所長は渋い顔でため息をつき、間もなくテジュがパトカーでやってきます。
2人は何やらひそひそ話をし、所長はビョンスの隣に、テジュは車の窓を開けて覗き込み、改めて所長に「ヨンジュさんの最後の着信履歴はアニキ(ビョンス)の番号だった。4日前に彼女と会っただろ?」と聞かれます。
それはあの晩、テジュが勝手にかけた際のものでしたが、テジュは「指紋が出れば終わりです」と微笑みます。
ビョンスは「あいつが呼び出して殺したんだ!」と掴みかかろうとしますが、所長らに押さえつけられアリバイを聞かれ、テジュにはウンヒの居場所を聞かれ拒みますが、所長に説得され「伯母の修道院にいる」と白状します。
しかし所長は不思議そうに聞き返し、テジュは「彼に姉などいません。『父は時折死んだ姉に会いに行く』とウンヒから聞いています」と言うのです。
ビョンスは車に戻りマリアに電話をしようとしますが登録は無く、混乱して逃げ出し、修道院へと向かいます。

しかし修道院は完全な廃墟で、彼の残した巻き寿司だけがベンチに残されていました。
彼はようやく、父親殺害後、新しい運動靴を持って帰ったあの日、姉が自宅で首を吊っていた事を思い出し、竹林に行き、自分のこれまでの殺人=料理屋の暴力亭主、犬を撲殺した飼い主、厚化粧の若い女(タバコ屋の娘?)、ホームレス、そしてヨンジュやウンヒを殺した光景を思い出します。
ビョンマン所長はテジュと共に彼の後を尾け「証拠があっても認知症じゃ罪に問えないかも…若い頃の殺しはすでに時効だし…」と話していましたが、所長はウンヒ殺害についてはどうしても納得できない様子でした。

キム検事は「全部事実なのか」と聞きますが、ビョンスは黙々と昼食の麺を食べているだけでした。

同時にビョンスは、17年前の最後の殺人をはっきりと思い出します。
殺害現場はその竹林、殺害したのは妻とその浮気相手でした。(彼の妻=彼がウンヒだと気づかず首を絞めた派手な化粧の女)
ビョンスは男を先に殺害し、怯えた妻は「さっさと殺しなさいよ!」と開き直っていましたが、ビョンスは「殺すもんか。2度としないと約束して一緒に家に帰ろう…ウンヒが待ってる」と言い含めていました。
けれど頑として交際期間を言わず「ウンヒは殺さないで!子供に罪はない!」とわめく様子から、ウンヒが浮気相手の子だと察して妻を絞殺、取り乱したまま車を運転し、事故を起こしたのです。

血まみれで戻った彼に怯えたウンヒが泣き出したため、彼は人殺しの眼で睨みつけ「パパって誰だ」と言い首に手を掛けますが、その瞬間初めての顔面痙攣と激しい頭痛に襲われ、妻や愛人殺しの全てを忘れて父親に戻り、足元にすがって泣いていたウンヒを抱き上げ「泣くな、怖がらせてすまない」とあやしたのです。
「この憎らしい病は、17年前のあの時始まった…けれど殺人者としての習慣だけが残った」…彼は家に戻り、ヨンジュやウンヒ、最近の連続殺人も全て自分の仕業だったという事実に愕然とし、ウンヒの写真をペンダントから剥がし、ぼんやりとレコーダーを聞き始めます。

竹林では捜索が始まり、まず17年前の妻の遺体が出て、次にビニールに包まれたヨンジュの遺体が見つかります。ビョンマン所長は渋い顔で報告を聞き、テジュは私服で無表情のままパトカーの傍に立っていました。

