映画:狂人ドクター

「狂人ドクター」のネタバレあらすじと結末

狂人ドクターの紹介:2017年製作のアメリカ映画。19世紀に実在した<ローズウッド研究所>と呼ばれた精神療養所。そこで秘密裏に行われていた狂人医師による恐ろしい研究プロジェクトを描いた衝撃のサスペンス・スリラー!!

あらすじ動画

狂人ドクターの主な出演者

ケイルン医師(ジェームズ・フランコ)、イザベル・ポーター(アリー・ガッレラーニ)、ルメル医師(ティム・ブレイク・ネルソン)、トーマス刑事(ジョシュ・デュアメル)、アン・ウィリアムズ(パメラ・アンダーソン)、トリントン医師(エリック・ロバーツ)、ワーナー夫人(ロリ・シンガー)

狂人ドクターのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①両親の死で気がふさぐイザベルは女性用のローズウッド病院へ入院、ケイルン医師の勧めに従って洗脳に近い治療を受ける。 ②病院の背後には〝アコナイト会〟という秘密結社が絡んでおり、病院は若い女性を薬漬けにして人身売買していた。イザベルは一同を返り討ちにするが、病院のスタッフになることを選択。

【起】- 狂人ドクターのあらすじ1

狂人ドクターのシーン1 〝実話に基づく〟

〔ボルティモア 1893年〕

上流階級向けの女性用医療施設として、『ローズウッド病院』が開設されていました。
ローズウッド病院では、女性疾患に効用があるとして、新聞記事でも取りざたされます。
この時代、女性に特化した病院は、非常に珍しい存在でした。
また潜行性疾患にも秀でているとして、ローズウッド病院は名前が売れます…。

ボルティモアに、仲のよい兄妹がいました。
兄妹は共に20代で、兄はロデリック・ポーター、妹はイザベルと言います。
兄妹の両親は富裕層でした。
その両親が事故で他界したことがきっかけで、妹のイザベルは不眠、不安に悩まされ始めます。
父の親友であり主治医でもあるトリントン医師は、イザベルをローズウッド病院へ入院させるよう勧めました。
亡き父の事業を一手に引き受け、多忙な兄・ロデリックは、トリントン医師の助言を受け入れ、イザベルをローズウッド病院へ連れていきます。

ローズウッド病院では、ケイルンという医師が有能だと評判でした。
60代の女性院長・ワーナー夫人に案内された兄妹は、ケイルン医師をイザベルの担当医にし、ジェイコブズ医師も紹介されます。
若い女性・オークス看護師が、病院内部を案内しました。
庭にはたくさんの女性入院患者がおり、思い思い好きなことをしています。
ロデリックとイザベルは、庭を徘徊しながら妙なことをぶつぶつ呟く若い女性・ルーシーを目撃しました。
ルーシーは悪魔がどうのこうのと呟いていますが、イザベルはルーシーの言葉が芝居のセリフだと気づきます。


イザベルは上流階級なので、清潔で広い個室部屋に入院しました。
待遇もよく、ガーサーというせむし(猫背)の男が、荷物を部屋に運びます。

その日の夜、眠っていたイザベルは、自分を呼ぶ男の声で目覚めました。
ベッドの横に、ひげをたくわえた男性が座っています。
それが、イザベルの担当医のケイルン医師でした。
多忙なケイルン医師は昼間のうちにイザベルに会えず、夜中、診察に来たのです。
ケイルン医師はイザベルに簡単な問診をすると、「緊張しているから、気がほぐれる薬を飲みなさい」と、液体の薬をイザベルに服用させました。
薬を飲んだイザベルは眠りに就きますが、悪夢を見ます。


翌日から、早速イザベルの治療が開始されました。
ケイルン医師と話をしたイザベルは、当時の女性としては、はしたないとされる「空想」を楽しんでいると言い、抑圧されるのが不満だと発言します。
ケイルン医師から処方された薬の副作用か、イザベルは日中でもぼうっとしていました。
兄のロデリックが見舞いに来て、イザベルを庭へ散歩に連れ出します。

