映画:母性

「母性」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

母性の紹介:2022年11月23日公開の日本映画。1つの事件をきっかけに「母と娘」の恐ろしい関係性を浮き彫りにした、湊かなえの同名小説を実写映画化。ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で共演した戸田恵梨香と永野芽郁が、母性を持てず娘を愛することのできない母親と、母性を求めて母に愛されたいと願う娘をそれぞれ演じた。『ここは退屈迎えに来て』の廣木隆一が監督を務め、『窮鼠はチーズの夢を見る』の堀泉杏が脚本を手掛けた。

母性の主な出演者

田所ルミ子:戸田恵梨香 田所清佳:永野芽郁 田所哲史:三浦誠己 佐々木仁美:中村ゆり ルミ子の義妹:山下リオ 哲史の母:高畑淳子 ルミ子の母:大地真央

母性のネタバレあらすじ

【起】– 母性のあらすじ1

母性のシーン1

画像引用元:YouTube / 母性トレーラー映像

空から地面を見下ろした映像を映したまま、田所清佳(さやか)のモノローグが聞こえます。「何をすれば母は、私を必要としてくれるのだろうか。何をすれば母は、私を愛してくれるのだろうか。そうやって私はただ求めていた」

高校の制服を着た清佳が、夜に庭で首つりをしています。しかし縄がほどけて清佳は地面に落ちました…。(このシーンは映画終盤に出てきます)

学校の職員室で女性教諭が、県立高校2年の17歳女子生徒の自殺のネットニュースを閲覧していました。発見者は母親で、警察に対して「愛能(あいあた)う限り、大切に育ててきた娘が自殺するなんて考えられない」と答えていました。

「愛能うかぎり」という表現を横で聞いた男性教諭は、うさんくさいと言います。子どもへの愛情についてそんな表現を使うだろうかということを話す2人の会話を、向かい側の机で成人して教諭になった清佳が聞いていました。

男性教諭はその高校が自分の前任校だと言い、死んだ生徒も1年生のときに副担任をしていて関わったことがあると言います。自殺するような生徒だとは思えないと男性教諭は話し、母親との不仲説もあるらしいと同僚から聞いたことを話しました。

廊下を歩く清佳は、床に落ちた花びらを拾います。窓の外を見ると、桜の花が咲いていました。外はすっかり春の景色です…。(映画タイトル)

教会で祈るのは、清佳の母・田所ルミ子です。告解室でルミ子は神父に「私は愛能う限り娘を大切に育ててきました」と告白していました。神父がそれを聞きとがめます。愛能う限りとはできるかぎりという意味で、あふれ出す愛情を注ぐほどというわけだけれどもと神父が確認すると、ルミ子は気圧されて返答に困ります。

兵庫県。

【母の真実】

ルミ子は24歳のときに結婚しました。市民文化センターの絵画教室に通っていた露木(つゆき)ルミ子は、そこで夫となる田所哲史(さとし)と出会いました。ルミ子は哲史の黒を基調とした絵が嫌いでした。ですから最初は避けていました。

絵画教室から帰宅したルミ子は母親(以後:「実母」と記載)に、教室で描いたバラの絵が喫茶店に展示されていることを話しました。親友の佐々木仁美(ひとみ)がルミ子の描いた絵を見て、愛情を受けて育ったことが分かると評したとも言います。それを聞いた実母は、ルミ子が愛情をまっすぐ受け止めてくれたからだと返し、ルミ子は嬉しくなります。

絵を見に行った実母は、哲史の絵を絶賛しました。初めて実母と意見が異なったルミ子は、意見が違ったことを受け入れたくなくありませんでした。そこでルミ子は哲史に、絵を譲ってほしいと切り出します。

展示が終わると、哲史はルミ子の家に絵を送りました。絵にリルケの詩集が添えられていたのを見て、実母は喜びます。哲史はルミ子の家に電話をかけてくると「次も2人で会ってくれないか」と聞きました。

実母の影響で、ルミ子も哲史に興味を持つようになりました。3度めのデートのときに、ルミ子は哲史に「結婚しないか」と言われました。ルミ子は「一度母に会ってもらって、それから返事をしてもいいかしら」と聞きました。哲史は、自分の両親とも会ってくれと言います。

ルミ子が哲史にプロポーズされたことを話すと、仁美は反対しました。仁美は哲史の幼馴染で、哲史が厄介な人物で母親が口うるさいことも話します。そんな家に嫁いだらおかしくなると仁美に言われ、ルミ子は「ご忠告ありがとう。よく考えてみる」と答えます。

ルミ子は哲史の家へあいさつに行きました。ルミ子のあいさつを受けた哲史の母(以後:「義母」と表記)は、ふいと席を立って仏壇に手を合わせに行きます。気に入られなかったとルミ子が気にすると、哲史は「あの人たちはいつもああだから」と言います。

ルミ子が哲史を家に招くと、実母はにこやかにもてなしました。ルミ子が実母に哲史のことを聞くと、「湖のような人、たぎる感情を湖の深い底に沈めているんじゃないかしら」と答えます。ルミ子がお日様のように人を笑顔にすると譬えた実母は、賛成しました。

ルミ子は哲史に「どんな家庭を築きたいのか」質問しました。すると聡は「火のあたるような美しい家を築きたい」と答えました。実母の考えは当たっていたと知ったルミ子は、「あなたと結婚します」と答えます。

哲史と結婚したルミ子は、森の中に新居を構えました。結婚のきっかけになった哲史のバラの絵は、新居の寝室に飾ります。

ルミ子は家で夫より早起きし、豪華な朝食を作りました。哲史を朝起こして朝食を食べさせると、鉄工所へ出勤する哲史に弁当を持たせて笑顔で見送ります。

昼間、ルミ子は実母にロールキャベツの作り方を教わりました。結婚まで家事のことは教わっていませんでしたが、結婚後に実母から教わることで前よりも実母と濃密な時間が過ごせることをルミ子は喜びます。

哲史は料理をおいしいと言ってくれるわけでもなく、ルミ子が髪型を変えても新しい服を着ても気づいてくれません。それでも実母が褒めてくれることで、ルミ子は幸せを感じていました。

そのうちルミ子は妊娠します。妊娠したルミ子は「恐ろしい」と感じます。布団をかぶって実母を呼んでくれと哲史に頼むと、実母が駆け付けました。実母はルミ子に「自分の命がより未来につながることが分かって嬉しい」と声をかけました。それを聞いてルミ子も安心します。妊娠している子どもを育てるのは絵を描くことに似ていて、心を込めて上質な作品を作りあげるようにルミ子は感じます。

出産の際、分娩室に入れるのは夫だけだと知りルミ子はがっかりしました。だから出産直後に実母が分娩室に入ってきたので、ルミ子は驚きます。実母が「特別に入れてもらえた」「今日ほど嬉しい日はないわ。私の愛する娘が、こんなにも素晴らしい宝を授かったんですもの。本当に、本当によく頑張ったわね」と喜んだので、ルミ子も満足します。

それから何年か経過しました。ルミ子の娘・清佳は幼稚園になります。

公園で泣いている清佳と同じくらいの少女を見たルミ子は、「いっしょに遊ぼうって誘ってあげたら」と声をかけました。清佳の成長に合わせて、他人を思いやる心を教えているのです。

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