映画:狂った果実

「狂った果実」のネタバレあらすじと結末

サスペンス映画

狂った果実の紹介:1956年に製作された太陽族映画。石原慎太郎の同名小説を映画化した作品で、石原慎太郎は脚本も務め、石原裕次郎、津川雅彦が主人公の兄弟を演じた。真夏の鎌倉を舞台に、同じ女性を愛してしまった兄弟の悲劇を描いていく。

狂った果実の主な出演者

滝島夏久(石原裕次郎)、天草恵梨(北原三枝)、滝島春次(津川雅彦)、平沢フランク(岡田眞澄)

狂った果実のネタバレあらすじ

【起】- 狂った果実のあらすじ1

舞台は鎌倉。大学生の夏久は弟の春次とともに夏の海を楽しむ日々を送っていました。夏久は名家に生まれながら、家の伝統や常識にとらわれることなく生きることを好み、友人のフランクの家で夜な夜な仲間と語り合うことが日課となっていました。一方、弟の春次はそれとは対照的に天真爛漫な性格で、兄の夏久によくなついていました。

そんなある日、春次は鎌倉駅である美しい女性に心を奪われました。そのときは女性と軽い会話をするだけで終わりましたが、その後、夏久と春次はその女性と海で再会を果たします。女性の名前は恵梨といい、そのふるまいから上流階級の娘であることは明らかでした。夏久は「お似合いだよ」と春次に声をかけ、弟の恋を見守ろうと考えていました。その後、春次と恵梨は海でのデートを重ねますが、初心な性格から春次はなかなか恵梨に肉体関係を迫ることができずにいました。

【承】- 狂った果実のあらすじ2

そんなある夜、夏久が仲間とダンスパーティーを開いたときのこと。そこに、ドレスアップした春次と恵梨が会場に現れました。このとき、夏久は恵梨が妖艶な魅力を持っていることに初めて気づき、恵梨の素性に強い興味を抱くようになっていきました。

その後、夏久は思わぬ形で恵梨と再会を果たしました。それは、とあるクラブをフランクたちと訪れたときのことで、恵梨はそこで年上の白人男性とダンスを踊っていたのです。夏久が恵梨を問い詰めると、意外な事実が判明しました。恵梨はダンスの相手の白人男性と結婚しているというのです。しかし、恵梨は春次との交際は真剣であることも夏久に打ち明けました。「私はね今、自分が結婚する前にしなければならなかった事をしてるのよ」…そう語る恵梨に、夏久は弟に素性をばらさない代わりに、自分と浮気関係を結ぶよう迫り、無理やり恵梨の唇を奪いました。最初は拒んだものの、春次にはない魅力を感じとった恵梨はそのまま体を夏久に預けました。

【転】- 狂った果実のあらすじ3

クラブでの夜を境に、恵梨は夫の不在を利用して屋敷に夏久を呼ぶようになりますが、その一方で春次との交際も継続していました。最初は恵梨との浮気を楽しむ夏久でしたが、恵梨との関係を隠すことに次第にストレスを感じるようになっていきました。春次は兄の不貞にまったく気づいていませんでしたが、恵梨の話題を出すたびに夏久が不機嫌になることに不自然さを感じ始めていました。

その一方で、夫、春次、夏久と関係を結んでいた恵梨も精神的に追い詰められていました。そんなある夜、春次と恵梨は浜辺を訪れました。このとき、恵梨は初めて春次に進んで誘いをかけ、春次は求められるがままに恵梨を抱きました。

その翌朝、春次は照れながら昨夜の出来事を夏久に報告しますが、嫉妬に燃えた夏久からは乱暴な態度を取られてしまいます。夏久は弟を恋敵として認識してしまっていました。そのうえ、いつものように恵梨の屋敷に行くと、今度は恵梨から別れを告げられてしまいました。夏久は恵梨を自分のものにする方法がないか真剣に考え始めます。

【結】- 狂った果実のあらすじ4

そんな中、夏久は春次宛に恵梨からの手紙が届いたことを知ります。その中身を読むと、春次と恵梨はキャンプの約束をしており、恵梨の都合で一日予定を早めて今日出発したいとの旨が書かれていました。ちょうどその日は春次が留守にしており、夏久はこれを機会に恵梨をさらおうと思い立ちました。

夏久は早速ヨットで待ち合わせの場所へと向かい、困惑する恵梨を無理やりヨットに乗せてしまいます。同じ頃、家に戻った春次は恵梨からの手紙を読み、急いで船場へと向かいました。すると、ちょうどそこに居合わせたフランクが春次を不憫に思い、夏久と恵梨の本当の関係を教えてしまいました。その事実にしばし茫然とする春次でしたが、すぐにモーターボートに乗り込み二人を探しに海へと出ました。聞き込みをしながら春次が懸命に捜索を続けるのと同じ頃、ヨットの中で夏久と恵梨は情事に及んでいました。

その翌朝、春次はついに二人を見つけ出しました。冷たい表情を浮かべながら、ヨットの周りをひたすら回り続ける春次に困惑する夏久と恵梨。この不気味な状況に耐えられなくなった恵梨は、「春次さん!」と叫びながら海中に飛び込みますが、春次は何の言葉も返すことなくボートを全速力で恵梨めがけて発進させました。その次の瞬間、恵梨の叫び声があたりに響き渡りました。その後、春次は兄が乗るヨットに目標を変えました。猛スピードのボートをよける術はなく、夏久が乗るヨットはボートの突進を受け、大破。春次は夏久と恵梨が沈んだ海を振り返ることもせず、感情のない表情を浮かべながらボートを走らせました。

みんなの感想

ライターの感想

津川雅彦演じる無邪気でかわいらしい弟が豹変するラストに驚かされました。また、人物の撮影の仕方も特徴的で、太陽族と呼ばれた若者たちの奔放っぷりが映像からもよく伝わってきました。映画全体を通して海辺の風景が美しく描かれており、それだけに破滅的なラストがより衝撃的なものとなっていると思います。

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