同じ頃。
入院時にロデリックとイザベルが目撃した、芝居のセリフを庭で呟いていた女性・ルーシーは、深夜に芝居の稽古をしていました。
但し普通の稽古と異なり、ルーシーはベッドに仰向けの状態で、四肢を拘束されています。
ルーシーは稽古を指導するケイルン医師に、「役柄のエディスという人物になりきれ」と命令されますが、上手に演技ができませんでした。
ケイルン医師は怒り、部屋を立ち去ります。

眠っていたイザベルは、何かの声を聞いたような気がして、目を覚ましました。
気になったイザベルは、ろうそくを手に部屋を出て、声がした方向へ歩いていきます。
ある部屋を開けると、部屋が血だらけで、メスを持つ男性が立っていました。イザベルはそれを見て驚きます。
ジェイコブズ医師が駆けつけて、イザベルに状況を説明しました。

【承】- 狂人ドクターのあらすじ2

狂人ドクターのシーン2 メスを持つ男性は外科医のルメル医師で、ブタを標本にして実験をしていたのです。
人間に施すわけにいかないので、臨床試験としてブタを使用して、その頭部を切断していました。
イザベルは部屋に戻されます。
部屋に入ったイザベルに、ルーシーがナイフを持って襲いかかると、自分を逃がせと要求しました。
しかしワーナー夫人が駆けつけ、ガーサーがルーシーを連行します。


妹のイザベルを心配した兄・ロデリックは、ローズウッド病院が本当にいい施設なのか聞くために、知人のトーマス刑事に質問しました。
するとトーマス刑事は顔を曇らせて何かを言いかけますが、言葉尻を濁します。
ロデリックは、トーマス刑事の反応が気にかかりました。


別のある日。
イザベルは好奇心も手伝って、重症者のみが入っている入院病棟、通称:穴倉へ入り込みます。
それを知ったケイルン医師はイザベルに、「奇抜かも知れない治療法を受ける勇気があるか」と質問しました。イザベルは首を縦に振ります。

新しくて奇抜な治療法を受けるとイザベルが承諾した途端、イザベルを取り巻く環境が激変しました。
それまで着ていたドレスは脱ぐよう命ぜられ、みすぼらしい病衣に着替えさせられます。
部屋も綺麗な個室から、穴倉へ移動することになり、他の女性たちが並んで寝ている部屋に押し込まれました。
抵抗を感じるイザベルは、ケイルン医師に「虚栄心を捨てろ」と言われ、これらの待遇も治療の一環と理解し、受け入れます。

同じ頃。
芝居が上手にできないルーシーは、ケイルン医師から見放されました。
不要とされたルーシーは、外科医のルメル医師に託されます。
ルメル医師は、ルーシーの両手を固定して上から吊り、眠り薬をかがせます…。
(直接描写はないが、その後に人体実験されたらしい)


女性の声を聞いたイザベルが深夜に部屋を抜け出してみると、別の部屋で奇妙な儀式が行われ、ルーシーの頭皮にメスが入る…という夢を、イザベルは見ました。
薬の副作用による、悪夢です。
新しい治療が始まってまず行われたのは、薬の増量でした。この影響でイザベルは悪夢をよく見るようになります。
ケイルン医師に夢の内容を問われたイザベルは、「とにかく鮮明なのだ」と答えました。
その答えを得たケイルン医師は、「順調によくなっている」と声をかけ、治療の第2段階へ進むと言います。

兄のロデリックが見舞いに来ました。
病院の門で、退院する知人の姪を目撃しますが、その女性こそがルーシーで、頭部に白い包帯を巻いて、放心状態で連れられて立ち去ります。
(注:詳しく触れられないが、ロボトミー手術を施されたか)
粗末な病衣に身を包み、不潔にしているイザベルの姿を見たロデリックは怒りますが、イザベルは幸福そうな表情を浮かべ、治療は順調に進んでいると答えました。

