映画:沈黙のパレード

「沈黙のパレード」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

沈黙のパレードの紹介:2022年9月16日公開の日本映画。福山雅治演じる天才物理学者の湯川が不可解な未解決事件を解決していく、東野圭吾の小説を原作とした「ガリレオ」シリーズの映画第3弾。前作同様、「任侠ヘルパー」の西谷弘が監督を、「HERO」シリーズの福田靖が脚本を担当する。また、湯川のバディ的存在である刑事、内海を柴咲コウが、先輩刑事の草薙を北村一輝が演じるほか、椎名桔平、檀れい、吉田羊、村上淳らが脇を固める。

沈黙のパレードの主な出演者

湯川学:福山雅治 内海薫:柴咲コウ 草薙俊平:北村一輝 並木祐太郎:飯尾和樹 並木真智子:戸田菜穂 戸島修作:田口浩正 増村栄治:酒向芳 高垣智也:岡山天音 並木佐織:川床明日香 並木夏美:出口夏希 蓮沼寛一:村上淳 宮沢麻耶:吉田羊 新倉留美:檀れい 新倉直紀:椎名桔平

沈黙のパレードのネタバレあらすじ

【起】– 沈黙のパレードのあらすじ1

沈黙のパレードのシーン1

画像引用元:YouTube / 沈黙のパレードトレーラー映像

セミの声が聞こえるなか、マイクで少女の名前が呼ばれます。「それでは続きまして14番、並木佐織さん」というアナウンスのあと、景色が映し出されます。

【2017年8月】

東京都多摩市の近くにある菊野市で、のど自慢大会が開かれています。屋外の特設ステージに立っているのは女子高校生の並木佐織でした。緊張のあまり歌い出しを逃がしてしまい、佐織は「ごめんなさいイントロもう1回、お願いします」と頼みます。佐織のミスを知った会場が笑いに湧きました。

2回めで佐織が歌い出すと、笑い声がやんで会場の人たちは真剣に聞き入ります。会場にいる戸島修作は、佐織の父・祐太郎と親友でした。佐織が赤ん坊のころから知っているので、感動もひとしおです。父・祐太郎も感慨深げに、歌う佐織を見守っていました。書店員の宮沢麻耶は歌を聞きながら、常連客の佐織との思い出に浸ります。恋人の高垣智也は、佐織と出会って付き合い始め、デートしたときのことを思い出していました。

佐織はのど自慢大会で優勝しました。それだけではありません。大会の審査員をしていた新倉直紀と留美夫妻が佐織の声に感動し、デビューさせようとその日の夜スカウトにやってきたのです。佐織の家は「なみきや」という居酒屋兼食堂をしており、地元の常連客に支えられていました。

打ち上げをする面々の前で新倉夫妻が話をすると父・祐太郎は反対しますが、母・真智子は高校卒業まではデビューしないようにと言います。それまでは新倉夫妻の屋敷へ行き、レッスンを受けることになりました。誰もが、佐織には約束された未来があると思っていました。

場面は一転して佐織の葬儀と、嘆き悲しむ家族や友人たちの姿が映し出されます。警視庁の女性刑事・内海薫が捜査会議において、事件のあらましを話します。

3年前の平成31年3月29日に、佐織は姿を消しました。そのまま佐織は行方不明だったのですが、今年の6月に静岡県の民家で発生した住宅火災の焼け跡から佐織の遺体が発見されました。

【2022年6月】

佐織の死因は鈍器のようなもので殴られたことによる脳挫傷で、火災が原因ではありませんでした。火災よりも前に死んでいたと解剖で判明します。焼け跡からは民家の住人である蓮沼芳恵83歳の遺体も発見されていました。

ここまで内海が説明したところで、警視庁の刑事・草薙俊平が遅れて部屋にやってきました。草薙は呼び出された意図を知らされていませんでしたが、上司は内海に説明を続けろと促します。

内海が説明を再開します。住人の遺体・蓮沼芳恵の息子・蓮沼寛一が、佐織疾走当時に菊野市に住んでいたと話すと、蓮沼の名前を聞いた草薙が突然その場で嘔吐しました…。

もう1つ別の事件があります。

15年前の平成19年5月19日に、東京都在住の本橋優奈という少女が行方不明になりました。4年後に優奈の遺体は奥多摩で発見され、優奈の父親の工場で働いていた蓮沼寛一が死体遺棄容疑で逮捕されました。しかし蓮沼はカンモク…完全黙秘を続けます。検察は事件を送致しましたが、死体遺棄容疑などの時効は3年なので罪に問えませんでした。

【8年前】

結果、裁判では1審も2審も蓮沼は無罪になりました。蓮沼は拘留されたことで賠償金として1000万円以上を手に入れて無罪で放免されます。

優奈の母親・由美子は犯人であろう蓮沼が無罪になったことにショックを受け、裁判のあとに投身自殺をしました。15年前に事件の捜査に当たった草薙は、被疑者の蓮沼を有罪にできず被害者が苦しむさまを見て、心を痛めていました。

蓮沼の名前を聞いて草薙が嘔吐した背景には、こんな事件が関係していました。

事件の重要参考人である蓮沼の所在が判りました。友人のアパートに転がり込んでおり、部屋からは血のついた作業着が発見されました。DNA鑑定の結果、佐織の血と確認されます。

取調室で担当する草薙に、「出世されたみたいですね」と蓮沼は言いました。「前はあそこにいましたよね、草薙さん」と、内海が座っている席を示します。「今度はどうなるんでしょうね」と他人事のように言うと、蓮沼は草薙を凝視しました。見つめられた草薙はたじろぎます。(映画タイトル)

7月。

内海は菊野市で物理学の教授・湯川学と待ち合わせをしていました。道で子どもたちがシャボン玉を作って遊んでおり、湯川はポインターを当ててシャボン玉の動きを追っていました。湯川は現在、菊野市にある研究所に通いながら超電導の研究をしているそうです。内海は湯川をファミレスへ連れて行くと、事件について説明し始めます。

【3年前】

その後の捜査により、蓮沼と佐織のあいだには接点があったことが判明しました。蓮沼は佐織の家の「なみきや」の客として来ており、佐織が行方不明になる1か月半前に、蓮沼は佐織にお酌をするよう強要して手首を握り、嫌がられる騒動が起きていました。

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