「認知症は救いにならなかった…娘の出生と同じく、たとえ殺人の記憶が全て消えても私が殺人者である事実は変わらない」
ビョンスは致死量の薬を注射器に入れ自分の首に差しますが、レコーダーから娘のメッセージが流れ手を止めます。
「ひどいこと言ってごめんなさい。でも心配しないで。彼とは結婚しないわ。お父さんを療養所に入れない、ずっと一緒に暮らす。お父さんを信じる、私は味方よ」「お父さんが私を忘れる前に言っておきたい事がある。大好きよ」…
しかし録音は突然途切れ「証拠を持ってるとは思わなかった。日記を読んで血をすり替えたんだ」と言うテジュの声が入ります。
それは偶然録音された、彼の部屋にテジュが侵入した際の会話で、ビョンスの思い違いでも幻覚でもなかったのです。ビョンスが愕然として注射器を抜き、レコーダーに聞き入ります。

その時、竹林ではテジュが「ヨンジュのカメラからはビョンスの指紋しか出なかった、連行しましょう」と言い、即座に2人の刑事がビョンスの家にやってきます。
ビョンスは激しく抵抗し、2人を倒して銃を奪って逃走、表に出た瞬間タクシーに姉と娘を乗せて逃がした事を思い出します。
しかし姉はとうの昔に亡くなって実在しない、自分はどのタクシーに娘を乗せ、誰に「数日間預かってくれ」と頼んだのかを必死に思い出し、”20ろ8588”のナンバーを思い出します。
それはテジュの車で「タクシーです」と言ったのは運転手ではなくテジュでした。
突然現れた彼に驚いたウンヒは拒みますが、テジュに「(発作だから)お父さんのために黙って言うとおりにしよう」と言われ、しぶしぶ同行した事を思い出し悔しがります。

ビョンスは、竹林にいたビョンマン所長に電話をし「テジュは?あいつはウンヒといる。よく聞け、テジュの声だ」と言い録音を聞かせます。
近づいて来たテジュに気づいた所長はごまかして電話を切り、テジュを先に帰し、ビョンスと連絡を取りながら彼の車を尾行します。所長はビョンスを信じテジュを殺人犯と確信したのです。
テジュが向かった先は山中の廃屋で、ウンヒも無事でした。テジュは彼女に「竹林からヨンジュや古い遺体が出た。連続殺人鬼は君の父親で、失踪した母親らしき遺体も見つかった」と話します。
ビョンマン所長はその様子を窓から覗き見ていましたが、ビョンスからの着信音が鳴り出し、慌てて物置に隠れます。
所長はウンヒが無事だと言い「応援も要請した、たばこ屋の娘も奴の仕業だろう。あの野郎は俺が捕まえる」と言い、最後に買ったタバコを開け火を点けますが、その灯りにテジュの顔が浮かび、背後から絞殺されます。

ビョンスの電話には、所長の呻き声とテジュの「しぶといな。だから男を殺すのは嫌いだ」という声が入り、テジュは続けて「今からでも引き返した方がいい。どうせ忘れるんだから」と言い、娘に指一本でも触れてみろ!と怒るビョンスに「彼女は俺が殺すからご心配なく」と言い捨てます。
しかし彼の背後にはウンヒがいて、必死で森に逃げますが、すぐに追いつかれて突き飛ばされ、拉致されます。
ビョンスは途中、レコーダーに「ビョンス。私の言葉だけを信じろ。お前は認知症の殺人者だ。今から会う男はミン・テジュ、そいつは連続殺人犯だ」と吹き込みます。

廃屋の居間には、傷だらけで怯えるウンヒが手足を縛られ口をテープで塞がれ転がされ、テジュはその前で、大きく陥没した頭部に埋め込まれたパーツを嵌め直します。
「女はみんな同じだよ。父は母を素っ裸で追い出そうとした。母に罪はないのに『罰を受けるべきだ』と。だから俺は父を刺そうとした。すると背後からアイロンで殴られた。母にだ。父ではなく母に…女どもはみんな同じだ」…
テジュがそう告白して振り向くと、なぜかウンヒが消えていました。
彼は外に停めてある車に向かって歩きながら、「全てお前の父親のせいだ!キム・ビョンス!俺もお前と幸せになろうと努力したんだ。お前も長年あの人殺しと暮らして来たんだろ?」と話しかけ、車内を探し始めます。
そこにビョンスの車が全力で追突、2台は納屋もろとも大破します。テジュは瓦礫の中に倒れていましたが、ビョンスはそのまま廃屋の中にウンヒを探しに入って行きます。

