「疾風ロンド」のネタバレあらすじと結末の感想

疾風ロンドの紹介:2016年11月公開の日本映画。東野圭吾のベストセラーを阿部寛主演で映画化したユニークなサスペンス。何者かに盗まれた生物兵器の行方を捜す、平凡な研究員の奮闘を描く。阿部寛が頼りない研究員をコミカルに演じ、関ジャニ∞の大倉忠義が正義感の強いパトロール隊員を演じる。

予告動画

疾風ロンドの主な出演者

栗林和幸(阿部寛)、根津昇平(大倉忠義)、瀬利千晶(大島優子)、折口栄治〔ワダハルオ〕(ムロツヨシ)、折口真奈美(堀内敬子)、葛原克也(戸次重幸)、栗林秀人(濱田龍臣)、高野誠也(志尊淳)、フロント係(野間口徹)、高野由美子(麻生祐未)、警察官(生瀬勝久)、高野裕紀(望月歩)、川端健太(前田旺志郎)、山崎育美(久保田紗友)、牧田(鼓太郎)、ワタナベカズシゲ(堀部圭亮)、店員(中村靖日)、係員(田中要次)、バス運転手(菅原大吉)、山野(でんでん)、東郷雅臣(柄本明)

疾風ロンドのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①究極の炭疽菌なる新型病原菌「K-55」が開発者の葛原に盗まれ3億円が要求されるが、当の葛原は交通事故死。雪に埋められ放置された菌を極秘裏に探すため栗林は息子の秀人を連れて野沢温泉スキー場へ。目印はテディベアだが栗林は早々に足を痛めてしまう。 ②パトロール隊の根津とオリンピック選手候補の千晶に嘘をついて捜索を頼む。研究員・真奈美の弟の邪魔や地元の高野裕紀に奪われつつもなんとか取り戻すが、栗林は菌の存在を明らかにすることを決意。

【起】- 疾風ロンドのあらすじ1

雪深い土地に葛原という男がスキーで赴き、ある樹木の根元をシャベルで掘ると、ジェラルミンケースから出した瓶を雪の中に埋めました。
樹には釘を刺し、茶色のテディベアを目印にぶらさげます。
発信器を確認した葛原は「さあ、ゲームの始まりだ」と呟きました…。

〔月曜日〕(2016年1月18日)
東京都。
栗林和幸は泰鵬大学医科学研究所の研究員をする、中年男性です。研究員とはいえ主任になり、ただの研究ではなく中間管理職的な役割を担っていました。
妻を亡くし、14歳の息子・秀人(しゅうと)との2人暮らしです。
息子の秀人はスノーボードに夢中でした。栗林はというと、学生時代にスキーをした程度です。
研究所に出勤した栗林は、保管してあるはずのK-55がないので、所長の東郷に報告しに行きました。東郷所長は唸ります。
「K-55」というのは元研究員の葛原が偶然作り出した、究極の炭疽菌でした。葛原はワクチンを作る研究をしていたのですが、その過程で「K-55」を発見し、途中からはワクチンそっちのけでK-55の研究を重ねていました。
ワクチンを作らず別の研究をしていたとして解雇された葛原は、「不当解雇だ」と怒って恨みに思っていました。

東郷所長のところには、今朝メールで葛原からの脅迫状が届いたそうです。
内容は「ある場所にK-55を隠した。K-55は10度を超えると割れるエボナイト棒の蓋をしてある。返してほしければ3億円を用意しろ。金を払えばおおよその場所を教える」というもので、K-55を隠したと思われる目印のテディベアの写真が添付されていました。
テディベアには発信器が入っており、金を払えばその方向探知受信機を渡すそうです。
栗林はすぐさま通報しようと受話器を手に取りますが、おおごとにしたくない東郷所長が制止しました。表ざたになれば、東郷所長も栗林も責任を取らされ、辞職に追いやられることは明白だというのです。
栗林が受話器を戻すと、途端に電話が鳴り始めて2人はどきっとしました。
かかってきたのは警察からで、元研究員の葛原が交通事故で死んだというものでした。葛原は身寄りがなかったので、大学に連絡してきたのです。