妹の待遇に不満を覚えたロデリックは、病院側に文句をつけようとします。
ジェイコブズ医師がロデリックを追い払い、見舞いを控えるようにと告げました。
軽いもみ合いになった時、ロデリックはジェイコブズ医師が持っていた薬を、すり取りました。
帰宅後、ロデリックは薬を鑑定に出す手続きを取り、知人のトーマス刑事にも連絡を取ります。

【転】- 狂人ドクターのあらすじ3

狂人ドクターのシーン3 イザベルの治療第2段階は、拷問に近いものでした。
裸にされ、両手を上で拘束されたイザベルは、ケイルン医師に教わります。
「上流階級の人間は、普段、痛みを味わうことがない。しかし痛みという最も原始的な感覚を味わうことにより、病気がよくなる」
「痛みを克服することによって、真の力を得ることができる」
そう聞かされたイザベルは、看護師の女性・オークスに繰り返し鞭打たれても、黙って堪えました。
痛みに耐えると、イザベルはケイルン医師に褒められます。

拷問の治療を受けたイザベルは、ケイルン医師の治療方法に疑問を持ちました。
院長の老齢女性・ワーナー夫人に、ケイルン医師を信用してよいのかと、相談してみます。
ワーナー夫人は一笑に付し、ケイルン医師に疑問を抱くイザベルのことを「バカ娘」扱いしました。
そのことで、イザベルは自分の疑問がばかげたことだと思い込み、ケイルン医師の行動は正しいのだと考えます。

最終テストと呼ばれる拷問をクリアしたイザベルは、次の治療に進みました。
第3段階では「芝居の役の人間になりきること」を要求されます。


ジェイコブズ医師から盗んだ薬の成分結果が、兄のロデリックに知らされました。
アベリーという鑑識課の医師は、薬に「アヘンチンキ」「トウワタ」「アコナイト(トリカブト)」が含まれていたと告げます。
長期間服用し続けると、死に至る危険な薬だと教えたアベリーは、加えて、最近アコナイトを使う秘密組織が出現し、問題になっていることも教えました。

ロデリックはその情報を持って、トーマス刑事と会います。
トーマス刑事も噂で知っており、危険性を知っていました。
ロデリックに対し、トーマス刑事は「危ないから手を引け」と忠告します。


イザベルは最終テストと称した芝居の上演に向けて、稽古に励んでいました。
ケイルン医師は当初から、イザベルに目をつけていました。好奇心が旺盛で、女性にははしたないとされる空想を好むイザベルには、素質があると思っていました。
実際、そのとおりでした。イザベルは投薬で徐々に洗脳され、ケイルン医師が望む「役者になりきる」面を見せ始めます。
振り当てられたブラウンという男性役になりきったイザベルは、ケイルン医師に絶賛されました。

兄のロデリックはトーマス刑事から警告を受けながらも、その後もローズウッド病院について調べます。
ある日ロデリックが帰宅すると、自宅の机の上に女性の遺体が置かれ、〝アコナイト会〟から招待状のカードが添えられていました。
ロデリックがカードを手にした途端、物陰からマスクをかぶった男女が現れます。
マスクの男女はロデリックを襲いますが、ロデリックは返り討ちにしました。
男性のマスクをかぶり、スタッフの振りを装って病院へ潜入します。

【結】- 狂人ドクターのあらすじ4

狂人ドクターのシーン2 その日は〝アコナイト会〟主催の、チャリティーパーティーの日でした。たくさんの客が押しかけています。
実は…ローズウッド病院は〝アコナイト会〟の支援を受けて、経営していました。
治療と称して若い女性に投薬し、意思の力を奪って別の金持ちに売る、人身売買の手引きをしていたのです。
売られていく女性の大半は、身元不明や貧民層の女性でした。身元引受人からの問い合わせが来ない、あとくされのない人間を選んでいます。
イザベルに白羽の矢が立ったのは、…イザベルに転院の措置を取った、トリントン医師が関係していました。
イザベルの父の友人である初老のトリントン医師は、昔からイザベルを性的対象として見ていました。病院で「治療」を受け、意思をなくしたイザベルを、自分のものにするつもりだったのです。