彼は小部屋のカーテンの陰に倒れて泣いているウンヒの声に気づき見つけはしますが、その瞬間発作が起き、自分がなぜそこにいるのか分らなくなります。
間もなくテジュが戻ってきて、卑屈に笑いながら詫びるビョンスを「もう忘れちゃったのか?」と小バカにして笑い、彼を抱きしめ「キムさんのせいで愛する女性がいなくなってしまった」と言い捜そうとします。
けれどビョンスの視線でウンヒの居場所が分かると察して、ゲームのように「じゃあどこに隠れてるのか教えてくれ。出来たら褒めてやる」と言い、指を差させます。
その瞬間、テジュは堪えきれないように笑い出し、ビョンスもつられて笑い失禁します。
テジュは「ジジイが漏らした!」と言うなり彼が手にしていたウンヒのスカーフで首を絞めます。もがくビョンスの視線の先には、傷だらけのウンヒがいてもがいています。

テジュはビョンスの首を絞めながら「お前もすぐ殺してやるから安心しろ。人殺しの娘として生きるよりマシだろ?どうせ地獄のような人生を送り、父親に殺されるのがオチだったさ!」と嗤います。
ウンヒはなんとか口のテープを剥がして「お父さん!死なないで!」と叫び、その声で正気に返ったビョンスは、ポケットから銃を出しテジュに向かって発砲します。弾は外れますが、ビョンスはテジュに掴み掛ります。
けれど体力ではあきらかに若い警察官であるテジュが上で、長い肉弾戦の末、途中で拘束を逃れ加勢したウンヒは投げられて気を失い、ビョンスはキッチンで暴行され、起き上がれなくなります。
テジュは「だから引き返せと言ったんだ!」と怒鳴り、「せっかく来たんだから、娘が殺されるところを見せてやろう」と笑って、戸棚にあった酒瓶を握り、ウンヒに近づいて行きます。
ビョンスはそれでもしがみついて抵抗し、酒瓶で頭を殴られても喰らいつき、ついにはテジュを仰向けに床に引き倒し、首を絞め始めます。
テジュは酒瓶のかけらをビョンスの脇腹に突き立て抵抗しますが、その絞めあげは緩むことなく「お前も…罰を受けるぞ…」と呻いて動かなくなります。ビョンスはわき腹に刺さっていた酒瓶のかけらを抜いて、何度もその胸に突き立て殺害します。

気づいたウンヒは、完全に人殺しの顔となったビョンスに「本当に、お父さんが…昔の連続殺人犯なの?…お母さんを殺したの?!」と聞き、泣き出します。
ビョンスはふらつきながら近づこうとしますが拒まれ、「そうだ…私は殺人者だ…今まで大勢殺してきた…だが、本当に死ぬべき人間は私だけだ…私は…生まれつきの殺人者だから…」と吐露します。
そして「お前は私とは違う…大丈夫だ…泣くな…血の繋がらない…他人だ」と言って涙を流し「お前は私の娘じゃない…だからお前は…殺人者の娘じゃない…」と続け、力無くくずおれます。
しかし次の瞬間、ビョンスは、たった今殺害したはずのテジュが消えている事に気づき、森に向かって彼の名前を叫び続けます。
ほどなくして警官隊が駆けつけ、ビョンスは殺人鬼の顔で連行されて行きます。物置からはビョンマン所長の遺体も運び出されて行きました。

【結】- 殺人者の記憶法新しい記憶のあらすじ4

殺人者の記憶法新しい記憶のシーン2 キム検事は深いため息をつき、「竹林からは、ヨンジュさんを除いた11人の遺体が出たが、全て時効が成立してる。その全てをテジュが殺したというのか?証拠のレコーダーもテジュと共に消えた。それでいいのか?それでも何も言わないのか?」「だが一つだけ、テジュの行方は本当に知らないのか?彼に瀕死の重傷を負わせたんだろ?」と聞きますが、ビョンスは「知らん。憶えてない」と言い張ります。