警察に遺留品を引き取りに行った栗林は、何か手がかりになるものはないかと探しました。
すると、方向探知受信機と、メールを送信したパソコンがありました。
パソコンの中にはさらにテディベア周辺の景色が写った写真があり、そのうちの1枚の背景にリフトらしきものが写り込んでいました。
東郷所長は「そのままにしとこう」と言いますが、もしそれが本当にリフトだとすると、近くに町がある可能性が大で、炭疽菌が漏れだすと大惨事になります。
栗林がそれを指摘すると、東郷所長は副所長のポストをにおわせ、栗林にK-55の探索を命じました。
但し…期限は金曜日までです。というのも、受信機の電池は金曜日までしか持たないからです。
実質的には「火水木金」の4日間だけです。
帰宅した栗林は、息子の秀人に新しいウェアを釣りにして、秀人に頼みごとをします。

〔火曜日〕(1月19日)
前日、栗林が帰宅した後、東郷所長は研究員の折口真奈美を呼び出していました。
東郷所長が監視カメラを調べると、1月16日(土)のビデオに真奈美と葛原が一緒に映っていたのです。事情を聞くと、忘れ物をしたという葛原に頼まれて、真奈美は葛原の研究室への侵入を許していました。
真奈美は、表向きは鈍重な振りを装い泣きじゃくりつつも、東郷所長の反応を見て何かあると踏みます。所長の部屋に盗聴器を仕込むと、東郷所長と栗林との通話を盗み聞きしました。

栗林は息子の秀人に依頼をしました。例のテディベアの背景にリフトがある写真を見せて、そのリフトがあるスキー場を特定しろという内容です。
但し極秘裏に行なえ、ネットにアップは駄目と告げました。
秀人は馴染みのスキー用品店の店主・山野に写真を見せて、山の稜線からそこが野沢温泉スキー場ではないかという手がかりを得ていました。
野沢温泉スキー場といえば、長野県下高井郡にある、日本最大級のスキー場でした。
見つからなければ栗林はクビだと東郷所長に言われ、頭を抱えます…。

〔水曜日〕(1月20日)
息子の秀人に学校を休ませて、栗林は父子で野沢温泉スキー場へ行きました。
ゲレンデを探し始めた栗林ですが、学生時代からスキーと縁のない生活を送っていた栗林は、すっかり感覚を忘れていました。滑るというより、よたよたと進むだけです。
あまりに下手すぎて、カズシゲ、ヒサエ夫婦の幼い娘・ミハルに「おじさん、下手くそ」と言われる始末でした。
その後も下手で雪に埋もれてしまった栗林を、ずっと監視する男・ワダの姿があります。
ワダは雪に埋もれて立ち往生している栗林を助けるために、パトロール隊に連絡しました。根津がやってきて栗林を助けますが、栗林は助けた先からまた埋もれます…。

パトロール隊の若い男性・根津は、スノーボードの女性プロ・瀬利千晶を励ましていました。千晶は今度の大会が駄目だったらスノーボードをやめようと考えていましたが、根津は千晶にメダルを取ってほしいと思っています。

【承】- 疾風ロンドのあらすじ2

同じ頃スノーボードをする秀人は、山崎育美という地元の少女とぶつかりそうになり、知り合います。育美は「けがない?」と聞き、秀人も謝りました。
それがきっかけで育美と親しくなった秀人は、地元の少年・川端と高野がコース外に出ていくのを見ました。
川端と高野はコース外で、テディベアのぬいぐるみを見つけます。川端が持って帰りたそうにしていましたが、高野がそのままにしておくべきだと言いました。釘でひっかけてあり、誰かが意図して置いてあるように見えたからです。

休憩所の食堂『カッコウ』で、栗林はゲレンデの調べた場所に×印をつけ、ため息をついていました。自分の下手なスキーだとはかどらず、先行きが不安です。
そこへワダがなれなれしく話しかけてきました。ワダは、自分がパトロール隊を呼んだのだと言うと、栗林の捜索地図を覗きこもうとします。
栗林は自然観察だとごまかしますが、ワダはぐいぐい積極的に押してきました。
その店、カッコウでは高野の兄・誠也と母が店に出ていました。高野家が経営している店です。
高野の母は育美を見ると、奥へ引っ込みました。
夜、栗林は東郷所長に電話で報告をすると、助っ人が必要だと言いますが、東郷所長はなんとかしろと言うだけで、自分は優雅にウイスキーを傾けていました。