病院のチャリティーパーティーで、芝居が上演し始めました。
ロデリックは舞台の上で、妹のイザベルの芝居を見ます。
芝居が終わり、続いて儀式が始まりました。
イザベルが顔も知らぬ男性と行為をしそうになったのを見たロデリックは、思わず声をあげて舞台へ走り寄ります。
ロデリックが潜入していたことが露見し、ロデリックは他の者に捕まって壇上へ連れられました。
洗脳状態にあるイザベルは、ロデリックを刺殺します。


イザベルはそういった自分自身の行動を、夢とも現実とも区別がついていませんでした。
それというのもすべて、飲まされている液体の薬のせいです。
兄のロデリックを躊躇なく殺したことで、ケイルン医師は計画が成功したと喜びました。
「自我を支配した」と喜んだケイルン医師は、イザベルに他の役も割り当てようと考えますが、院長のワーナー夫人は「入れ込みすぎだ」と忠告します。

イザベルはしばらくのあいだ、洗脳状態にありました。寝ても覚めてもぼうっとしており、常に夢の中にいるような状態です。
同じ芝居に参加している女性・マーガレットが見かねて、イザベルを呼び出しました。
深夜イザベルと庭で会ったマーガレットは、病院の実態を話します。
マーガレットと話すことで、イザベルは少しずつ洗脳から解かれました。

イザベルとマーガレットは、その日の夜に行われる、人身売買の会合を台無しにしようと考えて、薬品保管室へ行きます。
アコナイト(トリカブト)を見つけたところで、保管室への侵入が露見しました。
マーガレットは自分が見つかることで、イザベルをかばいます。
マーガレットはルメル医師に連行されました。


その日の夜。
前回のパーティー以上に男性客が集まり、舞台に見入っています。
今日が、薬でいいなりになった若い女性を売買する、イベントの日でした。
舞台に立つ前にイザベルは薬を服用するよう渡されますが、ケイルン医師が去った後、薬を吐き出します。

イザベルは舞台に立ち、トリントン医師をそそのかして壇上へ呼び出しました。
上から振り子のノコギリが降りてくる、拷問器具にトリントン医師を縛ります。
見ている客たちは、それも趣向のひとつと捉えていました。

イザベルは観客に向かい、飲料にアコナイトを混ぜていたことを告げます。
観客席にいた男性たちは苦しみ始め、続々と倒れました。
壇上のトリントン医師は、ノコギリに腹を裂かれて死亡します。


逃げるイザベルの前にオークス看護師が立ちはだかりますが、イザベルはナイフで首を切り、オークス看護師を倒しました。
イザベルはケイルン医師と対峙し、ケイルン医師の首をナイフで切って殺します。
イザベルはその後、気絶しました。


目覚めたイザベルは、せむし(猫背)のガンサーが本当はせむしではなく、しっかりしているのを見ます。
ガンサーは手伝いの下っ端の振りをしていましたが、本当は〝アコナイト会〟の幹部の1人でした。
ガンサーはイザベルに、「新たな役割を与えよう」と取引を持ちかけます…。


後日。
イザベルは新たな院長として、ローズウッド病院に君臨していました。
病院へやってくる患者を選別し、院内を案内します…。


〝1888年
ボルティモア郊外に、ローズウッド開設
1937年 外部の精神科医が
院内の人身売買を暴露
女性患者は、富裕層に売られていた
発覚後もローズウッドは運営を継続
閉鎖まで何千人もの患者が入院した
2009年まで閉鎖はされなかった〟

みんなの感想

ライターの感想

クラシックなムード漂う映画。この雰囲気は、悪くない。
おどろおどろしいかというと、そうでもない。むしろ荘厳な儀式を見ているかのよう。
但し、残酷なシーンや描写はある。謎解き要素もあるので、やはりジャンルはサスペンス。
怖さを期待すると、少々あてが外れるかも。
秘密結社が絡んでいたところまでは面白かったのだけども、
ラスト、ケイルン医師まで殺せたイザベルが、なぜガーサーに従い女性院長になるのか疑問が残る。

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