キム検事は「認知症になると憶えたい事だけ記憶するそうだ。都合良くパズルのように記憶を組み合わせ、誰かを攻撃したり、自分を守ったりする。だから殺して埋めた事を都合よく忘れてるだけでは?」と聞き、「俺にだけ話してくれ」と顔を寄せますが、ビョンスはいきなり彼の首を掴んで襲い掛かり、監視の刑事たちに押さえつけられます。
キム検事は彼らをなだめ、「聴取は終わったから釈放していい。テジュは公開捜査に切り替えろ」と命じ、刑事はビョンスの手錠を外します。
そして帰りがけ、「ウンヒさんにも聴取を行ったが一切語ろうとしない、失語症のように一言も。記憶も無いようだ」と打ち明けますが、ビョンスが表情を変える事はありませんでした。

廊下では別の刑事が、ビョンスの認知症の証明となる頭部のレントゲン写真を持ってきていましたが、キム検事は単なる証拠だと聞き流し見ずに行ってしまいます。
その刑事は、写真を封筒から出して窓にかざし、「認知症の脳はこんな形なのか…恐ろしいな」と呟きます。

テジュは過去と現在の連続殺人とビョンマン所長殺害の容疑者として手配され、大々的に報道されます。
髮を短く刈り上げたビョンスは、白い運動靴にコート姿で医療カバンを下げ、医療刑務所から釈放されます。
彼が向かったのは冬山のトンネルで、頬を痙攣させ、運動靴を逆に履いている事に気づき履き替えます。

彼はキム検事の聴取が始まって間もなく「全てを思い出せ」と言われた瞬間、殺人の全てを思い出していました。
貯水池に遺棄したあの女性を殺害したのは彼で、バスルームで写真を撮った後、その遺体を貯水池に遺棄しに行く途中でテジュの車に追突され、流れ出る血に気づいたテジュは、ビョンスが殺人者だと見抜いたのです。
ビョンスはまずつきまとうヨンジュを殺害、テジュに罪を着せるため、ウンヒを使って山中の廃屋に誘い出したところをビョンマン所長に気づかれて尾けられ、物置で「実は(ビョンスが犯人だと)前から気づいてた。旧知の仲なのでウンヒと一緒に自首を勧めてくれ」と話している所長を背後から襲って殺害、遅れてやって来たテジュに発見されたのです。
廃屋に連れ出したウンヒは薬で眠らせ、救い出そうとしたテジュと格闘になりますが、「目的はお前と入れ替わる事だ!」と言ったのは、テジュではなくビョンスでした。
そうしてビョンスはテジュを殺害し、ダムの底に彼の車と共に沈めたのです。

ビョンスの脳のレントゲン写真は、頭部が大きくえぐれていました。(頭部が大きく陥没していたのはテジュではなくビョンス=しかしキム検事はその写真を見ていない)
トンネルに佇むビョンスは、殺人鬼の顔で口の端を歪めニヤリと笑いますが、その頭には手術痕がはっきりと残っていました。
…「記憶を信じるな」

みんなの感想

ライターの感想

このバージョンではテジュの過去と暗部が描かれていて、彼に厳格で暴力的だった警察官の父親の虐待により形成された歪んだ正義感と快楽殺人鬼としての一面がある事が明らかになります。
本編に無かった賭博場摘発のアクションシーン、つきまとうビョンスを見張る窓辺のシーンはファンにとっては嬉しいプレゼントかも。
テジュ役キム・ナムギルは、本作でも賭博場の女殺害シーンなどにはゾッとさせられますが、他作品では笑顔の可愛い長身のイケメン君です。
また娘の口を封じ、テジュに過去の殺人の罪まできせて殺害するという本編より一層凶悪なビョンスを演じたソル・ギョングも見事でしたが、本編の名シーンを保持するあまり少々整合性が失われてしまった気がします。
また、本編でほっこりさせられた認知症のボケシーン、父娘シーンがほとんど削られているのも非常に残念。やはり本編をまずご覧いただいてから、こういう考え方もありかもねと楽しむのがベストな作品だと思います。(※予告動画は本編のものを使用していますが、本作を見る前と後では一味違います)

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