〔木曜日〕(1月21日)
起きた栗林は、全身筋肉痛で思うように動けないことに気付きます。
それでも調べに行くしかありません。
ロッジでスタンバイした時に、方向探知受信機を起動させると、一瞬ですが機械が強い反応を示しました。(アンテナの先には前日に知り合ったカズシゲ、ヒサエ、ミハルが通る)
重たい腰を上げてスキーで進もうとしますが、前進しません。すぐ後退します。
その後、なんとか滑りだした栗林は木に激突したらしく、千晶が助けました。栗林は靭帯を痛めており、「当分滑れない」と根津に言われます。横で千晶が「もともと滑れてない」と突っ込みを入れます。
ところで、栗林が2日連続で入り込んでいたのは、一般人が入ってはならないコース外と呼ばれるエリアでした。それに気付いた千晶が「ここまで滑れない人が、なぜコース外に続けて行くのか」と指摘し、根津も不審がります。
やむをえないと思った栗林は、簡単な事情を説明しました。
いわく、あるものが研究所から盗まれて、このスキー場のどこかにある…。
それを聞くと、千晶が「埋蔵金!?」と食い付きました。「極秘のもの」と栗林がぼかしたがりますが、あまりにもしつこく聞かれるので、栗林は身分を明かします。
自分が医科学研究所の者で、ある重篤患者のために開発した非認可のワクチンが盗まれたということ、犯人が隠し場所を伏せたまま事故死したこと、ワクチンは放っておくと駄目になること、患者の命は金曜までしか持たないこと…。
一部を嘘に変えて話して方向探知受信機を示すと、根津が代わりに探すと請け負いました。千晶も協力すると言います。
栗林はそれを東郷所長に報告しました。スキー場のパトロールの人と、オリンピックの選手に任せたと言います。

東郷所長の電話を盗聴している真奈美は、ワダに連絡を入れ、パトロール隊の根津を追えと指示しました。
借金を抱えていて金がほしい、スキーだけが取り柄のワダは、真奈美に命令されて根津と千晶を追跡します。

この日も一緒に滑った秀人と育美は、「カッコウ」で一緒にいました。そこへ父の栗林がやってくると、興味津々で育美と一緒にいる秀人のところへやってきます。
育美は落ち込んでいました。高野の母・由美子が自分を見ると、すぐ店の奥に引っ込むからです。
高野の家には育美の同級生の裕紀(ゆうき)と、国体にも出たことがある大学2年生の兄・誠也と、妹の望美がいました。
ところが2か月前、望美が他界しました。もともと心臓が悪かったのですが、直接の死因はインフルエンザです。裕紀が学校でうつされたインフルエンザが原因でした。
以来、高野の母は裕紀の同級生を見るとぎこちなく、そのために「学校の生徒たちを恨んでいて、仕返しを考えているのかもしれない」という噂が、同級生の間で広まっています。
そんなことを、育美は秀人と栗林に話しました。

根津と千晶の捜索もむなしく、その日は見つかりませんでした。
千晶は、自分たちを尾行している「どどめ色」の変な帽子の男のことが気にかかります。ワダのことです。
1度だけ、方向探知受信機が反応した時がありました。それはリフトに乗っている時で、初中級者向けのゴンドラの近くで、でした。こんなところにあるとは思えず、千晶は呼称を疑います。
明日も捜索をしようと、根津と千晶は約束しました。

【転】- 疾風ロンドのあらすじ3

館内であの親子を見かけた栗林は、話しかけます。
カズシゲたちは、滑るのは今日までの予定でしたが、明日の午前まで滑ってから高速で帰ると言いました。
ミハルに「スキー、がんばって」と言った栗林は「うん、お前もな」と返されて面食らいます。

〔金曜日〕(1月22日)
少女たちが瓶を見つけて開けてしまった夢を見て、栗林はうなされながら目覚めます。
栗林は息子の秀人に、ずっとイライラしていると指摘され、謝りました。
根津と千晶はまだ捜索をしていました。その時、前の日と同じ場所で強い反応があります。
栗林のところへ戻ってそれを話すと、栗林が「ピンクのウェアか」と聞きました。ミハルに反応しているのではないかと考えたのです。
前日の夜、父のカズシゲから「滞在は午前まで」と聞いていた栗林は、午後は高速に乗って帰る予定だということも思い出します。

栗林はホテルのフロント係に必死でカズシゲたちのことを聞こうとしますが、「個人情報」の一点張りで断られます。
母親の話し方「あんた、ちゃんと前見とらにゃいかんがね」という方言を思い出した栗林は、フロントに方言を話し、名古屋だと当たりをつけます。
同じ頃、根津と千晶は監視カメラをチェックし、家族連れが食堂で生ビールを2つ注文したことを知りました。夫婦とも飲酒していることで、高速バスに乗るのではないかと考え、根津はバス乗り場へ行きますが、名古屋行きの高速バスは5分前に出た後でした。
そばにあった車を借りて根津は先回りし、ラッカーでトラックの外に名古屋行きのバスは止まるようにと書きます。
バスを止めて中に入りミハルのところへ行くと、はたして発信器となったテディベアはありました。ミハルの父・カズシゲは、スキー場でぶつかった人からお詫びでもらったと言います。
「地元の中学生の男の子」だという情報を得た根津は、すぐさま栗林に知らせました。栗林は育美に頼み、LINEで該当する人物を問い合わせてもらいます。
川端ではないかという話が出ましたが、川端はガラケー(スマートフォンではなく一般の携帯電話)でした。育美は川端に電話をし、「カッコウ」に呼び出します。
ところがそれを知ったワダが巧みに話しかけ、精密な電子機器を使うからと言って川端の携帯の電源を切らせます。

「カッコウ」にいつまでも川端が来ないと栗林がやきもきしていると、千晶が「どどめ色の帽子男と中学生がいっしょにいた」と言います。
川端がいないと知りようがないと栗林は落胆しますが、高野が「テディベアのあった場所なら分かる」と発言したので、育美や秀人、根津も驚きます。
高野は「みんなが探しているのは川端」と思っていたのでした。
根津と高野がその場所に向かい、先に見つけます。
そこへ一足遅れで到着したワダがナイフを川端に突きつけて、「そいつを渡せ」と脅しました。川端と交換で瓶を手に入れたワダは、リュックに入れて逃げます。
颯爽とスキーで立ち去るワダですが、そこに千晶が現れました。千晶はどどめ帽子のワダを追跡し始め、動画を撮影していたメンバーが、千晶とワダの追走劇&スキーのスティックを使ってのチャンバラを撮影します。
スティックの先で脇腹を刺された千晶は怒り、ワダの股間にスティックをヒットさせます。
ワダは倒れますが逃亡を続け、のぼり坂を必死でのぼります。
(スキーだとのぼり坂は歩いてのぼることが可能だが、千晶のスノーボードだと片足を外さねばならず、圧倒的に不利になる)
そこへ根津が現れ、ワダにラリアットをかましました。リュックごと瓶の回収に成功します。

ロッジに戻って根津が栗林に渡しながら、なぜワダが狙っていたのかということを話していると、栗林がうっかり落としてしまいました。
瓶は割れ、中身が飛散します。栗林は思わず「逃げろー! 息を止めろ!」と防御姿勢を取りますが、言われた周囲の者はぴんときません。
栗林は思わず「危険な生物兵器です」と言ってしまいますが、くしゃみをした根津は「コショウだ」と言います。確かに、瓶そのものが異なっていました。栗林もそれに気付きます。
根津が騙していたのかと詰め寄りますが、千晶が冷静に「今は本物を捜す方が先決じゃない」と言いました。その通りだと一同は思います。
高野の兄・誠也が「うちのピクルスの瓶だ」と言い出し、すりかえたのは高野裕紀だと判明しました。
前日、東郷所長に電話をした時に、背後で人の気配があったことを栗林は思い出します。
そういえば弟の裕紀が、「もし同級生が1人か2人死んだら、母が納得するかな」と言っていたことも、誠也が指摘しました。

【結】- 疾風ロンドのあらすじ4

今日は育美たちの学校・板中のスキーの授業の最終日で、豚汁の炊き出しがある日です。
そこへ混入させるのかもしれないと考え、みんなは駆け付けます。
裕紀は炊き出しの場所にいましたが、混入できずにいました。栗林に促されるまま、素直に瓶を返します。
裕紀は強力な毒物だとは思わず、単に食中毒を起こす程度のものだと勘違いしていました。しかしそれでもできずにいました。
事情を知った母・由美子が裕紀に謝ります。元気を出そうと思いつつも、つい不自然になってしまっていたことと、それを装うことに必死なあまり、わが子・裕紀の気持ちに気付いてあげられなかったことを詫びます。
そして「悲しいことがあった時には、その分、他の人の幸せを願わないと」と言いました。
母と子は和解し、事件は解決したかに思われます。

ホテルの冷蔵庫に瓶を保管し、東郷所長に報告を入れた栗林は、ほっとしました。所長は誰かに取りに行かせると言います。
通話を終えた栗林に、息子の秀人が「公表しなくていいのか」と指摘しました。何度も確認します。
深夜、眠れずにホテルのロビーにいた栗林は、フロント係の男から最寄りの病院の連絡先を書いたメモを渡されました。
それは、息子の秀人が父親の足を心配し、フロントに問い合わせをしていたものでした。
息子の思いを汲み取った栗林は、そんな息子に恥じない父親でありたいと考えます…。

〔土曜日〕(1月23日)
朝、栗林は息子の秀人に、今回のことを公表すると宣言しました。
カズシゲが娘のミハルに「スキーは、上手な人のあとについて滑るのが一番だ。正しいフォームを見ながら滑って行くうちに、自然と正しいフォームで滑れるようになる」ということを話していたことを、栗林は思い出したのです。
研究所で主任になり、中間管理職まがいのことばかりしているうちに、いつのまにか自己保身や利権のことばかり考えるようになったわが身を恥じた栗林は、一からやり直すと息子の秀人に告げます。

東郷所長に電話をかけようとした栗林のところへ、東郷所長から電話が先にかかってきました。
前の夜、瓶を回収したはずの真奈美が帰って来ないというのです。しかも所長の部屋から盗聴器が発見されていました。
その頃、真奈美は国外に脱出しようとしていました。海外には欲しがる人がいると考えたのです。
東郷所長から話を聞いてあわてる栗林に、息子の秀人が質問します。「話してみて」と言われた栗林は、息子に所長との話を告げました。今までは秀人に隠すことが多かったのですが、今回はきちんと話します。
すると秀人が窓の外に置いていた瓶を取り、栗林に見せました。愕然とする栗林に「昨日すりかえた。どうしても納得がいかなくて」と秀人は言います。
息子を抱きしめた栗林は「お前は世界を救ったんだ!」と叫びました。勢いで、瓶が開きそうになります(というか、実際は開いてたような…)。

ワダと千晶のバトルは、映画『スター・ウォーズ』のような音楽をつけられて、『雪上のジェダイ降臨 SNOW WARS』というタイトルで動画サイトにアップロードされていました。
しかも、たった一夜で10万以上の再生回数を誇っています。
恥だとわめく千晶に、根津は思わず「責任を取ってやるから」と言いました。
千晶は大会に向け、やる気を起こします。

帰る栗林と秀人を見送った高野ファミリーと育美ですが、その時に育美が高野の兄・誠也が好きだということが露見し、ひそかに育美に思いを寄せていた秀人はあえなく失恋します。
週明け、東郷所長のところへ行った栗林は、瓶を渡しながら「では、のちほど」と言って去りました。
東郷所長が瓶を入れたジェラルミンケースを開けると、そこには紙の入った瓶が入っています。
紙には「記者会見のご案内」という用紙が入っていました。栗林の名と共に、東郷所長の名も記されており、所長は歯噛みします。

(エンド途中)偽造パスポートで出国しようとして逮捕された真奈美。
ワダは真奈美の弟の、折口栄治だと判明。
持っていた瓶の中身はフランクフルトだった(金曜日に「カッコウ」で秀人が育美に渡そうと購入したもの)。
そのニュースを見て、思わず笑う秀人。

(原作の小説版との違い。
小説では栗林の妻は健在。但し小説版でも冒頭しか出ないキャラなので大差はない。
小説では架空の「里沢温泉スキー場」。映画では実在の「野沢温泉スキー場」。小説版でモデルにした節あり。
映画ではラストまで「真奈美とワダとの関係」が明らかにならないが、小説では序盤で姉弟設定が判るよう暗示されており、完璧に明らかになるのは千晶との追走劇の直前。
弟の目線から姉の真奈美は「能ある鷹は爪を隠す」エピソードが語られる。学生時代からテストの点数を真奈美自身がわざと悪くしていたなど。
原作ではK-55を、秀人が根津に預けていた。
追走劇は、原作では写真のアップロード。映画では動画。動画のほうが面白い。
小説版でのオチは、千晶がさんざん言っていた「どどめ色」とはいったいどんな色なのかと、根津が質問するところで終わる。映画ではカットされた。
映画では代わりに、栗林が記者会見を開くという話を入れている。)

みんなの感想

ライターの感想

東野圭吾作品の、しかも比較的判りやすいドタバタ劇。
もちろん途中二転三転するところはあり。でも話は単純明快である。
話が簡単なので、家族で楽しむことも可能。
意外にも阿部寛だけじゃなく、脇をかためるキャストが豪華。けっこう吃驚する人物がチョイ役で出てたりする。
かるーい気持ちで見られる映画。

映画の感想を投稿する

映画「疾風ロンド」の商品はこちら